問題は五肢択一式です。正解と思う肢の番号を1つ選んでください。
[ No.51 ]
鉄筋のガス圧接に関する記述として,最も不適当なものはどれか。ただし,鉄筋はSD345とする。
1.径の異なる鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径は,細いほうの径の1.4倍以上とする。
2.圧接継手において鉄筋の長さ方向の縮み量は,1か所当たり鉄筋径の1.0〜1.5倍を見込む。
3.同一径の鉄筋の圧接部における鉄筋中心軸の偏心量は,鉄筋径いの1/5以下とする。
4.圧接端面は平滑に仕上げ,ばり等を除去するため,その周辺を軽く面取りを行う。
5.鉄筋の圧接部の加熱は,圧接端面が密着するまでは中性炎で行い,その後は還元炎で行う。
答え
5
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.◯
5.×
圧接部の加熱は、圧接端面が相互に密着するまでは還元炎(アセチレン過剰炎)で行い、その後は火力の強い中性炎(標準炎)で、圧接面を中心としてバーナー揺動幅を鉄筋径の2倍程度としながら加熱する。
[ No.52 ]
コンクリートの運搬,打込み及び締固めに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.暑中コンクリートの荷卸し時のコンクリート温度は,35℃以下とした。
2.コンクリートの圧送負荷の算定に用いるベント管の水平換算距離は,ベント管の実長の3倍とした。
3.同一区画のコンクリート打込み時における打重ねは,先に打ち込まれたコンクリートの再振動可能時間以内に行った。
4.梁及びスラブの鉛直打継ぎ部は,スパンの中央付近に設けた。
5.コンクリート内部振動機(棒形振動機)による締固めにおいて,加振時間を1か所当たり60秒程度とした。
答え
5
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.◯
5.×
コンクリート内部振動機で締め固める場合の加振時間は、打ち込まれたコンクリートがほぼ水平になり、コンクリート表面にセメントペーストが浮き上がる時間を標準とし、1箇所5〜15秒の範囲とするのが一般的である。
[ No.53 ]
鉄骨の加工及び組立てに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.鋼材は,自動ガス切断機で開先を加工し,著しい凹凸が生じた部分を修正した。
2.鉄骨鉄筋コンクリート構造において,鉄骨柱と鉄骨梁の接合部のダイアフラムに,コンクリートの充填性を考慮して,空気孔を設けた。
3.490N/mm2級の鋼材において,孔あけにより除去される箇所にポンチでけがきを行った。
4.公称軸径が24mmの高力ボルト用の孔あけ加工は,ドリル孔あけとし,径を27mmとした。
5.アンカーボルト用の孔あけ加工は,板厚が13mmであったため,せん断孔あけとした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.×
公称軸径が24mmの高力ボルト用の孔あけ加工は,ドリル孔あけとし,径は26mmとする。
高力ボルト径の+2mm。
5.◯
[ No.54 ]
塗膜防水に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.ウレタンゴム系塗膜防水の絶縁工法において,立上り部の補強布は,平場部の通気緩衝シートの上に100mm張り掛けた。
2.ウレタンゴム系塗膜防水の絶縁工法において,平場部の防水材の総使用量は,硬化物比重が1.3だったため,3.9kg/m2とした。
3.ウレタンゴム系塗膜防水の絶縁工法において,通気緩衝シートの重ね幅は,50mmとした。
4.ゴムアスファルト系塗膜防水工法において,補強布の重ね幅は,50mmとした。
5.ゴムアスファルト系防水材の室内平場部の総使用量は,固形分60%のものを使用するため,4.5kg/m2とした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.×
通気緩衝シートの継ぎ目は突付けとし、突付け部分は 50 mm以上の幅の接着剤付きポリエステル不織布または織布のテープを張り付ける。
4.◯
5.◯
[ No.55 ]
セメントモルタルによる壁タイル後張り工法に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.改良積上げ張りの張付けモルタルは,下地モルタル面に塗厚4mmで塗り付けた。
2.密着張りの張付けモルタルは,1回の塗付け面積を2m2以内とした。
3.モザイクタイル張りの張付けモルタルは,下地面に対する塗付けを2度塗りとし,1層目はこて圧をかけて塗り付けた。
4.マスク張りの張付けモルタルは,ユニットタイルの裏面に厚さ4mmのマスク板をあて,金ごてで塗り付けた。
5.改良圧着張りの張付けモルタルは,下地面に対する塗付けを2度塗りとし,その合計の塗厚を5mmとした。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
改良積上げ張りは、張付けモルタルを塗厚 7〜10mmとしてタイル裏面に塗り付けた状態で張り付ける。(JASS19)
2.◯
3.◯
4.◯
5.◯
[ No.56 ]
内装工事におけるボード張りに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.せっこうボードを軽量鉄骨壁下地に張り付ける際,ドリリングタッピンねじの留付け間隔は,周辺部200mm程度,中間部300mm程度とした。
