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山口冨士夫「ATMOSPHERE I&II」




『ATMOSPHERE I』の一曲目のイントロを一聴して「いつもの冨士夫ちゃんだな」と思ったのだが、なんだか少し変だ。
ハッキリと弾けなくなっているとか曲が破綻しているということではないのだけど、少しずつズレている印象。根本的な曲のアレンジ、そしてコーラスや音の定位、エフェクトのかけ方などに少しずつなのだが違和感があるのだ。
本当にこれでいいのか?などとリスナーが言っていても仕方ないとは思うのだけど、ファンだとハッキリ言える数少ないミュージシャンのアルバムでこういう感情になってしまうのは少し悲しい。基本は変わらない。ハッキリ言ってスリーコードのロックンロールなので大きくはハズレない。しかし、その少しずつの違いが大きく評価に関わってくる世界だ。
とはいえ端的に言ってギターもボーカルも衰えてしまった印象はある。Teardropsの3rdアルバムですらギターが全面に出て弾きまくるような場面はほとんど無くなっていたがそういう面は更に減ってるし、弾いてるフレーズもリズムも怪しくなっているし、ボーカルも味があるというより単に掠れて声が出ていないように聴こえる。
でもさ、それでも、いやそれでもむしろカッコ良くなっちゃったりするのがロックやブルースってもんで、それを期待したわけですよ。シド・バレットまでいかなくても、ソロでアルバム2枚同時に出すぐらいの創作意欲が有ったんだから、もっと何かあるだろうと思ったんですよ。
レイドバックしてゆったりとしたアルバムだろうとは思っていたのでそれは理解できる。その手のアルバムでは所謂シングルカットするような派手な曲はないだろう。確かに「錆びた扉」などの佳曲といえる曲もあるんだけど、このアルバムはなかなかに厳しい。
音数が減って、声が出なくなっても、アコースティックな面を出したインストなどで素晴らしい曲もあるんだから、それこそatmosphericなアルバムが作れそうなのに、どうしてこうなったんだろう。
徹底的に地味だったり、ラリーズのよう方面で音に耽溺するようなモノならまだ聴き込もうと思えるけど、このアルバムはセルフパロディのような曲まで出てきたりして「このアルバム本当にこれで良かったのか?これを作りたかったのか?」という疑問しか浮かばない。

とここまで書いて『ATMOSPHERE II』へ。期待値が下がりきった状態で聴いたので、そう悪くなく聴こえる。というかこっちはそう悪くない。
1よりさらに地味な印象ではあるが、無理をせずに自然体な感じが良い。スタジオで色々試したがまとめられずにそのままになったような1に比べて、ナチュラルだ。ただその分、印象に残る曲が無いのも事実。
これはTeardropsの3rdから感じていた事だけど、ポップにした1stや若干力の入れ過ぎた感のある2ndは好みこそあれ印象的ではあったのだけど、3rdは完成度も高く冨士夫ちゃんのボーカルも一番ナチュラルなんだけど、そうすると印象が薄いんだよね。
やっぱりボーカルいるよなぁ、冨士夫ちゃんはカッコいいけどシャイだからなぁ、チャー坊みたいに「俺はみんなから愛されて当然」くらいのアティチュードが見えるくらいじゃないとフロントマンって務まらないよな、と思ってしまう。
ソロで「ひまつぶし」という名盤があるが故に期待してしまったが、山口冨士夫が残した早すぎる最後のスタジオアルバムとして、ファン向けのアイテムとしては悪くないと思う。

