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Langsuyr「Bantaigram」




はるまげ堂の闇袋5枚目。中盤に差し掛かって参りました。
ここにきて初めてビニールでシュリンクされたCDです。ちゃんとしてるじゃん〜ジャケもちょっとオシャレだし、なんて思ったのも束の間、ケース開けてCD出そうと思ったら、そこに映ってるメンバー写真がダサい…なんか心配なるダサさだ。ブックレットも紙質が悪く薄っぺらい。何系なんだろう?英語じゃないな、何語だコレ?
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再生してみると、コレは…なんだろう、難しいな。色んなメタルが好きで、色々混ぜた結果全部中途半端になったみたいな感じですね…。特にイロイロな北欧メタルを感じるんですよ。Entomed、Carnageとかの初期デス、AMORPHISみたいなメロデス〜エクスペリメンタル系の感じ、正統派やメロディックな感じも。あとちょっとCarcass。で、結果なんかボーカルはデスボイスなんだけどバックは妙に軽いメタルって感じになってますね…。
なんとも形容し難い、一つだけ言えるにはカッコ良くないのは間違いないっていう。「ジャンルに囚われない」とかじゃない、とっ散らかった印象ですね。
すげー変な気分になりますね、わざわざ高めのデスボイスとゴボゴボ気味のやつのダブルボーカルにしてたり、なんか妙な凝り方はしてるんだけど全然効果をあげてないし、速くも無ければグッドメロディーもグルーヴもテクニカルさも無い、ワタシは一体何を聴いているんだか…ってなります。せめてギターは超絶テクとかがあればまだいいのに、擁護できる要素が皆無だ。



うお、しかも短い。4曲入りのEPかコレ。あー、でも解放されてホッとしてる自分がいる。ひどい話だ。
いやー、ダサい友達のバンドのあんまり良くないデモって感じですね。

検索してみたらマレーシアのバンドですねコレ。どういう捻じれ方をしたらこうなるんだ...。

あ、ライブだと音源よりいい感じに聴こえるな。

インドネシアはハードコアもデスメタルも強い印象なんだけど、マレーシアはあんまり聞かないからなぁ。Wormrot...はシンガポールだもんな。うーむ。まぁ、これからですな。はるまげ堂は取り扱い終了。

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すげー、違うアルバムだけど、奇跡的にあった。


Grotesque Organ Defilement「Body Horror」




はるまげ堂の闇袋4枚目。Grotesque Organ Defilementの1stフルアルバム「Body Horror」です。
今回初のフルアルバムですね。Napalm death風の、もうどう考えてもグラインドコアでしかないジャケット、そしてゴアな感じをうかがわせるバンドロゴという事で、正直もうゴアグラインドは食傷気味ではあったのだけどとりあえず再生。
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はいはい、お決まりのSEからのですね...おや、カッコ良い。ローなデスボイスと高めの絶叫で、曲の感じもナパデっぽい至極真っ当なグラインドコア。
リズムの組み立てが面白い、そしてストップ&ゴーの切れ味が素晴らしい。グラインドコアが本当に好きなのが伝わる、過去をしかり踏襲し、影響を消化したグラインドはやっぱり聴いてて気持ちいい。
現代的とは言えない音質だが良好で、ちょっと懐かしい感じもしてこれはこれで良い。というかこのくらいの方が耳が疲れないんだよね、今の音は密度高すぎて疲れるのよ…。
さて、1分前後の曲がサクサクと小気味よく続いていくのだが、グラインド好きのツボを押さえた、そして影響を受けたいろんなスタイルのグラインドのバリエーションを惜しみなく出され続けるので飽きない。モッシュゴアとかポルノグラインド、ノイズグラインドは無いが、先述のナパームデス以外にCarcassだとかDead Infectionだとか、色んなバンドを想起するような曲ばかり。あとButcher ABCね。
あっという間に後半。Repulsionのカヴァーなんかで影響元を明かしつつ、今度はファニーなイントロの曲がきたな、と思ったらまさかのCSSOカヴァー。グラインドマニアだね、お兄さん達!やっぱりね!お好きなのね!



