セメントの一部を高炉スラグ微粉末で置換したコンクリートは、高炉スラグ微粉末が水酸化カルシウムなどの刺激により水和物を生成して組織を緻密化するため、透水係数が低減される。また、長期強度は増大し、耐海水性も向上する。
透水係数は、コンクリートの透水試験によって得られるもので、水密性を評価する係数である。
空隙が多く緻密でないコンクリートは、透水係数が大きくなる。
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中性化速度式は、大気中の炭酸ガスによる中性化の進行の程度を経過時間の関数として示したものである。
一般的に C = A√ t
の式が用いられ、Aを中性化速度係数と呼ぶ。
C;中性化深さ
t:経過時間
Aの値が大きいほど中性化速度が大きい。
フライアッシュで置換したコンクリートは、
フライアッシュのポゾラン反応によって緻密な組織となるが、
水酸化カルシウムと反応するため
水酸化カルシウムの消費が速まるので、
コンクリートの中性化速度係数は、
フライアッシュ無混入の同一水セメント比のコンクリート
とほぼ同じ。
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膨張材を用いたコンクリートは、
エトリンガイドや水酸化カルシウムの結晶を生成して膨張する。
乾燥収縮によるひび割れの発生を抑制する収縮補償コンクリート
とコンクリートの膨張を鉄筋などで拘束することにより
コンクリートに圧縮応力を導入する
ケミカルプレストレスコンクリートがある。
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透気係数は、コンクリートの透気試験によって得られるもので、
空気や酸素などの透過性を評価する係数である。
コンクリートの透気係数に関与する空隙は毛細管空隙であり、
シリカフュームを用いたコンクリートは、
シリカフュームのマイクロフィラー効果によって
毛細管空隙を減少させるので、
コンクリートの透気係数は小さくなる。
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