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■記憶は苦手だが判断はできる。だから詐欺にあいやすい(P150)
たとえば、認知症の中には「記憶力は衰えているが、理解はできる」という人がいます。「振り込み詐欺が増えているから気を付けてね」と言われ、話は理解できるので、「わかったよ」となる。でも、それを言われたことを忘れてしまうわけです。
一方、詐欺師は口がうまいので「リフォームしないと白アリにやれれますよ。」と巧みに言う。すろと、その話は理解できるから、「大変だ」と契約書にサインしてしまう。
つまり、前にいわれたことと、現実の話を比較することが難しくなる。そのための勘違いや、総合的な判断の誤りが起きやすくなるのです。
■認知症の進行を遅らせる最良の方法は、頭を使ったり、体を動かしたりし続けることだと私は考えています。(P156)
■腎臓にはナトリウムを貯留する働きがあり、足りなければキープしようとします。ところが、老化するとキープする能力が落ち、吐き出してしまう。この現象によって塩分不足になってしまうというわけです。
すると、低ナトリウム血症(血液のナトリウム濃度が不足した状態)が起こりやすくなります。
低ナトリウム血症は、意識障害や痙攣などを引き起こします。高齢ドライバーの逆走事故や暴走事故などは、もしかして、低ナトリウム血症が原因で意識が飛んだ・・・
あるいは、血糖値や血圧を下げ過ぎて頭がぼーっとしたのかも・・・(P95)