2024年11月17日
1級建築施工管理技士 令和6年 二次 【解答速報】
2024年11月16日
1級建築施工管理技士 令和6年 二次検定 問題6【解答速報】
次の1.から3.の各法文において,[ ]に当てはまる正しい語句を,下の該当する枠内から1つ選びなさい。
1.建設業法(施工体制台帳及び施工体系図の作成等)
第24条の8
特定建設業者は,発注者から直接建設工事を請け負った場合において,当該建設工事を施工するために締結した下請契約の請負代金の額(当該下請契約が2以上あるときは,それらの請負代金の額の総額)が政令で定める金額以上になるときは,建設工事の適正な施工を確保するため,国土交通省令で定めるところにより,当該建設工事について,下請負人の商号又は名称,当該下請負人に係る建設工事の内容及び [ @ ] その他の国土交通省令で定める事項を記載した施工体制台帳を作成し,工事現場ごとに備え置かなければならない。
2(略)
3(略)
4.第1項の特定建設業者は,国土交通省令で定めるところにより,当該建設工事における各下請負人の施工の[ A ] 関係を表示した施工体系図を作成し,これを当該工事現場の見やすい場所に掲げなければならない。
[ @ ]
1.施工範囲 2.施工方法 3.竣工時期 4.工期 5.納期
[ A ]
1.共有 2.分担 3.配分 4.上下 5.前後
@ー4
Aー2
解答試案
建設業法(施工体制台帳及び施工体系図の作成等)
第24条の8
特定建設業者は,発注者から直接建設工事を請け負った場合において,当該建設工事を施工するために締結した下請契約の請負代金の額(当該下請契約が2以上あるときは,それらの請負代金の額の総額)が政令で定める金額以上になるときは,建設工事の適正な施工を確保するため,国土交通省令で定めるところにより,当該建設工事について,下請負人の商号又は名称,当該下請負人に係る建設工事の内容及び工期その他の国土交通省令で定める事項を記載した施工体制台帳を作成し,工事現場ごとに備え置かなければならない。
2(略)
3(略)
4.第1項の特定建設業者は,国土交通省令で定めるところにより,当該建設工事における各下請負人の施工の分担関係を表示した施工体系図を作成し,これを当該工事現場の見やすい場所に掲げなければならない。
2.建築基準法施行令(建て方)
第136条の6
建築物の建て方を行なうに当たっては,[ B ] を取り付ける等荷重又は外力による倒壊を防止するための措置を講じなければならない。
2 鉄骨造の建築物の建て方の[ C ] は,荷重及び外力に対して安全なものとしなければればならない。
[ B ]
1.仮筋かい 2.仮設梁 3.火打ち 4.支保工 5.仮設柱
[ C ]
1.方法 2.本締 3.仮締 4.仮組 5.手順
Bー1
Cー3
解答試案
建築基準法施行令(建て方)
第136条の6
建築物の建て方を行なうに当たっては,仮筋かいを取り付ける等荷重又は外力による倒壊を防止するための措置を講じなければならない。
2 鉄骨造の建築物の建て方の仮締は,荷重及び外力に対して安全なものとしなければればならない。
3.労働安全衛生法(事業者の講ずる措置)
第71条の2
事業者は,事業場における安全衛生の水準の向上を図るため,次の措置を継続的かつ計画的に講ずることにより,快適な[ D ] 環境を形成するように努めなければならない。
一 作業環境を快適な状態に[ E ] するための措置
二 労働者の従事する作業について,その方法を改善するための措置
三 作業に従事することによる労働者の疲労を回復するための施設又は設備の設置又は整備
四 前三号に掲げるもののほか,快適な[ D ] 環境を形成するため必要な措置
[ D ]
1.事業 2.現場 3.労働 4.衛生 5.職場
[ E ]
1.維持管理 2.運営管理 3.構築 4.確立 5.保守
Dー5
Eー1
解答試案
労働安全衛生法(事業者の講ずる措置)
第71条の2