という事で、凄く良かったです。やっと当たり引いた感じ。
カナダのバンドなんですね。フルアルバムはこのアルバム一枚のみですが、splitやコンピなどに精力的に参加してますね。派手な活躍はないものの、本当にグラインドが好きなメンバーでじっくり作っているのが窺える、もう好意しか感じないバンドでした。
このバンドならではの個性というところでは弱いですが、私は凄く好きですね。最後まで楽しく聴けたアルバムでした。

はるまげ堂ではもう取り扱いしてないですね。でもやっぱCSSOって刺さるところには刺さってるんだなぁ。


ドラム低くね?椅子が高いのか?こういうバタバタしたドラマーすげー好きだわ。地元のバンドだったらライブ通ってただろうな。チケ代2000円くらいで、お酒飲みながらね...早くそういう普通の日々が戻るといいですね。

アマゾンにないかー、ありそうなのに。代わりにBandcampと、似たタイトルのMortifyのアルバム置いておきますね。
https://godgrotesqueorgandefilement.bandcamp.com/

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WT$BO 「SELF-TITLED EP」




はるまげ堂の闇袋3枚目。WT$BOの1stEPですね。
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ですね、って言っても名前も聞いたこと無かったですけど。ロゴ見て、CDトレー下の写真とか見ると、あぁブルデスにゴアグラインドのおふざけ入れたやつね、と予想はつきますね。
前にも書いたけど、この手の音楽っていうのはアヴァンギャルドに見えてその実様式美の世界なので、ありがちなフレーズをレゴみたいにくっつけて作れてしまうものなんですよね。

クオリティは高いですよ。ドラムは打ち込みですがちゃんと作られているし、曲の構成も練られているし、過不足なくブルデスです。1曲目のイントロでちょこっとヒップホップ風のモノを入れたり、SEや台詞の挿入ややたら長い曲名なんかでゴアグラインド風のおふざけ要素もそこかしこに仕込んで、センスの良さが伺えます。
でもそれだけなんですよね。「おぉ、よく出来てんね、DAWなに使ってんの?ドラムの音源は?」としか言いようがない。
チューンダウンしてミュートかけてズンズンとパワーコードのリフで進めて、ガテラルボーカル、ブラスト、ビートダウン、さらにもう一段落として、打ち込みであることを活かしてブレイクコア風のパートも入れて、SE入れて...と。

「やれば出来る」と「実際に作る」の間にはものすごく大きな隔たりがあるのでちゃんと作品にしているのは素直に凄いと思います。さっきも書いたけどクオリティは高いです。全く惹かれないですが。

Amazonにあんのかい。こういうところの抜け目なさは若い子のバンドって感じ。

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Rapemachine/Funeral Rape/Clitorape/RazorRape - World Goregrind Federation「In The Name Of Rape」[Split]




ハイ闇袋2枚目です。お、前回と違ってCD取り込んだらちゃんと情報出てきた。またコンピ盤ですね。
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1バンド目Rapemachine。まともだ,,,意外にもまともだ。ゴアグラインドはナカナカ音質からテクニックからキツいバンドが多いが、非常に現代的なまともな音だ。
逆に言えば今はちゃんとDAWソフトの使い方覚えればこのくらいできるんだよな。
速いパートはドラムがもたってる気が...でも許容範囲内だな、普通に聴ける。
3曲目のスラミングパートの中にちょっとラウドロックみを感じたり。でもミドルテンポのパートで踊れるファニーでキャッチーな感じを出そうとしているんだけど、フックが無いのでただの冗長な繰り返しになってるなぁ。ここが難しいよね。良くも悪くもないかな。

