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早田英志/釣崎清隆 「エメラルド王」





「これは事実談であり…この男は実在する!!」
という『空手バカ一代』の冒頭を飾る有名な一文を本の最初に入れたくなるほどのハードボイルドな一冊。
70年代に単身でコロンビアに渡り、さまざまな危険を乗り越えながらエメラルドの事業を成功させ、今や大成功を収めた早田英志の伝記だ。
最初に知ったのは根本敬の本だったか、サブカル系の雑誌だったか、『KEI チカーノになった日本人』と共に、一時期よくプッシュされていた気がする。「死なない限り問題はない」という、本のタイトルにもなった言葉はよく覚えている。
内容は期待通り、ハードボイルド極まりない死と隣り合わせの危険の中、女に愛され、死地を乗り越えた仲間と共に成り上がっていく男の一代記。
現在も麻薬組織によって非常に危険な状態にあるのは、ネット上に腐るほど転がっているフレッシュな死体写真で嫌というほど確認できるコロンビアだが、当時から内戦もあって、成り上がるためとはいえ日本人が一人で行くような所では決して無い。パブロ・エスコバルなんてトニー・モンタナなんかと一緒で、ラッパー達のある種のアイコンになっていて、日本でも有名だ。
そんなわけで、ハードコア過ぎる修羅場が日常となっている早田氏の人生を、死体写真家で有名な釣崎清隆が書いていくのだが、釣崎さんが以前に出した著書を読んだ時から思っていたのだけど、この人文章上手くないんだよなぁ、なんかやたら過剰に比喩表現を使って派手に盛り上げようとしているんだけど、間延びしてるとしか感じられなくて。
しかも今回の場合は自分が取材してきたことを書く、という類のものではなく、早田氏の思い出話を拝聴し、彼のお気の召すようにまとめ、共著として出版する、という流れだと推測されるので、彼の都合の悪い部分が描かれるはずも無く、ひたすらにその無駄の多い文体でやたらに早田氏を褒め上げる文章が続いていくので、正直、内容の凄まじさを差し引いても半分も読めばゲンナリしてしまう。
だからまぁ、「これは事実談であり…この男は実在する!!」なのだ。今や「空手バカ一代」のほとんどのエピソードが梶原一騎による創作だったというのは広く知られていることだ。
この本が創作だとは言わない。生き延びたことすら尊敬に値するコロンビアにおいて、実際に大成功を収めた早田氏は偉人だ。
でも、これは客観性の無い昔話で、それを調べるどころか過剰に持ち上げていて、しかもそんなに文章が上手くないのも事実だ。

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「ターン・イット・アップ!」





クラシックをやっている人と話していると、出てくる「昔はこうだったらしい、元々はこういう楽器だったらしい」というセリフの『昔』が数百年前だったりして、エレキギターをメインで演奏する自分とのすれ違いがたまにある。
エレキギターを明確に「発明した」という人はおらず、諸説あるが、基本的には元々あったギターという楽器が電気製品の一般化に伴った進化をし、20年代後半から試行錯誤がされ、この映画においては1932年にリッケンバッカー社から発売された「フライングパン」が元祖ということで紹介されている。
百年経っていないのだ。
一番高値で取引されているのがギブソン社の59年製レスポール・スタンダードだということを考えると、ここ数十年がエレキギターが表舞台に立っていた時代といえるだろう。
歴史が短いからこそ、「エレキギター」という楽器自体のドキュメンタリーはあまり無いのだと思うが、この映画はその「エレキギター」というものにフォーカスしたドキュメンタリーだ。
レンタル屋で一目見た瞬間に「観るっきゃねぇ!」と思って借りたのですが・・・・うーん、期待はずれかなぁ。
劇中でも映画の紹介文でも出てくるが、サーフィン映画に出てくる人が「完ぺきな波」を探すように、ギタリストは「完璧な音色」を探し求める、みたいな感じでいきたいようなのだが、どうも上手くいっていない。
豪華といえば聞こえはいいが、1時間半の映画にエレキギターの歴史とプロ/アマどちらも数多くのギタリストの証言をぶち込めば、そりゃ細切れでガチャガチャした映画になるわけで、何を見せたいのかが定まっていないように思えた。
エレキギターの歴史も、まともに紹介されるのはレスポール、ESシリーズ、ストラト、テレキャスター、ちらっとジャガー/ジャズマスターくらいで、そこから現代のモデリングギターまでとんでしまう。
元メタラーとしては80年代のダサいペインティングや蛍光色のハイテク系ギターとか尖った変形ギターも見たいし、現在スタインバーガーをメインで使ってる身としては変り種のギターも紹介して欲しい。GOTOHのペグって後藤さんが作ったんだよーとか、フロイド・ローズのトレモロはフロイド・ローズさんが作ったんだよー、とかも紹介してほしいし本人の話も聞きたい。
正直、この映画の中ではセイモア・ダンカン氏が工場の休憩時間にレクレーションとしてギター弾いて、その周りで従業員がそれに合わせて踊る(体操?)ところが一番面白かったわ。
有名ギタリストがポロポロと自宅とかで爪弾いたりする所は興味深いし、どの職業のどの年齢の人間も「ロックスターに憧れたねぇ」とか「ギター集めちゃうよねぇ」とか、家族にうるさがられてるのはあるあるネタとしておもしろいから、同じギタリストとしてボンヤリ観ていられはするのだけど、もうちょっと的を絞らないと映画としてはキツイ。
感覚としては、楽器屋で流れているギターとかピックアップとかのプロモーション用映像に近いと思ったかな。ほら、暇だったり、好きなギタリストが出てたりすると結構観ちゃったりするじゃない。でもまぁどうでもいいっちゃどうでもいいやな、っていう。

