はい、ヘドバン。昔ながらのメタラーは微妙な顔してると思います。私も最近まではそうでした。
創刊号が出た当初は、おそらく多くのおっさんメタラーと同じく
「ん?バーンの増刊かな?昔あった『炎』みたいなやつだろ?最近はバーン本誌もメタリオンも買う気しないしなぁ・・・BABYMETALにX再考かぁ、メタルで商売は難しいもんなぁ・・・・・・あ、吉田豪のデーモン小暮とテリー伊藤インタビューあるやん!!!!」
という感じで、まぁ立ち読みしよっかな、という程度だったのですが、アイドルファンによって売り切れ→中古価格高ぇなおい状態にすぐなり、ムックなので再販難しいかなぁ、という感じでした。
そしてまさかのvol.2が出て、
「BABYMETAL人気凄いな、今度はMETALLICA特集か、好きだけど『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』はそんなに・・・ライブ観たいよ、それなら。つうか『セイント・アンガー』以降ちゃんと聴いてないや・・・・・・スラッシュ・メタルのファースト・アルバム特集!!フラットバッカー再評価!!!!!」
という感じで、相変わらず引っ掛かる記事はあるものの、買うほどでもなく。
よく出たな、と思うvol.3。大体雑誌って3号くらいでキツくなってくので、やはりここにきて表紙がBABYMETALになる。「細かいネタ記事はそんなに・・・だし、BABYMETALは好きだけど、写真見たりインタビュー読んだりって感じでもないんだよなー。歌謡メタルみたいなのは散々スベッたじゃないすか、勘弁してよ・・・・・・クロスオーバー特集!!トラッシュ・メタル・ハンティング2014!!!!」
とまた気になるが買いはせず。
そしてこのvol.4。
発売日(職場が本の問屋なんで、本当は2日位前)から、メタル仲間の上司から
「今度のヘドバンはヤバイよ!!GASTUNK特集だよ!!!!!表紙は高崎晃でLOUDNESS特集も!!!!バカ売れ確実!!!!」
と朝礼の前に勢い込んで教えられ、
「いや、売れないっしょ!・・・・俺は買うけど!!!」
と、メタル本が発売される度に毎回決まってする会話を楽しみながら、今回は買う事を決意。
今回は顕著してたメタラーも買ったほうがいいと確実に思える内容でした。
BABYMETALはライブレポとちょっとした記事のみだし、正直この分量ならあって嬉しい記事。
そして本題の“(メタル)日本代表"特集。ラウドネス特集、ザ・マッド・カプセル・マーケッツ特集、そしてメタル要素は薄いが、最もDIYなのに一番活発な海外遠征を繰り返しているギターウルフのインタビュー!!!!Boris、チャーチ・オブ・ミザリーにS.O.B!!!ガスタンク再評価!!!!
掟ポルシェのCARCASS愛が伝わってくる来日ツアー(ほぼ)全通日記!!!
で、今回は他の記事もとても良い。Xの、プレ値のせいでなかなか読めなかった昔の『バーン・ジャパン』に載ったインタビュー完全再録をはじめ(これはメインの『BLUE BLOOD』再考の一部だが)、ジェント入門、凄テクな職人サポートミュージシャンのロングインタビューも珍しくて面白かったし、ラウパのトリに決まったMANOWARの記事も良かった。
ネタ記事は最後のほうに数ページあるだけで、今回はかなり厳ついメタル雑誌になってる。
はっきり言って、完全に後ろ向きに爆走しだした(それはそれで、おっさんの私は前よりは読めるようになってきたが)、BURRN!より全然ちゃんとメタル雑誌だわ。
「アイドルで儲ける気なんだろっ、へっ」とかスネた事言ってないで、今回は素直に買った方がいいです。
この感じでいけば毎号買うんだけど、今回が厳つすぎるから、しばらくまたBABYMETAL頼りな感じになるかなー?まぁAldiousなんかよりはよっぽどいいんだけど。