![]() | ジョコビッチの生まれ変わる食事 新装版 [ ノバク・ジョコビッチ ] 価格:1,485円 |

■セトジェヴィッチ博士は私の左手を腹にあてさせ、右腕を横にまっすぐ伸ばすようにと指示した。「私が押してみるから、君はそれに逆らってくれ」博士は私の右腕を下に押しながら言った。しばらくして、博士は圧力をかけるのをやめた。「これが君の体のあるべき反応だ」。そう博士が言った。
そして、私に一切れのパンが渡された。「お腹の前でこれを持って、もう一回右腕を伸ばしてみてくれ」。再び博士は私の腕を下に押しながら説明してくれた。この単純なテストによって私の肉体が小麦や大麦、ライ麦などパンに含まれるタンパク質であるグルテンに対して、過敏なのかどうかわかるのだという。
パンをお腹に近づけるだけで、私の腕はセトジェヴィッチ博士の下向きの圧力に抵抗できなくなっていた。私は明らかに力が抜けていた。
「つまりこれが、君の体がパンに含まれる小麦を拒絶している証だ」(P69)
「O-リングテスト」のやり方
■白澤卓二先生の解説(P233)
現在栽培されている小麦は、1960年代の小麦とは似ても似つかないまったく別の作物です。その中で特に重要だったのが、ノーマン・ポーローグ博士です。旧来の物と比べて極端に茎が太いうえに短く、生産性が高い矮小小麦を開発し、1970年にはノーベル平和賞さえも受賞しました。
病気や日照りに強く、生育期間も劇的に短いこの小麦の開発により、全世界において総生産量が何十倍にも膨らみ、アメリカでは小麦はすべてこの品種の矮小小麦に入れ替わりました。そして、グルテンをはじめとするこのタイプの小麦の含有タンパク質はヒトの耐性限度を越え、さまざまな悪さをするようになってしまったのです。
本書にあるとおり、グルテンは砂糖よりも早く急激に血糖値を上げてしまうものです。そのため、たとえ小麦アレルギーがない人でも、肥満や高血圧、糖尿病、心臓・内臓疾患、脳疾患、皮膚疾患などを引き起こします。小麦によって「脳の霧」と呼ばれる症状が発生し、集中力が散漫になったり、短期記憶が不正確になったりといった軽度の認知障害を引き起こすことが学会でも報告されています。
■水分補給は一日を通して大きな課題だ。かつて私は脱水症状を経験したことがある。
同時に私は水分のとりすぎにもならないよう気をつけている。多すぎる水分のせいで、せっかくとった有益なミネラルとビタミンを流してしまいたくない。私は自分の尿が透き通っていれば、多少水分過多だということに気づいた。おしっこには、多少の色がついているほうがいいのだ。(P139)
■私が全世界を回る中で見てきたものがある。社会最上層にいる人の一部は「負」をまき散らかしているのだ。私の見るところ製薬会社と食品会社は人々に恐怖を植え付けようとしている。彼らは、人々に病気になってもらいたいのだ。どれほどのテレビ広告がファーストフードと薬品に割かれていることか?そしてこういう広告の根本にあるメッセージとは何か?「われわれの製品を使えば、気分をよくしてやる」さらに根底を見ればどうか。「私たちが必要だと言っているものがまだまだあなたには足りないのだ、と恐れさせてやる」。完全な健康体の視聴者にさえも、「今のままでいるにはサプリメントが必要だ」と言い募るではないか。(P155)
■ELISAテストを行えば、食物の不耐性について非常に具体的な点まで知ることができる。不耐性でよくあるのがグルテン、乳製品、卵、豚肉、大豆、ナッツなどだ。人によっては珍しい不耐性をもっている場合もあるし、以外な組み合わせが問題となる場合もある。私のトレーナーはパイナップルと卵白に対して過敏であることがわかった。(P72)
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