02節ユニット工事等
20.2.7 階段滑り止め
(1) 材料
(ア) 階段滑り止めには、金属と合成樹脂又は合成ゴムを組み合わせたもの、タイルあるいは金属を主体としたものがある。
(イ) 金属の種類は、通常ステンレス、黄錆、アルミニウム、鉄である。その踏面には溝があり、溝にはめ込む滑り止め材の形状はタイヤ形等があり、材質はゴム、合成樹脂、カーボランダム等がある。
金属部分は、押出し成形材と板材を曲げ加工したものがある。また、足付き形のものと接着形のものとがあり、それぞれ取付け工法が異なる。
(ウ) タイヤ形の滑り止め材は、取付け後収縮しやすいため、図20.2.5のような収縮を防止する突起等があるものを使用するのがよい。
図20.2.5 収縮防止の例
(エ) 階段滑り止めの例を、表20.2.9に示す。
表20.2.9 階段滑り止めの例
(オ) 取付け長さは、階段と手すりの取合い等によるが、通常は階段の全幅とする。
(2) 取付け
(ア) 接着工法
(a) 接着剤のみで取り付ける場合には、はく離する例が多いため、「標仕」20.2.7(2)(ア) では、接着剤及び小ねじを用いて取り付けることとされている。
(b) 取付け方法の例を、図20.2.6に示す。
図20.2.6 階段滑り止め取付けの例(接着工法)
(c) 取付けに際しては次の事項に注意する。
@ 接着面は、十分平滑にし、下地乾燥後、油、レイタンス、ほこり等接着の妨げとなるものを除去する。
A 接着剤は、原則としてエポキシ樹脂系のものを用いる。
B 接着の際は、すり合わせるようにしながら押し付け、小ねじを用いて取り付け、取付け後は、接着剤が硬化するまで押さえておく。
C 施工場所が、施工中及び施工後、気温が 5℃以下になると予想される場合は、施工を行わない。ただし、採暖等の養生を行う場合は、この限りでない。
(イ) 埋込み工法
アンカーを用い、両端を押さえて間隔 300mm程度に堅固に取り付ける。
取付け方法の例を、図20.2.7に示す。
図20.2.7 階段滑り止め取付けの例(埋込み工法)
(3) 取付け中は、他の作業のための通路を確保するとともに、取付け後の養生を確実に行うため、接着工法では一時通行を禁止する場合もある。
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