2バンド目Funeral Rape。1曲目「Graveyard Bukkake」ですか、いかにもですな。その後もいかにもな曲名が並びます。
ドラムは打ち込みかな?ドラムの音が曲ごとに違うような。
ギターの刻みが上手いな。別バンドでまっとうにデスメタルバンドとかやってそうだ。イタリアのバンドかぁ。
ミドルテンポで進む曲がリズムもリフも単純な音階練習みたいでファニー。
そうそうみんなSEとかも入れつつ進みますね、様式美です。どのバンドもSE入れたり踊れる感じのミッドテンポパートがあったりで、いかにもな現代のゴアグラインドです。
アバンギャルドに見えて様式がちゃんとあるから差別化が難しいし、テクニックはさほど求められない分センスがはっきり出ちゃうのでこう、どのバンドもある程度ちゃんとしてるけどあまり興味を惹かれないっていう感じなんだよな。
しかし曲が短いのでサクサク進むな。
お、最後にアホなDying Featusみたいな曲来た。



3バンド目Clitorape。現代っぽいシンフォニックブラックがかったメタルにゴアボーカルが乗ってるかんじのスタート。そして結局ミドルパートで普通にゴアグラインド。前の2バンドに比べると音が悪いな。演奏は巧いのにボーカルがデカすぎる。
彼らも曲名に「Bukkake」って入れてるな。世界共通語「Bukkake」。
お、ピロピロ速弾ききた。ギターは普通に巧い人だなコレ。ドラムも巧いな。色々できるから入れるパターンだなコレ。この遊んでる感じがゴアグラインドっぽいな。特別秀でた所があるわけでは無いけど。
このバンドもメンバーがちゃんとした別バンドもってそうだなぁ。普通にブルデスっぽい部分も多いもの。

4バンド目RazorRape。
このバンドもブルデスっぽいな。
あー「Jailhouse "Cock"」ね。カヴァー滑ってるけど、ゴアグラインドはこんなもんでいい気もする。お祭り気分でね。

あ、このコンピ「rape」ってバンド名に入ってるバンド集めて、「In The Name Of Rape」ってタイトルにしてるのか、なるほどね。レーベルがドイツのSplatter Zombie Records。オッケーオッケー。
ブックレット見たら、XBOX ONEのゲームキャラクターとしてここに収録されたバンドメンバーが使えます、ダウンロードしてください、みたいなこと書いてあるなぁ。そういう事も出来るのね。
しかし一応3回聴いたけど何も残らないねぇ,,,ガワはゴアグラインドなんだけど、ブルデスっぽいバンドが多かったような印象だな。
ちなみにはるまげ堂ではすでに取り扱って無いな...。

すげぇ!絶対ないと思ったらClitorapeとRazorRapeがちゃんとAmazonにあった!

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フラワーカンパニーズ(著)「消えぞこない メンバーチェンジなし!活動休止なし!ヒット曲なし!のバンドが結成26年で日本武道館ワンマンライブにたどりつく話」




名前は知ってる、あぁそうだ「深夜高速」の!
という事でフラワーカンパニーズのヒストリー本。初の武道館公演に向けて盛り上げるためのリリースのひとつだったようだ。

「メンバーチェンジなし!活動休止なし!ヒット曲なし!のバンドが結成26年で日本武道館ワンマンライブにたどりつく話」というタイトルの文言そのままの本です。全員へのインタビューで結成からの事を順に聞いていく感じの構成ですね。