事業者は,事業場における安全衛生の水準の向上を図るため,次の措置を継続的かつ計画的に講ずることにより,快適な職場環境を形成するように努めなければならない。
一 作業環境を快適な状態に維持管理するための措置
二 労働者の従事する作業について,その方法を改善するための措置
三 作業に従事することによる労働者の疲労を回復するための施設又は設備の設置又は整備
四 前三号に掲げるもののほか,快適な職場環境を形成するため必要な措置
2024年11月15日
1級建築施工管理技士 令和6年 二次検定 問題5【解答速報】
次の1.から8.の各記述において,[ ]に当てはまる最も適当な語句又は数値の組合せを,下の枠内から1つ選びなさい。
1.作業場に通ずる場所及び作業場内には,労働者が使用するための安全な通路を設け,かつ,これを常時有効に保持しなければならない。
通路で主要なものには,これを保持するため,通路であることを示す表示をしなければならない。
通路には,正常の通行を妨げない程度に,[ a ] 又は照明の方法を講じなければならない。
ただし,常時通行の用に供しない地下室等で通行する労働者に,適当な照明具を所持させるときは,この限りでない。
また,[ b ] に設ける通路は用途に応じた幅を有し,通路面から高さ[ c ] m以内に障害物を置いてはならない。
a b c
1.採 光 屋 内 2.0
2.換 気 屋 外 1.8
3.採 光 屋 内 1.8
4.換 気 屋 外 2.0
5.採 光 屋 外 1.8
解答試案
3
作業場に通ずる場所及び作業場内には,労働者が使用するための安全な通路を設け,かつ,これを常時有効に保持しなければならない。
通路で主要なものには,これを保持するため,通路であることを示す表示をしなければならない。
通路には,正常の通行を妨げない程度に,採光 又は照明の方法を講じなければならない。
ただし,常時通行の用に供しない地下室等で通行する労働者に,適当な照明具を所持させるときは,この限りでない。
また,屋内に設ける通路は用途に応じた幅を有し,通路面から高さ1.8m以内に障害物を置いてはならない。
2.根切り工事において,掘削底面付近の砂質地盤に上向きの浸透流が生じ,この水の浸透力が砂の水中での有効重量より大きくなり,砂粒子が水中で浮遊する状態を[ a ] という。
[ a ] が発生し,沸騰したような状態でその付近の地盤が破壊する現象を[ b ] という。
また,掘削底面やその直下に難透水層があり,その下にある被圧地下水により掘削底面が持ち上がる現象を[ c ] という。
a b c
1.地盤沈下 パイピング ヒービング
2.クイックサンド ボイリング ヒービング
3.クイックサンド パイピング ヒービング
4.地盤沈下 ボイリング 盤ぶくれ
5.クイックサンド ボイリング 盤ぶくれ
解答試案
5
根切り工事において,掘削底面付近の砂質地盤に上向きの浸透流が生じ,この水の浸透力が砂の水中での有効重量より大きくなり,砂粒子が水中で浮遊する状態をクイックサンドという。
クイックサンドが発生し,沸騰したような状態でその付近の地盤が破壊する現象をボイリングという。
また,掘削底面やその直下に難透水層があり,その下にある被圧地下水により掘削底面が持ち上がる現象を盤ぶくれという。
3.既製コンクリート杭の埋込み工法において,杭心ずれを低減するためには,掘削ロッドの振止め装置を用いることや,杭心位置から直角二方向に逃げ心を取り,掘削中や杭の建込み時にも逃げ心からの距離を随時確認することが大切である。
一般的な施工精度の管理値は,杭心ずれ量がD/[ a ] 以下(Dは杭直径),かつ,[ b ] mm以下か、[ c ] が 1/100 以内である。
a b c
1. 3 100 鉛直精度
2. 4 100 鉛直精度
3. 3 150 水平精度
4. 4 150 鉛直精度
5. 4 100 水平精度
解答試案
2
既製コンクリート杭の埋込み工法において,杭心ずれを低減するためには,掘削ロッドの振止め装置を用いることや,杭心位置から直角二方向に逃げ心を取り,掘削中や杭の建込み時にも逃げ心からの距離を随時確認することが大切である。
