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「ALL TOMORROW'S PARTIES」





オルタナティヴ・ミュージックの祭典であるオール・トゥモローズ・パーティーズのDVD。監督は前に記事を書いた「ターネーション」の監督であるジョナサン・カウエット。フェスの概要は、まぁググレばいいじゃない。
「ターネーション」と同じく、チャカチャカと切り替わり、新旧のいろんな(このフェスと関係の無いものも)映像が差し込まれる編集は正直邪魔くせーなぁ・・・と思ってしまった。この映像は10年間の集大成で、今まで撮り貯めた映像を編集したから、ってのもあるんだろうけど、にしてもというか、ならもっとその映像入れてくれよっていう。
よく言えばミュージックビデオ出身の映画監督みたいな感じだし、このフェスのフリーフォームさを表しているとも言えるんだけど、発売当時にボアダムスやSHELLACのライブ映像のみが目当てで観た時も、出演バンドのほとんどを理解した今になっても、どっちにしろ「もっと普通にライブ映像観たいなぁ・・・8ミリで撮りましたー、とかこういうアートっぽい編集いらんから・・・てかチャプター付けてよ」としか思えなかった。
フェス自体が素晴らしいロケーションだし、出演者もキュレーター役のバンドが選ぶっていう有機的な繋がりがあるし、ノースポンサーだし、そんなフェスに来る位だから当然いい客だし(変なのもいたけどね)、いいライブで、いい空気で、だから映像が美しかったりするのは当然っちゃ当然なわけで。
今観終わって、「はい、じゃあ印象に残った所は」ってなると、「あー、ボーナス映像のSHELLACとLIGHTNING BOLTのライブ映像いいっすよ」って感じになっちゃう。
でもそれも今となってはyoutubeでなんぼでも観れるしね。当時は「動くSHELLACやぁ!!!」ってなったんだけど。いや、ここに入ってる映像、クソカッコいいからSHELLAC好きなら買って全然損しないとは思うけど。

久々に改めて観ると、「おわっ!GZA出てるやん!へー、Portisheadが呼んだのか」とか発見はあったけどね。ダモ鈴木客として来てたんかい、とか。
ただまぁ本編における一番の感想は、このALL TOMORROW'S PARTIESの雰囲気が感じられますね、って事だし、やっぱりこういうフェスがあるってことは羨ましいし行きたいなぁとは思うけど、本当にそのくらいしか観想ないんだよね。
元々、個人的にはこういうヒッピーぽいのは苦手だったりするしね。RAW LIFEとかBurn To Shineの方が好きだし。ただ、開放的な場所で、大きい会場でってなるとこうなるんだろうなぁ。
ボーナスのライブ映像が素晴らしいけど、さほど長いわけでもなし、本編を繰り返し観たいような要素も無いので、借りれたら借りるくらいでいいんじゃないかなって感じです。
たしか前回観た時はレンタル屋で借りたと思うんだよな。

