2016年06月25日
阿武誠二(SEIJI / GUITAR WOLF) 「昭和UFO」
ギターウルフ、セイジ、初の単行本。
というか、本出すと思わなかったので超ビックリした。
ギターウルフの大ファン、というわけではないが、ロックファンとして避けて通れるはずもない。今の時代にこんなに海外中のファンから求められているバンドというのも珍しいだろう。
格好から入るロッカーとしてコスプレの域を超え、体の一部と化した革パン革ジャン、そして人生もロックと一体化した稀有な存在。
久々にじっくり表紙の写真を見て、プロフィールで生年月日見てビックリ。なんにもかわらねーんだもの、俺がガキの頃に読んでた雑誌で見た時と。
ということで、初のエッセイ集、というかブログ本、というかあとがきの感じでは本人は「原稿依頼が来て書いている」という感じなので、おそらく、アナログな本人に代わって誰かがブログ、という形で連載していると思われる文章たち。
もうね、セイジさんそのもの。
というか本人のキャラが強すぎて、「セイジさんも子供の頃はこうだったのか・・・」とか逆に「セイジさん、ずっと変わってねぇ!」とか思うだけで、本が終わる。
そしてとんでもなく面白い。
最初のほうは子供時代の事だし、まだ硬い感じが否めないが、上京後くらいからは原稿を書きなれてきたのもあってか、もう本当におもしろい。
そもそも、曲のタイトルを並べるだけで人の興味をひきつけられるほどの言語感覚の持ち主な訳で、文章が面白くないわけがないのだが、いやー、ここまで面白いとはね。インタビューとかも面白いけど、文章でもここまで面白いとはやられた。
ロック、ギター、憧れのアメリカ一人旅、このままじゃイカンと原宿の服屋店員からガテン系に転職、そして最初のバンドの解散からギターウルフ、読みやすく、ほどよい長さのエッセイ集として構成されているので、一気に読んじゃいました。
久々に、新曲のPVも観たけど、変わってないねー、メンバーチェンジもあったし、時間も随分経ったけど。最高。
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