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中崎タツヤ 「もたない男」 ゆるりまい「わたしのウチには、なんもない。」




ここ2、3年で徐々にモノを減らしていっている。
根がコレクター気質なオタクなので元々は収集癖が有り、ガキの頃からいろんなクダラナイものを貯め込んでいた。
当然、その後サブカルっ子になり、トチ狂ってミュージシャンを目指した後もそれは変わらず、フルタイムでバイトしては給料全部ぶっ込んでCDやDVDや本を買い集め、知識や図書館的な意味では重宝されるが「お前はロックじゃない(打ち上げに来ないから)」という、まぁ今考えるとお互いにクズなのだが、のめり込んでいくほどに孤独になるという状態でした。
それが変わったのは単純にお金が無くなったからで「よし、もういい年なのでバイトを制限してギター弾こう」と思った瞬間から貯金が減り始め、なのに相変わらず買い続け、売っては買い売っては買いで中原昌也状態だったのですが、暇になった分金を使ってしまい2年もすればすっからかん、3千枚ほどあったCD/DVDも、カベ全部本棚だったのに本も、売っぱらっちゃってスッカラカン。
そして当時知り合いだった口だけドラマーに付き合ったせいで半年間に無駄な引越しが2回重なるアクシデントもあり、なんか・・・もう荷物持つの嫌になりまして・・・。親とも仲悪いんで、「全部嫌になったらボストンバッグとギターかついで東南アジアでも行こう・・・」なんて思ったんですな。
ちょうど世間もスマートフォンだタブレットだ断捨離だノマドだライフハックだって時代だったので、元々ビジネス書は好きだったのでいろいろ読んでる中で、特に『「週4時間」だけ働く。』とか防災袋とかアウトドア/サバイバルグッズを参考にしながら、ちょっとずつ家具や食器なんかも捨てていっているのでだいぶ荷物は減ってきてはいるのだが、そこはオタクなのでまた買いなおしてしまったり、このご時世なので捨てるのが難しかったりお金がかかったりで、やはり一線が超えられていないように思うのだ。

そこで超えてしまった人たちの本を読んだ。
2人とも「片づけ術」などという生易しいものではなく、「なんにもない」が過ぎたためにブログで公開した自分の部屋が話題になり、書籍になったというパターン。
もはや普通の人は「何にもなさすぎて落ち着かない」というところまで行っているので、一般的にはアレかもしれないが、私には多少参考になった部分もあった。
前述したような私にとっても「部分的に」しか参考にならなかった、とも言えるが。
この2冊は方向性が違い、仕事場がなんにもない(自宅はある程度、妻が管理)中崎タツヤと、自宅を「モデルルーム/ホテルじみている程」にしてしまったゆるりまいという感じ。
片方は仕事場、しかも紙とペンだけでOKな漫画家だし、もう片方は震災で実家全壊後に新築、しかも著者が管理するリビングやバスルームなど以外に各家族は自由にできる自室ありという状況なので、まぁそんな感じかぁという。

当たり前だけど、使うものだけにすりゃいいわけで。例えば現在の肉体労働のバイトで、毎日同じツナギ+パーカー着て「週1回休みの日に洗います」というのは普通だし、清掃業者の入ってない会社のトイレなんて本当に最低限のものしか置いていない、普通っちゃ普通なのだ。

本としての感想は、『もたない男』はちょっと変わった自由業の人のエッセイとしてまぁまぁ、本業は漫画家なので文章はこんなもんかな、まとまりもないし、という感じ。『わたしのウチには、なんもない。』はコミックエッセイとして普通、でもやりきって結果が見えている、ブログで今も見られるという意味では立派、という感じかな。


んー、しかし気がつくと俺の部屋、また本増えたなぁ。売りに行くか。

追記
その後本当にスーツケースにギター入れてフィリピン留学行ったんですよね。フィリピン→マレーシアで1年の予定がコロナのせいで2ヶ月で帰る羽目になっちゃいましたけど。だから、モノってなくて大丈夫だな、と余計に思うようになりました。ただ、今帰国後に世話になってた実家を出ることになってみると「じゃあ冷蔵庫と電子レンジと...炊飯器もいるよなぁ...」とかなってきますね。生活、というのがあるとどうしてもね。

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SLAYER 「Haunting the Chapel」





