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posted by fanblog

蟹めんま 「バンギャルちゃんの日常 2」

不思議とあと引く作品だったので、ブログも全て読み、さらに単行本も購入。

というか、実は2、3巻をまとめて買って読んでて、感想書こうと思って「この話は2巻と3巻どっちに入ってたっけ?」とか思って何度か読み返しているんだけど、その度に2冊とも読みふけっちゃって終わるんだよね。
エッセイコミックって軽く読み飛ばす用に買う事が多いんだけど、この人の漫画って派手なエピソードとか有名人がたくさん出てくるわけではない(バンド名はほとんど伏せているか仮名になっている)のに、なんか何度読んでも面白く読めちゃうんだよ。

派手なエピソードでは無く、地味な、というか生活に根ざした庶民的でありながら情熱だけはあって工夫したりしているところが共感できるのかなぁ?
私はバンギャではないどころか、そこまでV系に興味があるわけではないんだけど、なんか読ませるんだよなぁ、この人の漫画。いつのまにか自分の事と重ね合わせて共感できてしまうっていう。
そう考えると、コミックエッセイの作家としてめちゃめちゃ才能あるんじゃないだろうか、この人。
普通におもしろく読んでただけなんだけど、ちょっとこれは凄いわ、何度も読めてしまうくらい作品の強度が高いというか。

そんなこんなで2巻なんですが、とりあえず一読して驚いたのが漫画のけっこうな分量がブログで読めてしまう事。
先にブログを全部読んでいたのでちょっとビックリしました。単行本出ると消す人多いんですけどね、太っ腹です。
そして、それを加味しても損した感は無く、用語辞典や4コマ、インタビュー漫画なども合わせて、改めてもう一度漫画を読んでも、前述のように面白く読めて満足する。

2巻では、1巻(というか続くかどうかは売り上げ次第だったのだろう)の好評で、おそらく漫画家専業にもなり、増えたV系人脈や自由な時間とお金によって、バンギャル復帰後の活動範囲も広がった事による、健全な話題の広がり方をしている。
1巻では学生時代、2巻ではそれに加え社会人時代の事も描かれており、さらに復帰した事による自分の現役時代とのギャップも書いている。

学生時代によく行ったショッピングセンターの閉店や、東京で就職して更にバンギャル活動が活発になると思いきや「そのうち行こう」と思いながらフェイドアウト、バンギャルをあがる/あがらないとか、V系のDJイベント、無料イベント、初めての遠征、海外のバンギャにインタビューとか、時代を飛び越えながら盛りだくさんな内容。

1巻よりもアクティブな感じ。好評で2巻出して、ノッてる感じですね。

不思議なんだよなー、面白いんですよ、何度読んでも。

1巻感想↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/670/0

バンギャルちゃんの日常 2

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Awful Things (Live) Good Charlotte X Lil Peep Memorial Service Tribute





昨年の年末に21歳の若さで亡くなったLil Peepのカヴァー、というかトリビュートとして発表されたもの。

「ラップ界のカート・コバーン」なんてアホみたいな形容をされたりもしがちなニューヨークのラッパーで、ファッションや振る舞い、ゴシップ的な意味を除いても、音楽的にも実際にグランジ/オルタナティブの影響を物凄く感じさせられるラッパーだった。

というかモロにグランジリバイバルな感じ。それが「ラッパー」の作品として出るのは面白いな、と思って追っかけていた。
わざわざ括弧をつけて書いたのは、まぁ下にリンク張ったんで聴いてみてもらえば分かるんだけど、いわゆる「ラップ」という感じではなく歌ってるんだよね。
最近のUSのラップだともう、「歌うようなフロウ」とかを超えて、ドンドン壁がなくなっているというか融合しているというか、特にトラップってジャンルのラッパーはそうかな?もう全然歌うんですよ。
別にAK−69みたいに両方出来るとかではなく、自然にどっちでもいいって感じで。
今回Lil Peepの命を奪った原因でもあるダウナー系のドラッグが流行ってて、ダルそうにラップするのとダルそうに歌うのが近い感じになるからかな。
ブラインドで聴かせたら、リズムにEDMの影響のあるグランジに聴こえると思う。
というわけで、ギターロックやグランジが好きな同世代にも薦めてたんだけど、まぁ不思議そうな顔されますね。「えーと...でもラップなんだよね?」って。実際に聴かせるまで理解されないですね。

はい、ただまぁ、残念ながら亡くなってしまって、そんなところまで過去をトレースしなくても...しかも更に凝縮された形で...と思わずにいられないですね...。

そして、勿論色んな人がコメント出したりしてるんだけど、Good Charlotteがこの映像を公開して、あーやっぱバンドでやってもいいなぁ、単純にいい曲だよなぁ、とか思って、またイロイロ考えてます。



こっちが原曲ね。


Lil PeepもBlink 182をライブでカヴァーしてたりするから、近しい関係だったんだろうな。


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ツチヤタカユキ 「笑いのカイブツ」

深夜ラジオを聴いていれば当然知ることになる著者の初の単行本。というか、「オードリーの若林の所から実家に帰っちゃって、どうしてるんだろ?」と思ってたら本が出てビックリした、という感じ。
当然、興味はあったが、今更読んだ。
なんかね、タイトルから粗筋からインタビューからなにから、なーんか違和感があったんですよ。それで遅れました。