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SEEDA 「花と雨」




SEEDAの「花と雨」。問答無用の00年代のマスターピース。
いや、「GREEN」だ、「HEAVEN」だ、という声もあるとは思いますがSEEDAの評価が決定的になったのはやはりこのアルバムでしょう。
私は最初はバイリンガルスタイルが苦手だったのですが、スペシャでやってたスタジオライブで「ADRENALIN〜不定職者〜花と雨」をやっていたのを観て、一気にファンになってしまったのだ。そして、この3曲は全部このアルバムに入ってます。アーカイブの映像が残ってた。これこれ↓
http://www.spaceshowertv.com/blackfile/studiolive/008.html
このアルバム以前はまさに才気走る、と言った感じのもっと荒々しい声質でのバイリンガルスタイルでの早口ラップが印象的で、そこら辺に苦手意識があったのだが、あれ、こんなに聴きやすくなったの?っていうのと、聴きやすくなって歌詞がはっきり分かるようになって聴いてみると、こんなにいい歌詞だったのか、と思ったのだ。
そしてその後当然このアルバムを手にしたのだが、うーん、最近また買いなおして改めて聴いてみてるけど、やっぱいいわ。特別聴きたい音楽が無いからとりあえずって流すと最後まで聴いちゃう、ってのが続いてる。もう10年近く前の作品なのか、そう思うとビックリするね。
捨て曲の無い、バランスの取れた隙の無いのないアルバムだよ。アッパーな曲も、ファニーな曲も、シリアスで哀愁漂う曲も、イリーガルネタもありので、客演もちょうど良いくらいの人数でバッチリな人選。
「ILL WHEELS feat.BES」のBESのフロウは流石のカッコよさだし、後に漢ともやる「不定職者」、TERIYAKI BEEFでもお馴染みの「Sai Bai Men feat.OKI(GEEK)」、一番お気に入りのラインは「ガキのタワ言 feat.K-NERO(SDJ), STICKY」の『たまに求めちまうleave me alone 期待し過ぎっから派手に転ぶ』かな。本当に全曲いいんだけどね。
がっちりタッグを組んだBack Logicのトラックは判りやすく90年代フレーバーなサンプリング感も無いし、だからと言ってめちゃめちゃ革新的だったり強い癖があったりするわけでもないのだが、とても端整に削ぎ落とされている感じで、このアルバムが時間を越えて長く聴かれている一因になっていると思う。つまんないから嫌い、って思う人がいるのも理解できるけどね。このアルバムに関しては大成功なんじゃないかなぁ。

そしてやはりタイトルトラックである「花と雨」に尽きるだろう。
姉の死、という極々私的なテーマの曲で詩の内容としても半分くらいは個人的な思い出だ。
なのにも関わらずあんなにも自分も皆も、自分を重ねるかの様に「Standing on my own two I’m a bad ma-fucker」と叫んでしまう。
ただ身内の死というテーマだからエモーショナルというだけではなく、それがキチンと作品に落とし込まれて普遍的な表現になり、だれにでもある過去への後悔や別れ、孤独、という感情にリンクされるからこそなのだろう。強面なB-BOYが、眉間に皺を寄せ潤む目を細めながらフックを叫ぶ様、というのはなかなか見られない。やはり特別な曲だ。SEEDAはこの曲でフィーチャーしたEmi Mariaと結婚し、少し前にお子さんが誕生した。何年か前に引退を撤回した事もあったし、歳を重ねるにつれどんどんこの曲には意味が出てくるだろう。

余談だが、少し前に「ILL STREET BLUES ~JAPANESE HIP HOP NEW STANDARDS~」という00年代のJ-HIP HOPを集めたコンピを買ったら、公開されている曲目リストでは1曲目が「花と雨」だったはずが、D.O、L-VOKALとやった「CRAZY」になっていた。
たぶん大事な曲だからコンピに提供は断ったのかなぁ、と邪推したりするが、やはりこの曲がないと不完全だよね。だからこその1曲目だっただろうし。

追記
映画にまでなりましたね、『花と雨』。映画の映像を含んだ上記のMVも作られました。やっぱり大きかったよなぁ、この曲。

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ザ・ビーチボーイズ 「グッド・ヴァイブレーションズ・ツアー」





ブライアン・ウィルソンがライブに復帰後のビーチ・ボーイズが、1976年にアメリカのテレビ番組で披露したリハーサルやスタジオセッション、インタビュー、そしてライブの模様をDVD化。

ビーチボーイズというバンドほど、誤解されてるバンドも無いよな。とふと思ったりするくらい、いろんな誤解があるバンドだと思う。
ビートルズなんかと並び、誰もが聴いた事のある有名バンドで、夏、海、ときたら映像のバックにやたら流れるBGMなので、さわやかなイメージのあるバンドで、私もしばらくは「あー、サーフィンUSAとかカリフォルニア・ガールでしょ。コーラスのキレイな」位の理解だった。
しかし内情はグチャグチャ。アウトサイダーアートやシリアルキラー関係でも名前が出てくるような一面もあるのだ。
そもそも、さわやかに見えても、サーファーってかなり強暴だしヤンキーも多い、漁師なんていったら気が荒い事で有名だ。何かあったときには海に捨てちゃえばいい、というのはよくある話だ。海は綺麗なだけじゃなく、いろんな物が潜んでいる。
そのギャップは、ある種アメリカの光と影を感じられるバンドとしてピッタリなのかもしれない。