昨日書いた「HARD TO THE CORE」と同じ店で同時に購入。旧規格の日本盤、300円也。
泣く子も頭を振るスレイヤー1stアルバムのあとに出たミニアルバムで、当時最速と言われた「Chemical Warfare」が収録されているという印象が強いだろう。
よく考えれば「Chemical Warfare」はライブヴァージョンはよく聴くのだが、スタジオヴァージョンでは初めて聴いたのでした。
3曲+CDでの再発時にメタルブレイドのコンピに入っていたデビュー曲である「Aggressive perfector」が追加収録された4曲入り。
まぁSlayerは良くない時がないのだが、デビュー曲からすでにバンドとして完成されているというのに改めて驚いてしまう。
サウンドはそんなに良くはないが、当時の音源ってこんなもんだ。ドラムの音やギターの音が時代を物語るが、生々しいしベースがちゃんと聞こえるので私はこれはこれで、現代のデジデジした音より好きだ。
大傑作の「REIGN IN BLOOD」から入った人や現代っ子はとっつきにくいかもしれないが、まだNWOBHMとハードコアパンクの影響が強く出ているこの時代もちゃんとスレイヤーだし、恐ろしくかっこいい。
「Aggressive Perfector」はさすがにさらに昔の音に聴こえるが、逆に言うとLAメタル全盛でこういう軽いサウンドばかりだった頃にスレイヤーが出てきたことの重要性が再確認できる。
極初期のミニアルバムなのにも変わらず、今だにライブで演奏されている曲も多く、全部ライブヴァージョンで聴き馴染んでるってのもすごい話だよなぁ。


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V.A. 「HARD TO THE CORE version1」





あんまりにもボロくてヒドイ店なので、逆にちょくちょく通ってしまう近くの古本屋で購入。ちなみに500円。
いつもはハナから半身浴中の暇つぶし用として読んだら捨てる気で「濡れあり」「破れあり」の本50円とか、モー娘。全盛期なくらいのまだゲスい『BUBKA』を30円とかで買ったり、何故かそんなゴミみたいなものに埋もれていたハードコアの写真集『Banned in DC』や、王さんがまだ現役だった時代の巨人優勝記念の雑誌なんかを見つけたり、店主が「音が出ないから・・・」と言うがハンダゴテ1本ですぐ修理できそうな結構いいエレキギター1500円也を寸でのところで買い逃して悔やんだり、という感じの店。
この店にはCD/DVDはほとんど無く、レコードの方が多いのだが、なんとなく先日はCD棚が気になって見ていると小さく「日本語ラップ〜」と書かれているのを見つけて手に取ってみたら、あなた!なんと『暴言』が入ってるじゃありませんか!てっきり抽選で100名にプレゼントされたアナログのみの収録だと思ってたのに!めっちゃyoutubeで聴いてたのに!ということで購入。
調べてみると前に買った『MELLOW MADNESS』と同じく、DEV LARGE完全監修の「日本語ラップ黄金期セレクションズ」のシリーズらしい。しかもタイトル通り夏にゆったり聴く感じの『MELLOW MADNESS』より、イカツくて90年代の熱かったまさに「日本語ラップ黄金期」って感じの曲ばっかりなので凄くいい。やっぱり俺、この時代の方が好きなんだよなぁ・・・最近のももちろん好きだけどさ。
http://amebreak.ameba.jp/column/2009/06/000909.html
http://amebreak.ameba.jp/column/2009/07/000935.html
↑ここでD.Lとダースレイダーによる対談と全曲解説があるから、読みながら聴いてるけど・・・全部いいわぁ、さすがDEV LARGEとしか言いようがない。やっぱ単純に音がいいよなぁ、このシリーズはじっくりも聴けるし、ただなんとなく流してても気持ちがいい。
廃盤になってプレ値になっちゃってるっぽいけど、こういうのはずっと売るべきだよなぁ。