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BES from SWANKY SWIPE 「EP」





ここ2、3日、「CONCRETE GREEN」を聴いていて、
「やっぱいいなぁ、そういえばSCARS復活したんだったよなぁ。次は見逃さないようにしないと、って思ったまま続報がねぇなぁ。あ、このCDか・・・・BESは?」
となっていた私なのでした。
ちょうどそんな時にCD屋で見つけてしまって、思わず購入。うーん、発売当初にちゃんとPVとか観て聴いた上でスルーしたんだけど。
BESを最初に特に意識したのは、「ヒダディー ひとり旅」だったと思う。あの特徴的な、顔の半分が隠れてしまっているほどの深い LIBEのキャップのかぶり方をしているスタイルは見覚えがあったのだけど、いきなり素顔で出てきてフリースタイルをしだしたので、「あれ?誰?BESなの?声は確かに・・・。え?太った?眼鏡だけど本当に?」となった事でなんだか妙に印象に残っているのだ。
SWANKY SWIPEより、ソロや、SHIZOO、NORIKIYOの客演、SCARSで「日付変更線」とかで歌うフックの感じとかが好みでよく聴いている。
特徴的なフロウと素晴らしい声、パンチライン、ラッパーとして必要な物を全て持っているように見えるのだが、逮捕などもあってなんだが煮え切らない位置にいるまま、旬が過ぎていってしまったようにも見える、惜しい存在だ。
そういえば、このCDでも客演しているメシアTHEフライのソロアルバムのリリパを観に行ったら、『FREE BES』というタオルが売られていて、「あぁ、捕まったんだな。ガリガリだったもんな」と思ったなぁ。勿論出演は無く、ステージ上で誰だったかがタオルを掲げながらも「えー、BESがやったかやらないか、で言えば、やったとは思うんですが・・・やっぱり出てきて欲しいです」というメチャメチャ正直なコメントをしていて、笑ってしまった記憶がある。

さて、出所後に出したMIX CDに続く、正式な復活作として期待した今作だったのだが、久々に聴いたけどやっぱりイマイチだ。勿論悪くは無い。べスはさすがだし、メスもONE-LAWもちゃんと仕事をしていると思う。はっきり言って私は90年代懐古主義な所が多分にあるから、理解できる部分もたくさんある。この前の「CONCRETE GREEN」だって最初は「チキチキしててなんか音の重心が上のほうにあるなぁ」と思ったくらいだ。
でも・・・・いつまでもそれっぽいトラックにハッパネタ、イリーガルネタはさすがにツライ。同様の傾向にある、例えばMC漢なんかと比べると、継続的に活動をしていたということの重さがよくわかる。基本路線は変わらずとも、少しづつでもヴァージョンアップしていっている事の結果が出ているように思う。
なんか1回目に聴いたときから既視(聴)感があり、「BES復活!」と意気込んで聴いているとグッタリしてしまう。今更まんまWu-Tang Clanの「C.R.E.A.M.」って。
うーん・・・・SCARSやってくんないかなぁ?復活ライブの映像観たけど、あれは素直に良かったし。

