![]() | お酒の「困った」を解消する最強の飲み方 (青春新書インテリジェンス) [ 溝口徹 ] 価格:1,144円 |
![](https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=1U7H4D+6UHS0Y+2HOM+BWGDT)
エタノール
|
アルコール脱水素酵素 | 一部はチトクロームP450酵素によって代謝
(ADH) | ◎ヘム鉄が必要
NADが使われる |
↓
アセトアルデビト
|
アセトアルデビト脱水素酵素 | ALDHで処置しきれないものはグルタチオンに
(ALDH) | よって代謝
NADが使われる | ◎グルタチオンが必要
↓
酢酸
|
| エネルギーの原料として利用される
| →疲労の原因に
↓
水、二酸化炭素(尿と呼気)として対外に排出
■ほとんどのアルコールはアルコール脱水素酵素(ADH)やアセトアルデビト脱水素酵素(ALDH)によって代謝されるが、一部はチトクロームP450によって代謝される。(チトクロームP450は肝臓に多く存在し、ヘム鉄が足りないと働きにくくなる)
慢性的に大量に飲酒している人の場合ADHやALDAだけではアルコール代謝がしきれないためチトクロームP450系の酵素が全アルコールの50%を代謝している。チトクロームP450以外にもグルタチオンなどを使わないと、アルコール代謝が追いつかない状態となっている。(P40)
■空きっ腹で悪酔いする理由(P36)
空っぽの胃にアルコールが入るとすぐに吸収される以外にも理由はある。
空腹が長く続いて体内のブドウ糖がなくなると、脂肪は肝臓で分解されてケトン体という物質になり、血液中にエネルギー源として供給される。この際にNADを消費する。
空腹でアルコールを飲むと、NADはケトン体の合成のほうに使われてしまうため、アルコールの代謝のほうにまわらす、アルコールの代謝が遅れてしまう。
■健康診断の「γ-GTP」て何?(P44)
グルタチオンは、細胞の多くに存在していて、体の活性酸素を消去して酸化を防ぐ力がある。
しかし、それ以外に重金属の解毒やアルコールの解毒などの作用もある。
アルコールの解毒は、本来グルタチオンは脇役にすぎないが、大酒飲みの場合には主役級になってしまう。
ちなみに、このグルタチオンの活性に関する酵素が、「γ-GTP」だ。
■お酒は腸内細菌のバランスを乱す(P68)
・BIBO
アルコールを飲んでいる人の腸内細菌には小腸におけるグラム陰性桿菌が増殖していることが指摘されている。
グラム陰性桿菌とは、大腸に多く生息する常在菌で、いわゆる大腸菌もこの中に含まれる。基本的には強い病原性はもたないが、腸内環境の変化などによって毒性が亢進することがある。
栄養素の吸収はおもに小腸で行われるが、小腸にはもともと腸内細菌の数は少なく、グラム陰性桿菌は大腸と比較すると非常に少量である。しかし、アルコールによって、大腸ではあまり悪さをしないグラム陰性桿菌が、小腸で増殖してしまうのだ。(BIBO)
・リーキーガット症候群
常にアルコールを飲んでる人の腸は腸粘膜の浸透性が進む。未消化な栄養素が吸収されることになり、アレルギーの原因になったり、本来は健康な腸粘膜によってブロックされるはずの、体にとって毒性を持つ物質も吸収されるようになってしまうのだ。
腸の粘膜は細かい網目のようになっている。健康な腸粘膜は、網の目が細かく小さな分子だけを通す。ところが腸粘膜が荒れてしまうと網の目は粗く荒くなる。腸管の上皮細胞にある細胞と細胞をつなぐ接着剤の役目をするタイトジャンクションがゆるんでしまうのだ。
すると、十分に分解されていない大きな分子のものまで通してしまう。本来は腸内に吸収して欲しくないものまで、何でも通してしまうということになる。(リーキーガット)
これまでも、はグルテンやカゼインがリーキーガット症候群を招くと言われていたが、アルコールも腸粘膜を荒らすということだ。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image