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山川健一「ブルースマンの恋」




ちょっと村上龍の『恋はいつも未知なもの』に印象が近いな、と思ったら、この本の著者である山川健一も一年違いで群像新人文学賞を獲っていた。
村上龍は『映画小説集」の中で「基地の街にいるとブルースが音楽の王様だと素直に思えたが、都会に出るとそう思えなくなる」というような事を書いていた。そして、『恋は〜』の中ではジャズの事を「暖かくいつも変わらず受け入れてくれるもの」として書いている。
2人とも同様にブルースに衝撃を受けているが、良くも悪くも基地の街で黒人兵と色々と共有してきた村上龍と違い、著者は浪人〜大学生時代にレコードを聴いて想像を膨らませながら文学と音楽に揺れる青年という感じだ。この本はただただ好きなブルースに関するエッセイという感じで。女性誌での連載だからかタイトル的にはラブソングにフォーカスしているように見えるが、特にそこに限定しているわけではない、というか「あいつは行っちまった〜」「いい女だった〜」もたいなのはブルースでよく出てくる歌詞なんで、まぁ普通にブルースに関するエッセイ集という感じ。
文庫やKindleでも買えるが、単行本にはなんと本に出てくるミュージシャン達のコンピレーションCDがついていて、これがブルースの入門盤としてめちゃめちゃ良いので見つけられたらそっちを買った方がいいと思う。むしろ本は長いライナーノーツとして考えてもいいかもしれないくらいだから。
得た知識を元に「こうだったんじゃないか、ああだったんじゃないか」と自分の境遇と重ねたりしながら当時の状況やブルースマンの生活を想像していく様は本当にブルースファンという感じで、何でも情報が揃っていて些細な間違いすら瞬時に訂正される今となっては懐かしく感じる文章だ。小説家であり音楽評論家であり自分でもバンドをやってたりする著者が素直に書いているような本。
なんかブルースファンの友達と話しているようで心地よく読めました。
ちょっと前に『27クラブ』の感想で「いいのよ、伝説は伝説で。」って書いたけど、あまりにも情報がガッチガチに揃ってて検証されちゃうとやっぱちょっと息苦しいんだよね。想像する余地が欲しくなる。↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/799/0

しかし女性誌でこんなモロにブルースの連載できたなんていい時代だよなぁ。

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「ギミ・サム・トゥルース〜ザ・メイキング・オブ・ジョン・レノンズ“イマジン”アルバム〜」




最近やたらCMをしている『ザ・ビートルズ:Get Back』を、「ディズニープラス契約するほどでは...…」という感じでスルーしている中、中古屋で見かけたので「似たようなもんだろ」と買った本作。
そんな投げやりな感じで買ったことからも分かる通り私自身、あまりビートルズ聞いていないんですよね。意外と、というかもうロックンロール誕生を50年代とするならば60年以上経ってるわけで、どれだけ売れていたり影響力のあるバンドであろうと、なんとなく時期を逃したりで聴いていないバンドもある。
ビートルズに関しては不仲な親が車の中で流してたんで、いい思い出が無いだけですけど.....,。
とはいえ普通に生きていたら嫌でも聴く機会はあるし、何度かCDも買ってみている。好きな曲もある。ただ、好きって言うとなんかめんどくさい事になる事も多いし、実際そこまでファンでもないという感じ。
はい、そんなビートルズのジョン・レノンの「イマジン」の制作に密着した感じのドキュメンタリーですね。

ドキュメンタリーっていうか、端的に言って長いプロモーションビデオですよ。63分と短いし、レコーディングセッションの様子がジックリ見られるわけでも無い。最後にイマジンのMVが流れて終わってね、うん。しかもオノ・ヨーコのプロモーションという面が主に見えますね。
内容自体にはそこまで驚きはないけど、ファンでは無い私からすると単純に「オノ・ヨーコめっちゃ喋るな」「曲にもプロデューサー的に口出すやん」と思いましたね。それすらプロモーション用の演出として編集されたものとも考えられますが。まぁでも基本路線としては「2人で影響を与え合いながら作品を高めていきました」みたいな感じですかね。
スタジオでの風景、セッション、インタビュー、食事、垣間見えるプライベート、インタビューで語る思想、家まで押しかけてきたファンへの対応。
本当にイメージ通りというか、あージョン・レノンっていうと大体こういう映像流れるね、横にヨーコさん居てね、という感じでした。
新しい発見もなければ、フルで流れるのは最後のイマジンだけな上に歌詞も表示されないので曲に感情移入する事もない。完全にファン向けのDVDでしたね。



後追いでファンですらない私は斜に構えて観てしまって、「開けっぴろげでピュアな才人たち」に見せるのが本当に上手かったんだなこの人、という感想しか無かったな。
ただ、ジョン・レノンがどうしようもなく魅力的な声の持ち主であるのは存分に感じた。これはもう本当に天から与えられた才能としか言いようがない。
色々言われるオノ・ヨーコに関しては、この時代にこれだけ社会に対しても誰に対してもグイグイ自分の意見を言う、それも狂気すら感じる瞳で真っ直ぐに、というのが印象的でした。半端じゃねぇわ、この人もやっぱり、っていう。
彼女に関しては草間彌生とかと同列な感じの興味はあって本とかも読んでいたけど、実際の映像を見るとやはり感じるものはありますね。主に狂気ですが。

