※ 問題番号[ No.16 ]〜[ No.20 ]までの 5 問題は、全問題を解答してください。
[ No. 16 ]
植栽工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.樹木は工事現場搬入後、仮植えや保護養生してから植え付けるよりも、速やかに植え付ける方がよい。
2.幹周は、樹木の幹の周長をいい、根鉢の上端より 1.2 m の位置を測定する。
3.断根式根回しは、キンモクセイ、サザンカなどの比較的浅根性又は非直根性の樹種に用いる。
4.根巻きを行う場合、掘り取る際の根鉢の鉢径は、樹木の根元幹径の 1.5 倍とする。
答え
4
根巻きとは、根回し、堀取りの次に行う根の保護作業で、堀り取った根についている土が落ちないように根元幹径の3〜5倍程度の鉢土をつける。
1 ◯
樹木は、工事現場搬入後速やかに植え付ける。なお、搬入日に植え付けが不可能な場合は、仮植えまたは十分な保護養生により乾燥などによる傷みを防止する。
2 ◯
幹周は、樹木の幹の周長をいい、根鉢の上端より 1.2 m の位置を測定する。幹が2本以上の樹木においては、おのおのの周長の総和の70%をもって周長とする。
3 ◯
断根式根回しは、溝掘り式と同様に鉢径を定め、鉢回りを掘り回して側根だけを切断し、切り離すだけの方法で、モッコク、キンモクセイ、サザンカ、ハナミズキ等の比較的浅根性または非直根性の樹種と幼木に行う方法である。
[ No. 17 ]
避雷設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.高さが 15 m を超える建築物には、原則として避雷設備を設ける。
2.指定数量の 10 倍以上の危険物を貯蔵する倉庫には、高さにかかわらず、原則として避雷設備を設ける。
3.受雷部は、保護しようとする建築物等の種類、重要度等に対応した4段階の保護レベルに応じて配置する。
4.鉄筋コンクリート造の鉄筋は、構造体利用の引下げ導線の構成部材として利用することができる。
答え
1
高さ20mを超える建築物には、有効に避雷設備を設けなければならない。ただし、周囲の状況によって安全上支障がない場合においては、この限りではない。
(建築基準法第33条)
2 ◯
指定数量の 10 倍以上の危険の貯蔵倉庫には、総務省列で定める避雷設備を設ける。ただし、周囲の状況によって安全上支障がない場合においては、この限りではない。(危険物の規則に関する政令)
3 ◯
受雷部は、保護しようとする建築物等に雷撃が侵入しないように設けること。ただし、周囲の状況によって安全上支障がない場合においては、この限りではないと定められている。(JIS A 4201)
4 ◯
建築物等の金属製構造体は、構造体利用の引下げ導線の構成部材として利用することができる。
[ No. 18 ]
排水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.屋内の自然流下式横走り排水管の最小勾配は、管径が 100 mm の場合、 1/100とする。
2.雨水排水立て管は、汚水排水管若しくは通気管と兼用し、又はこれらの管に連結してはならない。
3.排水系統に設ける通気管の最も重要な役割は、汚水や雑排水の逆流を防止することである。
4.排水トラップの封水深は、阻集器を兼ねるものを除き、5〜 10 cm とする。
答え
3
排水系統に設ける通気管の最も重要な役割は、配管内の空気の流れを円滑にし、同時にトラップ封水がサイホン作用及び背圧によって破壊されるのを防ぐこと、並びに排水系統内の換気を図るためのものである。
1 ◯
横走り排水管設備は、汚水、雑排水、雨水に分類される。配管勾配は、緩勾配にすると流水の流下が悪く、急勾配にすると水だけが流下して固形物が残る。標準的な勾配は、菅径 75〜100 mm の場合、 1/100以上とする。
2 ◯
雨水は、他の排水系統と同一系統と同一系統とすると器具トラップの封水の保持に悪影響を及ぼすおそれがあるので、雨水排水立て管は、汚水排水管若しくは通気管と兼用したり、これらの管に連結してはならない。 (SHASE-S206)
4 ◯
[ No. 19 ]
消防用設備等に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.連結散水設備は、地下街など、火災が発生すると煙が充満して消火活動が困難な場所に設置される。
2.水噴霧消火設備は、微細な霧状の水の噴霧による冷却、窒息効果により消火するもので、自動車駐車場に適している。
3.粉末消火設備は、燃焼の抑制効果と窒息効果により消火するもので、ボイラ室に適している。
4.泡消火設備は、主として泡による冷却、窒息効果により消火するもので、電気室に適している。
答え
4
泡消火設備は、火源に多量の泡を放出して表面を泡で覆い窒息作用と冷却作用により消火するが、電気絶縁性がないので、電気火災の多い電気室、通信機器室、ボイラー室には不適である。
1 ◯
連結散水設備は、建物の地下階や地下街など、火災が発生すると煙が充満して消火活動が困難な場所に設置される。
2 ◯
水噴霧消火設備は、噴霧ヘッドから微細な霧状の水を噴射して、燃焼面を覆い酸素を遮断するとともに、霧状の水で熱を吸収する冷却効果などで消火する。駐車場、指定可燃物貯蔵施設などに設置される。
3 ◯
粉末消火設備は、粉末消火薬剤を放射して消火する設備で、主に引火性液体の表面火災等に適用される。また、凍結しないので、寒冷地においても適用できる。
[ No. 20 ]
数量積算に関する記述として、「公共建築数量積算基準(国土交通省制定)」上、誤っている ものはどれか。
1.根切りの数量の算出では、杭の余長による根切り量の減少はないものとする。
2.コンクリートの数量の算出では、鉄筋及び小口径管類によるコンクリートの欠除はないものとする。
3.スタラップ(あばら筋)の長さの算出では、梁のコンクリート断面の設計寸法による周長にフック相当部分を加えた長さとする。
4.平場の防水層の数量の算出では、原則として躯体又は準躯体の設計寸法による面積とする。
答え
3
フープ、スタラップの長さは、それぞれ柱、基礎梁、梁、壁梁のコンクリートの断面の設計寸法による周長の鉄筋の長さとし、フックはないものとする。(公共建築数量積算基準)
1 ◯
根切りとは、基礎、地下構造物などを施工するための土の掘削をいい、その数量は計算上根切り側面を垂直とみなし、その根切り面積と根切り深さの体積とする。なお、杭の余長による根切り量の減少はないものとする。(公共建築数量積算基準)
2 ◯
コンクリートの数量の算出については以下の通りである。
@鉄筋及び小口径管類に欠除はないものとする。
A鉄骨鉄筋コンクリート造の場合の鉄骨によるコンクリートの欠如は、鉄骨の設計数量について、 7.85 t を 1 m3として換算した体積とする。
B開口部の内法の見つけ面積が1箇所当たり 0.5 m2以下の場合は、開口部によるコンクリートの欠如はないものとする。
4 ◯
平場の防水層等の数量は、原則として、躯体または準躯体の設計寸法による面積とする。(公共建築数量積算基準)
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