※ 問題番号[ No.16 ]〜[ No.20 ]までの5問題は、全問題を解答してください。
[ No.16 ]
測量に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.間接水準測量は、傾斜角や斜距離などを読み取り、計算によって高低差を求める方法である。
2.GNSS測量は、複数の人工衛星から受信機への電波信号の到達時間差を測定して位置を求める方法である。
3.平板測量 は、アリダード、磁針箱などで測定した結果を、平板上で直接作図していく方法である。
4.スタジア測量は、レベルと標尺によって2点間の距離を正確に測定する方法である。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
水準測量には直接水準測量と間接水準測量がある。直接水準測量は、レベルと標尺によって2点間の高低差を直接測定する方法である。一方、間接水準測量は、傾斜角や斜距離などを読み取り、計算によって高低差を求める方法である。
2.◯
GNSSとは、Global Navigation Satellite System の略語で、全地球衛生測位システムと訳される。GNSSを用いたGNSS測量は、複数の人工衛星から受信機への電波信号の到達する時間差を測定することにより、位置を求める測位方法である。
3.◯
平板測量は、方向をみるアリダードや方位を確認する磁針箱などで測定した結果を、平板上で直接作図していく方法である。精度は低いが、作業が簡便である。
4.×
スタジア測量は、2点間の距離・高低差をトランシットやセオドライト等の望遠鏡につけられたスタジア線を用いて間接的に測る測量方法である。細部測量に主として利用され、特に起伏の多い地形に適する。[ 平成23年 問題17 ]
[ No.17 ]
電気設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.電圧の種別における低圧とは、交流の場合 600V 以下のものをいう。
2.電圧の種別における高圧とは、直流の場合 750Vを超え、7,000V までのものをいう。
3.大型の動力機器が多数使用される場合の配電方式には、単相2線式 100V が多く用いられる。
4.特別高圧受電を行うような大規模なビルなどの配電方式には、三相4線式 240 V/415 Vが多く用いられる。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
電圧の種別における低圧とは、直流にあっては 750V以下、交流にあっては 600V以下のものをいう。(電気設備に関する技術基準を定める省令第2条第1項)
2.◯
電圧の種別における高圧とは、直流にあっては 750Vを超え、交流にあっては 600Vを超え、直流、交流ともに 7,000Vまでのものをいう。(電気設備に関する技術基準を定める省令第2条第1項)
3.×
大型の動力機器が多数使用される場合の配電方式は、三相4線式である。一般住宅には、単相2線式100Vが多く使用され、、単相3線式100/200Vは負荷の大きい住宅や店舗等で比較的容量の大きい照明、コンセント用の幹線に使用される。三相3線式200Vは中規模建築等で電動機等に使用される。
4.◯
特別高圧で受電するような大規模なビルや工場などの配電方式には、三相4線式240V/415Vなどが用いられる。この方式は、一つの配電方式で、三相415Vと単相240Vという異なる電気方式を供給することができる。
[ No.18 ]
給水設備の給水方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.高置水槽方式は、一度受水槽に貯留した水をポンプで建物高所の高置水槽に揚水し、高置水槽からは重力によって各所に給水する方式である。
2.圧力水槽方式は、受水槽の水をポンプで圧力水槽に送水し、圧力水槽内の空気を加圧して、その圧力によって各所に給水する方式である。
3.ポンプ直送方式は、水道本管から分岐した水道引込み管にポンプを直結し、各所に給水する方式である。
4.水道直結直圧方式は、水道本管から分岐した水道引込み管より直接各所に給水する方式である。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
高置水槽方式(高置タンク方式)は、上水や井水を一度受水槽に貯水し、ポンプで屋上等の高置水槽に揚水し、この水槽から重力(位置エネルギー)によって各所に給水する方式で、中層、中規模以上の建物の一般的な給水方式である。
