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clipping 「CLPPNG」





Web限定アルバム『Midcity』が“まるでメルツバウがギャングスタ・ラップをしてるよう"と賞賛され、Death Gripsと並び話題となった、ローリング・ストーン誌で2014年最も注目すべき新人10組にも選ばれたクリッピングの1st。フィジカル・デビューってことみたいです。要はCDとして店に並ぶのは最初と。この言葉も最近はよく聞かれるようになりましたね。
もともとZach Hill繋がりでデス・グリップスが好きで、このクリッピングは店頭で見かけるまで知らなかったのだが、帯を読むとどうもめちゃ期待されてるみたいだし、ジャケもいい感じだったのでそのまま買って帰った。レーベルがまさかのSUB POPとかいろいろ面白そうだったし。

確かにノイジーでインダストリアルな感じで、インディーロックからギャングスタラップからブレイクコアからノイズミュージックから、いろんなアンダーグラウンドな音楽を合わせたような感じを受けるのだが、どうも小綺麗。1曲目はわかり易くサインウェーブに乗ったアカペラからのノイズでスタート。
一番惹かれた“まるでメルツバウがギャングスタ・ラップをしてるよう"という煽り文ほどではないかなぁ、と思いつつ聴いていた。
買ったのが国内盤で、解説も付いていたので読んでみるとなるほど納得。アンダーグラウンドから出てきた次世代ではなく、普段はサントラなどの仕事をするプロデューサー2人と、俳優であるラッパーの3人組だという。
要はギャングスタでウェッサイなアンダーグラウンドに憧れてた人の作った精巧な箱庭なのだ。「メタ的」とか言うと90年代にエヴァ観てる時代に戻ったみたいで嫌だが、まぁそういうことだろう。
KING T、Three 6 MafiaのGangsta Booなどのゲスト陣も、「レジェンドのお墨付き」という感じではなく、舞台装置としてより箱庭感が増す感じだ。
だから失敗か、というと、おそらくこれは意図的な事で、冷静なプロデューサー視点で見て、本物ぶるより精巧な箱庭を作るほうが自分に素直な上に成功の可能性があると考えたのだろう。そしてそれはバッチリ成功している。
名前からして、2大黒人ギャングの1つのCripsと、画像処理などの用語としても使われる、新聞や雑誌の記事を切り抜いて保存する意味のクリッピングをかけたと思われる、憧れと自嘲的とも思える、サンプリング世代っぽい名前だ。

衝撃を求めて聴くと肩透かしをくらうだろうが、冷静に「アングラがかったエレクトロニカっぽいラップ」みたいな雑なくくりで聴いてみると悪くはない、というかさすが期待されるだけあってかなり良い。
が、あの帯文で買う人はこれ求めてないと思うし、逆にヒップホップ好きな人が手にしたいと思うようなもんでもないと思う。
一応、アマゾンへのリンクを貼ってるわけだから、カスタマーレビューがあればいつも軽くチェックくらいはするのだが、発売後半年近く経っても誰もレビューを書いていない。軽く検索もしてみたがやはりいない。やっぱ単純に売れてないんだと思うなぁ。
で、しかも熱心なファンになる人も少ないので感想が上がらないっていう。

これを聴いた後に『Midcity』を聴いてみたらあの煽り文も理解できるような作品だったけど、情報が無い中でいきなり聴いた時の衝撃はあったんだろうけど、遡って聴くと中々厳しいかな。ラッパーとして凄いか、というとそれほどだし、バックトラック的にも、例えばPan Sonicとかそれこそメルツバウなんかと比べるとやはりヌルイ。

クレバーだな、とは思うがさほど惹かれない、というところだ。

CLPPNG [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (TRCP163)

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「昭和レコードTOUR SPECIAL DVD」





2011年に行われた、般若、SHINGO★西成を擁する昭和レコードTOUR SPECIALのDVD。
この後毎年続いていく昭和レコードTOUR SPECIALの第1回。2008年に般若自身が設立したレーベル『昭和レコード』のこの時期の集大成と言っていい内容だろう。
般若、SHINGO★西成は当然として、NORIKIYO、茂千代、ANARCHY、RYUZO、OZROSAURUS等が参加し、さらにゲストでYoung Hathle、鬼、B.Dなども登場するという、『昭和レコード』の、と書いたが、それどころかこの時期のヒップホップの美味しいところがかなり詰まっているといっても過言ではないメンツ。