こんな困ってるチャック・ベリー初めて見たわ。

追記
「ジョン・レノン 失われた週末」っていう、オノ・ヨーコと離れて個人秘書メイ・パンと公認の不倫の日々についての映画が公開されたけど、観たいなぁ。
単純なヨーコさん叩きとか、「ラブだのピースだの言っといてお前のプライベートどうなってんだ」みたいな揶揄とかも馬鹿らしいけどね、まぁ面白そうだよね。

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クロスビート編集部「ミュージシャンの履歴書」




クロスビートのお手軽な過去記事再利用系のムック本。と言い切ってしまうとアレだが、まぁそんな感じの本。過去インタビューを適当に摘んだだけの「ミュージシャン名言集」とかさ、色々出てる感じのやつの一つですね。wikiでいいような情報とちょっとしたインタビューからの引用で、1人につき半ページから1ページで紹介し、ちょいちょいコラム的なものを挟む構成。

まぁやっぱ最初「イラネ」って思ったんだけど、立ち読みしたら意外と読み進んじゃって結局買いました。
たいした情報ないなー、って思いつつも、ここまでカタログ的に並べられるとイロイロ発見はあるもので意外と面白い。
「あの人達同い年なん︎?」とか「同じバンド内でこんな年齢差あったの︎か」とかね。生い立ちとかもそこまでファンじゃなきゃ追わないじゃない?だから2、3曲ヒットしたのを知ってるくらいの人達の生い立ちとか読んで「へー」とか思ったり。
正直、こんなちょっとの情報でどうすんだよ?って思ってたんだけど、このくらいでちょうどよかった。元からファンだったら既に知ってるから改めて読む必要ないし、ファンじゃない人の人生をあんまり長々と書かれても飽きちゃうしね。
サラッと読めて、ちょっと興味をそそる部分もあって、うん、悪くなかったです。
単純なようでこの切り口って珍しいかもね。〜年代にこのシーンで活躍したミュージシャン達みたいな括り方はよくするけど、ホント単純に年齢っていうのは。

最初に書いた通りお手軽にサラッと作った本だろうし、言ってしまえばwikiで十分なんだけど、こうやってカタログ的に100人以上も、輸入盤のレコードレビューみたいに短くまとめてあると読みやすいし、自分でいろんな事を発見できると思います。

てか今転職活動で自分が履歴書書いてるからなんかねー...やっぱ皆さん相応のバックグラウンドがありますよね。

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村田らむ「人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖」




はい、村田らむですね。私は裏モノJAPANのイメージが強いですが、この人も息が長いですね。
この本は非常に現代っぽいというか、今っぽいコンパクトな作りです。それこそ2chの洒落怖とか今読むとちょっと冗長に感じてしまうくらいですからね、パッパッと情報が流れていく昨今の傾向なんでしょうね。
正直、元からあまりこの著者にあまりいいイメージを持ってないので否定的になってしまうのかもしれないんだけど、松原タニシの活動を追ってそのままOKOWA出場からの本の出版という感じがあまりに安直な感じというか…あー、こういう風に出版社に企画売り込んで本出すんだなぁって感じ。
発売してすぐkindle unlimitedで読めたんで読んだけど、それにしても発売後すぐだったな。こうする前提だったんだろうね。そうすれば広まるしね。計算通りでしょうね。この界隈の本でkindle unlimitedで読めるのは少ないから、自然とこれ読むよね、ゲスト陣がちょっとずつ書いてるから試し読みな感じで。
いまだに悪しき「鬼畜サブカル」的な要素を持ちながらも、その時々で旬な人にしっかりくっ付いていく感じは、流石だな、とは思いこそすれ尊敬はできないし、キャリアが長いだけあってそつなくまとまってはいるが突出したものは無い。
既出未出もゴッチャで短い話をYouTube用のネタ帳よろしくドンドン連ねていき、松原タニシやぶっちょカシワギ、角由紀子などその界隈では有名なゲストも入れた、そつなくも面白味には欠ける本でした。
商売の上手い人という印象が強くて、いくら特殊でキツい体験をしてきました!って話をしても、取材?ネタ作りっしょ?としか思えないのがね。