一般的な施工精度の管理値は,杭心ずれ量がD/4以下(Dは杭直径),かつ,100mm以下か、鉛直精度が 1/100 以内である。
4.鉄筋工事において,鉄筋相互のあきは[ a ] の最大寸法の1.25倍、[ b ] mm及び隣り合う鉄筋の径(呼び名の数値)の平均の1.5倍のうち最大のもの以上とする。
鉄筋の間隔は,鉄筋相互のあきに鉄筋の最大外径を加えたものとする。
柱及び梁の主筋のかぶり厚さは,D29以上の異形鉄筋を使用する場合,径(呼び名の数値)の [ c ] 倍以上とする。
a b c
1.細骨材 20 1.25
2.粗骨材 20 1.5
3.粗骨材 25 1.25
4.粗骨材 25 1.5
5.細骨材 20 1.5
解答試案
4
鉄筋工事において,鉄筋相互のあきは粗骨材の最大寸法の1.25倍、25 mm及び隣り合う鉄筋の径(呼び名の数値)の平均の1.5倍のうち最大のもの以上とする。
鉄筋の間隔は,鉄筋相互のあきに鉄筋の最大外径を加えたものとする。
柱及び梁の主筋のかぶり厚さは,D29以上の異形鉄筋を使用する場合,径(呼び名の数値)の1.5倍以上とする。
5.型枠支保工において,鋼管枠を支柱として用いるものにあっては,鋼管枠と鋼管枠との間に[ a ] を設け,支柱の脚部の滑動を防止するための措置として,支柱の脚部の固定及び[ b ] の取付け等を行う。
また,パイプサポートを支柱として用いるものにあっては,支柱の高さが[ c ] mを超えるときは,高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設けなければならない。
a b c
1.中 桟 布 枠 3.0
2.交差筋かい 根がらみ 3.0
3.交差筋かい 根がらみ 3.5
4.交差筋かい 布 枠 3.5
5.中 桟 布 枠 3.5
解答試案
3
型枠支保工において,鋼管枠を支柱として用いるものにあっては,鋼管枠と鋼管枠との間に交差筋かいを設け,支柱の脚部の滑動を防止するための措置として,支柱の脚部の固定及び根がらみの取付け等を行う。
また,パイプサポートを支柱として用いるものにあっては,支柱の高さが 3.5mを超えるときは,高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設けなければならない。
6.コンクリートポンプ工法による1日のコンクリートの打込み区画及び[ a ] は,建物の規模及び施工時間,レディーミクストコンクリートの供給能力を勘案して定める。
コンクリートの打込み速度は,スランプ18cm程度の場合,打ち込む部位によっても変わるが,20m3/hから[ b ] m3/hが目安となる。
また,スランプ10cmから15cmのコンクリートの場合,公称棒径45mmの棒形振動機1台当たりの締固め能力は,10m3/hから[ c ] m3/h程度である。
a b c
1.打込み量 30 15
2.打込み順序 40 20
3.打込み順序 30 20
4.打込み量 40 15
5.打込み量 30 20
解答試案
1
コンクリートポンプ工法による1日のコンクリートの打込み区画及び打込み量は,建物の規模及び施工時間,レディーミクストコンクリートの供給能力を勘案して定める。
コンクリートの打込み速度は,スランプ18cm程度の場合,打ち込む部位によっても変わるが,20m3/hから30m3/hが目安となる。
また,スランプ10cmから15cmのコンクリートの場合,公称棒径45mmの棒形振動機1台当たりの締固め能力は,10m3/hから15m3/h程度である。
7.コンクリート工事において,寒中コンクリートでは,レディーミクストコンクリートの荷卸し時のコンクリート温度は,原則として[ a ] °C以上20°C未満とし,加熱した材料を用いる場合,セメントを投入する直前のミキサ内の骨材及び水の温度は,40°C以下とする。
打込み後のコンクリートは,初期凍害を受けないよう,必要な保温養生を行う。
