2023年01月08日
メンタルを強くする食習慣
小さな町の精神科の名医が教えるメンタルを強くする食習慣 [ 飯塚浩 ] 価格:1,540円 |
■カンナビノイド(医療用大麻)医療(P350)
薬草がなぜ人体に効果を発揮するのか? それは、薬草の成分が、受容体になんらかの影響を与えるからです。
受容体はその刺激(シグナル)を情報に交換して、特定の生体反応を引き起こします。対外から入れた物質であっても、それが内因性物質と同じような形をしていれば作用を引き起こすことができるのです。人間がつくる内因性物質と同様に刺激するものを作動薬、受容体をふさぐような形で内因性物質の邪魔をするものを拮抗薬といいます。
大麻草に含まれる植物性カンナビノイドが人間に効果があることから、人体にカンナビノイドの受容体があること、体内でつくる本物のカンナビノイド(内因性カンナビノイド)が存在することがわかります。
人間の受容体あ1000種類ほど知られていて、800種類以上が「Gタンパク質共役受容体(GPCR)」という構造で、カンナビノイド受容体もGPCRの構造をもち、その数は哺乳類の脳の中でもっとも多い受容体です。種類はいくつかあり、神経細胞におもに分布するCBI受容体や免疫細胞に多く分布するCB2受容体、さらに脳や脾臓、腸管などに多く発現するGPR55などがよく知られています。
これらの受容体はっ全身にくまなく分布しており、睡眠、食欲、性行動、運動機能、認知、記憶、免疫、感情、老化、発達、疼痛など、あらゆる生体の機能を制御しています。
■カンナビノイドは100種類以上もあるポリフェノールです。それらを代表するのがTHCとCBDです。THCは内因性カンナビノイド同様にカンナビノイド受容体と結合します。法的規制のため、日本では使うことができません。
CDBは、カンナビノイド受容体と直接結合することはありません。しかし内因性カンナビノイドの輸送や代謝酵素などに作用することで、その働きを高めたり、一部制御したりするなどしています。
さらにCBDは、セロトニン1A受容体に直接働いて抗不安作用をもたらしたり、疼痛知覚、炎症、体温などを調整するTRPV1受容体と結合して抗炎症作用をもたらしたり、GPR55の阻害に働く(がん・肥満・糖尿病・骨粗鬆症予防)など、多くの働きがあります。(P359)
(CBDオイルには粗悪品も多い:P381)
■タンパク質不足の人ほどタンパク質を食べれない(P204)
タンパク質不足でいちばん影響を受けるのはすい臓です。すい臓の外分泌、つまり消化酵素の量産が落ちます。そのような状態で、少し多めに肉や卵をとると、すぐにお腹が張って苦しくなってしまうわけです。そういう人は、パンやおにぎりだけで食事をすますことが多いので、ますますタンパク質不足になります。
咀嚼が大事(消化されやしくなる)。また、少量頻回食にして、大根おろしやレモン水などの消化の助けになるものと一緒にタンパク質を摂って下さい。
■(グルテンはリーキーガット以外も問題)グルテンは腸内でグリアジンとグルテニンというタンパク質に分解されます。グルアジンが中途半端に消化されるとグリアドルフィン、カゼインはカソモルフィンという未消化ペプチドとなります。これらが血中から脳に到達すると、脳内のオピオイド受容体を刺激してモルヒネ様の作用を引き起こします。つまり、ドーパミン作動性神経を抑えていたGABA作動神経の働きが抑えられます。そのことで、脳が興奮し、気分の浮き沈みが激しくなったり、不安感が強くなったり、聴覚過敏など知覚異常を引き起こします。当然それらは集中力の低下、眠気、疲労感などにつながります。(P229)
■摂取量が増えている興奮毒素(P231)
グルタミン酸、アスパラギン酸を必要以上に摂ることにより、脳内の神経細胞が異常興奮してしまい。最悪の場合、細胞のアポトーシス(細胞死)が引き起こされかねないということです。
グルタミン酸、アスパラギン酸も脳で重要な働きをしています。そしてその濃度がわずかに変動するだけで、脳に大きな影響を及ぼすほどの力をもっています
■からだは無数の化学反応でできている(P199)
からだというのは一定のようで一定ではありません。つねに壊されて(異化)、つねに新しいものがつくられています(同化)。そのバランスが崩れると不調が起きるわけです。病気の際には異化が亢進しています。
代謝とは化学反応です。食べものを消化して栄養素に分解する。脂肪を燃焼してやせる。ちゃんと心臓が動いて、呼吸をして、エネルギーが量産されている。すべて無数の化学反応のつながりによって起こっています。
通常、化学反応というのは高温・高圧下で進みます。しかし、人間のからだは高温でもないし高圧でもありません。そこで触媒が必要となります。その触媒的な役割をしているのが酵素です。
酵素の大半ばタンパク質です。その活性中心が鉄であったり、亜鉛であったり、さまざまなミネラルだったりします。
酵素というのは鍵と鍵穴のような感じで、かっちりはまるとうまく反応が進みます。鍵穴に入らない変異がある場合、ビタミンが潤滑油のゆな役割を果たします。これを補酵素と言います。ですから人によってはビタミンを大量に入れないと不調が改善されないこともあります。
■取り込まれた栄養や酸素は代謝によってATP になります。ATP の95%はミトコンドリアが作っています。(P37)
■解糖系によってもATPは作れれます。このエネルギーはスピードが特徴で、酸素をつかうことなくATP が量産されます。ですから激しい運動時の筋肉において、酸欠でミトコンドリアが働かないけれどもエネルギーが必要という場合、解糖系はフル回転します。(P41)
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