そこそこ面白いです。それだけ。もう内容覚えてないや。聞いたことある話はやはりメディアで言ったり書いたりする用の強い話だから知ってたしね。

でもこの感じでずっと一線で活動できてるってのも凄いよな。というか村田らむと中村淳彦が東洋経済オンラインに連載持ってる今ってヤバいよな。

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「27クラブ」ハワード・スーンズ(著)萩原麻理(翻訳)




私は今まで一体何回カートとジミヘンの27年間の短い人生について読んだだろう。
いまだに年に数回は雑誌の表紙で見かけ、関連書籍が発刊され続ける天才ミュージシャンについて。
大半は同じような話で、最初に広く報じられた事と後に判明した事実の違い、各種陰謀論まで覚えている。
例によって本や雑誌はほとんど読んでいるし、映画も観ている。陰謀論丸出しの「ソークト・イン・ブリーチ〜カート・コバーン 死の疑惑〜」「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」も楽しく観て感想も書いた。なんなら「Last Days」すら最後まで観た。あれはさすがにつまらなかったけど。
「ソークト・イン・ブリーチ」感想↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/490/0
うぉ、当時の俺、ちょっと信じそうになってるじゃん。


なので「またその類いの本か。うわー、分厚くて高ぇ!」としか思わず、しばらく買わなかった。
正直に言ってしまうと、まぁその類いの本で間違いない。そして、著者本人が後書きで書いているが、「エイミー・ワインハウスの本を書きたかったが、彼女の短い人生だけでは本にならないので、いわゆる『27クラブ』の面々の人生と対比させた」という本だ。原著のタイトルは「Amy 27: Amy Winehouse and the 27 Club」だからモロですね。
彼女は確かに衝撃的な人生ではあったんだけど、アメリカに入国出来ず、世界中をツアーを精力的にまわるような生活でもなかった彼女の行動範囲は凄く狭くて、あまりネタが無かったんだろうね。

ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリクス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、カート・コバーン、そしてエイミーの順に逝去した彼らの栄枯盛衰をうまく時期ごとに対比させている。
確かにこの手の本としては決定版だろう。めちゃくちゃよく調べて書かれているし、陰謀論までまとめて、ちゃんと調べて否定している。
微妙に違う部分もあるけどね。例えばヘンドリクスの除隊はパラシュート降下訓練の際にわざと失敗して足を骨折して除隊したと言われているが、この本では「軍医に自分はホモセクシュアルであると嘘をついて除隊する事に成功した」みたいに書いてある。まぁ些細な違いだけど。



うん、凄い本だと思う。でも知ってる話なんだよ、やっぱり。
通ってたバーやホテルの名前とか、正確な日時とかさ、まぁどうでもいいディティールとかはともかくさ、やっぱり知ってる話なんだわ。
エイミーに関しては私は大ファンとは言えないし、そんなによく知らなかったけどね。でも曲聴いて、ゴシップサイトの記事読んで、映画くらいは観てるしねぇ。まぁ大筋は知ってるのよ、やっぱり。
「AMY」感想↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/609/0
「ジャニス:リトル・ガール・ブルー」感想↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/637/0

さっきも書いたけど、やはり「エイミー・ワインハウスと27クラブ」って本だからエイミーの事に一番紙面を割かれているので、そこまで彼女に興味が無いわたしはちょっとツラい部分もあった。恐らくそういう人が多いと思われるので邦題は「27クラブ」になったんだろうしね。
でもいい本でしたよ。これ以上ないくらい誠実に6人の人生を書いていると思います。


うーん、なんかね、柳澤健とか田崎健太とかの本ってさ、取材力も凄いし、好きだけど、読むと「あー本当に終わっちゃった」とちょっと悲しくもなるんだよな。そんな感じがちょっとこの本でもした。

いいのよ、伝説は伝説で。

「あー、ギター上手くなりてー」
「そこの十字路で悪魔に魂売ってこいよ」
「もう三十過ぎてっけど買ってくれっかなぁ」
とかのアホな会話で楽しめれば。

ってちょっと思っちゃった。

あ、あとさすがに税込み4000円近くは高いよな。

久々に聴いた。ストーンズはあんまり好きじゃないけど、まぁやっぱカッコいいわな。

27クラブ: ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリン、ジム・モリソン、カート・コバーン、エイミー・ワインハウス