さて、フラカン。一応知っているは知っているし、評価が高いのも知ってる。「深夜高速」は名曲だ。でもそれしか知らない。
難しいのは、ある種、硬派で飾らないロックバンドというのは一番どうとでもなるわけで、それこそ90年代ならHey! Hey! Hey!だのうたばんだのに出て、面白くいじるポイントを見つけられたり、偶然でもトークが盛り上がったりすれば何かしらのキャラクターがついてポッと露出が増えてそこそこ売れたりした時代だった。
コミカルにも、イキった感じでも、本格派でも、悪く言えばテレビサイズに切り取られていた時代。
ミッシェルやブランキーさえ普通にゴールデンの歌番組に出ていたし、それこそロマンポルシェ。なんかも出ていた。エレカシは素晴らしいバンドだが、テレビが無ければ初期のアルバムからあの売れ方は想像できなかっただろう。
そんな中で売れるタイミングを逃し続け、一般的なヒット曲も無く活動を続けているこのバンドは稀有な存在だ。いわゆるアンダーグラウンドやサブカル的なバンドでは無い、むしろバンドブーム的なマスに開かれたロックバンドである彼らが「他にやれる事もないし」とばかりにただ愚直に、「DIY」などという言葉をご大層に出したりもせず淡々と自分でできることをこなしている姿は、とても清々しく、ある種の理想でもある。
もちろん、この生活が保障されたものでは無く、「晴天雨読」のようなのんびりした生活でも無いのはわかっている。
ご多分に漏れず「深夜高速」くらいしかちゃんと聞いたことが無かったのだが、この本の中に出てくる他の曲の歌詞もやはり同じ様なテーマで、葛藤や焦りなどを振り払おうと懸命な姿が描かれたものが多い。
こんなにもこの状態が長いているというのも珍しい。やはりテキトウなところで降りるというのが普通の売れないバンドの行く末なわけで。ヒット曲が無いままバンド一本で食い続けるというのは凄いとしか言いようがない。ある種青春ともいえる異様に長いモラトリアムを生きながら、その中でもがき続けているようだ。

前書き代わりの元ロッキング・オン編集者の兵庫慎司の「まともに考えたらソールドアウトなんか無理で損するだけだしあんまり意味ないから武道館なんかやるべきじゃない(要約)」という文章からはじまるこの本だが、検索して当時の記事を読む限り、うまくいったようだ。
まぁその後バンドがブレイクするようなことも今に至るまでないので、状況は以前変わっていない、むしろコロナでライブができなくなったのは致命的だろうと思うが、「青春ごっこ」を続ける彼らは、そこから降りた人間からするとひたすら眩しい。



PSEUDOSTRATIFFIED EPITHELIUM / NECROCANNIBALISTIC VOMITORIUM / Split




はるまげ堂の在庫処分「闇袋」CD10枚セットを買ったので、1枚ずつ感想を書いていこう。コレね↓
http://obliteration.shop-pro.jp/?pid=161674585
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最近CDを買っていないし、デスメタルから離れてだいぶ経つのでワクワクしながら開封。
うん、一個も知ってるバンドいない。

1枚目。とりあえずパソコンに取り込んだが、曲名とかは取得できず。まぁ、ですよね。
どうもスプリット盤らしい。メンバーの名前とか見ると欧米ではなさそうな感じ。ブラックメタルかな?一見してとりあえずジャケが酷い。ダサい、とかじゃなくて端的に絵が下手。
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1枚目から既にちょっと後悔してしまってはいるが、とりあえずプレイ。
まずPSEUDOSTRATIFFIED EPITHELIUM。1曲目ウギャー!ツービートからのブラストズドドド!という下品でひねりの無いイントロに気持ちが萎えかけるが、こういう時に一番不安なドラムもとりあえず巧いし、ブラックメタルっぽいトレモロリフとブラストが頑張っている。ちょっとシンフォニックにしたい欲は感じるがシンセとかは使わず、あくまでギター2本でリバーブ効かせて頑張っている。
特別悪くない、演奏はそこそこ巧いし、リフのつなぎが粗いながら曲もわりと練られている。
ミックスのバランスが悪く、これまたリバーブのかかったデス声が遠い感じがするし、ベースがやたら聞こえてギターは小さめ、全体的に音作りがなんかアマチュアくさいというか垢抜けない。
印象に残るリフも無く、曲が続いていくので1曲半でもう飽きているが、4曲ずつのスプリット盤なのでしばし待つ。
昔はこんなバンドいっぱいいただろうな、という感じのB級ブラック/デスメタルですね。90年代のデスメタルバンドのデモみたいな感じ。でもやたらドラムは上手いのが今のバンドって感じ。
トレモロリフのつまんないやつって聴いてるのツラいなー、リズムであんまり遊べないからね。ボーカルもいろいろ工夫しようとしているのはわかるけど、基本リフに沿って唸ってるからやはり印象に残らない。



