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岡崎京子 「へテロセクシャル」





この前借金を完済したからか、仕事辞めたいな、なんて思いだしたこともあって鶴見済の「檻の中のダンス」を読んでいる。そしたら穴埋め的に岡崎京子の漫画の軽いレビューが載っていて、急に読みたくなって近くの古本屋で手に入った中で唯一読んだことがなかったのがこれ。
なんだか最近90年代づいている。
この作品は短編の漫画と短編小説(ショートショート?)が交互にくる構成になっている。漫画は勿論凄いが、ナンセンス小説風に書いている活字部分でもシレッと「この前、そんなことを考えたら気が狂いそうになって(正確には゛ああ、このような精神状態のときには他人に甘えても許されるのではないか゛と割合と冷静に思えたとき)」などというキラーなフレーズが出てきたりする。
後書きでも作者自身が過渡期、中途半端と自戒しているが、この中途半端な感じが今読むと、それはそれであの時代を感じられてシックリきたりする。
今更ながらにまだ読んでなかった作品を読んで言っているが、この人本当に天才だよなぁ。リアルタイムで思春期に読めた人は幸せだ。


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町山智浩  「トラウマ映画館」





大方、最近のアメリカ本と同じで、大槻ケンヂの「オーケンの、私は変な映画を観た!! 」的な軽い本だろうと思ってスルーしていて、たまたま文庫化されているのを見つけたので暇潰しに買ったのだが、これが名著といっていいほどの力作。
「トラウマ」という言葉で露悪的な表現をしているが、要は「心に残り続けている」ということなので、「未公開映画を観るテレビ」のように、これはもっと観られるべきだ!という思いに加え、よりパーソナルな思いが入っていて、ただの映画紹介ではなく、読み物として素晴らしいものになっている。「なんかアメリカ行って、ご近所ネタ時事ネタばっかりになったなぁ」と思ってしばらくチェックしてなかった人も、これは読んだ方がいいと思う。
映画評論というより、町山のファンだからラジオを聞いている人達に特に向いているだろう。面白い映画を紹介してもらうというのではなく、映画きっかけの町山の話が聞きたいという人も多いと思う。というか私はその1人だ。
変な話、「今観るのは困難だ」とか「名作とはいえない」みたいに言われた方が楽だったりもするのだ。1時間半〜2時間近く、「ながら」に何も出来ず、視覚も聴覚も集中する時間をとるというのは、日々働いていると中々難しいものなわけで、観よう観ようと思っていながら溜まっていくのも辛いしね。
当然この本を読んだことによって、「これだけは絶対いつか観よう」と思った映画も何本も出来たけど、まずとにかくこの本だけ読んだってとても面白いのがいいわ。

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古谷実 「サルチネス」





久々に漫画喫茶に入ったものの、目当ての漫画はなく、なんとなーく以前読んでいた漫画の続きなんかを探して読んだりしていた中で読んだ作品。
稲中とグリーンヒルは4度ほど買ったり売ったりしたくらいなので、古谷実は大好きなのだが、「ヒミズ」以降も変わらず好き?と訊かれると答えに詰まる。
全然違う方向に行ってしまったのだから、変わらずな訳がない。
それでも「ヒミズ」までは単行本が出るのを楽しみにしていたが、「ヒメノワール」の一巻を読んで「またか…」と思ってから、買っていない。「わにとかげぎす」までは漫喫で読んだが、その次の連載は1話も読んでいない。
理由としては、まぁ結局同じ話だからだ。「ヒミズ」どころか「グリーンヒル」から本質的には変わっていないだろう。
そして今回もまた同じ話。
またこれも今までと同じく4巻で完結していそうだったのであまり期待せずに手軽かと思って、「もうここにいるの飽きたし、普段飲まないメロンソーダでも飲みながらこの4冊読んだら帰ろ」と思って手に取った。1巻を読んだらまた同じ話。苦笑しながらも結局好きなタイプの話だし、まぁついでだし、って事で読み進めると、同じ話ながらも台詞も登場人物も話の展開も凄く上手くなっており、だんだん楽しくなっていった。
最後まで新味はなかったのだが、ベスト盤的な寄せ集めではなく、今までの集大成的な良さがあった。なんか一本の映画を観たみたいな心地よさ。
ストーリー的にはグリーンヒルが一番近いかな?あれのストーリーテリングが上手くなった感じというか。
「ヒミズ」以降は、過剰に貶されるか過剰に持ち上げられるか、それか読んでないかが多いように感じるんだけど、これ普通にいい話だし、いい作品だよなぁ。名作って言ってもいいくらいの。
中学生の俺に稲中貸してくれたあいつも、これ読んでるかなぁ。読んでないなら読ませて、感想聞きたいな。
さすがに次は違う話が読みたいけど。