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令和3年度日本語教育能力検定試験 結果




合格……してました。
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コレはちゃんと書きたいなー、と思ってたら遅くなりました。最初の下書きには「これで安心して年を越せる」とか書いてありました。
試験直後に感想を書きましたが↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/792/0
正直半々くらいかな、と思ってました。筆記試験自体は思ったより出来たかな、という感じでしたが、対策をほとんど出来なかった聴解と記述、特に記述が予想外の問題だったのと、マジでトイレ近すぎて焦ったので…お恥ずかしい話トイレ5回行ったんですよ、会場についてから試験終了までに。
何にせよ合格です。
やっぱり養成講座で基礎的な事を固められたのが良かったかな、と思いますね。独学でも合格している方はいらっしゃるとはいえ、やはり分厚い赤本を丸々覚えるくらいはやらないといけないので、独学でやるとなると相当な精神力がいると思います。私はフルタイムで働きながら養成講座を受け、それに加えてTOEICや英検も受けながら、という状態で、試験は「一応受けるし、そりゃ出来れば受かりたい」くらいだったのですが、養成講座受けてれば嫌でも勉強しますから、そのおかげだと思います。

英語の試験勉強と同じで、とにかくずっとスマホには関連する無料アプリを入れたり過去問や練習問題を載せているサイトをブックマークして問題を解きながら、音楽を聴く代わりに日本語教師YouTuber の試験対策動画から抜き出した音声を聞き、という感じでした。過去問も一応2年分を2回解きましたが、正直来年も見据えて基礎固めを重視しました。受けたクラスメイトや先生の話を聞くと、今年はトリッキーな問題が多かったようなので、過去問をやるよりこれが良かったのかもしれません。


養成講座が3月スタートだったからもう9ヶ月か。無理矢理に最速で講座を修了するような人もいたけど、愚直に一つ一つやったのが報われた感じで嬉しいです。

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第62回ビジネス実務マナー検定、結果。




はい、この前受けてきた時の事を書きましたが、↓結果が出ました。早いね。
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/794/0
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はい、2級3級ともに合格です。
とりあえずホッとしました。割と得意分野だし、さほど難しい検定では無いですが何せ時間が無かったんで。
資格というか検定ですね。2級も受かったんで、一応履歴書に書いて「ビジネスパーソン向けのレッスンの為にビジネスマナーも勉強しました」的なアピールもしてみようかな。
改めて「何かしら資格を......」の最初の一歩として最適だと思う、という事だけ書いておきます。

とりあえず次は英検準1級だな。いい加減来年初頭には合格しないとなぁ。あと時間のある今のうちに出来ればなにかしらもう一つくらい資格取りたいんだよな。うーん、ITパスポートか簿記3級かな。メインは英語と日本語で、サブでその周辺とか自分の興味のある分野の最低限の資格をちょこちょこ取りたいんですよね。
もうそろそろ転職活動をはじめていかないといけないので、リミットが迫ってるからなー。
にしてもオミクロン株とかさぁ......留学生も来れないし、俺も海外行きづらくなったじゃんよー、もー。感染者数減ってよっしゃこれから、と思ってたのに。

まぁとりあえず、合格しましたよ、という事で。

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Zoomgals 「GALS feat.大門弥生 (YAYOI DAIMON)」 大門弥生「Rich or Dead feat.Swervy,あっこゴリラ,なみちえ, C.Holly」 Asian Girls Remix





