からだの力が目覚める食べ方 (ディスカヴァー携書) [ ハーヴィー・ダイアモンド ] 価格:1,100円 |
■ナチュラルハイジーン
ナチュラルハイジーンは民間療法でなく、19世紀のアメリカの医師たちが薬を使わず、体の本来の力を最大限に活かすために考案した科学的な健康法です。当時多くの医師は、「医学の父」と呼ばれる古代ギリシャのヒポクラテスの理念を受け継ぐこの健康法に賛同しました。しかし、20世紀に入って現代医学が隆盛をきわめ、ナチュラルハイジーンは「経済効果が期待できない」という理由で注目されなくなりました。人々が健康になると、医療産業が成り立たなくなるからです。
1970年、それまでに20年以上にわたって腹痛、頭痛、肥満に苦しんできたハーヴィー・ダイアモンド氏は、カリフォルニ州サンタバーバラで、幸運にも一人の賢者からナチュラルハイジーンを学びました。この出会いが彼の人生だけでなく、世界中の数百万の人生を帰ることになります。
ダイアモンド氏は誰にでもこの健康法を実践できるように工夫し、十数年に及ぶ研究の成果を著書「FIT FOR LIFE」で発表しました。その反響はすざましく、世界中から60万通を超える感謝の手紙が届いているそうです。・・・・・
周知のとおり、日本の栄養学はアメリカの栄養学をもとにしています。しかし、栄養大学には各種の食品団体から献金が集まり、特定の食品の健康効果をアピールするための研究が盛んにおこなわれていることはあまり知られていません。そんなわけで、「研究」で結果がでている」といわれても、消費者は疑ってかかる必要があります。
(訳者あとがき)
画像はhttp://nicomachus.jp/nakano/#i-2からコピペしました。
■朝食をしっかりとることはよくない ”サーカディアンリズム(概日リズム)”P74〜
みなさんの体は朝食をしっかりとることを生理的に好みません。宇宙のすべてのものは周期的に動いています。地球も月も周期的に動いています。人体の生理的な側面も周期的に機能しています。消化についても同様で、三つのサイクルを周期的に繰り返しています。
@「摂取のサイクル」正午から夜の8時くらいまでの間に、食べ物を取り入れて消化する機能がもっとも効率よく促進されます。
A「吸収のサイクル」夜の8時から朝の4時くらいまでの間に、食べ物の栄養を吸収して利用する機能がもっとも促進されます。
B「排泄のサイクル」朝の4時から正午くらいまでの間に、毒素(老廃物と食持のカス)を排泄する機能がもっとも効率よく促進されます。
体内の老廃物等を効率よう排泄するには、大きなエネルギーが必要です。ところが、朝食をしっかりとると、エネルギーの多くが消化に使われて、この時間帯に効率的におこなわれるべき排泄のサイクルがうまく機能しなくなるのです。
もしも一週間、排泄のサイクルが完全に効率的に行えるようにし、体内の毒素をすべて出すことができれば、みなさんは飛躍的に健康になれるはずです。
■生命力のある水を摂取する P34〜
「宇宙に中に存在するものは宇宙の縮図である」という法則があります。人間も宇宙の一部ですから例外ではありません。
地球の表面は70%が水です。それと同じように体の70%も水でできています。私たちが生涯に摂取する食べ物についても、その70%が水を含む食べ物であるべきです。栄養素を細胞に運搬し、老廃物を出して体の中をきれいにするために必要な水は、食べ物から摂取すればいいのです。重要なのは「体の中をきれいにする」という発想です。
水道水やミネナルウォーターなどの水では、体のなかをきれいにすることはできません。体の中をきれいにすることができるのは、植物に含まれている水なのです。新鮮なフルーツと野菜に豊富に含まれている水には、体の中の汚れを洗い落とす働きがあるのです。
野生の動物はみな、水を摂取しています。ところが、私たちは野菜を加熱処理をして水分を飛ばしてから食べることが多いのが実情です。
そう言うと、「ライオンは動物の肉しか食べてはいないのだから水を摂取していないではないか」と反論する人もいますが、ライオンがシマウマなどの野生動物を倒すと、まず、はらわたを開いてその中にある草からたべるのです。ここに自然界の法則があります。
肉食動物は肉食動物を食べません。ライオンはトラを食べませんし、クマはオオカミを食べません。
水を含む食べ物が占める割合を全体の70%程度に引き上げれば、みなさんの健康は飛躍的に改善されます。
■朝食にはフルーツを食べる。P65〜
フルーツは驚異的な特性を持っています。人間にとってこの世の中で唯一、胃の中で消化する必要のない食べ物なのです。量が少なければ20分くらいで、量が多くても1時間以内に胃を通過します。なぜなら、フルーツはそれ自身の消化酵素をもっているのです。
また、胃の中に長時間とどまることを嫌います。したがって、フルーツを食べるときは、胃の中に何もない状態のときでなければならないのです。
フルーツの特性を要約すると
@成分の約90%は、”生命力のある水”である。
A消化にほとんどエネルギーを必要としない。
B体に必要な5大栄養素をすべて過不足なく含んでいる。
ブドウ糖(果糖)、アミノ酸、脂肪酸、ビタミン、ミネナル(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、鉄、亜鉛など)
新鮮なフルーツでなく、熱処理されたジュースや濃縮還元ジュースは強酸性で胃壁を荒らしやすいので好ましくありません。