初期養生の期間は,コンクリートの圧縮強度が[ b ] N/mm2が得られるまでとし,この間は,打ち込んだコンクリートのすべての部分が0°Cを下回らないようにする。
また,[ c ] 養生中は,コンクリートが乾燥しないように散水等で湿潤養生する。
a b c
1.10 5 断熱
2.10 5 加熱
3. 5 10 加熱
4. 5 5 加熱
5. 5 10 断熱
解答試案
2
コンクリート工事において,寒中コンクリートでは,レディーミクストコンクリートの荷卸し時のコンクリート温度は,原則として10°C以上20°C未満とし,加熱した材料を用いる場合,セメントを投入する直前のミキサ内の骨材及び水の温度は,40°C以下とする。
打込み後のコンクリートは,初期凍害を受けないよう,必要な保温養生を行う。
初期養生の期間は,コンクリートの圧縮強度が 5 N/mm2が得られるまでとし,この間は,打ち込んだコンクリートのすべての部分が0°Cを下回らないようにする。
また,加熱養生中は,コンクリートが乾燥しないように散水等で湿潤養生する。
8.鉄骨の完全溶込み溶接において,突合せ継手の余盛高さの最小値は[ a ] mmとする。
裏当て金付きのT継手の余盛高さの最小値は,突き合わせる材の厚さの1/4とし、材の厚さが40mmを超える場合は[ b ] mmとする。
裏はつりT継手の余盛高さの最小値は,突き合わせる材の厚さの1/[ c ] とし,材の厚さが40mmを超える場合は5mmとする。
a b c
1. 0 8 8
2. 0 8 10
3. 2 10 8
4. 2 8 10
5. 0 10 8
解答試案
5
鉄骨の完全溶込み溶接において,突合せ継手の余盛高さの最小値は 0 mmとする。
裏当て金付きのT継手の余盛高さの最小値は,突き合わせる材の厚さの1/4とし、材の厚さが40mmを超える場合は 10mmとする。
裏はつりT継手の余盛高さの最小値は,突き合わせる材の厚さの1/8とし,材の厚さが40mmを超える場合は5mmとする。
2024年11月14日
1級建築施工管理技士 令和6年 二次検定 問題4【解答速報】
次の1.から4.の問いに答えなさい。
ただし,1.から4.の解答はすべて異なる内容の記述とし,材料(仕様,品質,搬入等),作業環境(騒音,振動,気象条件等),清掃及び安全に関する記述は除くものとする。
1.タイル工事において,有機系接着剤を用いて外壁タイル張りを行うときの施工上の留意事項を2つ,具体的に記述しなさい。
ただし,タイルの割付け,材料の保管及び下地に関する記述は除くものとする。
解答試案
【 留意事項 】
(1) 接着剤の1回の塗付け面積は3m2以内で30分以内に張り終える面積とする。
(2) 接着剤は金ごて等で厚さ 3mm程度に平坦に塗布し、所定のくし目ごてを用いてくし目をたてる。
2.金属工事において,パラペット天端に押出形材の既製品であるアルミニウム製笠木を設けるときの施工上の留意事項を2つ,具体的に記述しなさい。
ただし,材料の保管及び防水層に関する記述は除くものとする。
なお,パラペットは現場打うちコンクリートとする。
解答試案
(1) 固定金具は笠木が通りよく、かつ、天端の水勾配が正しく保持されるように、あらかじめレベルを調整して取り付ける。
(2) あと施エアンカーによる固定金具、ジョイント金具の取付けに際して、特に強い風圧の予想される箇所に使用する場合は、風荷重に対して十分な引抜き耐力を有するようアンカーの径・長さ・取付け間隔を検討し、施工に注意する。
(3) 笠木部材の割付けは施工図により、割付け、各部の納まり(端部、壁付き、ほかとの取合い)及び取付け手顛を事前に検討する。
(4) 取付けは、コーナ一部分笠木(通常 l = 500mm程度)を先に取り付け、直線部材については、パラペット全体の形状を勘案し、定尺を中心に割り付ける。調整部分を中心部にもってくる方法、両端に割り振る方法、片端にもってくる方法がある。