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菊地成孔 「服は何故音楽を必要とするのか?」





音楽活動についてはSPANK HAPPYとJAZZ DOMMUNISTERSが好き、という少数派なのだが、著書では圧倒的に「スペインの宇宙食」が好き、という大多数の一人。
2012年までのものならほぼ読んでいるのだが結局、風呂用、部屋用、お出かけ用に3冊持っている「スペインの宇宙食」を何度も読み返している。
しかし、新刊を待ち望んで発売日に買うことは無くなったとはいえ新しい本も読みたくは思っていて、徐々に読んではいる。まぁ手元に残ってはいないんだけれども。
今回は一年中バンドTシャツにジーパンな私には、一番遠い「服は何故音楽を必要とするのか?」なのだが、だからこそ面白いかな、と思い、遅ればせながら購入。
私は服に興味が無い、というか単に金が入ると本やCDや機材に使ってしまうだけなので、コンプレックスからくる歪んだ敵愾心などはなく、ハイブランドの服でもパリコレでも「いい服だね、綺麗だなぁ」などと、博物館や美術館に行ったときと同じく反応はするので、違和感はそんなに無い。
よく言われることで、菊地成孔の文章には固有名詞や外来語が多く出てくるのだが、今までは遅れてきたサブカルっ子で音楽を齧っている身だとすんなり理解できることが多く、「そんなに難解で読みにくいか?」と思っていた。
しかし、当然今回出てくる固有名詞はブランド名や人物などの服飾関係なわけで、初めて「うわー、マジワカンネー。調べる気もあんまねぇー」という状態になり、若干斜め読みな部分がはじめて出ました。
菊地さんの文章自体はとても幸せそうで、なおかつ力が入っている。他の彼の本を読めばわかる通り、幼少期より愛するファッション・ショーと、そこで流れる音楽の話だ、当然なのだろう。
いつも以上に、「読んでいる人間の生活より、少し(だから今回は、かなり)上の生活に関する話」という感じが出ているので、 その気になって陶酔して読める人は幸せに読めるだろうな、とは思う。
でもやっぱり私が菊地成孔に求めるのは、ダーティでナスティでブルージーな感じなんだよなぁ。

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SEEDA/DJ ISSO/DJ KENN 「CONCRETE GREEN THE CHICAGO ALLIANCE」





最近パソコンが壊れたりなんだりで情報をチェックしてなかったせいで、CD屋で見て「あー、出たんだー。ずいぶん久々だよなぁ」などと呑気に思い、帰りに買おうと思ってて忘れていた。
しかし、次々と公開されていくPVを観たらカッコよかったので慌てて買いに行った。慌てた理由のひとつにネット通販で探すと品切れがほとんどだったから、というのがあったのだが実店舗にはそれなりに在庫がありそうな感じ。ただ、油断すると、中古やオークションで探す羽目になるのは目に見えている。
正直、ヒップホップは好きではあるがたまにライブ行ったりするくらいで、クラブに夜な夜な行くわけでもなく、基本は家でYOUTUBE観たりCD買ったりする感じなので、なんぼでもフリーダウンロードできる音源がある現在で、「ミックステープ(CD)」というものに強く惹かれるわけではない。
だからどうしてもアーティストの名前でアルバム代わりに買ってしまう事が多いのだが、「CONCRETE GREEN」というのは唯一といっていい、 タイトル自体で惹かれるミックスCDシリーズだ。SCARSが!SD JUNKSTAが!L-VOKALがここから羽ばたいた!という歴史もあり、プレミア付きまくりで手に入らない初期作品ありで、このCDに「憧れのConcrete Green」という曲が収録されているが、今やそのタイトルそのままの存在となっている。
しかも4年ぶりの復活である。ヒップホップを好きになったのはここ数年なので、「CONCRETE GREEN」をリアルタイムで買う、そして今まで知らなかったアーティストを知るという経験を出来る、という事自体がちょっとした興奮だったりする。
SCARS、NORIKIYO、KOHHあたりは当然として、Fla$hBackS、Goku Greenくらいまではさすがに知っていたのだが、今回はTHE CHICAGO ALLIANCEということでシカゴのプロデューサーやラッパーなどが多数参加しており、それもほとんどが10代というわけで、もう完全に初めましての初見(聴)状態。名前すら聴いたこと無いがどいつもこいつもカッコいい。

普段は日本語ラップを歌詞中心に聴く事が多い私なのですが、有名ラッパー/期待の若手/初見の非日本語ラッパー、というミックスになっているこのCDは混ざり具合が非常に聴きやすく、飽きずに長く聴けそう。
相変わらずのA-THUGを聴けるだけでも買いなのだが、これは細かくディグっていきたくなるわ。
さすがの、「CONCRETE GREEN」を買ったんだ、というズッシリした感触がありました。