やっぱあなどれねぇな、あの店。

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「トーキョードリフター」





松江哲明という監督はなんとなく苦手だ。
ドキュメンタリーは大好物だし、題材はサブカルっ子が大いに興味をそそられるものばかり、そして観てみると・・・うーん。
ということでこの映画は興味深い映画だったので観たくはあったのだが、レンタルまで我慢しての観賞。
東京の街を前野健太が歌う、というのは前作の「ライブテープ」と同じ。しかし「ライブテープ」を先に借りるつもりだったのに、なぜか先にこっちが旧作扱いになっていたので先にこっちを観る、という貧乏くさい自分のせいで前作との比較が出来ない。
なので比較は出来ないのだが、予告編を見る限りではワンシーンワンカットで明るい中を弾き語りながら歩いていき、最後に井の頭公園のステージでバンドメンバーと合流して大円団、という前野健太メインのわかりやすい流れの『ライブテープ』に比べて、「記録したいと言っていた思うんですけど、最初は松江が一人で撮ればいいと思った」と前野が語る 『トーキョードリフター』は3.11後の暗い真夜中の東京がメインになっているように思う。というかハッキリと予告編でそう語られている。
なのだが、やはり観てしまうのは前野健太なのだ。そこに張り合えるようなものが映像にあったとは思えない。
サブカルっ子に祭り上げられた「現代の/日本のボブ・ディラン」とか言われていそうなただの雰囲気モノではなく、単純にミュージシャンとしての力量の凄さに圧倒されてしまったし、その魅力には更に感心させられた。誰だってこの人が歌っているところを記録したいと思うだろう。
単純に思い浮かぶ、この映画に近いと思える作品といえば、みうらじゅんの「アイデン&ティティ」とかカンパニー松尾の「豊田道倫 映像集」とかなんだけど、全然比べ物にならないと思う。
ガキの頃にクイックジャパンを古本で集めていた自分みたいな人間が「僕らの世代にも!」みたいになるのもわかる気がするが、そんなにいいかなぁ?

前野は「(震災後の)東京という舞台で作品を作った、というのには遅れを取った」と語るが、「いいな、と思って」すぐ記録する松江哲明より、遅れをとる前野健太の方が私にとっては遥かに好ましい。

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キリコ 「DIS IS IT!!」





キリコの3rdアルバム。
この次のアルバムでは違う路線に行ってしまったので、いわゆるそれまでのイメージのキリコとしては最後のアルバムだろう。とはいえ、1枚ごとにスタイルは変化していっているし、この後の大きな変化もそんなに意外でもなかったりする。
それは、実はキリコは基本的に「真っ当な事を言っているだけ」だと思うからだ。
1stのやまびこのようなフロウや、舌足らずで少し鼻にかかった篭った声で拒否反応を起こしてしまう人もいるのだろうし、実際自分も最初は単にこのアルバム収録の『訣別 FUNK』で言われているような「オタクMC」からのヒップホップ界へのカウンターなのかな?と思っていたのだが、2ndでのPVにもなった「鏡に映る現実 feat RUMI」なんか普通にかっこよくて、あれ?と思ったのだ。
その後、イロイロ調べてみると、アメリカに住んでいた経験があったり、かなりディープなレコードディガーであったりしたことが分かり、何より「HIP HOPが好きで好きでたまらないからこその、ラップでの訴え」ということがわかり、イロイロ腑に落ちた。
元々なんだかんだで気にしてはいたのは、ちゃんと歌詞を読むと真っ当なことを歌っていたからで、外部からのチャチャとは一線を画す具体的なディスや引用で、「あれ、ずいぶんヒップホップ詳しいんだなぁ」と思っていたからなのだ。

さて、このアルバムもその頃までの特徴であった「DIS」をタイトルに持ってきた、まぁダジャレなのだが、やっぱり真っ当な事を歌っている。元々トラックはジャジーでかっこよかった上に、やまびこフロウを止めたラップがのっているので聴きやすいし、内容はDis一辺倒ではなく多様性がある。
「このアルバムの製作時から、次はDis無しのアルバムを作ろう思っていた」と語っていたので、今作でやりきろうとしたからか、母の死に向き合った経験から生まれた曲があるせいか、「レトロなお家のレトロなパスタ Feat. Toto From Suika」みたいなほんわかした曲もあるものの、今までよりタイトでハードな印象を受ける。
しかしやっぱり、今まで興味はあっても買うところまでは行かなかったアルバムを買うきっかけになったタイトル曲は何回聴いてもいいなぁ。凄く頭がいいし、HIPHOP愛に溢れている。

「正直話せばどのMCも当然いいやつなのだから DISをリリックに込めないお前の気持ちも尊重しよう」
「この役目は引き受けるガキ扱いされるのも慣れた」
ときて
「足が濡れるのもいとわず豪快にディスする俺に共鳴しろ 怒りを表現しろ そして HIPHOPに貢献しろ」
と来るんだもんな。痺れるよ。




「好きな服を着て、好きなものに囲まれて、家族と後悔のないように生きよう。」という、これまたメチャクチャ真っ当な事を歌う次作は、正直真っ当すぎるが故に未だに手にとっていないが、このアルバムはヒップホップが好きなら聴いて然るべきだと思う。