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「HOTONE FURY」





少し前に話題になったHOTONEエフェクター。
私もエフェクター雑誌の裏表紙の広告でお寿司と一緒に並べてあるのを見て衝撃を受けたクチです。
元々エフェクターを多く使う方なのでスタジオやライブの度にウンザリしていた上に、最近モノを減らすことにハマっているので、小さいことはいい事だ!買おう!となったわけです
とはいえ、少し前に「もうこれでエフェクター探しの旅は終了!これで出ない音は諦める!あとはテクと気合!」ということでボードの中身を決めてしまった手前、小さくて手頃な値段だとは言えまた増やすのは・・・・っつうか御茶ノ水行かねぇと試奏できないペダルもあるなぁ・・・へぇmooer(同じくらいのサイズのを出してるエフェクターブランド)ねぇ・・・とかウダウダしていました。
いい加減1個くらい買ってみるか、と思ってネット検索すると中古で3800円で見つけたので即決購入。
えーと、ファズです。ディレイ試したかったなぁ、とも思ったんですが、一番持ち運ぶ可能性が高いのはファズだし、これはこれでいいかって感じ。
実際目の前にあると、やっぱり小さい。先に楽器屋でmooer見てたけど、更に小さい。限界ギリギリ、これ以上はさすがに無理だろうと思われる小ささ。BOSSのエフェクターの3分の1くらいかな。
持ってみると意外と重い。当たり前だけど回路はちゃんと入ってるわけで、無駄を極限まで省いただけでちゃんと中身は入ってるんですよ、って感じ。もっと軽いと思ってて、ポッケに入れてスタジオにと思ってたんだけど、さすがにそれは無理かな。
で、肝心の音です。スタインバーガーのスピリット(一番安いやつ、基本リアのハムバッカー)→HOTONE FURY(FAZZ10 TONE10 VOL4 PUSHスイッチoff)→ROLAND JC-20(エフェクト無し)→苦情きてもおかしくないくらいの音量→ZOOMのハンディレコーダーH2で録りました。一応サバスだけど演奏適当。

http://www.mediafire.com/download/5pzeby39sh5nb36/HOTONE+FURY+test.mp3

まぁ部屋だし小さいアンプだし、そんなに参考にならないとは思いますが、一応ね。
思った以上にいいです。ちゃんとファズっていうか。セッティングをそんなに試したわけじゃないけど、あんまりディストーションっぽくなり過ぎたりしないんで好印象。ただ、思いっきり歪ませない時はそんなに使える感じでもないかな。
割とどうでもいい時のスタジオならこれだけ持ってって、FAZZとTONEはフルでギターのボリュームで調整、オンオフでクリーン/歪み、って感じで行けるっちゃ行けるかな?って感じ。

メインにはしないまでもかなりいいなぁ・・・、こうなると急な時のお出かけセットとしてリバーブとディレイ追加して・・・とか考えたり、つか、最近出たVox Tone Garageシリーズカッコよくね?とかも思ったり・・・。

あ、見落としがちだけど当然この小ささなんで9V電池使えません。外部電源のみ。

140309_2025~01.jpg


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「欲望」




名作だということは前から聞いていたし、ジェーン・バーキン見たいし、ということで買ったのだが、これがなかなかの食わせ物でした。
主人公は人気写真家だし、有名なあのポスター(ジャケ写)からの連想で勝手にバーキンつながりで「スローガン」みたいな映画かと思っていたのだが、全然違った。ストーリーは無いようなもので、時々サービスシーンが入るのは同じでも、基本的なトーンは暗く、不条理。
ただ映像は美しく、緊張感があり、退屈することなく映画に惹きつけられたまま時間が過ぎていく。
淡々と映画が進んでいく中でやっと動きがあるのは、公園で撮った写真を原題の通り「Blow Up(引き延ばし)」するところからなのだが・・・主人公が大発見だ!とばかりにこれは死体だ!なんて言いながらどんどん写真を引き延ばすのだが、今度こそ・・・ここまで引き延ばせば俺にも解るハズ・・・・・・わからん、どこにそんなもん写ってるんだ?となってしまった。写ってるかぁ?まぁそう見えんこともないっちゃないけど、ここからどうなるのかなぁ、なんて思っていると、外に出てライブハウスに入ったりして、『train kept a rollin'』か。あれー、ジェフ・ベックに似た人がギター壊してるなと思ったら本物だったり、というかペイジ/ベックのツインギター時代のヤードバーズだったりしながら、ラストシーン。ラストシーンのパントマイム集団がテニスをするのを見ながら、「あー!そういうことか!なんだよ!」と久々に映画見てて食らってしまった。
流石にもういい歳だし、新しい驚きのために無作為に映画見たり音楽聴いたりってことはほぼ無くなってしまった。町山さんやライムスの宇多丸の紹介する「これは何も情報入れないで観た方がいい」というのをたまに試すくらい。それにしたって、「驚くぜー!凄いぜー!」って言われたら当然こっちは構えてしまう。

本当に久々の不意打ち。ジェーン・バーキン出演作で安いやつ(アマゾンで千円しなかった)、あー、名作らしいねって適当に買ったからこその衝撃。嬉しかったねぇ。
何も情報入れないで観た方がいいよ、ってこれ読んでたら無理だけど、買って積んどく名作映画DVDってことで買って、半年後の暇な深夜とかに観たら、いいと思うなぁ。

ギタリスト的にはやっぱりこのシーンですね。

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