5曲目からNECROCANNIBALISTIC VOMITORIUMにチェンジ。やばい、ウソみたいな音でギターのアルペジオ鳴り出した。1バンド目より音量デカくなってるし。ドラムも明らかに下手だ、ヤバいにおいがする。なんつーの、壊れたラジオみたいって昔の人なら言うような、ラインで録って歪ませた時みたいなパワーないまま無理矢理歪ませた感じの音。
うおー、ギターの音色変わらんままイントロから速いパート入った。プリミティブブラックをはき違えた感じかな?プリミティブブラックっぽいけど、低いデス声で抑揚なく唸ってるなぁ、全体の雰囲気はそれっぽいんだけど。
ブックレット見たらベースとドラムボーカルしかメンバー書いてないから、ギターレスなのか?
速いパートももっさり遅いなぁ、限界を感じる。
ベース(ギターじゃなくてベースだな、これ)の音作りの関係か、一瞬Lightning Boltみたいに聴こえる時もある。
うわー、2曲目も変わらねぇ。あえてクレイジーな音色にしてインパクトを狙うとかじゃなくてずっとこれだ。キチー。
一番どうしようもないボーカルがデカすぎてジックリ聴けない。多分そんな細かく聴くまでも無いけど。
時々抜けたり、オカズを無理して入れて間に合わなくなりそうになるドラムがちょっと面白い。
あ、3曲目ちょっとカッコいい。無理してブラストせずにツービート主体で行けばVENOMみたいな感じでいけんじゃねぇか、と思った先にボーカル入って台無しに。お。アルペジオ入れて曲に展開入れてきた。
デスボイスって難しーよなー、俺も宅録で作ってこんな感じになっちゃってたよ、よく。
まっとうにブラックメタルをやりたいっぽいが、編成と音作りのせいでなんかちょっとアバンギャルドな感じになっちゃってるな。
でもこっちのほうがまだ面白い分聴けるな、ボーカル小さくして欲しいけど。なんというか、メタルの音のうるささってよりシンプルに騒がしい感じですね。本読んだり人と喋ってる時にかかってたら嫌なやつ。
しかしドラム危ういなー。速いパートのが誤魔化せんだよね、こういうのって。


答え合わせでは無いが、はるまげ堂の商品ページで確認。↓
http://obliteration.shop-pro.jp/?pid=148205555
ブラックメタルバンドではなく、デスメタルバンドとポルノグラインドのバンドのスプリットなのか。
他の音源ではポルノグラインドなのに、ここではブラックメタルに寄せてるみたいだなぁ、ポルノグラインドの方が聴きたかったわ。
「無味無臭な味気ない4曲」「まったく聞きどころがない味のしなくなったスルメイカ」という紹介も頷ける1作。

うん、確かに100%在庫処分だわ。限定300枚!

当然Amazonにはないけど、バンド名入れたらAutopsyの曲出てきたんで代わりに貼っときますね。

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松本裕士「兄弟 追憶のhide」(単行本)




自分の原点でもありいまだに大好きなhide。
初めてのお小遣いでレンタルしたCDはhideだったし、初めて買ったCDは彼のトリビュート作だった。彼が亡くなった事はニュースとしてお茶の間にも流れ、親は彼の音楽ばかり聴いている私を心配していた。
もちろん大ファンなので関連商品は出れば全部欲しくなるのだけど、なんとなく嫌な気持ちにもなってしまう。唯一「子ギャル」だけは驚きと共に本当に楽しめて聴けたかな、泣きながらだけど。