キレイな映像と煌びやかな衣装、素晴らしい音楽。引きこもったブライアン・ウィルソン。綺麗な海と女の子、自由を謳歌するヒッピー。そしてチャールズ・マンソン。

「3年半ほどこの部屋(ベッドルーム)から出ていない
見えるのは壁と天井とベッド、それからこの胸だけだ
自分の胸が見える コロンの匂いもする
これが僕の生活の全てだ
ベッドから出ず 全ての事から逃げてる 現実逃避さ」
そう語るブライアンはライブに参加しながらも、「なんで俺ここにいなきゃなんないんだろ?」的な困惑したような微妙な笑顔で鍵盤を弾くだけで、客を煽る事も、オーバーなアクションも一つとしてしない。

テレビ番組らしく50分と言う時間の中にコンパクトに整理され、バンドのいろんな側面を見せながらライブ映像に持っていき、大団円という感じのつくりはとても見やすく、そこまでビーチ・ボーイズの大ファンというわけでも無い私も飽きる間もなく一気に楽しく観られた。
何よりやっぱり曲がいいよなぁ。結局そこだよな。「懐メロバンドでしょ」みたいにナメた気持ちが多少あったけど、バンドの演奏もちゃんとプレイヤーとして良いし、しっかりロックバンドの迫力もある。

ギリ廃盤くらいなのかな?なんかアマゾンで新品があまり見つからないけど。いいDVDだったので、お店にあったら観てみるといいと思います。

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「X51.FILES SEASON1:UFO in USA」





http://x51.org/の中の人である佐藤健寿が、前に記事を書いたことがある本の『X51.ORG THE ODYSSEY』に続いて、今度は映像で届ける、オカルト/超常現象モノ。今回はUFO。
もう結構前に出たDVDで、ワゴンで投げ売られてるのを中古屋で購入。

確かUSENがやってるGYAO!でやってたのをリアルタイムで観ていたと思う。あの時は「テレビは廃れていき、インターネットで動画を観る時代が来る!」みたいな勢いが時代の流れとしてあったので、よく見てたオカルトサイトが本に、そしてネット番組に、というのでかなり期待して観ていた記憶がある。今となっては懐かしい限りだ。
なので、まぁネット番組なので予算が無いの分かりまくりな映像だし、編集も矢追純一のUFO番組風の古い感じで、狙いはわかるもののそれほどおもしろい効果が出ているとも思えない。改めてDVDで観るとやっぱ当時のネット番組だなぁ、と言う感じ。
これ、事情を知らずに定価で買ったら、「なんだこの素人のハンディ撮影みたいなのは!」って怒るわなぁ、そりゃ、と言う感じ。第1シーズンと言う事で分かりやすくしたのか、メインはエリア51だし、「んなの知ってるよ!」とかね。
ただ、サイトや本で文章を読んでれば解るのだが、佐藤さんの素晴らしいところは現地にちゃんと行く、そして長期滞在して徹底的に調べるという事で、それを多少なりとも追体験できる感じはファンとしては悪くなかった。
だって単純に、俺だって5、6歳の頃からオカルト好きで、「エリア51」なんて単語は腐るほど目にしてるし聞いてるけどさ、行ってないもんね。で、ネットが発達した今だと、逆に「やたら時間かかって面倒な上、基地の中に入れるわけじゃねぇしな。観光客向けにある唯一の店でUFOグッズ買うくらいでしょ」みたいになりがちだしね。
でも行く。記録に残して纏める、というのをひたすら繰り返すところに価値があるわけ。
例えばこのDVDに出てくるジョン・ハチソン先生なんてオカルト界ではかなり有名で、ハチソン効果の映像とかは誰しもyoutubeとかで観てると思うんだけど、今回実験施設の外観から見てみると、完全に「近所の変わり者発明おじさん」って感じだもの。ほぼゴミ屋敷って言うか。俺もっと大学に研究室持ってるとかだと思ってたので唖然としたよ。実験をやってみてくれはするもののグダグダに終わる感じもリアルだし。

