2023年10月21日
1級建築施工管理技士 令和5年 二次検定 問題1
問題1
建築工事の施工者は、発注者の要求等を把握し、施工技術力等を駆使して品質管理を適確に行うことが求められる。
あなたが経験した建築工事のうち、要求された品質を満足させるため、品質計画に基づき品質管理を行った工事を 1 つ選び、工事概要を具体的に記入 した上で、次の 1.及び 2.の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。
[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、建物規模、主な改 修内容及び施工数量
ニ.工 期 等
(工期又は工事に従事した期間を年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.あなたの業務内容
1.工事概要であげた工事で、あなたが現場で重点的に品質管理を行った事例を 3つあげ、それぞれの事例について、次の@からBを具体的に記述しなさい。
ただし、3 つの事例の@は同じものでもよいが、A及びBはそれぞれ異なる内容を記述するものとする。
@ 工種名又は作業名等
A 施工に当たって設定した品質管理項目及びそれを設定した理由
B Aの品質管理項目について実施した内容及びその確認方法又は検査方法
解答試案
【 事例1】
@ 工種名又は作業名等:鉄筋工事
A 施工に当たって設定した品質管理項目及びそれを設定した理由:
異鋼種同断面があったため、鉄筋の鋼材種の確認した。
B 実施した内容及びその確認方法又は検査方法:
鉄筋のミルシートの確認とロールマーク及びノギスにて鉄筋の鋼種及び径を確認した。
【 事例2】
@ 工種名又は作業名等:コンクリート工事
A 施工に当たって設定した品質管理項目及びそれを設定した理由:
コンクリート出来形の寸法。構造強度及び仕上げ精度を満足するために必要であるから。
B 実施した内容及びその確認方法又は検査方法:
型枠の脱型後に出来形検査を実施した。柱ついては見えかかり寸法、張りについては梁下端までの高さ及び幅、スラブ及び壁については開口部等を利用して断面寸法を確認した。
【 事例3】
@ 工種名又は作業名等:コンクリート工事
A 施工に当たって設定した品質管理項目及びそれを設定した理由:
外壁のコールドジョイントの発生ゼロ。外壁にコールドジョイントがあると、そこからの漏水により外壁性能に大きく影響を及ぼすため。
B 実施した内容及びその確認方法又は検査方法:
コンクリート打ち込み継続中の打重ね時間間隔(外気温 25℃未満で、150分以内、25℃以上で120分以内)を厳守するため、打重ねが発生した部分に関しては、打ち重ねまでの時間を記録、管理した。
【 事例4】
@ 工種名又は作業名等:外壁タイル張り工事
A 施工に当たって設定した品質管理項目及びそれを設定した理由:
密着張りの張付けモルタルの時間管理。張り付けモルタルの可使時間を超えてからの施工は、タイルの密着性に悪影響を与え、タイルの浮きやはく落の原因となるため。
B 実施した内容及びその確認方法又は検査方法:
張り付けモルタルは、一度に塗り付ける面積を2m2以内とし、塗付け開始後15分で進捗を確認した。さらに20分以内で張り終えたことを確認し、チェックリストに記録した。
2. 事概要であげた工事に係わらず、あなたの今日までの建築工事の経験を踏まえて、次の@及びAを具体的に記述しなさい。
ただし、1.のBと同じ内容の記述は不可とする。
@ 品質管理を適確に行うための作業所における組織的な取組
A @の取組によって得られる良い効果
解答試案
@品質管理を適確に行うための作業所における組織的な取組み:
各種工事に関する施工計画書を作成し、品質管理に関する項目として具体的に施工管理値及び限界値をうたい、施工着手前に品質管理の会議を行い、協力会社にその内容を徹底する。
A @の取組みによって得られる良い効果
顧客の信頼が得られ社会的な評価を高めることができるとともに、工事に携わるもの全員がより良い品質お建物を施工するということを意識することで、全体としてスキルアップにもつながる。
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