なぜ、一流の人は「集中力」が1日中続くのか? カリスマ外科医が教える脳と心の使い方 [ 南雲吉則 ] 価格:1,540円 |
■「炎症の4徴」とは発赤、痛み、腫れ、発熱です。これらは様々な病気でみられます。
花粉症、喘息、アトピー、じんま疹などのアレルギーも炎症です。リウマチ、膝や腰の痛みも炎症です。胃潰瘍や腸炎も炎症です。ガンも脳卒中も心臓病も炎症が原因です。広い意味では鬱も脳の炎症と言えるでしょう。こうした炎症の直接的間接的原因がオメガ6の油なのです。オメガ6の油とは「サラダ油」だったのです。このサラダ油が朝起きた時にだるい熱っぽい、頭がボーッとしてものを考えられない原因なのです。
サラダ油は熱に弱く酸化されやすいので、私たちの体を老化せせる「過酸化脂質」という物質に変わってしまうのです。
ただでさえ体に良くないサラダ油に熱を加えて、さらに再利用すると、私たちの細胞に牙をむく毒になることを忘れないようにして下さい。
本来、油というものは生ものです。室温で腐るのが自然です。サラダ油やマーガリンは異臭を放ったり変色したりすることはありません。それどころかアリが集まることすらありません。それはアリや細菌がサラダ油やマーガリンを食べ物として認識することがないからです。
サラダ油は、植物から油を搾るときに「ヘキサン」という揮発油と一緒にミキサーにかけ、油分だけを抽出します。さらにもともと含まれているビタミンやミネラル、ポリフェノールなどの栄養素を排除して、灯油のような工業油にしてしまうから腐らないのです。(P63〜)
■「1日2リットルの水を飲めば血液サラサラ」これも大嘘ですね。地球上の生物はいつ水にありつけるか分かりません。そこで飲んだ水を体に蓄える機能があります。体の水分には、細胞の中にある「細胞内液」と、血管の中にある「血液」があります。もし、水分補給の多い少ないによって、細胞がむくんだりしおれたりしたら、細部は壊れてしまいます。また、血液が増えたり減ったりして、血圧が上がったり下がったりしたら、生きてゆけません。
過剰な水分は、細胞と血管の間にある「間質」に蓄えられます。ここに蓄えられた水分を「むくみ」と呼びます。むくみが多くなると「冷え」が生じます。朝起きたときに顔がむくんでいたら水分過剰なのです。(P52)
水分過剰か脱水かを判断するもう一つの方法は「唾液がでるかどうか」です。もし朝起きてガムを噛んで、唾液がでるようでしたらお茶やコーヒーを飲む必要はありません。(P52)
■化学調味料は興奮性の神経伝達物質ですので、これを食すると麻薬を摂ったときのような幸福感を覚えます。それこそ危険な依存症が始まった証拠です。
特に子供の脳はバリアが不完全なので、容易に化学調味料の依存症になります。スナック菓子、インスタント食品、ファーストフードを与えていると、将来は部屋に引きこもってスナック菓子を食べる大人になってしまいます。 そして化学調味料が切れると禁断症状でキレやすくなるのです。
食品を買うときは裏の成分表示を見て「調味料(アミノ酸等)」と書いてあるものを買ってはいけません。
アメリカでは化学調味料の原料「グルタミン酸ナトリウム(Monosodium Glutamate)」をベビー食品で使用することを禁止しています。 また、アメリカでは「NO MSG」と表示した飲食店もあるくらいです。P91)
■「脳は糖しか利用できない」これも大嘘です。脳は糖を使いますが、同様に脂肪から作られる「ケトン対」も使います。
腹いっぱいのときに何かいいアイデアが涌きますか、ぼんやりしてわかないでしょう。満腹は集中阻害因子だからです。
「疲れたときに甘いものがt食べたくなる」。これは明らかに「糖質依存症です。
■お茶やコーヒーは「アルカドイド」という毒(P54)
植物は草食動物に食べられるのを防ぐために「アルカロイド」という毒を持っています。アルカロイドを食べた草食動物はめまいがして、吐き気や下痢を起こし、その植物に見向きもしなくなります。そうややって植物は草食動物から身を守ってきたわけです。
アルカドイドの代表として、ケシの実に含まれるヘロインとコカの葉のコカインがあります。タバコの歯にもアルカロイドの「ニコチン」が含まれています。だから、大量にニコチンを摂取すると、急性ニコチン中毒になり、苦しむことになります。
コーヒー豆や茶葉に含まれる「カフェイン」もアルカロイドです。つい先日もカフェインの摂りすぎで死亡した事件が報道されました。
コーヒー業界は、コーヒーを4〜6杯飲むほどがんの発生率が低くなるといって、依存症を増やそうとしています。
■オメガ6脂肪酸は「リノール酸」というのですが、対内で「アラキドン酸」に変化して、感染が起きたときは「炎症作用」、ケガをしたときには血液の「凝固作用」によって身を守ってくれます。ただし、現代人は感染やケガに見舞われることが少ないので、余ったアラキドン酸が全身に炎症を起こし、血管を詰まらせて様々な病気を引き起こすのです。(P65)
■サラダのような冷たい料理には、寒い地方の植物油、すなわちオメガ3のエゴマ油、亜麻仁油を使います。
オメガ3脂肪酸であるEPAは炎症を抑え、血液をサラサラにする働きがあります。また、同じくオメガ3のDHAは脳と目の網膜と精液の材料です。能力アップ、視力アップ、精力アップに働きます。(P71)
*オメガ3--エゴマ油、亜麻仁油、青魚の油など(寒い地方の植物や水の中に棲む魚の油)
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