まずNORIKIYOはこの時の新譜である『メランコリック現代』からの2曲が収録されている。「残念です」のコールアンドレスポンスとか、この時点でかなりお客さんが沸いている。さすがの人気だ。
次に茂千代。正直ほとんど知らないMCなんだけど、長いキャリアを持つ事がわかるさすがのステージだった。ただ、NORIKIYOのような、必ず盛り上がる曲をまだ持てていない様子。
そしてANARCHY。1曲しか収録されてないのが残念。どうせならもっとアガる感じの有名曲を・・・と思うのは後でDVDで観ているからなのだろうが、次に登場する唯一のハードコアバンドであるSANDは軽いジャムも収録されいて正直「なんでこの曲?長さ?」と若干思ってしまう。
RYUZOも1曲のみ。R-RATED色が出すぎるのを恐れたのか、契約なのか。ANARCHYも目当ての一つとして買った身には寂しい。
そしてOZROSAURUS3曲。MACCHOはいつも安定してカッコいい。
次にレゲエ方面からSPICY CHOCOLATE。「やってやる」のDUBヴァージョンという、まぁわからんでもないけど、特に誰も求めてなさそうな感じだし、さらっと終わる。
そしてメインのSHINGO★西成と般若、そしてゲストの数々。
レゲエ人脈も合わせてくるSHINGO★西成、Young Hathleや途中1人で「小名浜」も披露する鬼など、出演者総出で客演やマイクリレーの話題曲が、各々のソロの合間に出てくる。全員揃ってる「WORKOUT Remix」や「SPREAD DA SHINE」なんか今後は中々ライブで披露されないだろう。
ソロでの時間はしっかり自分の世界観を作り上げる両者だが、お祭り感のあるイベントなのでいい感じにゲストが入ってくる。そして最後は「頑張ってれば・・・」「昭和ANTHEM」 「何も出来ねえけど」で終わっていく。

いやー、いいイベントだわ。時期的にも、「SPREAD DA SHINE」、「STAY STRONG」、「24 Bars To Kill」、「 I REP」なんか公開されるたびに「夢のマイクリレーやぁぁぁ!」ってなってて、この後も「Beats&Rhyme」とかあって・・・幸せな時期です。
昭和レコードとR-RATEDの2つでメジャー資本に負けない何かが!とか本気でこの時は思えてました。
うん、いい時期です・・・・。

全部の出演者に時間が均等に割り振られてるDVDではなく、あくまで昭和レコード組がメインですが、これは誰か1人の出演者にでも興味があったら観といたほうがいいDVDだと思います。
しかしやっぱSHINGO★西成はいいわ。「ステージ」「ラッパー」というより「舞台」「演者」という言葉がしっくりくるような、いわゆる「台の上に立つ人間」というのはこういう事なんだな、と思わせてくれる。

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DOUBLE TITANS TOUR Vol.5 -Brutal Truth Fare Well Tour in Japan-  (Napalm Death、Brutal Truth、S.O.B) at 恵比寿リキッドルーム





待ちに待った3マン。全部好き。全部超好き。なのに意外と全部初見。
という事で、有給を取って午後4時まで寝てライブに備える。足を捻挫中なので、ちゃんとサポーターをする。
暴れないわけがない。
「開場時間くらいに行って、やっぱTシャツが欲しいよな、このメンツだと」なんて思っていたのだが、リキッドルームに行くのが久々だった上に雨だったせいか、あんなに駅から近いのに迷ってしまう。3度ほど完全に逆走してグルグルした後に交番へ。道を教えてもらって、真逆じゃねぇか!超近ぇ!とか思いながら着く。既に6時40分くらい。
グッズ売り場の列をチラッと見て諦め、会場内へ。
ロッカー・・・あ、小銭崩してねぇ、どこも混んでる・・・・。
そう、グラインドコアのバンドがこの規模の会場でやるにしては早い時間から異常に混んでいる。まぁ誰が前座とかも無い位のメンツだし、伝説のジャパンツアーの再現という意味も、Brutal Truth最後のツアーという意味もある。グラインドコア好きが行かないわけがないのだ。
とりあえず、動かずに落ち着いてたら上着を着ててもいいくらいだったので、そのまま後ろの方でまずはS.O.B!

とにかく、S.O.BやBOREDOMSの存在が無ければ、日本のバンドが海外に出る、ということの意義が変わっていたと断言していい位の存在。「本場」なんて言葉は存在せず「現場」だけがあると信じられたのは彼らのおかげだ。
正直言って、私は『Gate Of Doom』までしか聴き込んでおらず、それ以降は買った記憶はあってもそんなに聴いた記憶はない。NAOTOボーカルで参加していたOUTO等との『SATANARBEIT』ビデオもあまり好きではなかった。結局、初期〜中期と『History of...S.O.B』ばかりになってしまっている。
そんな私の感想。
完全に別のバンドになっている。
そんなことは初期メンバーがYASUEさんのみのメンツを見れば、『Still Grind Attitude』(これすら10年以上前・・・)を聴けば解っているだろう、と言われるとそうなのだが、目の当たりにしてしまうとちょっと辛かった。
出てきて最初にバーン!と音を出した瞬間の「S.O.Bだ!俺S.O.B観てる!」という激しい喜びは徐々に去って行き、演奏や機材は良くなったし、器用でパワーもあるETSUSHIさんのボーカルも安定してていいのだが、これは・・・と思ってしまった。悪いはずも無い、歴戦のメンバーと名曲がこのバンドにはある、しかしやはり違う・・・。
デスメタルに接近した時期中心のセットリストの中で、数々の名曲がコールされ、エキサイトし、徐々に気持ちが沈む、という繰り返し。最後は名曲「Let's Go Beach」。ファニーさと、軽妙さの無くなった「Let's Go Beach」は、一緒に歌う気満々だった私の口をとても重くした。