3.左官工事において,内装床の張物下地となるセルフレベリング材塗りを行うときの施工上の留意事項を2つ,具体的に記述しなさい。
なお,セルフレベリング材は固定プラント式のスラリータイプとし,専用車両で現場まで輸送供給されるものとする。
解答試案
(1) 水量過多は強度低下や材料分離の原因となるので、製造所の規定する加水量を厳守する。
(2) 塗厚が大きくなると、ひび割れや浮きが発生しやすくなるので、標準塗厚を10mmとする。また、塗厚が均ーでない場合には、硬化時の体積変化(やせ)により塗厚の大きい部分にひび割れが生じるおそれがあるので、塗厚の大きくなる部分は、あらかじめモルタルで補修を行っておく。
(3) 材料の練混ぜ不足は、流動性低下の原因となるので、製造所の指定する方法で十分に練り混ぜる。
(4) セルフレベリング材が硬化する前に風が当たると、表層部分だけが動いて硬化後にしわが発生する場合があるので、流し込み作業中はできる限り通風をなくし、施工後もセルフレベリング材が硬化するまでは、甚だしい通風を避ける。
(5) 5℃以下での施工は、硬化遅延、硬化不良を引き起こすおそれがある。また、夜間の気温低下により凍害を受けるおそれがある。
4.内装床工事において,ビニル床シートを平場部に張り付けるときの施工上の留意事項を2つ,具体的に記述しなさい。
ただし,下地に関する記述は除くものとする。
解答試案
(1) 床シート類は、長手方向に縮み、幅の方向に伸びる性質があるので、長めに切断して仮敷きし、24時間以上放置して巻きぐせをとり、なじむようにする。
(2) 接着剤は、所定のオープンタイムをとり、床シートを張り付ける。
(3) 接着剤は、製造所の指定するくし目ごてを用いて下地面に均一に塗布する。
(4) 湿気のおそれのある床には、エポキシ樹脂系またはウレタン樹脂系の接着剤を用いる。
(5) 床シートの張付け後は、表面に出た余分な接着剤をふき取り、45kgローラー等で十分に圧着し、接着面に気泡がの残らないように圧着する。
2024年11月13日
1級建築施工管理技士 令和6年 二次検定 問題3【解答速報】
市街地での事務所ビル新築工事において,右の工事概要に示す事務所部分の内装工事に関する作業工程について,次の1.から4.の問いに答えなさい。
工程表は計画時点におけるもので,対応する作業内容と所要日数,施工条件を合わせて示しているが,作業D及び作業Gについては作業内容を記載していない。
また,作業Fのフリーアクセスフロア敷設作業は,作業(d)及び作業(e)との関係を示すために作業F-1,作業F-2に分けて工程表及び作業内容と所要日数に示している。
工程表の設備工事は電気設備(照明,コンセント),通信設備,警報設備,空調設備とする。
なお,各作業は一般的な手順に従って施工されるものとし,施工中に必要な試験や検査については記載を省略している。
工事概要
用 途:事務所 構造、規模:鉄筋コンクリート構造,地上6階,
基準階における事務室部分の床面積325m2
事務室仕上:床はフリーアクセスフロア下地,タイルカーペット仕上げ
壁は軽量鉄骨下地,せっこうボード張り、
塗装仕上げ(壁の軽量鉄骨下地,せっこうボード張り
共に天井軽量鉄骨下地高さまでとする)
天井は軽量鉄骨下地,せっこうボード張り,
ロックウール化粧吸音板仕上げ
工程表
作業内容と所要日数(各作業に必要な資機材運搬等を含む)
施工条件
作業(a):天井内の配管,配線,機器設置,ダクト等の設置
高所作業車を使用
作業(b):間仕切壁内の配管,ボックス取付け工事
作業Bの開始2日後に並行作業として着手
作業(c):作業Cの開始3日後に並行作業として着手
天井足場を使用
作業(d):着手は作業Eの完了後1日の養生日を置き,
作業F-1と並行作業として着手
作業(e):作業F-2と並行作業として着手
1.作業D及び作業Gの作業内容を記述しなさい。
解答試案
D 天井足場撤去
G タイルカーペット張付け
A天井足場架設の作業があり、
作業 (c) により 天井足場を使用した設備工事の後の作業Dである。
