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■今の私たちは、満足という言葉を忘れ、常に何か胃に流しこまずにはいられないマシンのようになっていませんか?氾濫するビタミン剤やダイエット製品さえも、この消費マシンに飲み込まれる「モノ」の一つにすぎないのです。次から次へと消費することをやめられない私たちは、かくして産業の格好の投資対象となりました。アメ玉に釣られる子どものごとく、都合よく操られてはとめどなく消費を続けさせられているのです。(P3)
■「目の前に食べ物があるから」「食事の時間だから」、食べるのはやめましょう。たとえ朝食や昼食の時間であっても、空腹を感じないときには食べるべきではないのです。お腹が空いてないのに食べること自体が食べすぎですし、それでは食べることに喜びが感じられるわけがないのです。(P21〜)
■時間の管理やものごとの程度など、自分のルールを決めることは、怠け癖のある人や意志の弱い人、気まぐれな人にとって、理想的な解決策です。
糖尿病患者は、入院中に料理の授業を受けて、新しい食事の習慣を身につけます。
自制することが新たな楽しみにつながることを忘れてはいけません。たとへば、少なく食べることが新たな楽しみへとつながるのです。質素に食べることは、単なるつらいダイエットではないのです。((P39)
■自分の糧となるものを自分で調理すること。それは、体のバランスのためだけではなく、精神の安定のためにも有効です。自分で選んで、料理することで自我を取り戻せます。それのみならず、自分や家族を思いやり、生きることを見つめ直すことできるのです。
心を込めて料理し、その行為に没頭することは、ある種の神聖なる儀式なのかもしれません。火の上でふつふつ沸く湯、鍋からただようおいしそうなにおい、目の前に広げられた野菜・・・。こうした光景には多くの幸せが詰まっています。何千年も繰り返されてきた当たり前の風景が生きることの楽しみを思い出せせてくれるのです。
私たしは、絵画や彫刻、詩や音楽だけが芸術であると決めつけています。本来、芸術をは私たちの行為の一つひとつにあるものです。たとえば、パン作りのような日常の作業は極めれば芸術となりうるはずです。本当に私たちが糧とすべきは、こうした日常の行為です。日常をしっかり見据えて、人間性が失われてゆく毎日に歯止めをかけるべきなのです。(P105〜)
■身体に必要なものすべて1日で詰め込まなければ、と焦る必要はありません。私たちが肝臓に養分を蓄えるときには、数日のあいだに吸収したビタミンやミネラルを上手に調整して使うのです。毎日絶対に「バランスのとれた」食事をしなければならないとこだわりすぎると、それがまた別のしらがみとなってしまいます。
■冷蔵庫は3日おきに空にする。(P137)
テレビで、ある中国人のシェフが言っていたのですが、腸に食べ物が入ると消化吸収して排出しているように、冷蔵庫は3、4日おき、つまり、次に市の立つ日までに完全に「空にする」べきだそうです。
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