次にBrutal Truth!
大阪にも名古屋にも行けない貧乏な私には、生涯で最初で最後のBrutal Truth。てっきり、Brutal Truthはトリだと思っていたのだが、バックドロップがBrutal Truthのマークのようだ。はて?と思って近づくと、あれ?ドラムテックだと思ってたあのメガネかけた人ってリッチじゃね?あぁぁぁ、ダン出てきたじゃん!え?写真撮るの?いえーい!ダニー!とかやってるうちに次がBrutal Truthだと悟り、上着も脱がないままその場から前にしか動けなくなる。
ライブ開始。即モッシュからの前にベタ付き。
映像で何度も観ていた通り、何十年もルックスほぼ変化無しで、コーラスの時以外は下がり目で黙々とベースを弾くダン・リルカ!でっぷり太り、お決まりのジーパン裸足テンガロンハットの狂ったヒッピーと木こりの間みたいな格好でシャウトするケヴィン・シャープ!悟ったようなイク時のような恍惚の表情でドタドタパタパタ叩きまくるリッチ・ホーク!めっちゃゴツイ、ニューギタリストのダン・オヘアはルックスに違わずメタルっぽく手堅く弾いているが音が小さめ。
いやー、あの、全部好きなんですよ。本当に全部。理想のバンドなんです。Brutal Truth。5曲目あたりでダイバーに顔を蹴られてメガネ諦めてポッケにしまったんで、こっから視界はぼやけてますけど、関係ないっす。最高。
我が侭をいうなら、ギタリストはBrent McCartyがハードコアっぽいエッジがあって1番好きで見たかったけど、全然いい。最高。
めっちゃ聴いてた曲でも途中でわかんなくなるほど混沌とする瞬間があるのに、なんとなくバンド全体で帳尻を合わせていける感じとか凄かったなぁ。ギタリストのせいか、思ったよりは手堅い演奏だったけどね。
しかし、ケヴィンってこんなにおちゃらけるオモシロおじさんだったのには驚いたな。マイクをチンコに見立てるくらいはよくやるが、日本語けっこう喋ってたし、出っぱったおなかアピールとか、「you guys are pretty カワイーネー」とか適当な事言っておなさすりながら笑ってたり、「ケヴィンさーん!」って呼びかけられてめっちゃ反応してたり。
S.O.Bから無くなってしまっていたファニーさを存分に感じられて嬉しかった。叫んでる時は顔めっちゃ怖いしね。緩急っすよね。これでこそグラインド・コア。
いやー、満足っす。最高っす。
3曲目あたりで、引っこ抜かれた柵が後ろからクラウドサーフしてきたのは笑いました。

上着までびっしょびしょになったので完全に諦め、ここで引くわけにいかずそのまま最前近くに留まる。雨とか関係ないからもう、上着とパーカー駅のゴミ箱に捨ててくればよかったと心から後悔。

サクサクと機材の転換が終わり、トリのNapalm Death!
短いイントロからいきなりのSilence Is Deafeningでもう頭真っ白。いきなり最高潮。
Napalm Deathも今回はギターのミッチ・ハリスが家族の看病の為に参加できず、 Venomous Concept/Corrupt Moral Altarのジョン・クークが弾いている。ヴェノマスってバズとシェーン以外にもギターいたっけ?とか思ってましたが、要は気心の知れた実力者なのでしょう。
ミッチ・ハリスがいないのは残念ですが、このジョン・クーク、凄く良かったです。このあたりのジャンルのバンドに長年いたんだろうと瞬時に思わせるだけの説得力のあるルックスとギタープレイ、絶叫コーラスもちゃんとこなしてました。若干、彼によってハードコアっぽさが強調されたかも。
来年発売だという2曲の新曲も披露され、まぁいい意味でいつものNapalm Deathのライブです。他の2バンドと比べても圧倒的な現役感、バンドのまとまり。
ダニー・ヘレーラのドラムは安定して粒立ちの良いブラストビートを繰り出すし、シェーン・エンバリーはベースもだが、とにかく存在の存在感は半端じゃない。いくら禿げても長髪をキープする意気込みは素晴らしい。そして、いくつになっても止まっていられない子供のようにセコセコと動き回りながらも、メッセージを伝えたい時はちゃんと曲の前にその意味をしっかり説明し、ひとたび曲がはじまればガオー!という擬音が相応しいシャウトをかますバーニー・グリーンウェイ。
うーん、本当にレジェンドだわ。そしてまた来年ニューアルバムが出るっていう活動的な感じ。
「SCUM」聴けたの、嬉しかったなぁ・・・「Nazi Punks Fuck Off」聴けたの、嬉しかったなぁ・・・「Suffer the Children」聴けたの、嬉しかったなぁ・・・「You suffer」たぶんやってたけど、その時ダイバーに乗っかられててたなぁ・・・。