また、作業Dの後には、天井界隈の工事はないので、作業Dは、天井足場撤去と考えられる。
床の仕上はタイルカーペットであるので、作業Gはタイルカーペット張付けである。
2.内装工事における建築工事と設備工事の一般的な施工手順と,作業内容と所要日数,施工条件に記載してある条件を読み取り,(始)から(終)までの総所要日数を記入しなさい。
解答試案
施工条件に従って、検討用のシートを用いてまとめると
以下のようになる。
よって、総所要日数は 28日となる。
3.作業Cのフリーフロート及び作業Fのトータルフロートを記入しなさい。
解答試案
作業Cのフリーフロート 2日
作業Fのトータルフロート 1日
問題2の検討用の工程表によると作業Cには2日の余裕がある。
よって、作業Cのフリーフロートは、2日である。
トータルフロート(TF)とは、当該作業の最遅終了時刻(LFT)から当該作業の最早終了時刻(EFT)を差し引いて求められる。
作業Fの最遅終了時刻(LFT)は25日である。
作業F-2の作業は、設備工事(d)の終了を待たずしても、作業F-1に引き続き作業が可能であるので、
最早終了時刻(EFT)は24日である。
よって、LFT – EFT = 1日
(参考)
検討用のシートをネットワーク工程表で表すと下記のようになる。
4.作業Fの着手に必要な支持脚(ペデスタル)の墨出しに係る工程を見込んでおらず,作業Fの所要日数に1日を追加しなければならないことが判明した。
工程追加後の(始)から(終)までの総所要日数を記入しなさい。
解答試案
総所要日数 28日
問題3より、作業Fはトータルフロート 1日あるので、作業日数に1日追加したとしても総所要日数 28日は変わらない。
2024年11月12日
1級建築施工管理技士 令和6年 二次検定 問題2【解答速報】
建築工事における次の1.から3.の設備又は機械を安全に使用するための留意事項を,それぞれ2つ具体的に記述しなさい。
ただし,1.から3.の解答はすべて異なる内容の記述とし,保護帽や要求性能墜落制止用器具等の保護具の使用,気象条件,資格,免許及び届出に関する記述は除くものとする。
また,使用資機材に不良品はないものとし,2.を除き保守点検に関する記述は不可とする。
1.バケット容量0.5m3 程度のバックホウ
記述例
@作業開始にあたっては、現場条件に対する作業指示等の事前連絡、打合せを行い、運転者と作業員の意思の疎通を図り、相互理解を深めることに留意し、作業手順の重要性について関係者に十分周知させる。
A路肩の崩壊など非常事態の際に退避できるように、クローラの走行を法面に直角に合わせて掘削する。
(解説)
バックホウ(バケット容量 0.5 m3 程度)を安全に使用するための留意事項としては、他に以下のもの等がある。
@ダンプトラック等への掘削土砂の積込みは、荷台の後方から旋回して行うようにし、旋回角度を小さくする。
A路肩、傾斜地での掘削など、労働者に危険が生じるおそれがあるときは、誘導者を配置し、その者に誘導させる。
B旋回範囲内の接触事故を防止するため、カラーコーン等により区画を行い、監視員を配置する。
2.工事用の仮設電力設備
記述例
@仮設電力の引込位置は、電力負荷設備の種類・位置を考慮して計画する。
A工事用電力使用の工程計画、負荷設備容量の山積みをもとに、受電容量を検討し計画する。
(解説)
その他、以下のもの等があるので、これを参考に具体的に記述する。
1)着工から竣工まで仮設電力の過不足がないように、仮設計画により、幹線の配線計画、負荷設備の配線計画について検討する。
2)工事完成までの支障のないように、仮設引込の配置、負荷設備の種類、位置について検討し計画する。
3.ホイール式垂直昇降型の高所作業車
記述例
@作業床上で走行操作する高所作業車の走行にあたっては、平坦堅固な場所で誘導者の配置、合図を行い、適正な速度制限等必要な措置を行う。
A作業床上での脚立・はしごを用いての作業、伸び上がったり、身を乗り出しての無理な姿勢での作業は禁止する。