■たんぱく質と炭水化物を分けてたべる。P52〜
ステーキとライスをいっしょに食べると、胃の中でどうなるでしょうか?ステーキはたんぱく質食品ですから、酸性の消化液で分解されます。ライスは炭水化物食品ですから、アルカリ性の消化液で分解されます。しかし、二種類の消化液が混ざり合うと中和します。そこで食べ物はうまく消化されず、胃の中で腐ってしまうのです。たんぱく質食品は腐敗し、炭水化物食品は醗酵します。
人によって個人差がありますが、胃が痛くなるのは、現代人がいろいろな食べ物を勝手気ままに胃の中に放り込んでいるからです。
もし、肉料理や魚料理を食べる時には、生野菜を積極的に食べ、炭水化物食品を少なくすればいいのです。パスタやパンを食べたい時には、逆にタンパク質食品を少なめにすればいいのです。
■肉食をさける P85〜
アメリカの食肉業界の年間売上高は2500億ドルに達します。これは途方もない金額です。これだけの売上を確保するために。食肉業界は年間数百万ドルを拠出して、人びとが「たんぱく質」と聞けば即座に肉を連想するように仕掛けたのでし。その結果、菜食主義者ですら、肉を食べなければたんぱく質が不足するのではないかと心配しているほどです。
私たち現代人は、たんぱく質を摂らなければ力がでない、たんぱく質が不足すると死んでしまうという思いに取りつかれています。
では、牛、ゾウ、ラクダ、馬はどこからたんぱく質を摂っているのでしょうか。草です。人間と同じ霊長類のゴリラはどうでしょうか?主に、フルーツと草です。他にも強靭さと耐久力を兼ね備えている動物は、植物を食べてたんぱく質を摂取しています。ライオンは肉食動物ですが、1日のうちの20時間も寝ています。ゴリラはフルーツばかり食べて1日に数時間しか寝ません。どちらの動物が人間に近いでしょか?人間は生理学的にも心理的にも肉食に適していません。
その理由は、肉食動物はあごを上下に動かすだけで左右には動かしません。肉食動物は胃の中に大量の塩酸を含んでいます。人間の胃の中には塩酸が少ししか含まれていません。肉食動物は腸の長さが胴体の3倍しかありません。肉は消化器官の中で腐りやすいので、できるだけ早く排泄する必要があるからです。それに対し人間は、腸の長さが胴体の10倍もあります。人間は腸の中に長時間とどまる食べ物を食べて栄養素を吸収するようにできているからです。
また、心理的にも肉食に適していません。バットで牛を何度も殴打し、やっと倒れたところを鋭利なナイフで切りつけ、はらわたをえぐり出して返り血を浴びながら肉を食べている自分の姿を想像してみてください。ほとんどの人は気分がわるくなるはずです。
牛や豚、鶏などの肉を食べたところで、私たちの体の中で効率よくたんぱく質になるわけではありません。それらのたんぱく質をアミノ酸にまで分解して、それをヒトのたんぱく質に合成しなければならないのです。
問題は肉を加熱処理すると、たんぱく質が変性してアミノ酸が壊れてしまうことです。その結果、いくらステーキを食べても肝心のアミノ酸を摂取できないことになります。
信じわられないかもしれませんが、バナナのほうがステーキよりたんぱく源としてすぐれています。
●コルステロールは肝臓でつくられ、それがなければ人体のほとんどの機能は停止してしまいます。しかし、人体は生命維持に必要なコルステロールを過不足なくつくり出しているという事実を認識して下さい。
ところが、自分の体の外からコルステロールを摂取すると問題が生じます。私たちの体に何の役にも立ちません。それどころか有害ですらあります。(P18)
●健康的な食生活に関する科学的な研究よりも、直感に従うことが大切です。健康に関する専門家のいうこを信じてはいけません。(P22)
●カロリーと肥満との間にはなんの関係もありません。そもそもカロリーとは熱量の単位で、水の温度を一度上げるのに必要な熱量が1カロリーです。私たちは熱量では太りません。太る原因は脂肪です。(P29)
●牛乳・乳製品は鼻づまりや関節炎を引き起こします。(P112)
●「私はヨーグルトを食べてダイエットをしています。」という人がいますが、これほど矛盾した考え方はありません。ヨーグルトは牛乳と同じ高脂肪食品で、たいへん太りやすいのです。(P108)
●世界中で骨粗しょう症の発症率がもっとも高いのはアメリカで、さらにイギリス、スウェーデン、フィンランドと続きます。牛乳・乳製品の摂取量がもっとも少ないアジアとアフリカの諸国では、骨粗しょう症がほとんど存在しません。(P110)
●私たち現代人は、カルシウムと摂らなければ骨がスカスカになるかた牛乳・乳製品を摂取しなければならないと思い込んでいます。
ウソの健康状態を信じさせられてきたからです。年間何十億ドルもの膨大な利益を得ている巨大産業が、既得権益を守るために牛乳・乳製品を摂取するよう一般大衆に呼びかけているのです。(P111)
●牛乳と前立腺がんの関連性
海外の膨大なデータとハーバイド大学のふたつの大規模な研究が、牛乳を日ごろのんでいる男性は前立腺がんのリスクがたいへん高いことを示している。(P126)
【ナチュラルハイジーンは誰にでもできるオススメのダイエット法】
夜8時から翌日の午後12時までは、果物だけを食べる。
(コヒー・お茶も2〜3杯飲んでいます。)
たったそれだけで、1週間で手がスベスベになり、肉食の回数を少し減らしたので、体重も約5ケ月で約4kg減少しました。
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