ライブが終わっても長い間ステージ上に残って、握手などのファンサービスをしてくれた彼らは素晴らしい。真のアンダーグラウンドキングですわ。

ということで、個人的な好みはありましたが、基本全部良かったし、楽しい1日でした。いやー、グラインドコア好きでよかった。
帰ろうとしたらラウンジで普通にケヴィンいてびっくり。人だかりが出来てたし、疲れきっていたのでおとなしく帰宅。


・・・・・・つか、30日にアースダムでVenomous Conceptあんだよなぁ。行きてぇ・・・けど金ねぇしVenomous Conceptあんま知らねぇ。迷う。

Goodbye Cruel World

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ボーゼ・ハドリー (著)水口剛(翻訳) 「ビニール・クロゼット 音楽界を創ったゲイたち」





なぜか私はよく、ゲイなのかと訊かれる。
新しいバイト先に入って3ヶ月も経つと、お目々をキラキラさせた女の子に「市平さんはホモなんですか?」と訊かれる。
長髪で細身の服の時は中性的に見えたのかもしれないが、短髪でオーバーサイズな最近も変わらず言われる。
一度細かく何故そう思うのかを逆に訊いてみたところ、「同じ男友達と遊び過ぎ」「妙に動作が繊細」「手がキレイ過ぎ、特に爪」「言葉使いが丁寧」「いつも身奇麗」「流し目や目を伏せる感じがそれっぽい」等々、色々出てきた。
なんというか、「いやー、それってほとんど褒め言葉じゃないの?その場合って『彼女いないんですか?いそうなのに』とかって言う感じじゃないの?」と思うのだが、どうもそうではないらしい。
最近、年齢的に太ってきたりしたので生活に気をつけて体型の維持をしようとしているが、よしながふみの漫画なんか読んでいると、どうも年齢相応に太ったりハゲたりしてないと、それはそれでゲイ疑惑が出るようだ。他人事として考えるとわからんでもない。
まぁ私はゲイ漫画や美少年はそれなりに好きだが、残念ながらセクシャリティとなるとストレートだということになる。おっぱい好きだし。

さて、タイトルの通り、これは音楽界におけるゲイ(とまとめてしまっているが、要はLGBT)のアーティストの話だ。
しかしこの本は暴露本でもなければ、ゲイの権利の為に・・・みたいな本でもない。誰かの伝記のような本でもない。なんというか、はっきり言って中途半端な本だ。
ザックリとした分けられ方で章立てられ、その章に見合ったと思われる人物の事が書かれる→「彼の友人でもある〜」みたいなゆるい繋ぎから次の人物の話にいつの間にかなっている。1人に割かれるのは、よっぽど大物でもなければ数行から1ページほど、というのが1冊ずっと続く。3、4人が匿名でインタビューを受けている部分もあるが多くは語られず、数ページほどで終わる。
情報量としてはすごいと思うのだが、1冊ずっとはツライ。それに先ほど書いたようにLGBTがごっちゃにされている上、イメージ戦略としての中性/両性というのまで、本人の意思なのか会社の方針なのかまでが不明なまま並列に並べられてしまっているので、多少は自分に知識のあるジャンルの話になると首をかしげる部分もけっこうある。
あと、これは訳が悪いのかもしれないが、1度目はフルネームで書いておいて、次の行で2度目に書く時はあだ名や略称で書いてしまっていたりして少し混乱する。ロバート→ボビーとかは日本語でまんま書かれるとちょっとキツイし、それ以外はもっとキツイ。
それに明らかにロックには詳しくなさそうで、バンド名や人物名の間違いがある。これは音楽本だとよくあるから難しいけどね、いまだに『マイルス・デイビス自叙伝』でさえ「「ワウ・ワウ」が「ワー・ワー」になってるみたいなやつ。ただ、にしても原著から間違ってるんでなければ、バンド名や人物名はそのまま訳せると思うし、確認すべきだと思うんだけどね。

ということで、20年以上前の本だという事を考えるとチャレンジングで凄い情報量の本だとも思うのだが、ちょっと今読むには厳しい内容かな。
『ビニール・クロゼット』(ビニール→vinyl→レコード。クロゼット→closet→come out of the closetでカミングアウトの意)ってタイトルは凄くいいから期待したんだけど。