(解説)
高所作業車を安全に使用するための留意事項としては、他に以下のもの等がある。
@垂直昇降型以外の高所作業車の作業床上では、安全帯を使用する。
A設置地盤面に不陸がある場合は整地を行い、接地圧に対する地盤の強度が不足する場合は鉄板を敷くなど転倒防止の措置をとる。
B高所作業車は、合図を定めてその合図により誘導する。
C過積載をしない。特に上昇後の荷の受渡しによる過積載がないように留意する。
D作業範囲内を立入禁止区域に指定する。
2024年11月11日
1級建築施工管理技士 令和6年 二次検定 問題1【解答速報】
問題1
持続可能な建設業を目指して,働き方改革を推進すべく様々な取組が官民一体となって続けられている昨今,建築工事の現場を管理していく上でのあなたの考えについて,次の1.及び2.の問いに答えなさい。
1.右に示す工事概要の建築工事において,あなたが建設現場における統括的な施工の技術上の管理を求められる立場として,機能,性能等の要求された品質を確保しながら適正,かつ,合理的に進める上で,有効と考える現場作業の軽減策を3つ提案し,それぞれ次の@からBについて具体的に記述しなさい。
ただし,3つの提案のA及びBはすべて異なる内容を記述するものとする。
なお,次の記述は不可とする。
・工事概要に示す工事において施工上必要としない工事及び作業に関する内容
・計画変更確認申請が必要となる内容
・竣工引渡し時期の遅れに繋がる内容
・工程の短縮は図れるが現場作業の軽減には繋がらない内容
・建築設備工事に関する内容
(表中「○+△+□」は○下地の上△面に□仕上げ等,下地と表面仕上げの関係を示す。)
工事名 共同住宅新築工事
主要用途 共同住宅52戸
用途地域 住居地域、6m道路隣接
面 積 敷地面積 2,350.00m2
建築面積 758.85m2
延床面積 4,950.60m2
工 期 2024年1月〜2025年6月
主要構造 鉄筋コンクリート構造、地上7階建て
最高高さ 23.25m
階 高 1〜4階 3.3m,5〜7階 3.0m
エレベーター 乗用8人乗り1台
────────────────────────────────────
主な構造仕様
根切深さ 2.5m
山留め 親杭横矢板工法
地 業 現場造成杭(アースドリル工法)
コンクリート 普通コンクリート
型 枠 コンクリート型枠用合板
支保工:パイプサポート
鉄 筋 工場加工,現場組立て
柱,梁主筋:ガス圧接継手
────────────────────────────────────
主な外部仕上げ
屋 根
陸屋根:アスファルト露出断熱防水
アルミ製笠木
外 壁
主な外壁:コンクリート打放し+ 防水形複層塗材
断 熱 :内断熱工法 現場発泡断熱材吹付け
手すり壁
バルコニー:アルミ製既製品 H =1.2m
外部廊下 :コンクリート打放し + 防水形複層塗材
外部階段 :コンクリート打放し + 防水形複層塗材
:ステンレス製壁付手すり
床
バルコニー:モルタル下地 + ウレタン系塗膜防水
外部廊下 :コンクリート直均し + ビニル床シート
外部階段 :モルタル下地 + ビニル床シート
建 具
風除室:ステンレス製オートロック式自動扉
強化ガラス共
玄 関:化粧シート張り鋼製扉
窓 :アルミ製サッシ
1〜2階網入りガラス共
3〜7階フロートガラス共
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主な内部仕上げ
(居室,水廻り:天井高さ2.4m,風除室:天井高さ2.5m)
床 居室 :コンクリート直均し+ 乾式二重床 + フローリングボード
水廻り:コンクリート直均し+ 乾式二重床 + 耐水合板 + ビニル床シート
風除室:モルタル下地 + ノンスリップタイル
壁 居室 :軽量鉄骨下地 + せっこうボード+ビニルクロス
水廻り:軽量鉄骨下地 + シージングせっこうボード+ビニルクロス
風除室:モルタル下地 + 有機系接着剤による小口タイル