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「スチャダラパーの悪夢」





年末年始用CD/DVDの内の1枚。
ALBUM『11』に伴う全国ツアーのライブ&ドキュメンタリー。
これだけ聞くと普通だし、まぁこれでも普通に観たいのだが、ドキュメンタリー部分が全部嘘なのだ。正確に定義すると違うのかもしれないが、いわゆるモキュメンタリー的なもの。
活動歴二十年を超えてなお、まだここまで堂々と、特典映像とかの数分ではなくバッチリ1時間もお金と多数のゲストを使って、メジャーフィールドで作ってくるか、という驚きと尊敬、そして羨ましーって思います。
内容はライブとドキュメントが半々、普通に再生すると2、3曲くらいライブ映像観て10分くらいドキュメントという感じで進んで行くが、もちろんそれぞれを1時間づつ別で再生もできる。
ライブはさすがの上手さだし、ゲストアーティストが多数出演した東京公演ということで楽しそうだし豪華でお得な感じ。1時間なので曲数は限られるが、代表曲もニューアルバムからの曲もバランスよく聴けてしっかり見応えがあった。
そしてやっぱりドキュメンタリーがおもしろい。
元から自然体な彼らだし、コントや演劇の要素も持ち合わせるグループなので、本当に普通にドキュメンタリー。ディレクターや監督も本業の人なので本当に普通に観れる。
完全に嘘だと知ってたし、どういう設定なのかもだいたい知っていたので、期待はしていたがそこまで笑えるとは思っていなかったのだが、超面白かった。実際にツアー中に撮っているので、ちゃんと行った地方のそこかしこに小ネタが仕込まれていて、直前まで観ていたライブ映像との落差に吹き出してしまった。
あんまりネタバレは良くないが、あのおばちゃんがライブ中に舞台袖でヴァイブス送ってんのとかマジで・・・。
正直、1回観たらもう2回はよくて、後のファン同士の会話の中でのネタになる感じかな?と思っていたのだが、けっこう何回観ても面白い。

とにかくスチャダラが好きな人は必見でしょう。ライブも1時間にコンパクトにまとまっているので、ドキュメンタリーと合わせると、初めてスチャダラのDVD買うとしたらこれがいいのかもな、と初めてスチャのDVDを買った自分は思いました。

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「COCOBAT CRUNCH」




いくら「おっさん」「懐古厨乙」と言われようが、昔からルーツを感じないものには全然乗れない。
いくらチューニングを下げたり、筋トレの成果をスピードという形で表してもそこにはヘヴィーさを感じ取れないのだ。デスメタルでも、ハードコアでも、グラインドコアでも、ドゥームメタルでもそれは同じで、極端に言ってしまうと、元々簡単に出来る(語弊のある書き方なのは承知)という大衆性が売りのポップス(メチャメチャ大きくくくればね)なので、便利になった現代だと何も無い所からでも1月分ほどのバイト代と普段使ってるパソコンさえあれば簡単に真似は出来てしまう。
しかし、そこにはやはり何も無いのだ。便利になった現代に乗っかった安易さとエゴがただただそこにはあるだけだ。
何でわざわざこんな事を書いているかと言うと、このアルバムの時点ではギターを弾いているSUZUKIさんのギターからは完全にルーツが感じ取れ、それが心地よく響くからだ。
それはその後のGRUBBYでもPULLING TEETHでも同じだ。音楽性が変わり、ギタープレイもそれに合わせて変わっていっているが、そこには強く「メタル」それも「スラッシュメタル」がルーツとして血肉化されているのがわかる。単に有名フレーズをちょっと変えたり、パクッたりしてるわけではない、あえて露悪的にやってるわけでも、昔からのファンへのサービスでも無い。ただこのSUZUKIさんというギタリストの血肉になっている「スラッシュメタル」が透けて見えてくるのだ。
囚われていると言ってもいいかも知れない。ブルースメンはブルースに、ジャズメンはジャズに一生囚われるもので、それは誇っていいことだと思うのだ。
やたら「俺たちはメタルバンドだ」と言いたがるバンドはパンテラ以降増えたが、ほとんどがそれしかやってない/出来ないマンネリフレーズを弾くだけなので、この消化の仕方は凄いとただただ感心する。