ビニール・クロゼット−音楽界を創ったゲイたち

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Entombed 「Wolverine Blues」



Entombedの3rdアルバム。
最近、分裂したとか来日したとか何とかで話題になったEntombed。
私はニッケ・アンダーソン(The Hellacopters〜IMPERIAL STATE ELECTRIC、DTK MC5)がドラムを叩いている時代が好きです。

エントゥームドはスウェディッシュデスのパイオニアとして改名前のNihilist時代から一部好事家に認知されていたバンドなのだが、私はNihilist〜最初期Entombedに関してはそれほど興味を持っていない。一応は聴いていたのだが、よくある各ジャンルのパイオニア期のバンドの1つ、としか思っていなかった。
勢い重視でガツガツくるのだが、ドラムが良くいえば荒々しい、悪く言えば下手という感じ。それ以外の部分に関しても、まだそれほど個性が出ているわけでもなく、本当に多少、後の北欧のメロデスっぽいフレーズが出てるかな?といったところ。
しかしその後、音楽的にも個性が出だしてから、そのドラムは「下手」なのではなく「原初のロックバンド的」である事が解りだしてくる。
このアルバムが出た後すぐにヘラコプターズとして、MC5やThe Stoogesなどのハードにロックする(「ハードロック」ではなく)、パンクやガレージロックの先祖のようなバンドに影響を強く受けたバンドをはじめたことから解るとおり、元々あった要素を前面に出すようになったのだ。まぁ昔からずっと頑なにボロボロのMC5のキャップをかぶってたしね。

「デスメタル」というジャンルが整理されていくにつれ、細かくテクニカルに詰め込んでいくバンドが増えるなか、ロックンロール的な間のある大きいビートが強調されたエントゥームドは、かなり特殊なバンドになっていった。
解りやすいところで言えば、同じくデス/グラインド系のバンドを集めた、92年にリリースされた『Gods Of Grind』というコンピと、94年の『Earplugged』というコンピ盤を聴くとよくわかると思う。
現在と比べればまだまだ未成熟で混沌とした地下シーンにあっても、明らかに個性的になっていっている姿が確認できるだろう。

さて、このサードアルバムは、明らかに自身のルーツを強調してきたニッケをはじめ、「デスメタルかくあるべし」という型からの脱却を果たしてきたメンバーによる、デスメタル特有の重く激しい部分は当然あるものの、後のメロデスや70代っぽいドゥームロックにも後期カーカスにも通じる最高のデス・アンド・ロールを、奇跡的なバランスに無自覚なまま爆走している印象だ。
それは、ルーツを出していなかったこれ以前にも、自身の個性を完全に自覚してしまったこれ以後にもないもので、非常に得がたい、この時期特有のものだ。

ジェントでもデスコアでも、なんでも選り取り見取りな現代ですが、やっぱりモーターヘッドとか、この時期のEntombedを聴いた時の暴れたくなる衝動って、特別強いわ。



Wolverine Blues

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キミドリ 「キミドリ」



何かのきっかけや、その時の気分で頭の中に音楽が流れる事がある、というのはよく聞く話で、特別なものではない。
好き嫌いは別にして1回聴いただけなのに妙に頭に残る曲もあるし、朝起きてからずっと頭の中でリピートする曲があったり、スーパーの鮮魚コーナー以降ずっと「さかなさかなさかなー」と音に出さないで口ずさんでて「・・・はっ!」となったりもする。

私は気分が落ちていると、頭の中でこのアルバムの『自己嫌悪』がずっと流れている。
「キミドリ」とグーグル検索すると、キミドリに関連する検索キーワードとして最初に「キミドリ 自己嫌悪 歌詞」と出てくる事から、そういう人も多いのかもしれない。夏の雨にも合うし、冬の夜の町を歩いていても合ってしまう。逃れられない。