天井 居室:軽量鉄骨下地 + せっこうボード+ビニルクロス
水廻り: 〃
風除室:軽量鉄骨下地 + アルミスパンドレル 建
具他 居室:化粧シート張り木製扉 枠共
水廻り:ユニットバス,洗面化粧台,システムキッチン
風除室:集合郵便受け,インターホンパネル
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主な外構仕様
構内舗装
駐車場:アスファルト舗装
駐輪場:コンクリート舗装
アプローチ:インターロッキング舗装
囲 障:化粧フェンス
駐車場入口 レール式門扉
植栽
敷地境界:中木,低木混栽
@ 工種名又は作業名等
A あなたが考える有効な現場作業の軽減策とそれが現場作業の軽減に繋がる理由
B Aの実施に当たって確保すべき品質とそのための軽減策における施工上の留意事項
解答試案
品質を確保しながら進める合理化の問題である。
※工事概要に記載された工事内容に注意して事例を記載する。
特に、設計図書と変更になるような合理化は不可である。
特定行政庁により、設計変更になるか、軽微変更になるかの判断がわかれる場合があるので、軽微な内容であっても注意が必要である。
事例1)
@ 工種名等:鉄筋工事
A 軽減策と軽減に繋がる理由:
鉄筋工事において、梁鉄筋先組工法を採用する。躯体工事の工程短縮と品質確保、及び、現場作業が軽減できるため。
B施工上の留意事項:
梁鉄筋先組工法は、柱梁の仕口部分の鉄筋定着が及び補強筋の施工が困難になる場合があるので、事前に各種配筋の位置、所定の長さ、位置等で確実に定着されていることに留意する。
事例2)
@ 工種名等:木工事(内部間仕切り壁下地)
A 軽減策と軽減に繋がる理由:
内部間仕切り壁下地に、パネル枠(壁の長さ、高さに合わせた材木枠内に胴縁を組み込んだもの)を採用した。
工場内生産品の間仕切りを取り付けるだけなので、造作大工の手間が省略化でき、仕上げ工事の工期短縮ができるため。
B 施工上の留意事項:
躯体精度のばらつきが悪いとよけいに手間がかかるので、躯体精度の品質管理には十分に注意して施工する。
事例3)
@ 工種名等:コンクリート工事
A 軽減策と軽減に繋がる理由:
最上階屋根パラペットのプレキャストコンクリート化を行う。予め工場にて製作することにより、現場での配筋工程を大幅削減することができる。
B 施工上の留意事項:
屋根スラブには水勾配があるので、かぶり厚さを確保するため、パラペットの部位によって鉄筋の差筋に注意する。
事例4)
@ 工種名等:型枠工事、鉄筋工事
A 軽減策と軽減に繋がる理由:
トラス筋付きデッキプレート工法は、デッキプレートとトラス筋が一体となっているので、コンクリート打設時には型枠として、硬化後にはトラス筋がスラブ主筋となる構造であり、型枠工事と鉄筋工事を同時に施工できるので合理化となる。
B 施工上の留意事項:
デッキプレートの梁等への掛り代は所定の長さを確保し、床開口の大きさ、補強等はメーカーの仕様に従って行う。
2.建設業における働き方改革の課題の1つとして,建設現場における時間外労働が挙げられる。右に示す工事概要の建築工事に係わらず,あなたの今日までの経験を踏まえて,建築工事の施工に従事する者の時間外労働の現状に関して,次の@及びAについて具体的に記述しなさい。
ただし、1.のAと同じ内容の記述は不可とする。
@ これまでの建設現場における施工や工程,管理等の業務において,施工に従事する者の時間外労働を増長させていた要因とそれが時間外労働の増長に繋がっていた理由
A @の対策として,あなたが有効と考える建設現場における組織としての取組や工夫
解答試案
@ 建設現場において、施工方法や手順が徹底されいていないと、その確認のために何度も手戻りすることになり、労働時間の増長につかがる要因となる。
A各工種又は作業について、できるだけ早い段階で関連する作業員を交えて問題点や留意点などを挙げて施工計画を立案し、その施工方法や手順を徹底し、手戻りによる確認作業をなくす。