読んでみると、最初は共感できる部分もあったのだけど、徐々に違和感が。最初は「凡人がどこまで出来るか」だったはずがいつのまにか「笑いの能力が高い」「天才」「カイブツ」になってしまう。
変わったのは自意識だけなのでは、と思うんだけど。
結局ね、「凡人がどこまで出来るか」という事だと、優秀な下請けくらいが限界だったりするんだよね...。
いや、私も一応それなりに音楽やってたりしてたんでわかるんですけど、本当の天才以外は普通にサラリーマンと変わんなかったりするんだよね...。例えば、今は教則本で有名になってる先生が、カラオケのバックや着メロを過労で倒れるまで作ってたり、即興しか興味の無いジャズマンが営業バンドでマツケンサンバ弾いたりしてるのを見てきてるからね。超上手いのに「当てフリも立派な仕事ですよ」って寂しそうに言ってたり。
いわゆる「アーティスト」でなければ、音楽だけやるってのは無理なんですよ。
というか、よっぽど売れてなきゃ遅刻とかも出来ないからね。

本の内容は予想通り粗筋通りなんであまり書くことは無いので、この著者と一番分かりやすく比較できる対象を考えると、少し前にアウトデラックスに出ていた、「けうけげん」がいると思うんだけど、あっちはもうアウトサイダーアートに近いからね。それと比べるとどうもね・・・。しかもあっちのが意外と大卒で正社員っていうね・・・。親のために芸人ではなく安定した正社員の道を...っつっても才能があるからそれで稼ごうとするマネージャーみたいな人も付くし、その人の紹介とかいらないレベルでもう一発で面白がられるわけですよ、でテレビ出て。
ぶっ飛んだ天才で、親も安心させて、安定してて、その上で才能がもったいないっつってテレビに引きずり出されてくるわけ、あっちは。

同じくケイタイ大喜利レジェンドのライターにインタビューされているのもあったね。だから...そうも出来るのよ。
「全てを笑いに捧げたからこんな人生です」じゃないんだ。「極端な事をしたから凡人でもそこまで行けました」なんだ、やっぱ。

しかもなんかね、けっこう気になる存在だったから本を読む前からネット上のインタビューとかも読んでたし写真も見てたんだけどさ、「全てを笑いに捧げた」っていう人に見えないんだよね。物凄く自意識過剰な感じを受けるのよ。なんというか、「高くは無さそうだけどちゃんと自分なりにデザインで選んだ服」を着てるように見えるんだよなぁ。普通に自意識があって、自分で選んでるんだけどダサい人って感じ。
本の中でも「ヤクザに殺されるならカッコいいかも」みたいなのが出てきて、結局カッコいいとか悪いとかの自意識モリモリなんですよ。「ヤクザに殺されるのは面白いのか?笑えるのか?」じゃないの?って話。
本書の中でいうと、人と違う「カイブツ」を自称するのに、人に変な目で見られる「町の名物おじさん」にはなりたくない、っていう自意識のあり方。
結局、カッコよくありたいっていうのがさ。

そこに通じるのかな?最初の3000円の話しか書いていなかったけど、あれだけ採用されてればそれなりに金になるだろうし、ほぼずっと実家で家に金も入れてないわけだろうしなぁ。
あ、あと、「27歳、無職、童貞」みたいに帯の裏にデカめに書いてるけど、27歳で彼女出来て童貞喪失してるのね...。しかも本の真ん中あたりでバッチリ1章使ってその話書いてるし。
売る為に編集者とかがした事なんだろうけど、なんかね...。

まぁ少なくとも、大喜利やネタ作りにかけたのと同量の情熱を文筆には傾けていないのが丸見えなので、「面白くないやつが出世して!」「才能無くても媚びるだけで稼いでるやつがいる!」というのが、文筆で金を貰っている自分に跳ね返ってこないのは何故なんだろう?と思ってしまう。
もちろん、編集者もついて直しているのだろうけど、漢字や言葉の使い方に不自然さを感じる。個性を出そうとしているのかもしれないけど、端的に失敗だと思う。
「燃え殻」「こだま」「爪切男」と文筆の世界でブログやツイッター界隈から本物の才能が出てきちゃってる中、正直これでは勝負にならないと思うわ。
また10年文章だけ書き続ければ何かしら生まれるかもしれないけど、結局、中途半端に培ったものを切り売りして金にしちゃってる現状だもんな。

最大のテーマであろうお笑いや、そこにかけた情熱と極端な生活より、意外と、彼女の事を書いた章の、彼女と別れた時の

「アナタがまだ僕を好きな間に、アナタの隣で、死んでおけば良かったと、僕はその時、思った。」

って一文が一番好きだったな。
たぶん彼が自意識から出てきたのは彼女と一緒の時だけで、その最後に書かれたこの一文が、私には一番心に残った。

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