いくつかのコンピや客演を除けば、アルバム1枚とミニアルバム1枚を残して活動停止してしまったキミドリは、凄く特異なグループだ。
しかし、サイプレス上野/東京ブロンクスの「LEGENDオブ日本語ラップ伝説」でも第一回で取り上げている通り、ある種孤高の存在というか、ハグレもののカリスマのような感じがある。
あまりに類型的かもしれないが、HIPHOPといえばやはり「渋谷 六本木 そう思春期 も早々に これにぞっこんに」なイメージがあるわけだが、キミドリには中央沿線沿線が浮かぶ。パンクスでもメタラーでもロカビリアンでもスケーターでもファッションオタクでもサブカルっ子でも、なんでもまとめてごちゃっといて、なんとなく共存している中央沿線沿線。そのなかでもやっぱり高円寺20000Vとか西荻WATTSとかのライブハウスが浮かぶ。そうか、2つとももう無いんだよね・・・。
実際ハードコアバンドとも関係が深かったし、繋がりとしてスケーターというか、まぁストリートカルチャー。90年代BURSTとかに載ってる細分化される前の、もう全部「不良」って雑にまとめられる感じ。この感じ、本当に好き。
近い存在としてECDとかも挙げられるけどECDはもっと年上で、それこそ山崎春美の劇団とかにいたモロサブカルで中央線系なので、ちょっと違う。
短い活動期間と、作品の少なさだが、ここにはあの時代がパッケージされていて、とても豊潤だ。
『つるみの塔』のリミックスを含めても全8曲、内2曲はインストで、全体でも28分と短くて何度もリピートしてしまう。
歌詞の鋭利さ、声の良さもさることながら、音楽的にもとてもノリがよくて心地よかったり、チャレンジングというか、古い音源だと油断して聴いていると持ってかれそうになるようなDUBっぽい処理がされてたり、いろんな音が入っていたりして侮れない。
結局、またもう1周聴いてしまうのだ。

で、そうやってるうちに、落ちていた気分が治る・・・って事は無いんだけど、まぁこの時代って不良もオタクもアクティブだからね、そんな空気を多少でも浴びれるってのがいいやね。とりあえず一歩くらいは、っていう。



キミドリ 「自己嫌悪」

無駄だとわかっていても手をのばしたくなることもある
意味のないことばっか追いまくって意味を持たせてしまうときもある
自分以外のものが全てよく見えて やることやなすことが全てイヤになって
俺は誰だ 何者だ 何をすりゃいいのか 気がつきゃ自分に問いかけてる俺
なんでもいい いっそどうなってもいいなんて 決して口にはしたくはなかったけれど
ふとした瞬間 感じる虚無感 もううんざりだ
人のふりを見て我が身をなおすなんて てめぇ見ずして我が身なんてなおせないから
主義・主張なんて俺はないけど自己だけは確立したいよ
時々自分が不安になる 時々自分が不安になるのさ
時々自分が不安になる 意味もなくむしょうに不安になるのさ

朝起きてテレビをつけて タバコをとりだし火をつけて
外見て暗くなってたりすると 妙な気分な今日この頃
やりたいことがあればやればいいし そうでなければやらなくていいのに
なにかにつけて理由を考えている今日この頃
楽しければいい 楽しければいい 楽しければいいのは
楽しくないことがとてもたくさんあるからこそ とても楽しく感じるのかな
社会派なんてクソ食らえ 社会の前に我に返れ
同じ空のもと共に生きて いろんな考えあるけれど
のんで のんで のまれて のんで のんで 結局他人にのまれてる
時々自分が不安になる 時々自分が不安になるのさ
時々自分が不安になる 意味もなくむしょうに不安になるのさ





・・・どこ引用するか迷って迷って、結局全部持ってきちゃったよ。

キミドリ

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中原昌也 「続・エーガ界に捧ぐ」





「このブログ、どういうつもりでやってんの?」と訊かれれば、「まぁ出来るだけ適当に。自動書記的な」とか「昔のCDのライナーノーツにあった、『結局、作品の事じゃなくてお前の身辺雑記になってんじゃねぇか』みたいなやつがやりたいんすよね」と返しているのだが、明らかに影響を受けているのが中原昌也。
暴力温泉芸者〜Hair Stylisticsでの音楽活動に加え、映画評論や小説などの文筆業、そして最近では画家としても活動している、サブカルっ子にはお馴染みの人。『デス渋谷系』とか言われてたの懐かしいっす。
繰り返し本人が「嫌だ嫌だ書きたくない」「生活のために恥をさらしてるだけ」と語る小説も、私はその投げやりっぷりが結構好きなのだが、なにより『中原昌也 作業日誌』が一番好きだ。

『2008年、高橋源一郎の選考により『中原昌也 作業日誌』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。高橋は「おれの基準で、いちばん小説になっていたもの、最高の小説だったもの、それが、一見、ただの日記にすぎない、聞いたことも見たこともないCDやDVDの膨大な購入リストとグチと泣き言ばかりの、この中原昌也の『作業日誌』だった」との選評を行なった。
                                                           wikiより         』

と評された日記は、心からこうなりたいとも、逆にどうしてもこうなる事だけは避けたいとも思う、同属嫌悪のようなものを感じながらノンストップで読んだくらい好きで、同時に二度と読まないと思う。
上記の評どおりで、私はある程度はわかるものの、異常な量のCDやDVDを買い、そのせいで困窮し、日に何度も口座に振込みがないか確認しに行き、どうしようもなくなってCDやDVDを売りに行く。そしてその金でまたCDを買ってしまう。挙句に家賃が払えずに追い出され、出版社の会議室に寝泊りして原稿を書く、みたいな事がエンドレスで、異常に粘着質にやたら長くグチグチと書かれている。
しかし、さすがにそれが出来るほどの人生は送っていないので結果、『週刊SPA!』で連載の「エーガ界に捧ぐ」に近い感じになったんだと思う。久々にこの続編を買って気がついた。

