問題4
次の 1.から 4.の問いに答えなさい。
ただし、留意事項は、それぞれ異なる内容の記述とし、材料の保管、作業環境(気象条件等)、安全に関する記述は除くものとする。
1.鉄筋コンクリート造建物のアルミサッシの枠回り目地に、2成分形変成シリコーン系シーリング 材を充填するときの施工上の留意事項を 2 つ具体的に記述しなさい。
ただし、被着面の確認及び清掃、充填後の養生に関する記述は除くものとする。
解答例
各留意事項は以下の通りで、これらの中から2つ記述する。
(建築工事監理指針)
@充填したシーリング材は、内部まで十分に伝わるようにへら押さえして下地と密着させた後、平滑に仕上げる。
A練り混ぜは、可使時間に合わせた量とする。
Bシーリング材の打継ぎは目地の交差部及び角部は避ける。
C充填前には、プライマーが十分乾燥していることを確認する。
D基材及び硬化材の配合割合は、製造所の指定するものとする。
E練混ぜは、専用の機械を使用して、空気を巻き込まないようにかくはんする。
F目地幅に合ったノズルを装着したガンを用い、目地底部から加圧しながら入念に行う。
2.壁のタイル張り下地モルタル面に、陶磁器質タイル(小口タイル)を密着張りで張るときの 施工上の留意事項を 2 つ具体的に記述しなさい。
ただし、下地の調整、張付けモルタルの調合、タイルの割付けに関する記述は除くものとする。
解答例
各留意事項は以下の通りで、これらの中から2つ記述する。
(建築工事監理指針)
@張付けモルタルの下地面に対する塗付けは二度塗りとし、その塗厚さは 5〜8mm(小口タイルなので5mm)とする。
A一度に塗り付ける面積は、3m2以内または30分以内に張り付ける面積とする。
B振動機による加振は、張付けモルタルの周囲から目地部分に盛り上がる状態になるまで行う。
Cタイルの張付けは、上部より下部へと行い、一段おきに数段張り付けた後、間のタイルを張る。
Dタイル張りと同時に目地の押さえを行う場合は、目地からの盛り上がりを十分にとる。
3.鉄筋コンクリート造建物(階高4m程度)に、間仕切壁の軽量鉄骨下地を取り付けるときの 施工上の留意事項を 2 つ具体的に記述しなさい。
ただし、施工箇所の点検、修正及び墨出しに関する記述は除くものとする。
解答例
各留意事項は以下の通りで、これらの中から2つ記述する。
(建築工事監理指針)
@ランナーは、端部から50mm程度内側を押さえ、間隔900mm程度に打込みピン等で、床・梁下・上階床スラブ下固定する。
Aスペーサーは、各スタッドの端部を押さえ、間隔600mm程度に取り付ける。
Bスペーサーは、スタッドのねじれを防止し、振止めを固定するために用いる。
Cスタッドは、スタッドの天端と上部ランナーの溝底とのすきまが10mm以下となるように、間仕切り壁の高さに合わせて切断する。
Dスタッドをコンクリート壁等に取り付ける場合は、端部及び間隔900mm程度に打込みピン等で固定する。
E振止めは、床ランナーから間隔1,200mm程度の箇所にフランジ側を上向きにしてスタッドを引き通し、スペーサーで固定する。
F溶接した箇所に錆止め塗料を塗布する。
G開口部等の鉛直方向の補強材は、床から上階スラブ下(または梁下)まで伸ばして固定する。
H同一壁において壁の高さが異なる場合等、スタッドの高さに高低たある場合は、高いほうの部材に適用する。
4.内装床工事において、ビニル床シートを平場部に張り付けるときの施工上の留意事項を2 つ具体的に記述しなさい。
ただし、下地の調整・補修、張付け後の清掃に関する記述は除くものとする。
解答例
各留意事項は以下の通りで、これらの中から2つ記述する。
(建築工事監理指針)
@床シート類は、長手方向に縮み、幅の方向に伸びる性質があるので、長めに切断して仮敷きし、24時間以上放置して巻きぐせをとり、なじむようにする。
A接着剤は、所定のオープンタイムをとり、床シートを張り付ける。
B接着剤は、製造所の指定するくし目ごてを用いて下地面に均一に塗布する。
C湿気のおそれのある床には、エポキシ樹脂系またはウレタン樹脂系の接着剤を用いる。
D床シートの張付け後は、表面に出た余分な接着剤をふき取り、45kgローラー等で十分に圧着し、接着面に気泡がの残らないように圧着する。
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