2.せっこうボードを軽量鉄骨天井下地に張り付ける際,ドリリングタッピンねじの長さは,下地材の裏面に5mm以上の余長が得られる長さとした。
3.せっこうボードを軽量鉄骨壁下地に張り付ける際,ボードの下端と床面の間を10mm程度浮かして張り付けた。
4.ロックウール化粧吸音板を天井せっこうボード下地に重ね張りする際,吸音板の目地は,下地ボードの目地と重ならないよう,50mm以上ずらして張り付けた。
5.厚さ9.5mmのせっこうボードを厚さ12.5mmの壁せっこうボード下地に接着剤を用いて重ね張りする際,併用するステープルの足の長さを20mmとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
せっこうボードを軽量鉄骨下地に直接張り付ける場合は、鋼製下地の裏面に10 mm以上の余長が得られる長さのドリリングタッピンねじを用い、頭がボード面より少しへこむように確実に締め込む。(JASS26)
3.◯
4.◯
5.◯
[ No.57 ]
仮設計画に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.傾斜地に設置する仮囲いの下端の隙間を塞ぐため,土台コンクリートを設ける計画とした。
2.仮囲いは,工事現場の周辺や工事の状況により危害防止上支障がなかったため,設けない計画とした。
3.仮囲いは,道路管理者や所轄警察署の許可を得て,道路の一部を借用して設置する計画とした。
4.女性用便所は,同時に就業する女性労働者が45人見込まれたため,便房を2個設置する計画とした。
5.ガスボンベ類の貯蔵小屋は,通気を良くするため,壁の1面を開口とし,他の3面は上部に開口部を設ける計画とした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.×
労働安全衛生規則第628条には、男性用大便器の便房の数は男性労働者 60人以内ごとに1個以上、男性用小便器の箇所数は男性労働者 30人以内ごとに1個以上、女性用便所の便房の数は女性労働者 20人以内ごとに1個以上とすることと規定されている。
5.◯
[ No.58 ]
建築工事における工期と費用に関する一般的な記述として,最も不適当なものはどれか。
1.総工事費は,工期に比例して増加する。
2.間接費は,工期の長短に相関して増減する。
3.直接費と間接費の和が最小となるときが,最適な工期となる。
4.ノーマルタイム(標準時間)とは,直接費が最小となるときに要する工期をいう。
5.クラッシュタイム(特急時間)とは,どんなに直接費を投入しても,ある限度以上には短縮できない工期をいう。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
総工事費は、直接費と間接費を合わせたものであり、直接費は施工速度を速めると増加するが、間接費は逆に減少するため、工期に比例して増加するとは限らない。
2.◯
3.◯
4.◯
5.◯
[ No.59 ]
躯体工事における試験及び検査に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.フレッシュコンクリートの荷卸し地点での検査において,スランプ試験は,試料をスランプコーンに詰める際,ほぼ等しい量の3層に分けて詰めた。
2.フレッシュコンクリートの荷卸し地点での検査において,スランプ18cmのコンクリートのスランプの許容差は,±2.5cmとした。
3.フレッシュコンクリートの荷卸し地点での検査において,1回の試験における塩化物含有量は,同一試料からとった3個の分取試料についてそれぞれ1回ずつ測定し,その平均値とした。
4.鉄筋工事のガス圧接継手の超音波探傷試験において,抜取りの1ロットの大きさは,1組の作業班が1日に施工した圧接か所とした。
5.鉄筋工事のガス圧接継手の超音波探傷試験において,抜取りは,1ロットに対して無作為に3か所抽出して行った。
答え
5
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.◯
5.×
抜取検査の超音波探傷試験は、非破壊試験で1検査ロットに対して30箇所行う。1検査ロットに対して3箇所行うのは、破壊検査である引張り試験である。(公共建築工事標準仕様書)
[ No.60 ]
労働災害に関する用語の説明として,最も不適当なものはどれか。
1.労働災害とは,業務に起因して,労働者が負傷し,疾病にかかり,又は死亡することで,公衆災害は含まない。
2.休業日数は,労働災害により労働者が労働することができない日数で,休日であっても休業日数に含める。
3.強度率とは,労働者1,000人当たり1年間に発生した死傷者数を示す。
4.度数率とは,災害発生の頻度を表すもので,100万延労働時間当たりの労働災害による死傷者数を示す。
5.労働損失日数は,死亡及び身体障害が永久全労働不能の場合,1件につき7,500日とする。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.×
強度率とは、1,000 延労働時間当たりの労働損失日数の割合で表すもので、災害の重さの程度を示す。
強度率 = 延労働損失日数 / 延労働時間数 × 1,000
4.◯
5.◯
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