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「ノーコメントbyゲンスブール」





セルジュ・ゲンスブールのドキュメンタリー。
作詞作曲家/シンガー/画家/映画監督/小説家/カメラマンとして多大な功績を・・・・っていうか最初に映画「スローガン」を観た時から「とにかくかっこいい男」としか認識できなかった。
その「とにかくカッコいい男」が自ら語ったインタビュー映像やテープを基に構成されたドキュメンタリー。
もうね、観ないわけないですよ。
もうね、どこ切り取ってもカッコいいですよ。
「デビュー時の、ポップス歌手としてはブサイクで驚かれた」というのが何を言っているのかわからないくらいファンなので(今回そういわれてじっくり見ると、癖のある顔ではあると思うけど)、まぁ何を書くでもないのですが、ファンは一家に一枚でしょう。
トレードマークのジタンのタバコをくゆらせながら語るゲンスブールと、その周りに現れる美女達。詩人だけあって語る言葉も素晴らしいし、マジで何時間でも観てられるわ。
最高。こう在りたい、でも絶対無理。この人の存在自体が奇跡だよ。
劇中にちらっと流れるけど、この↓All the things〜の演奏風景、本当に好きだわ、憧れる。音楽的な内容云々ではなく、この映像はヤバイよなぁ・・・ジャズで、ロックで、パンクだ。あーあ、2年くらい禁煙成功してたのに煙草吸いたくなってきた。




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吉田豪/照山紅葉「豪さんのポッド 吉田豪のサブカル交遊録」





元々、吉田豪が照山紅葉を相手に近況報告をしたり、ゲストを迎えての雑談などをポッドキャスト配信していたブログの書籍化。
掟、ロマンの単独ゲストの回や杉作さんの話の回は保存して繰り返し聴いたほど好きだったし、まだあんまりメディアに出てなかった吉田豪を、単純に無料で聴ける場として貴重だった。
ここ何年かはラジオどころかテレビにも出ているので、必要無くなったのか本の出版の後、更新は途絶えている。

さて、この本は前述したようにゲストとの雑談がメインなのだが、人選といい、雑談といいつつ話を引き出す感じも、雑談だからこそ相手に知り合いが多いという所も、全てがいい感じにハマっているように思う。
いわゆる「ブログの書籍化」とは違い、改めて書籍用に知名度のある人たちと新録しているため、一見さんお断り感も無い。
リリー・フランキー、須藤元気、清水ミチコ、YOU THE ROCK★は勿論面白いし、最近少し苦手な水道橋博士も、ここぞとばかりに力を抜いてガス抜きの雑談をしている感じでとても面白く読めた。
面白い人達の雑談は面白い。本当にそれだけ。それだけで面白い。
ほかのインタビュー本もこのくらいの人数に絞って、1つ1つを長くしてくれた方が面白いけど、長くなると興味ない人のを読むのはつらいだろうし、難しいわなぁ。

あ、元になるポッドキャスト音源と実際の本の両方が手に入る機会ってあんまり無いので、文筆業の人がよく言う「取材して、インタビューして、そのテープ起こししたのそのまま原稿にしたら読みにくくてしょうがないよ。喋り言葉を書き言葉に変えたりして読みやすい文章にするのもテクニックなんだから」というのが体感できるという意味でもいいかも。
この本でもリリーさんが「こいつ(吉田豪)の聞き書きの原稿は直すとこほとんど無い」って言っているが、どこを使って、どこをどう変えて、どこにどういう注釈を付けるかというテクニックがはっきりと見られる。

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「ヤング@ハート」





「ドキュメンタリー」「音楽」「平均年齢80歳のロックンロール・コーラス隊」ということで即観た1本。
悲喜交交としかいいようがない、素晴らしい作品でした。
先に挙げた3つの他に、たぶん「プロ」って事があるんだろうと思う。趣味でやっているわけではなく、ちゃんとお金を取って客前に立つグループなのだ。それも結構でかいホールとかでやってるんだよね、というか来日公演までしてるし。
もちろん、歳を取ったプロの歌手が集まったわけではなく素人の、それもロックなんか聞かない(ボブ・ディランなんかはまだしもクラッシュやソニック・ユースはさすがに聴かんわな)メンバーたちなのだが、「プロ」としてエンターティメントを提供するのだ。
要はこれ「アイドル」だよね、構造としてはさ。
「アイドル」というのも旬は短いもので、18歳までにある程度の知名度を得ないと、って事があるみたいだけど、こっちはリアルに寿命だからね。
劇中でメインメンバーを失い、それでもショーを行う、デュオのはずが本番ではソロになっている、そんなことが映し出されていく。
そして、音楽が本当に素晴らしい。アレンジの上手さもあるのだろうが、冒頭におばあちゃんがソロで歌いだす「should i stay or should i go」から「forever young」、「stayin' alive 」、「i feel good」そしてやはり最後の「fix you」には泣いてしまった。
映画ならではの利点かもしれないが、ばっちり訳詩が字幕として流れるのを観ながら聴けるというのもまたいいのだろう、おそらく多くの人が聴いた事があるであろう曲なのだが、「あぁ、こういう歌詞なのか。このグループで歌うのにはぴったりだな」などと思いながら楽しめる。
実はだいぶ前にレンタルして観ていたのだが、結局最近買ったのだ。
「もう1回「fix you」聴きたいな、あのバージョンで」「どうせなら動画で」「ほかの曲も」「刑務所の慰問に行くところもっかい観たいな」とか思いだして買ったのだが、いいわ。結構観直す。
で、やっぱり「fix you」で泣く。俺、これ観るまでコールドプレイ聴いたこと無かったのに。