さて、そんなhideのパーソナルマネージャーとしても働いていた実弟の裕士さんの著書。以前文庫化した際に見かけてはいたのだけど、やはりなんとなく手に取る気になれなかった本をやっと読んだ。
パーソナルマネージャー就任当初はダフ屋と間違われるようなヒゲにパンチパーマの元ヤンの著者の趣味か、私の買った単行本は石原慎太郎の「弟」みたいな渋い装丁でした。
先述の通り実弟として、そしてパーソナルマネージャーとしてhideを支えていた著者の本で、彼の方も兄として、またミュージシャン、そして雇い主として尊敬している事が伺える本で、あくまでパーソナルマネージャーとして関わった最後の3年間を中心に書いているので好感が持てた。
文章は上手くないし、ちゃんと校正をしているのかすら怪しいくらいだが、難しい事を書いてるわけでも無い思い出話なのでさほど気にならない。
当然そうでもしないと書いていられないのだろうが、常に「hideさん」と第三者的に、あくまで冷静に思い出を綴っているところがとても良い。それでいて時折、当時のhideに繋がる昔の思い出をはさんだりしていて、良いバランスで進んで行く。
イメージを大事にし、人前ではあまり食べずにお酒を飲むhideが、よほど腹が減っていたのか中座してコンビニまで行き、冷たいままのシャケ弁をかっ込む場面はhideらしくてとてもおかしいし、ギターを買ってもらって以来常に弾いていて、コタツに入りながらTVから流れる音を全てコピーしている兄をウルサイと迷惑がりながらも「聴くたびに上手くなっていて、ひょっとしたらこういう人がミュージシャンになるのかな」と思ったという件は情景が想像できてグッときてしまった。



既知のエピソードがほとんどであるのも事実なのだけど、改めて違う角度で、先述のようなエピソードも交えて書かれたこの本は、楽しく読むことが出来ました。
まぁ、書くところは書いて、ぼかすところはぼかしてるな、と当たり前のことも思いましたが、まぁそこを突っつくのもどうかと思いますしね。
あと、自分の覚悟を刺青にして...みたいな自分語りは削っても良かったかなぁ。

ただまぁ、本の中でも書かれているんだけど、「死人を虫食う」「死の商人」みたいな言われ方に対して当然彼なりの考えがあって覚悟を決めてやっているわけで、私としても「出してくれてありがとう!」と思うリリースも多々あるんだけど、やっぱり難しいよね。グッズのディレクション一つとってもこだわっていたであろうhideの代わりなんてできないわけで。ましてや新人発掘なんてさ、hideが見出したバンドさえ現在残ってないのに。
なんてことを、読後に久々に公式サイトやオンラインショップを覗いてみて思ってしまいました。

てか文庫版は大幅に加筆ありって事なんで、こっち買えばよかったな。

兄弟 追憶のhide (講談社文庫)

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にゃるら(著),お久しぶり(イラスト)「承認欲求女子図鑑 〜SNSで出会ったヤバい女子たち〜」




何というか、今はコレが普通なのだろうか。私も歳を取ったな、と感じる事が増えたがこの本の後読感もそんな感じ。
SNSネイティブとの剥離というか、永沢光雄の「AV女優」のノスタルジーや中村淳彦の「名前のない女たち」の同世代感とは遠く離れてしまった感じを受けた。
「終わりなき日常を〜」とかスカしてるこっちを尻目に、彼女らは裏垢で全てを晒していて、こっちからもそれを覗けてしまう状態だからだろうか?
圧倒的な抜けの悪さが現代的に感じてしまった。「時代の閉塞感」とか言ってた頃の方がまだだいぶマシに思える。「どこにも行けない」どころか、どこにも行く気がない、スマホで完結している状態。コスパや効率の果てのディストピア。最新のスマホで部屋の隅で女優ライト当てて自撮りだ。
みんな口を揃えて繋がる方法は「金」だと言う。身も蓋もなさが息苦しい。



