本当は危ない植物油 その毒性と環境ホルモン作用【電子書籍】[ 奥山 治美 ] 価格:858円 |
■少量にした方がよいオリーブ油
フランスは北部に比べて地中海地方の心臓病がすくなく「フレンチ・パラドックス」と呼ばれています。これを地中海地方ではオリーブ油や菜種油を食べている結果だとする報告もありますが、私は地中海地方で魚介類が多く食べられている結果だと思います。オリーブ油は、動物実験で用量依存的に発癌促進作用を示します。オリーブオイルを愛用する家は、量を考えてみる必要があります。(P150)
カナダのグループは、オリーブ油の脳出血促進作用を見つけました。脳卒中ラットの寿命を短縮するのです。私のグループも確認しています。このようなオリーブ油の悪い面は、一般の人はほとんで知らされていません。オリーブ油は健康に良いとするイメージがメディアを席巻しているからです。オリーブ油の流通に力を持つ国際的なグループの力が強大なのです。(P153)
■菜種油は元来、普通の油に比べて副作用が多く、食品として使えるものではありませんでした。そこで、カナダの学者が研究して交配を重ね、副作用の少ない品種に改良しました。それをカナダにちなんでカノーラ(キャノーラ)種と言っています。(P30)
カノーラ菜種の毒性について疑問視されていましたが、産業界が科学者を支配し、安全性について曖昧な表現にしました。それは、カノーラ菜種がカナダの有力な輸出品となっていたからです。(P38)
カノーラ油は寿命を縮める。(P44)
カノーラ油は「脳」にも影響する。(P46)
カノーラ菜種油は世代を超えて影響を与える。(P51)
■植物油脂の安全性に強い危機感をもっています。植物油脂が実験動物に対して「環境ホルモン作用」を示すことは確かになってきました。
その量と作用の観点から、ダイオキシンよりも、もっとも重大な問題だと考えています。そのことが、現代の少子化、男性精子数の減少と繋がっていると考えています。(P6)
■家畜の受胎率の低下(P106)
家畜の餌が大豆粕からカノーラ菜粕に変わったことが原因。カノーラ菜粕が大豆粕よりはるかに安い。大豆粕は安全なのにカノーラ菜粕は多くの家畜に有害
■油脂の選び方によって「頭の働きが変わる」ことは、ここ20年あまりの多くの研究で確立しました。また、「身体の健康」にも重要な働きがあります。例えば、油脂の選び方によって発癌率も変わるのです。さらに、生殖生理や心の病気にも影響を与えます。(P32)
■健康に悪いと思われる植物油脂(P183)
第一位・部分水素添加したカノーラ油や大豆油(マーガリンなど)
第二位・カノーラ菜種油
第三位・パーム油
第四位・リノール酸対α−リノレン酸比の高い植物油(コメ油、ゴマ油、大豆油、コーン油、ひまわり油、紅花油など)
*ゴマ油は、リノール酸が40%と多くα−リノレン酸は微量なので、長期にわたっての多量に摂取するのはよくありません。
■健康に良いと思われる植物油脂(P181)
第一位・シソ油、エゴマ油
第二位・亜麻仁油、フラックス油
第三位・なし
■健康に良いと思われる動物油脂(P181)
第一位・魚油
第二位・バター
第三位・ラード
第四位・牛脂
■マヨネーズは植物油脂が65%以上のため、何にでもかけて使うものではありません。(P176)
■カロリーハーフなどの植物油の含量を水で薄めたものは、分離しないように増粘多糖類という食品添加物が使われます。国が許可していますが、安全性が完全に確立しているものではないと思います。(P176)
■薬を売りたい医薬業界は、世界がマーケットですから、コレステロール悪玉仮説は、世界を席巻しました。
そして、コレステロールを一過性に上げる働きのある動物の脂肪、飽和脂肪酸は悪玉とされ、WHOをはじめ多くの国のガイドラインでは、飽和脂肪酸の摂取量の上限が決められてきました。主に、1950年代からのことです。
そして、動物性のバターに代わって、大豆油などに水素添加して固形化した「マーガリン」がコレステロールを含まない、良い食品として宣伝され、植物油の消費を伸ばすことに貢献しました。(P120)
■はじめに
私が薬学分野に進んでから50年余りになります。ところが最近の10年の間に私の中で革命的な変化がおこりました。
製薬企業が利益追求のために、倫理にもとる行為をしている場合があまりに多いことを知ったのです。
食品には、「根拠のない効能・効果」を示唆しているものがあるのは以前から死っていました。
しかし、・・・まさか人の命を救い健康増進に使われる薬の一部に、データの改ざんや隠蔽など、犯罪的な要素が含まれているとは思いもよりませんでした。
なぜそうなるのか。「企業の利益追求」それだけです。
そして、御用学者の存在が明確に見えてきたのです。企業は金銭的にバックアップして御用学者を育て、学会を支配させ、あるいは学会をつくらせ、そこから発信させる情報を毎日のようにメディアに乗せ、意識させない手段で人々を操っているのです。
事実を知らされていない一般の人が「そのような薬や食品」を進んで買い、チェックすべき国は大企業に甘く、ここに合法的な、しかしマフィア的な利益追求がなされているのです。
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