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池田暁子  「貯められない女のためのこんどこそ!貯める技術」





「売れてんなぁ、1冊くらい読んでみるか」と思って手に取ったのがよりにもよって『うっかり結婚生活 一緒に暮らす2人のルール 8』という、明らかにここで作者の評価がガタっと落ちたのが、その後読んだレビューからも読み取れる1冊で、「さすがにこれ1冊で評価を決めるのも・・・」ということで、売れ売れだった時代の、しかも興味を持つきっかけになった1冊を、ということで購入。
本の前半に描かれる過去のダメな無駄使いしていた作者は当時の収入がフリーター程度なので、中村うさぎほどぶっ飛んでたりしてるわけでもなく、身近に感じる、あるある的なエッセイ漫画として結構おもしろい。私もこの部分を数ページ読んで気になったのだ。
何かを買いに行って、セールをやっている店などを発見して連鎖的にどんどん細かい買い物をしてしまったり、しかもその帰りにカフェに寄ったり、さらにコンビニに寄ってから帰ったり、昔は相当数いた「パソコン買ったけど使い道がわかりません」的な、車や家よりは小さいが中途半端に大きい買い物やカルチャースクール的な習い事など、自分も考えてみればあるなぁ、もったいねぇよなぁ今考えれば、という事がかわいい絵で描かれる事によって、呼んだ人がダメージを受けすぎない感じでうまく描かれている。
そこから、「これじゃだめだ!」となる後半は、まぁ本当に初めてお小遣いもらった小学生がやるクラスの原始的な手法が展開されていくので、別にそれほど読むべきところも無いのだが、まぁあの感じで何も考えずに無駄遣いして汚部屋に住んでるんだから、そこからだよな、とは思った。
そのレベルの人が読むならこのくらい内容薄くないとなぁ、コミックエッセイにしても内容薄すぎだとは思うけど・・・なんて思っていたのだが、この人30代後半なのか、と思うと薄ら寒い気分になります。
でもこういう人、実は多いんだよなぁ・・・なんか嫌な気分になってきた。かわいい絵柄に騙されて読むと、意外とダメージ喰らうかもね。

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小室哲也 「罪と音楽」





一世を風靡したミュージシャンの本なわけで、おまけに衝撃的な事件のあとに出た本なわけで、まぁ当然今しか売れない!というか今なら売れる!というか、とりあえず流行ってるっぽい言葉をぶち込んででっち上げて3千冊くらい売り切ろう的な新書みたいな感じなのは明白な本。
我ながらずいぶん待ってブックオフで105円で購入。もう5年前なのか。
その価値も無い、としか言いようが無い本でした。

なんというか、チョローっと「ほうっ」と思うエピソードはあるわけ、あのヒット曲はどうや、金があってどうや、マイケル・ジャクソンに曲提供してくれっていわれてどうや、とか。もちろん事件にも触れるけど結局「僕は音楽以外のことはわからない、あぁ世界が僕をピアノから遠ざけようとする」みたいな話になっちゃうし、なんか本当にチョローっとずつ書いてはいるけど、読んだ後に何も残らない。20文字程度の見出しレベルで十分な内容を引き伸ばしただけ。
もしかして、ゴーストライター使わずに本当に自分で書いたの?と思ってしまうつまらなさ。

そんなにファンじゃないにせよ、年齢的にも小室ファミリー全盛期に小中学生だったからわからない話が出てきたわけでもないんだけど、とにかくつまらない本でした。
最初に書いた通りな感じなので、僕の前に誰かが1回定価で買ったんなら成功なんでしょう。こんだけネームバリューがあっても文庫にするわけでもなし、まぁ吉田豪の書庫に1冊あればあとは燃やしていいでしょう。
同じ105円でゴッドプロデューサー KAZUKIの方の本を買った方がまだネタにはなるんではないでしょうか。

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