4.1 総則
コンクリート材料は、
あらかじめ品質が確かめられているものを用いる。
4.2 セメント
a. セメントは
JIS R 5210(ポルトランドセメント)
JIS R 5211(高炉セメント)
JIS R 5212(シリカセメント)または
JIS R 5213(フライアッシュセメント)
に適合するものとする。
b. 上記 a項以外のセメントの品質は、特記による。
c. 計画共用期間の級”長期”の場合、
使用するセメントは上記 a 項のうち、
JIS R 5210(ポルトランドセメント)に
適合するものを原則とする。
d.セメントの種類は、使用箇所別に特記による。
特記がない場合は、使用箇所別に種類を定めて、
工事監理者の承認を受ける。
4.3 骨材
a.骨材は、有害量のごみ・土・有機不純物・塩化物などを含まず、
所要の耐火性及び耐久性を有するものとする。
b.粗骨材の最大寸法は、
鉄筋のあきの4/5以下かつ最小かぶり厚さ以下とし、
特記による。特記のない場合は、表4.1の範囲で定めて、
工事監理者の承認を受ける。
表4.1 使用箇所による粗骨材の最大寸法 (mm) (略)
c.普通骨材は、下記 (1)~(3)による。
(1)砂利、砂は表4.2 および表4.3 に示す品質
を有するものとする。
ただし、その骨材を用いたコンクリートが所定の品質
を有することが確認された場合は、特記により
絶乾密度 2.4 g/cm3以上、
吸水率 4.0%以下の砂利・砂、および
塩化物が 0.04%を超え 0.1%以下
の砂を用いることができる。
(2) 砕石および砕砂は、
JIS A 5005(コンクリート用砕石および砕砂)
スラグ骨材は
JIS A 5011(コンクリート用スラグ骨材)
にそれぞれ適合するものとする。
(3) 再生骨材は、表4.2 および表4.3 に適合し、かつ
密度 1.95(g/cm3)の液体に浮く粒子が質量で 1.0%以下とする。
(4) 異種類の骨材を混合しようする場合は、
混合する前の品質がそれぞれ
(1),(2)または(3)の規定を満足するものでなければならない。
ただし、塩化物と粒度については、
混合したものの品質が表4.2 および表4.3 の規定
を満足するものとする。
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表4.2 砂利・砂の品質
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表4.3 砂利および砂の標準粒度
d. 使用する骨材が化学的・物理的に不安定であるおそれのある
場合は、その使用の可否、使用方法について
工事監理者の承認を受ける。
e. 特に高い耐火性を必要とする箇所のコンクリートに用いる
骨材は、特記による。
f. 軽量骨材は 16節「軽量コンクリート」による。
g. 再生骨材の使用箇所、使用方法は特記による。
4.4 練混ぜ水
コンクリートに用いる水は、
JIS A5308(レディミクストコンクリート)附属書9(規定)
(レディミクストコンクリートの練混ぜに用いる水)
に適合するものとする。
ただし、スラッジ水を用いる場合は、工事監理者の承認を受ける。
また、計画供用期間の級”長期”の場合は、スラッジ水を用いない。
4.5 混和材料
4.5.1 混和剤
a. AE剤、減水剤、AE減水剤、ならびに高性能AE減水剤は
JIS A 6204(コンクリート用化学混和剤)に
流動化剤は
JASS5 T-402(コンクリート用流動化剤品質基準)に、
防せい剤は
JIS A 6205(鉄筋コンクリート用防せい剤)に
適合するものとする。
b. 上記 a 項以外の混和剤の品質は特記による。
特記のない場合は、適切な品質基準を定め
工事監理者の承認を受ける。
c. 混和剤の種類と使用方法は、特記による。
特記のない場合は、工事に適切な種類と使用方法を定め
工事監理者の承認を受ける。
4.5.2 混和材
a. フライアッシュ、膨張材、高炉スラグ微粉末およびシリカフュームは、それぞれ
JIS A 6201(コンクリート用フライアッシュ)、
JIS A 6202(コンクリート用膨張材)、
JIS A 6206(コンクリート用高炉スラグ微粉末)および
JIS A 6207(コンクリート用シリカフューム)
に適合するものとし、種類・銘柄は特記による。
b. 上記 a 項以外の混和材の種類・銘柄および品質は、特記による。
特記のない場合は、種類・銘柄および適切な品質基準を定め
工事監理者の承認を受ける。
4.6 コンクリート材料の試験・検査・確認
コンクリート材料の試験・検査・確認は 13.3による。
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