でも一番素晴らしかったのは特典映像かな。矢追純一との対談なんだけど、矢追さんがUFO番組を作るきっかけの話とかは最高。
「忙しそうに下ばかり向いてる現代人にもっと空を見てほしかった」
って言って本気でUFO番組作るわけ。もう超カッコいい。今なかなかいないよ、そんな人。
あと、ブックレットがめちゃ充実してて良い。UFOの歴史がシンプルながらキチンと写真つきで纏められて、これだけでもUFO好きは買う価値あると思う。最近のストレンジ・クラフト(ドローン)とかは知らなかったもんなぁ。調べたら、作った人が分かったっぽいけど。

ということで、4200円だとちょっと高いかな・・・って感じではあるけど、アマゾンでも新品が1200円からあるし、そのくらいの値段だったらかなり楽しめるんじゃないかな。
DVDはこれっきりで、番組としてもシーズン2は無いから、買うとしたらこれだけだしね。
うーん、佐藤さん、写真集より、本書いたり、番組作って欲しいんだけどなぁ。

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都築響一 「夜露死苦現代詩」





ヒップホップ好き、の前に本、活字、要は日本語表現が好きなのだが、やはり「詩」と言われると身構えてしまうし、ましてや「ポエム」なんて言葉になると、あー痒い痒い、となってしまう。
「詩」の前に「現代」なんてついた日にゃあアナタ、ウサンクサさ100倍ですよ。「現代」「アート」みたいな。はいはい、なんぼでもサラダ食ってろ的な(一応読んだけどねぇ・・・)。

というわけで、小説はともかく、詩集となるとなかなか手に取ることもなく、そういえば「好きな詩人は〜」って喋る人って70年代が舞台の小説くらいにしか出てこない気がするよな。あとはアメリカかぶれフランスかぶれがオープンカフェでこれ見よがしに文庫本を・・・って書いてて思うけど、俺、本当に苦手なんだな、「詩」自体というかそれを取り巻く環境が。

歌詞でもなんでも、短い文章を考えると自然と五七調/七五調になってしまう日本人の1人として、あのブルースばりにシンプルかつ深い世界に取り込まれているのだが、「詩を書いてください」と言われるのってしんどいよなぁ・・・。こういう文章なら永遠に書けるのに。

という事で、「夜露死苦現代詩」。
もちろん、ヒップホップ好きとして「ヒップホップの詩人たち」(もともと連載時には「夜露死苦現代詩2.0」となっていた)の方が読みたいのだが、高いし、書店で見てそのデカさにちょっと引いてしまったので、まず1を読もうかと思ったのだ。
”寝たきり老人の独語、死刑囚の俳句、エロサイトのコピー、暴走族の特攻服、エミネムから相田みつをまで”
とアマゾンの商品の説明にあるが、収録されている谷川俊太郎と著者との対談で出てくるように、「詩人格」というものがないと本来は「詩」にはならないわけで、単語の組み合わせがおもしろいね、という事だけになってしまうと、『一人ごっつ』の「面満/面雀」と変わらなくなってしまう。

完全な「詩」もあれば、著しく限られた時間や環境での「詩」、何らかの事情で半ば無意識的な「詩」、完全に「詩」では無いものを「現代詩」として観賞する楽しみ、というモノが混ざって提示されている。プラス、相田みつをと谷川俊太郎ですよ、「言論界」「文壇」「詩壇」なんて村がダムに沈んだも同然な今、かなり完璧な布陣なのではないでしょうか。

「リリック」は真顔で言えても、「ポエム」と言うときは俯きがちな人は、是非読んでみるといいと思う。ゲトーの詩人も、死刑囚の辞世の句も、命を懸けた表現だと言う事は同じであったりする。
めっちゃめちゃ俗世で、アウトサイダーアートで、販売促進で、精いっぱい背伸びしたカッコつけで、ゲトーで、独房で、便所で、お花畑なのだ。

夜露死苦現代詩 (ちくま文庫)

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