2022年07月03日
医師がすすめる小食 ライフ
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■タンパク質をたくさん摂取することをよいとする食事方はたくさんありますが、その人のタンパク質の分解能力を考慮していません。私たちの体には何を食べたかよりも、何をどれだけ分解して、どれだけ吸収できたかの方が重要です。(P39)
年齢を重ねるにつれて大量のタンパク質を分解することが難しくなっていきます。(P36)
■体内の最大のデトックス器官は肝臓です。では、体のどこから毒素が最も流入するのか? それは腸です。
腸からは添加物や保存料、そして酸化した脂質など食品由来の炎症誘発物質や未消化の食事成分、腸内の細菌も腸から体内に侵入します、そして、吸収された毒素は腸の血流に乘ってすべて肝臓に流れ込むようになっています。
肝臓はいわばフィルターのようなものです。体にとって有害な物質をいったんすべて濾しとります。細菌などは肝臓内に存在するナチュラルキラー細胞やマクロファージなどの貪食細胞が有害物質を処理します。
毒素は一般に脂溶性のため、そのままでは排出することが困難です。そのため肝臓では毒素を脂溶性から水溶性に変換します。その際に抱合(ホウゴウ)という毒性がない形に変換します。水溶性で無毒となった代謝産物は血液の中に入って腎臓から尿として排出されるか、肝臓から胆汁という形で直接、腸の中に捨てられます。
また、汗として皮膚から出ることもありますし、気体になって吸気から捨てられることもあります。
肝臓は全身の臓器のボディガードのようなもので、最初に毒素を処理することで、脳や心臓などの他の臓器に到達する毒素の数を大幅に減らすことができるのです。(P59)
■腎臓は血液の中から体に不要な成分を濾しだして尿をつくる働きがあります。腎臓もまた多くの毒素処理を行っています。心臓から送り出された血液のうち4分の1は腎臓を通ります。体内で発生したアンモニア、尿素、尿酸、クレアチン、肝臓で水曜性にされたホルモン代謝物などの毒素を体から取り除いています。
腎臓に元もダメ−ジを与えるのは脱水です。脱水で血液量が減少しないように水分接種を怠らないことは重要です。
当然体に入れる毒素を少なくすることも重要です。フライパンに使われるテフロンや農薬に使用されるグリホサートは腎臓に対するダメージが大きい。(NSAIDと呼ばれる消炎鎮痛剤が最もダメージを与える)
(P73)
■呼吸も重要なデトックス経路として働きます。
二酸化炭素を大量に排出すると体はアルカリに傾くことになります。
不安を感じやすい人、緊張しやすい人に起きやすい過換気症候群と呼ばれる病態があります。
呼吸の回数が異常に多くなるために二酸化炭素が大量に排出され、血液のPHが7.5以上の極度アルカリに傾いています。(正常のPHは7.35〜7.45)
これを逆に利用して、しっかりと深い呼吸を行っておくと、体を常にアルカリ性の方向に導くことができます。多くの慢性疾患の原因は体が酸性に傾くこと(酸性食品を多くとることなどによる)がその要因となります。 そのため体は常に尿から酸を出すなどして血液のPHを一定に保つように頑張っています。
呼吸で二酸化炭素を排出して体内 PH をアルカリ性に傾くように導くことは腎臓の仕事の負担を軽くしてあげることができるのです。肺は唯一自分の意思でその働きを調整することができる内臓です。体の pH 維持のためにも深呼吸を行うことは欠かせないのです。
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posted by hiroshimalibrary at 09:10| 食事