無印の「エーガ界に捧ぐ」も以前に読んだが、変わっていない。リリー・フランキーのイラストも毎回いい感じ。
中原昌也の文章は、別に論じられている映画を見てなくても楽しめる、というかまず映画を論じてない事も結構あるので大丈夫。映画愛はあるのでたまに素晴らしい(又はその時の精神状態にぴったりくる)映画がお題だと急に生き生きと、時にはそれにすがって信仰告白する様に褒め、しかしやはりほとんどが愚痴や生活の困窮、石原慎太郎憎悪などをぼやくばかり。
やっぱこれですよ。こんなのをずっとだらだら読んでたい。
別にこれを目指してたりはしないけど、明らかに影響されてる。

青山真治、高橋源一郎、高橋洋、リリー・フランキーというおなじみなメンツとの対談も面白く読んだが、この後、「中原君が『昨日、芥川賞のパーティーで・・・』なんて言ってるとは」みたいに驚いてたリリー・フランキーがこの後すぐ「東京タワー」を200万部売るんだもんなぁ、どんどん変わるよねぇー、いろんな事が。

続・エーガ界に捧ぐ

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伊藤計劃 「虐殺器官」





ジョン・ゾーンのNaked Cityちっくなタイトルと、『ゼロ年代最高傑作』と書いていた帯に興味を持つと同時に、発刊当時古本屋でバイトしていた私は、一応文庫であるにもかかわらず本のサイズがちょっと大きい為に、棚に入れるにも、ストッカー(在庫を入れる棚の下の引き出し)に入れるにも不便でイライラしていました。
有名作家の推薦文を載せた帯のデザインを含めて、面白そうだな、と思うと同時になんかラノベっぽいなーと敬遠しており、さらにここ数年、物語を受容する元気がなく、ドキュメンタリーだったり自伝ばっかり、もしかしたらヒップホップもそういう理由かな?うん、まぁそんな感じなんで好きだった小説をほとんど読まなくなり、特に特殊な設定から理解していかないといけないSFというジャンルはまったく読んでいなかった。
まぁただ『ゼロ年代最高傑作』だったら頑張って読むかな、ということで4年越しでやっと読みました。

えーと、そんなにかなぁ・・・少なくとも『ゼロ年代最高傑作』ってのはどうかな?いや、ゼロ年代って私デスメタルバンドで地下にいるか、部屋にこもってバイト代で買い漁った70年代〜90年代のサブカルチャー物を貪ってたので、ゼロ年代ってかろうじてヒップホップ聴いてたくらいであとは全然わからないんで、そうだ!って言い張られれば、「そうすか・・・」って引き下がりますけど、そんなにでもなかったなぁ、俺は。
あ!あとアニメちょっと観てたか。サブカルの流れでエヴァ好きになって、オタクってモノに興味を持ってハルヒとからき☆すたとか・・・うん・・・・。

いやね、読んでてなんか同世代感があるのよ。正確に言うと、私は遅れてきたサブカルっ子なんで1世代上の人と話が合う事が多いので、1世代上かな?って感じ。たぶん巡回してたサイトとか似てるんだろうな、オカルトとか陰謀論とか好きだろうなぁ、サブカル好きなんだろうなぁ、ネットが発達する前はレンタルビデオ屋とか古本屋とかの常連で、西新宿とかロフトプラスワンとかも行ってたんだろうなぁ、って。
けっこう長いし苦手なSFなのに思ったよりさらっと読めたから、なんか一瞬凄く面白かったようにも感じるんだけど、冷静に考えると、これはちょっと違う感情かな、と。
作者の出してくる固有名詞の数々に、書こうとしている世界観に、デジャブというか、元ネタを興奮して読んでいた、それもネットが発達して、はっきりいえば2chまとめサイトを、こんなに効率的におもしろい与太話が読める!しかも解んなければすぐググれる!っていう興奮してひたすら文字を追っていた自分が重なるというか。
80年代っぽい教養主義ってわけでもないと思うんだよね。趣味人ってわけでもない。うん、今、自分にブーメランな感じが凄いんだけど、そこは本物じゃない感じ。だからと言って全部ぶっちゃけた上で再構築、パンツ脱ぐってのはエヴァがやった。景気は悪くなったので、安い興奮はパソコンでくらいしか得られない。負のループ、八方塞がりなまま。
そりゃ危険ドラッグ(この名前本当に間抜けだよね。逆に秀逸、なのか?)も流行るわって感じ。

