問題4
次の1.から8.の各記述において、記述ごとの@からBの下線部の語句又は数値のうち最も不適当な箇所番号を1つあげ、適当な語句又は数値を記入しなさい。
1.アスファルト防水密着工法において、出隅及び入隅は平場部のルーフィング類の張付けに先立ち、幅@ 300mm 程度のストレッチルーフィングを増張りする。
また、コンクリートスラブの打継ぎ部は、絶縁用テープを張り付けた上に、幅A300mm 程度のストレッチルーフィングを増張りする。
なお、流し張りに用いるアスファルトは、環境対応低煙低臭型防水工事用アスファルトとし、溶融温度の上限は、B300℃とする。
解答
B 240
アスファルト防水密着工法の出隅及び入隅においては、平場部のルーフィング類の張付けの前に、幅300mm程度のストレッチルーフィングを増し張りする。
コンクリートスラブの打継ぎ部については、絶縁テープを張り付けた上に、幅300mm程度のストレッチルーフィングを増張りする。
低煙・低臭タイプのアスファルトの溶融温度の上限は、煙の発生を抑制するために240〜260℃程度とする。
2.セメントモルタルによる外壁タイル後張り工法において、マスク張りでは、張付けモルタルを塗り付けたタイルは、塗り付けてから@ 60分を限度に張り付ける。
また、モザイクタイル張りでは、張付けモルタルを2層に分けて塗り付けるものとし、
A1層目はこて圧をかけて塗り付ける。
なお、外壁タイル張り面の伸縮調整目地の位置は、一般に縦目地をB 3m内外に割り付け、横目地を各階ごとの打継ぎ目地に合わせる。
解答
@ 5
マスク張りの特徴の1つが、塗り置き時間を短くできることである。タイルへ張付けモルタルを塗り付け後、タイルを壁面に張り付けるまでの時間は5分以内とする。( JASS 19)
3.金属製折板葺きにおいて、タイトフレームの受梁への接合は、下底の両側を隅肉溶接とし、隅肉溶接のサイズを@受梁の板厚と同じとする。
また、水上部分の折板と壁との取合い部に設ける雨押えは、壁際立上りをA 150mm 以上とする。
なお、重ね形折板の端部の端あき寸法は、B 50mm 以上とする。
解答
@ タイトフレーム
タイトフレームの下地(受梁)への取付けは、受梁にアーク溶接接合とする。溶接は、タイトフレームの立上り部分の縁から10mm残し、底部両側を隅肉溶接とする。溶接サイズはタイトフレームの板厚と同寸法とする。(JASS12)
4.軽量鉄骨壁下地のランナー両端部の固定位置は、端部から@ 50mm 内側とする。ランナーの固定間隔は、ランナーの形状及び断面性能、軽量鉄骨壁の構成等によりA 900mm 程度を限度とする。
また、上部ランナーの上端とスタッド天端の間隔は10 mm以下とし、スタッドに取り付けるスペーサーの間隔はB 1,200mm 程度とする。
解答
B 600
スペーサーは、各スタッドの端部を押さえ、間隔 600mm 程度に留め付ける。
5.仕上げ材の下地となるセメントモルタル塗りの表面仕上げには、金ごて仕上げ、木ごて仕上げ、はけ引き仕上げのほか、@ くし目引き仕上げがあり、その上に施工する仕上げ材の種類に応じて使い分ける。
一般塗装下地、壁紙張り下地の仕上げとして、A 金ごて仕上げを用い、セメントモルタルによるタイル張付け下地の仕上げとして、B はけ引き仕上げを用いる。
解答
B 木ごて
セメントモルタル塗りの表面仕上げには、金ごて仕上げ、本ごて仕上げ、はけ引き仕上げの他くし目引き仕上げがあり、その上に施工する仕上げ材の種類に応じて使い分ける。
金ごて仕上げは、塗装仕上げや壁紙張り仕上げなどの下地面に用い、木ごて仕上げは、セメントモルタルによるタイル後張り工法の下地面に用いる。
6.防火区画に用いる防煙シャッターは、表面がフラットでガイドレール内での遮煙性を確保できる@インターロッキング形のスラットが用いられる。
また、Aまぐさの遮煙機構は、シャッターが閉鎖したときに漏煙を抑制する構造で、その材料は不燃材料、準不燃材料又は難燃材料とし、座板にアルミニウムを使用する場合には、B鋼板で覆う。
解答
@ オーバーラッピング
防火区画に用いる防煙シャッターは、表面がフラットでガイドレール内での遮煙性を確保できるオーバーラッピング形のスラットが用いられる。また、まぐさに設ける遮煙機構は、シャッターが閉鎖したときに漏煙を抑制する構造とし、その材料は不燃材料、準不燃材料又は難燃材料とする。
なお、座板にアルミニウムを使用する場合には、鋼板で覆う。
7.素地ごしらえのパテ処理の工法には、パテしごき、パテかい、パテ付けの3種類がある。このうち、@ パテしごきは、面の状況に応じて、面のくぼみ、すき間、目違い等の部分を平滑にするためにパテを塗る。
また、A パテかいは、局部的にパテ処理するもので、素地とパテ面との肌違いが仕上げに影響するため、注意しなければならない。
なお、Bパテ付けは、特に美装性を要求される仕上げの場合に行う。
解答
@ パテかい
パテ処理には、パテしごき、パテかい、パテ付けの3種類がある。
パテしごきは、パテを塗りつけた後に余分なパテをしごき取る事。
パテかいは、面の状況に応じて、面のくぼみ、すき間、目違い等の部分を平滑にするためにパテを塗るものである。
パテ付けは、パテかいの後、表面が平滑になり、肌が一定になるようパテを全面に塗りけ、特に美装性を要求される仕上げの場合に行う。
8.せっこう系直張り用接着材によるせっこうボード直張り工法において、直張り用接着材は、@2時間以内で使い切れる量を、たれない程度の硬さに水と練り合わせ、ボードの仕上がりまでの寸法のA 2倍程度の高さにダンゴ状に盛り上げる。
また、ボードの張付けにおいては、ボード圧着の際、ボード下端と床面との間をB 10mm 程度浮かした状態で圧着し、さらに調整定規でたたきながら、所定の仕上げ面が得られるように張り付ける。
解答
@ 1
接着材の一度に練る量は1時間以内に使い切れる量とする。(建築工事監理指針)
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