※ 問題番号[ No.40 ]〜[ No.44 ]までの5問題は、全問題を解答してください。
[ No.40 ]
建築工事における事前調査や準備作業 に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.山留め計画に当たり、設計による地盤調査は行われていたが、追加のボーリング調査を行った。
2.地下水の排水計画に当たり、公共下水道の排水方式の調査を行った。
3.コンクリート工事計画に当たり、コンクリートポンプ車を前面道路に設置するため、道路使用許可申請書を道路管理者に提出した。
4.鉄骨工事計画に当たり、タワークレーンによる電波障害が予想されるため、近隣に対する説明を行って了解を得た。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
山留め計画に当たっては、設計による地盤調査を行っていても、必要に応じて追加のボーリング調査等を行う。
2.◯
地下水の排水計画に当たっては、公共下水道の排水方式等の必要な調査を行う。
3.×
コンクリートの打設ではコンクリートポンプ車等を道路上に一時駐車するため、施工者は道路使用許可申請書を所轄警察署長に提出しなければならない。(道路交通法第77条第1項第一号)[ 平成25年 問題46 ]
4.◯
鉄骨工事計画に当たっては、タワークレーンによる電波障害が予想される場合には、近隣に対する説明を行って了解を得る必要がある。
[ No.41 ]
仮設設備の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.必要な工事用使用電力が 60 kW のため、低圧受電で契約する計画とした。
2.工事用使用電力量の算出において、コンセントから使用する電動工具の同時使用係数は、1.0 として計画した。
3.作業員の洗面所の数は、作業員 45 名当たり3連槽式洗面台1台として計画した。
4.仮設の給水設備において、工事事務所の使用水量 は、1人1日当たり 50 L を見込む計画とした。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
工事用電力は、電力会社に申し込むことになるが、供給約款では、使用電力により、契約電力が 50kW未満の場合は低圧受電、50kW以上 2,000kW未満の場合は高圧受電、2,000kW以上の場合は特別高圧受電となる。
2.◯
工事用使用電力量の算出において、コンセントから使用する電動工具の同時使用係数は、0.7〜1.0とする。(JASS2)
3.◯
労働安全衛生規則第628条には、男性用大便器の便房の数は男性労働者 60人以内ごとに1個以上、男性用小便器の箇所数は男性労働者 30人以内ごとに1個以上、女性用便所の便房の数は女性労働者 20人以内ごとに1個以上とすることと規定されている。同法には作業員の洗面所の数は規定されていないが、作業員 45名当たり1台は不適当な数とは判断されない。また、仮設設備の洗面台には、一般に3連槽式洗面台が用いられる。
4.◯
仮設の給水設備において、工事事務所の使用水量は、40〜50 ℓ/人・日を目安とする。
[ No.42 ]
工事現場における材料の取扱いに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.既製コンクリート杭は、やむを得ず2段に積む場合、同径のものを並べ、まくら材を同一鉛直面上にして仮置きする。
2.被覆アーク溶接棒は、吸湿しているおそれがある場合、乾燥器で乾燥してから使用する。
3.砂付ストレッチルーフィングは、ラップ部(張付け時の重ね部分)を下に向けて縦置きにする。
4.プレキャストコンクリートの床部材を平積みで保管する場合、台木を2箇所とし、積み重ね段数は6段以下とする。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
既製コンクリート杭を仮置きする場合、水平な地盤上にまくら材を置き、ロープ・くさび等を使用して、固定する。2段以上に積む場合は、各段のまくら材を同一鉛直面上に配置する。また、杭の荷積みや荷下しは、必ず杭を2点で支持しながら行う。ただし、両端を支持すると大きな曲げモーメントが加わり、杭体を損傷するおそればあるため、両端から杭長の 1/5の点で支持する。(JASS4)
2.◯
被覆アーク溶接棒は、湿気を吸収しないように保管し、吸湿しているおそれがある場合には乾燥器で乾燥させてから使用する。
3.×
砂付ストレッチルーフィングは、接着不良にならないように砂の付いていないラップ部分(張付け時の重ね部分)を上に向けて縦置きとし、ラップ部分の保護のため2段積みは行わない。
4.◯
プレキャストコンクリートの床部材の積み重ねて平置きとする場合は、水平になるように台木を2本敷いて、上部の部材の台木と下部の部材の台木が同じ平面位置になるようにする。また、台木は2箇所とし、積み重ね段数は 6段以下とする。
[ No.43 ]
労働基準監督署長への計画の届出に関する記述 として、「労働安全衛生法」 上、誤っているものはどれか。
1.高さが 10m以上の枠組足場を設置するに当たり、組立てから解体までの期間が 60日以上の場合、当該工事の開始の日の 30日前までに、届け出なければならない。
2.耐火建築物に吹き付けられた石綿を除去する場合、当該仕事の開始の日の 14日前までに、届け出なければならない。
3.掘削の深さが 10m以上の地山の掘削の作業を労働者が立ち入って行う場合、当該仕事の開始の日の 30日前までに、届け出なければならない。
4.高さが 31m を超える建築物を解体する場合、当該仕事の開始の日の 14日前までに、届け出なければならない。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
高さが 10m以上の枠組み足場を設置するに当たっては、組立てから解体までの期間が 60日以上の場合には、当該工事の開始の日の 30日前までに、労働基準監督署長に計画を届け出なければならない。(労働安全衛生法第88条第1項)
2.◯
耐火建築物の石綿等の除去の作業を行う場合は、仕事の開始日の14日前までに、労働基準監督署長に届け出なければならない。(労働安全衛生法第88条第3項、労働安全衛生規則第90条第五号の二)
3.×
掘削の高さまたは深さが 10m以上の地山の掘削の作業を行う仕事は、建築工事計画届を作業開始の 14日前までに労働基準監督署長に提出しなければならない。(労働安全衛生法第88条第3項、規則第90条第四号)[ 平成25年 問題51 ]
4.◯
高さ31mの超える建築物または工作物の建設、改造、解体または破壊の仕事を行う場合は、仕事開始の日の14日前までに、労働基準監督署長に届け出なければならない。(労働安全衛生法第88条第3項、規則第90条第一号)
[ No.44 ]
工程計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.マイルストーンは、工事の進捗を表す主要な日程上の区切りを示す指標で、掘削完了日、鉄骨建方開始日、外部足場解体日等が用いられる。
2.工程短縮を図るために行う工区の分割は、各工区の作業数量がほぼ均等になるように計画する。
3.全体工期に制約がある場合、積上方式( 順行型 )を用いて工程表を作成する。
4.工程計画では、各作業の手順計画を立て、次に日程計画を決定する。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
工程計画において、マイルストーンとは工事の進捗を表す主要な日程上の区切りを示す指標のことをいう。マイルストーンには、掘削完了日、鉄骨建方開始日、外部足場解体日等が用いられる。
2.◯
工程短縮を図るために行う工区の分割は、各工区の作業数量にばらつきがると効率がよく無いので、ほぼ均等になるように計画する必要がある。
3.×
工期が指定され、工事内容が比較的容易で、また施工実績が多い工事の場合に、各工程に所要日数を割り当てる割付方式(逆行型)が多く用いられる。積上げ方式(順行型)は、工事内容が複雑で、施工実績や経験が少ない工事の場合に多く用いられる。[ 令和元年 問題54 ]
4.◯
工程計画を作成するためには、まず各作業をどのような手順で行うのか手順計画を立て、次にその手順をいつ実施するかの日程計画を決定して作成する。
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image