鉄骨造の製品検査には
中間検査と受入検査というのがあります。
中間検査というのは
製作の途中で行うもので
全数作ってしまってからの検査で不良が発生した場合に
被害が大きくなるようなケースで行うもので、
比較的規模の大きいものの場合に行います。
受け入れ検査というのは
すべての鉄骨部材ができあがった(出来高 100%)時、
現場へ受け入れる前に行う検査です。
製品検査で行う内容は
大きく分けて書類検査と現物の検査があります。
鉄骨製造工場へついて、
まず行うのが書類検査です。
1)書類検査
・承認済みの鉄骨製作図の確認
・鋼材のミルシートの確認
・鉄骨部材の流通経路の確認
・溶接部分の試験結果の確認
・その他、防錆塗装の膜厚検査記録
2)対物検査
実際の物の寸法などの検査を行います。
一般には、対物検査2と呼ばれる検査です。
「対物検査2」とは
鉄骨業者の自主検査済みの材料から
柱・梁を5本づつ抽出し、
その製品と承認図との製品誤差が
規定の範囲内にあるのを確認します。
つぎに、同じ製品を
今度は作業所側の人が検測を行い、
その製品誤差と、鉄骨業者の製品誤差とを比較します。
その誤差が規定値の範囲にあることで判断します。
「t 検定、F検定」といいます。
その他、対物検査では、
加工状況や、溶接の状況なども、目視、検測して確認します。
代表的な材料のUT検査やサムスチール
膜厚の検査をする場合もあります。
それで問題がなければ、
作業所が出荷を許可します。
通常、その検査には、監理者が立会います。
以上が、鉄骨の製品検査の流れになります。
検査内容については、それぞれにおいて費用が変わってくるので、細かく設計図書(構造図)(契約図)に記載しておく必要があります。
(参考)下記書籍
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