2.◯
圧力水槽方式は、上水や井水を一旦受水槽に貯水し、これをポンプで圧力水槽に送水し、圧力水槽内の空気を圧縮・加圧して、その圧力によって各所に給水する方式である。建物の意匠上の理由や地下街等の高置水槽を設けることができない場合等に設置する。
3.×
ポンプ直送方式は、受水槽に貯水し、給水ポンプで直接加水した水を各所に給水する方式である。設問の記述は直結直圧方式である。[ 令和元年 問題18 ]
ポンプは水道引込み管ではなく、受水槽以降の給水管に設置される。設問の記述は水道直結増圧方式である。
4.◯
水道直結直圧方式は、水道本管から分岐した水道引込み管に給水装置を直結し、水道本管の給水圧力により、直接、各所に給水する方式である。
[ No.19 ]
建築物に設ける昇降設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、特殊な構造及び使用形態のものを除くものとする。
1.乗用エレベーターには、1人当たりの体重を 65 kg として計算した最大定員を明示した標識を掲示する。
2.乗 用エレベーターの昇降路の出入口の床先とかごの床先との水平距離は、4cm 以下とする。
3.エスカレーターの踏段と踏段の隙間は、原則として5mm以下とする。
4.エスカレーターの勾配が 8°を超え 30°以下の踏段の定格速度は、毎分 50mとする。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
乗用エレベーターにあっては、1人当たりの体重を65kgとして計算する。最大積載量 750kgのエレベーターの場合は 750 ÷ 65 ≒ 11.54 となるため、最大定員11名と明示する。(建築基準法施行令第129条の6第五号)
2.◯
人または物が昇降路内に落ちることを防ぐため、昇降路の出入口の床先と搬器の床先との間隔は、4cm以下とする。(建築基準法施行令第129条の7第四号)
3.◯
エスカレーターの踏段と踏段の隙間は、5mm以下とすること。(建設省告示第1417号)
4.×
勾配が8° を超え30° 以下のエスカレーターの踏段の定格速度は45m/分以下とする。(建設省告示第1417号)
[ No.20 ]
請負契約に関する記述として、「公共工事標準請負契約約款」 上、誤っているものはどれか。
1.発注者又は受注者は、工期内で請負契約締結の日から 12 月を経過した後に賃金水準又は物価水準の変動により請負代金額が不適当となったと認めたときは、相手方に対して請負代金額の変更を請求することができる。
2.受注者は、発注者が設計図書を変更したために請負代金額が 1/2 以上減少したときは、契約を解除することができる。
3.工期の変更については、発注者と受注者が協議して定める。ただし、あらかじめ定めた期間内に協議が整わない場合には、発注者が定め、受注者に通知する。
4.発注者は、工事の完成を確認するために必要があると認められるときは、その理由を受注者に通知して、工事目的物を最小限度破壊して検査することができる。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
発注者または受注者は、工期内で請負契約締結の日から12月を経過した後に日本国内における賃金水準または物価水準の変動により請負代金額が不適当となったと認めたときは、相手方に対して請求代金額の変更を請求することができる。(公共工事標準請負契約約款第26条第1項)
2.×
受注者(請負人)は発注者が設計図書を変更したために請負代金額が 2/3以上減少したときは、契約を解除することができる。(公共工事標準請負契約約款第52条第一号)[ 平成23年 問題20 ]
3.◯
発注者と受注者が協議して定める。ただし、あらかじめ定めた期間内に協議が整わない場合には、発注者が定め、受注者が通知すると規定されている。(公共工事標準請負契約約款第24条第1項)
4.◯
発注者は、工事完成の通知を受けたときは、通知を受けた日から14日以内に受注者の立会いの上、設計図書の定めるところにより、工事の完成を確認するための検査を完了し、当該検査の結果を受注者に通知しなければならない。この場合において、発注者は、必要があると認められる時は、その理由を受注者に通知して、工事目的物を最小限度破壊して検査することができる。(公共工事標準請負契約約款第32条第2項)
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