さて、このアルバムは時代的にラウドロック的な捉えられ方になっただけで、実にカラッとしたUSっぽいニュースクールハードコアだなぁと今になって思う。
それは「重さ」「ヘヴィネス」というと「情念」「怨念」的に解釈していく事が多い日本のバンドとしては珍しいほどハッキリとそうで、一時TAKE-SHITがヘルプもした初期S.O.Bにも通じる爽快感だ。
なので、ゴリゴリのメタルを期待しても、ラウドロックを期待しても、「ちょっと違うかな・・・」となるとは思う。単独ではないが、フェスや海外バンドのオープニングアクトで何度も観ているが、いいバンドだしストイックで活動暦も長く、みんなが知っている必殺の曲もあるのにのに、なんとなく熱狂的とはいえない盛り上がりになってしまうのはそこのすれ違いなのかなぁ。
サーフィンやスケートボードで鍛えられた体で思いっきり踊る、というのが日本ではわかりにくいのかも。私も正直苦手な方だったし。
しかしやっぱりCOCOBAT CRUNCHは名曲だわ。リフの捻り方がちょうどいいというか、勢いを殺さず、違和感を与えず、こうリズムを組めるのは凄い。
アルバム1枚通して聴くことはほぼないけど、たまーにCDをかけて1曲目で盛り上がり、適当なところでCDを止めて、「いいバンドなんだけどなぁ・・・」とか思ったりします。
でもこれ以外のアルバムも持ってないし、単独ライブに行ったことが無い、という感じの煮え切らない感じのファンなんだよなぁ・・・。



何回見てもかっこいいし、いい時代だわ。

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「ENTER DVD VOL.3」




お正月なのでいっぱい買って部屋にこもってましたCD/DVDの中の1枚。
ご存知、今年は一二三屋の福袋も買ってみました

韻踏合組合が主催するイベント「ENTER」のDVD化第3弾。
説明不要な感じもありますが、まぁ大阪の韻踏合組合主催によるイベントでのフリースタイルバトルやライブ、PVなんかの詰め合わせDVDです。2枚組で、1枚目がメインにバトルと遊戯とエローンのPV、2枚目がライブになっています。
1枚目はUMBやBBPの殺伐さともまた違う、限定された空間、相手のことがある程度わかった上でのバトルというのが独特の空気。厳選されたベストバウトということで、正直通して観ると「あれっ?」という時もあったりするMCバトルの映像なのだが、ここに収録されているものはどれも興味深く観られる、バトル巧者揃いで見応えがある。
特に注目はやはり18歳(当時)のR指定だろう。明らかにバトルの天才である。この時期は有名曲のフレーズの引用と勢いの良さが特に出ている。この後も進化していく彼だが、この時点で既に天才だと思える。
2008から2009の時点でこれだけの才能を見せたからこそ、Amebreakの2013年国産HIP HOP振り返り座談会でDARTHREIDERに
「やっぱりR指定は天才だと思うけど、彼がもしバトル巧者ってだけで終わってしまったら、バトルっていうシステムの失敗なのかな、とも思う。彼がアーティストとして成功することで、MCバトルがあって良かったってことになると思うんだよね」
とまで言われるのだろう。来年ついにアルバムをリリースらしいから期待しよう。
2枚目はライブ映像。お腹いっぱい詰め込まれています。各1曲ずつサクサクと、韻踏の面々(脱退組も)からJUSWANNAからサ上とロ吉からRINOからいっぱい出ます。
期待してたミンちゃん(MINT)の1曲がよりによって「おまんちょ」だったのは力抜けましたが。
こう見ると交友関係広いよなぁ。初見は誰が出るかわかんない状態で再生してたけど、「おおっ!」って結構なったもんな。
ということで170分お腹いっぱいです。
あの有名なyoutubeとかでよく見かける、R指定vsERONE(ライムスターがゲストの時のやつ)が入ってるってだけで買ってもいいんじゃないかなー、くらい。お勧めです。

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「MURDER THEY FALL 6」





ヒップホップを好きになる前、まだメタルバンドをやっていた時から名古屋のシーンというのは特別視していた。パンク/ハードコアでもメタルでも、そしてヒップホップでも常に畏怖と尊敬を持って名古屋の音楽シーンは語られる。
そんな名古屋でかつて行われていたハードコアとヒップホップの混合イベント「MURDER THEY FALL」の2003年のDVDだ。今でも名古屋ではそれを継承したような「FREE STYLE OUTRO」があるので、東京在住の自分はかなり羨ましい。
当時観に行くなんてとても出来なかったし、お金がなくてCD/DVDを買えなかった、その後に廃盤になってしまって諦めていたが、Amazonのマケプレで発見して購入。お正月だしね。