この『GALS』という曲にメッチャハマって、発表当初からしばらくメチャメチャ聴いていたのでブログに記事を書きたかったのだが忙し過ぎたのと掘ってたらめっちゃ広がってしまったので書けずにいた一曲。うわ、もう1年経ってんじゃん。書けずにいたうちに、なみちえはメンタルの調子を崩し、Marukidoもまた……と思ってたらなんと妊娠を発表。
HipHop関係のメディアだけでは無く、アート、レイシズム、そして近頃頻繁に議論されるジェンダー論に絡めて書かれた優れた記事も多くあるので、今更俺が紹介じみた事を書かんでもいいか、と思ってたんですが、やっぱり書きます。
というのは、最初はZoomgalsに注目していたのが大門弥生に興味が移ったから。こっちはね、意外と「新世代のディーヴァ」的なステレオタイプで終わらされてる感じも多いので。
まずZoomgalsは、やっぱ特殊なんですよ。HipHopのジャーゴンでいう「現場で見ない」メンバーが多いんですよ。ラッパーらしいラッパーはあっこゴリラくらいとvalkneeくらいかな。だから、正直Marukidoも知ってたけどネタキャラとして見てたし、ASOBOiSMやなみちえはOLや芸大生がやる課外活動だと思ってたし、田島ハルコもSSWとして認識してたし。
とはいえ、面白かったんですよ、いきなり。1曲目の「Zoom」から良くて、一気に認識を改めたんです。で、各々のソロをメンバーでft.しあってる曲とか含めて出す曲出す曲全部良かったんですよ。各々バラバラなんだけどグループになってるって一番かっこいいですからね。凄いなって思ってて。
でもこう……なんか嫌な意味でのサブカル感が拭えなかったんですよ、わたしの中で。そんな中で、そこの壁を大門弥生っていうヤンキーが突破していく感じの「GALS」が痛快で。
「みんなやっぱり宮台真司は知ってるんですけど、大門弥生ちゃんだけ『なんでオッサンがGALSのPV撮影におんの?』みたいな感じで」
ってMarukidoが吉田豪のインタビューで言ってましたけど、PV観たら一番絡んでるのとか、なんか色々最高ですよね。みんながギャルの鉄則言ってく中で最後に出てきて
「は?ギャルの鉄則?なんてあるようで無いし好きにやりや」
ですよ。
ある種、身を護る為の仮面(キャラ)としての「ギャル」のグループでいきなりコレかますわけですよ。
「乗り掛かった船の舵切る私がダイモンヤヨイー」

「丸ごと頂き〜!」
ですよ。



で、興味がそっちに移って聴いた『Rich or Dead』がまた最高で。この人ラッパーというわけではないのに、パンチラインが凄過ぎてラッパー食っちゃうんですよね。

「子供はバイリンガルに育てたいの あっそ」
ですよ?最高すぎますよ。
バキバキにアメリカナイズされてて踊れて歌えてラップ出来るのに、大阪のヤンキーネーちゃんなんですよ?格好良過ぎません?「建前わからん 関西人」ですよ?

『ヒールで仁王立ち』でも
「生まれも育ちも 日本だし」
「女は無理とか出来ひんとか 偉そうに言ってたん誰かなぁ?」

ですよ。
もうね、サブカルっ子の私は降参ですよ。
前にビジュアル系の本の感想で書いたけどね、
市川哲史 「私がヴィジュアル系だった頃。」↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/132/0
たくましく広めていくのはヤンキーなんですよ。
久々に衝撃でした。
今更だけど書きましたー。

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柳下毅一郎「皆殺し映画通信 御意見無用」




なんだろう、このシリーズはさもすればダークツーリズム的な、わざわざ酷かったり文化が違うと分かっているところに行っておいて、それをあげつらって嘲笑するみたいに思われてるだろうし、正直最初はその気もあったと思うんだけど、もう前書きでも書いている通り「映画の最期を看取る」って感じになってますね。
ホント、今やスッコーンと真ん中が抜けて、映像は超大作かYouTube、なんならインスタのストーリーかって感じの世の中で、わざわざ劇場公開するのって変に金を使えて箔をつけたがる、そしていまだに劇場公開で箔がつくと思っている中年がお金を出したものばっかりですからね。
そりゃ今「映画館で映画を観る」ってなるとほぼ全部そんなんですよね、大作以外って。

そんな時代だよな、と思いながら読んでました。邦画っていう縛りもまたね。でも私でもタイトルは知ってる有名どころもあるんだけどね、まぁすべからく何か原作ありきの映画化とか、ドラマの延長みたいなやつで、一応タイトルは知ってるけどホント縁遠いというか……。
しかし本当に末期って感じですね。なんかこう、罵倒芸とか、ツッコミどころが〜とかそういうのじゃ無い、静かに終わりが近いている感じの、ため息混じりに「おやおや……」みたいな感じ。
最初の2、3冊の「キター、ビッグタイトル!うひゃー!デビルマン超えちゃう?」みたいなはしゃぎ方も出来ず、読むのが辛かったです。
まぁ期待通りの『貞子』や蜷川実花の『ダイナー』評があったりはするんですが、なんかテンションが上がらない。物悲しいというか、本当に終わっていってる感じ、「俺もお前も歳をとったなぁ……」みたいな。

なんか最初にいろいろ言ったけど、「Amazon unlimitedで読めるなら買わなかったのに!」って今思ってるし、最近ほぼAmazon prime videoでしか映画を観ていない私の言えた事じゃないんですけどね。

映画館、行ってないなぁ。

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