まぁ話がそれましたがネット世代より上、だから2世代上以上の人には、凄く新鮮に見えたのかなぁ・・・なんて思ってしまいました。作者は12歳上だからちょうど一回り、1世代上。惜しくも夭折されてしまったのですが、限られた時間でここまで評価された作品を書けたのだから、ここからさらに何作か書いていたら、またこの世代なりの素晴らしい作品を書いていたのかなぁ、とか考えてしまう。

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「ライムスター宇多丸の『マブ論 CLASSICS』 アイドルソング時評 2000~2008」



もはやラジオは勿論の事、テレビに出ている事すら特別な事でなくなった感のある日本語ラップ界の重鎮であり、J-POPのみをプレイするDJ集団「申し訳ナイト」のメンバーでもあるライムスターの歌多丸による、単著としては初の単行本。
まだ下衆かった頃のBUBKA(連載してるってだけで共演NGのアイドルとかいたみたい)から続く連載をまとめたもの。
アイドルソングのみの音楽批評というのはこれくらいだっただろうし、今もそうだろう。
しかも音楽評論ではなく「時評」と銘うっている通り、音楽のみを語るということではなく、アイドルを取り巻く状況も含めた話になっている。
2000~2008ということは要はモーニング娘。全盛〜Perfumeのブレイクまで。ちなみに『LOVEマシーン』が1999年9月。ということはアイドル冬の時代と言われていた時に現れたモー娘。が、どんどん売れていき、1999年の年末にかけて本格的に日本を制覇した直後。
成り立ちから、今のAKBにも通ずるASAYANでのドキュメンタリー的な見せ方から、メンバーの統一感の無さから、異形のアイドルであるモー娘。はファンにとって『語りやすい』存在であり、頻繁にモーヲタ/アイドルヲタ同士の激論が紙面に載っていた流れで、この連載に至ったのだろう。

いやね、今もBUBKAがあって、AKBだらけの紙面だから同じでしょ?ってなるかもしんないけどさ、昔のBUBKAって本当に下衆かったんだよ?無い事にされてるっつうかさ、表立って読んでるって言うもんじゃない感じ。
今はオフィシャルにAKBが載ってるわけで、BUBKAの表紙って名誉だしなりたいものなんだろうけど、昔のBUBKAで表紙っていうのは致命的なスクープ撮られたって事だからね。

と言うわけで、近田春夫「気分は歌謡曲」〜「考えるヒット」の流れを汲むJ-POP批評、しかもアイドルソングのみの本。
キャリア初期から雑誌「Front」〜「Blast」でライターをしたり、レコードのライナーノーツを書いていたので文章力は申し分なく、というかむしろストリート的な価値観が圧倒的で、メッセージが盛り込みやすい音楽ゆえに「言いたい事は曲で言う」というヒップホップ文化の中で、キチンと外部に向けて活字でメッセージを出していた(朝日新聞への反論などは素晴らしかった)、そして本来は何でも取り込めるはずのヒップホップが「ヒップホップらしさ」みたいな事にとらわれるのを危惧し、「Front」〜「Blast」の連載で漫画読め映画観ろ自分で考えろ、とやっていたアーティストとしては唯一と言っていい人だったので、むしろ期待して毎回読んでいた。
実際、過去から現在に至る歴史も、状況論も、解りやすく簡潔にまとめられており、そこからPerfumeのブレイクまで一気に読んでいくと、ただディスクレビューを並べているだけに見えて、一つの物語として出来上がっている。まだ宇多丸や掟ポルシェらくらいしかPerfumeを推してなかった時代に「あ、カッコいいじゃん」と思ってCDを買い、自称音楽好きの友人に聴かせても「アキバ系だね(嘲笑)」くらいの反応を喰らっていた事を思い出したりして、不覚にもちょっと感動してしまった。
正直、楽器を演奏せず、単独での作曲はできず、ディスコ/クラブミュージック以外にはそんなに明るいとは思えない宇多丸なので『音楽批評』としてはそこまでかな?やっぱあくまで『時評』なんだな、と思ってしまう瞬間はあるのだが、やっぱり文章がいい。

例えば『ハードコア』という表現は
『このジャンルを通じてのみ表現され、あるいは理解され得る感情やら何やらが充溢した、これはだから、やはり真の『ハードコア』チューンなのです。』
と説明され、
『アイドル』とは?というと
『アイドル」という存在を、なるだけ普遍的、かつ簡潔に定義できる表現がないもんかなぁと思って、このところずっと考え続けていたのですが……とりあえず思いついたあたりで、こんなのはどうでしょう。『魅力』が、『実力』に優っているパフォーマー』
とくる。実にしっくりくる、パンチラインだと思う。

ラジオもいいけど、もっとこの人の文章読みたいんだよなぁ。それかやっぱり吉田豪によるロングインタビューだね。

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