出演はあの頃観たくてたまらなかったCALUSARIやDEVICE CHANGE、ENFADO、ETERNAL Bなどのハードコア勢と、BALLERS(M.O.S.A.D.、ENDLESS FILE、SYGNAL)、PHOBIA OF THUGやRUFF NECK、THA BLUE HERB、DABOなどのヒップホップ勢。
M.O.S.A.D.とTHA BLUE HERBとRUFF NECKの共演ですよ!後追いのファンの自分からすればマジか!こんな現場があったんか!って話ですよ!
しかもRUFF NECKはAnarchyのソロデビュー前で、今とスタイルが全然違う頃ですよ。ちゃんと映像残ってたんだねぇ・・・。この頃はこの頃でメチャかっこいいしこの時点で客もメッチャ盛り上がってます。ここに居たかった・・・。
トコナもさすがの貫禄だし、BOSSがこういうイベントに出てるのを見るのは初めて観た。思いっきり自分でコンパクトエフェクター(冗談みたいだが、たぶんBOSSのディレイ)操作してる姿はなんか新鮮だったし、どこの現場でも自分の世界で持ってく感じは凄い。
ハードコア勢も、盛り上がり方が半端じゃない。ダイブあり、ウィンドミルにテコンドーありのモッシュ空間は「さすが名古屋だ」と思わずにいられなかった。
各アーティスト1〜2曲ずつで1時間程度の収録時間なので一気に観終わってしまい、「もっと観たいのに!」という物足りなさがあるのだが、とにかくこれが商品化されていたことに感謝、観れてよかった、という感じ。

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「アート・オブ・ラップ」





これは是非劇場ででかい音で、と思っていたのだが、行こう行こうと思っているうちにDVD化されていた映画。CD屋でびっくりしました。まぁ劇場でロングランってよりDVD化でペイするような前提の作品だろうけど、早いなおいっていう。

今回は同じく見るのを忘れていた「ライム&リーズン」と続けて観賞。偶然続けて観たのだが、続編かと思ってしまうくらい作りが似ていてまたビックリ。
アイス・Tが初監督ということだが、「ライム&リーズン」の制作にも関わっていたのかな?とエンドクレジットを見直したくらいの似方。むしろ続編として考えて2作連続で観た方がいいんじゃないかなぁ、これ。「ライム&リーズン」廃盤でプレ値になっちゃってるけど検索すると・・・ゴニョゴニョ、ニコニ・・・ゴニョ的な。

まぁまず最初に言えることは、「これでヒップホップを知ろう!」と意気込んで観るとたぶん肩透かし喰らうってことだ。この映画はヒップホップの歴史を系統立てて解説してくれるものじゃないし、PVや未発表ライブ映像が満載の音楽映画では全く無い。
はっきり言って、ヒップホップ好きじゃない人が見てもツマラナイと思います。しかも『クラシック』といえば聞こえはいいが、要は少し前〜レジェンド的な位置の人の作品についてのインタビューと、ライムをアカペラで披露、という事の繰り返しなので、音楽についての映画とは思えないほど音楽が流れません。
なんというか、楽屋裏での先輩、後輩、同輩ラッパーのやり取りを垣間見るような、そんな楽しみの映画です。
まずバーン!と全盛期の映像が一くさり流れてから、「さて、この「〜〜」って曲は何年だっけ?98年?」なんてインタビューがはじまるのがよくあるパターンなのだが、そうではない。インタビュー、アカペラ、移動するアイス・T(この時ちょっと音楽が流れる)、インタビュー、アカペラ〜という繰り返し。
友人は「Chino XLまで出てましたよ!」と興奮していたが、『ヒップホップに興味がある』程度でこの映画を見る人にその楽しみ方は無理だろう。
とはいえ、私も知らない/そこまで興味がないアーティストもいたが、かなり楽しめた。貴重な話をたくさん聞けたし、それはやはりアイス・Tだからこその部分も大きいと思うし。凄く雰囲気が良くて楽しそうだもんね。それにやっぱラッパーならアカペラでも聴かせられねーとな!とも思うくらい各々のアカペラは素晴らしかった。
でもやっぱちょっと期待してたのとは違ったかなぁ・・・・。思いのほか地味だった、って印象はある、正直。
だからやっぱ最低でもヒップホップの四大要素の解説からやってくれる「ライム&リーズン」を観てからの「アート・オブ・ラップ」、だよなぁ・・・。
サブカルチャーものは油断すると廃盤になってたりするのはしょうがないけど、これを期に「ライム&リーズン」再発してくんねぇかな、あ、あと「さんぴんCAMP」も。

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