一つ一つの記事は長くもなく、ほとんど仮名(アカウント名を出さない)だし、ほぼSNSを使わない人も居たりして「承認欲求」というテーマで統一も出来ていないように感じてしまった。
著者のにゃるらさんのファンなので読んだのだが、あくまでインタビュアー/ライターとしての役割なのでその色が濃く出るでもなかった点も物足りない。もちろんにゃるらさんだから話してくれたという事はあるのだろうが。
でもやっぱりちょっと物足りないかなー。
SNSを通じて見つけた興味深い人にインタビュー、というのが難しいのだろうか?当然ある程度はそのアカウント名としてのキャラクターがあるわけで、しかもそれを5個も6個とか持ってるんだもんな。どういう人柄とか言ってもな、というのはある。

あとはポンコツ・やよい@gokkundekitane(元「風俗大好きお姉さん」)が強烈すぎて他が霞むってのもあるかな。にゃるらさんのインタビュー記事がキッカケでTwitterでフォローしてるんだけど、今だに色々起こし続けてるからね。

上手くだまし続けてな!そんなに自分がかわいいなら!ですよ。着眼点は悪く無いと思うけど、やよいちゃんのTwitterフォローして、過去ツイ遡って読む方が100倍面白いです、正直。

承認欲求女子図鑑 〜SNSで出会ったヤバい女子たち〜

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ジャレット・コベック(著),浅倉卓弥(翻訳)「ぜんぶ間違ってやれ──XXXテンタシオン・アゲインスト・ザ・ワールド」




非常に興味深い読み物ではあったが、予想と違っていたのでなんとも消化が難しくてしばらく放っておいてしまった。
「評伝」という事なので、私が慣れ親しんでいた「自伝」「自叙伝」などとは違い、あくまで作者の作品という感じだ。現行のヒップホップを書くことは、イコール現代を書くことにもなる。ロックやブルースのファンの私としては羨ましい限りだ。
たかだか4年ほどの短い活動期間ながら強烈なインパクトと結果を残したXXXTentacion​なので、どう描くか、というところが問題になるであろうけど、このやり方は大正解であったと思う。
Xを「ネットの中で生まれ、育ち、そしてその中で死んだ」とし、彼の残したツイートから彼の軌跡を追っていく。



興味深かったのが、チャートの集計方法の変化の話。以前読んだ『誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち』にも同様のことを書いていたが、あちらはビルボード、サウンドスキャンからMP3の登場まで。こちらはその後のストリーミング時代のことまでを書いている。現代はやはりそこから話をはじめないといけないのだろう。
彼が天才である事はもちろんなのだが、このヒットチャートというものに載らないと広く知られる事はできないという現実はある。「何回のストリーミング再生で売り上げ一曲分」などという曖昧でどうにでも変えられるルールによって、メインストリームにポコっと出てきた彼はさぞ衝撃的だっただろう。

この本では本人の回想はもちろんの事、関係者へのインタビューなども無し、あくまでツイートを遡り、裁判などの記録を調べ、著者は考える。
辛かった過去と成り上がり、のような物語にも回収しないし、若き獰猛な天才ラッパーの殉死というような書き方もしない、淡々とツイートを遡り、検証し思考する。

彼の最期が悲劇なのは間違い無いが、同時にショウビズ界でよくあることでもある。10年後にはワンヒットワンダーの後のオーバードーズという定型に嵌められているかもしれない。Lil Peep、Juice wrldの死と併せてエモラップは死んだともいわれた。
しかし、未完成とも揶揄される粗く生々しい2分足らずの曲でビルボードの1位を奪取したこの一瞬の輝きは大きな影響を残した。
誰でも投稿できるプラットフォームであるSoundCloudから全くのインディーズで1位の奪取。それは既存のシステムの終わりでもあり、時代の隙間に突っ込まれた錆びたナイフのようでもあった。

先述のようにいわゆる自叙伝ではないので、Xの残したインタビューやレコーディング時のエピソードなんかを期待すると肩透かしを食らうかもしれないが、評論として、又読み物としてとても優れていると思いました。


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