自然治癒力が上がる食事 名医が明かす虫歯からがんまで消えていく仕組 [ 小峰一雄 ] 価格:1,540円 |
■DFT(Dentinal Fluid Transport) P14
歯の表面は硬いエナメル層で覆われており、恵那エナメル小柱間と呼べれる無数の穴が開いいて、歯の内側から、外側へ常に液体がしみだしていることをラルフ・スタイマン博士とジョン・レオノーラ博士が発見した現象。歯に衝撃や負担がかかってヒビが入ってしまった時などに、DFTが栄養を運び修復してくれたりする役割がある。
■DFTの逆流(P19)
DFTはよい面だけでなく、逆流し、口の中に無数にいる細菌が歯の中に入り込み、虫歯を作り、ついには体内に入り込んで全身の病気を引き起こしてしまうのです。DFTの逆流を引き起こす原因として次の五つがある。
@砂糖の摂取
Aストレス
B運動不足
Cビタミン・ミネラル不足
D薬剤の服用
■抜歯・抜髄により病気になる3つの原因(P54)
・歯性病巣感染----歯の神経を抜いた時に歯の中に細菌が繁殖し、体中に感染すること。歯の神経を抜くと、歯の根に血流が流れなくなり、象牙質の中を走る「象牙細管」という細い管の中に細菌が棲みついて体の各臓器感染して炎症を起こす。
・ポーンキャビティ----歯の根と歯茎の骨の間は「歯根膜」と呼ばれる繊維でくっついている。抜歯しても、この歯の「歯根膜」が残ると、周囲の骨が、歯の根が存在すると勘違いし、根を守るために空洞を作る。この空洞に細菌が繁殖し、歯性病巣感染と同様に、体の各臓器感染して炎症を起こす。
・歯原性菌血症----抜歯をした傷や出血した歯茎から口の中に棲む細菌が血液中に入り込み、全身を巡る症状です。
■唾液のPHは体全体の状態も表しており、健康状態とも大きく関係があります。PHが7.0以上のアルカリ体質の人は、非常に健康であるのに対し、7.0より下の酸性体質の人は活性酸素を打ち消す力も弱く、自然治癒力も低いため病気の人が多い傾向にあります。(P76)
■唾液は虫歯予防などに効果があるが、分泌量が次の要因で減る場合もある。
@薬剤 体にとって毒となるため、それを排出しようと体内の水分が血液に集まり「口渇」という副作用を起こしてしまう。
A食品 塩と砂糖がよく知られている。塩分を摂りすぎるとミネラルのバランスが崩れ、ブドウ糖が多くなると高血糖になって、それぞれを排出しようと水分が血液に集まるため口が乾いてしまう。
Bストレス 交換神経が緊張状態になり、唾液が分泌されにくくなる。
C水分不足 コーヒーや紅茶は利尿作用が高く、排出されてします。飲むなら白湯などが望ましい。(P76)
■歯周病の原因は歯磨きより食生活(P100)
@炭水化物の過剰摂取
余った炭水化物は脂肪に変えられ、脂肪細胞に蓄えれれる。この脂肪細胞は体にさまざまな悪さをする。その一つが歯周病。
Aカルシウムの過剰摂取
カルシウムは、いたん血液中に入り込みます。しかし、血液は一定濃度を保つようになっているため、余分なカルシウムは別の場所に運ばれ、組織や臓器で石のように固まってしまうのです。これが非常にやっかいで、脳細胞で石灰化するとアルツハイマーに、眼の水晶体に入れば白内障を起こします。
Bマグネシウム摂取不足
カルシウムは自力で対外にでることができません。しかし、マグネシウムと一緒なら外に出すことができるため、マグネシウムを積極的に摂ることをおすすめします。マグネシウムは、海藻類やナッツ類に多く含まれています。
Cオメガ3の摂取不足
亜麻仁油やエゴマ油などの含まれるオメガ3の不飽和脂肪酸には抗炎症作用があり、歯周病予防や治療に有効です。
D塩分の過剰摂取
塩分に含まれるナトリウムは、ビタミンやミネラルも対外に出してしまう。
■認知症になりやすい人は、脳の酸素不足です。この酸素不足を引き起こすものは砂糖です。(P117)
■カルシウムの摂り過ぎに関して、イタリアの女性はチーズをよく食べるため、25歳をすぎると顔がシワだらけになってしまいますが、最近その解消のためにカルシウムを含まないフェイクチーズと呼ばれる豆乳チーズが流行しているようです。
また日本の漁師町でも、煮干しで出汁をとると顔がシワだらけになるため、鰹節や昆布から出汁をとるよう、親から子に伝えれれているといわれているといいます。煮干しは茹でて干すため茹で水に栄養が抜けて骨と皮だけ、つまりカルシウムのみになるため、煮干しを摂るとカルシウムの過剰摂取となってしまいます。(P118)
■腎不全に陥る大きな要因は、肉や魚などの動物性たんぱく質の摂り過ぎです。動物性たんぱく質を食べると、腎臓はすぐに最大限の力を発揮し、過剰のろ過モードになります。その結果、腎臓に負担がかかり、炎症を起こすのです。さらに動物性たんぱく質に多く含まれるメチオニンなどの含硫アミノ酸が体内で代謝され、硫酸が発生します。
この硫酸化した腎臓を中和するのが、野菜や果物などのアルカリ性食品です。私は患者さんの唾液PHを測定していますが、PHの低い患者さんは腎機能障害を起こしている可能性があるため、アルカリ食品の摂取をすすめています。ただし大豆など植物性のたんぱく質を摂取してした場合は腎臓への負担はなく、むしろ弱った腎臓の機能を回復させる働きが認められています。
腎不全の患者さんが増えた一因として、私は日本人の食の肉食化があろと考えています。日本人の体がアルカリ性体質から腎臓に負担を与える酸性体質に変化し、腎臓病が蔓延したと考えられるのです。(P137)
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