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Minor Threat 「First Demo Tape」





Minor Threatのその名の通りデモテープをCDにしたもの。
価格が安い!という理由で十代の頃に買って、これ自体がとてもかっこよかったからアルバムを何年も買わなかったくらいいい作品。というか正直名作だと思う。
ハードコアなので音質が良くなくてもそんなに気にならないし、その3年余りの短いキャリアの中では音楽性が変わったりしなかったグループなので、正直、デモテープの時とさほど変わらない環境で作られたであろう「Complete Discography」の前半より、こちらのほうが音が生々しく、荒々しくてカッコいい。
結成2ヶ月後に録音されたものらしいが、完全にMinor Threatである。

ストレート・エッジ思想の原点であるイアン・マッケイはドキュメンタリー映画の「アメリカン・ハードコア」でも人一倍健康そうな姿を見せており、いまだにThe Evensで現役のバンドマンであり、自身のレーベルDischordを運営している。
尊敬すべきアンダーグラウンドの偉人の1人だ。



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NORIKIYO 「exit」





SD JUNKSTA/SDPのNORIKIYO、1stアルバム。
実話ナックルズで記事を読んでからずっと気になってはいたがなかなか手が出ず、今更ながらに購入。
なかなか手を出さなかった理由としては、客演で「おっ!」となることはあっても、個人名義での曲にはハマった事が無かったし、日本語ラップを聴きはじめた頃はギャングスタとかクルー物が苦手で、二つとも当て嵌まってるように見えたからかな。佇まいとかも独特だし、好きではあったのでいつか聴くんだろうな、とは思ってたけど。
軒並み好評、というか年間アワードで1位獲ってたりするので、意気込んで聴いたら最初は拍子抜けしてしまった。
ビートもフロウもローファイ気味でシンプルなせいか、とらえどころが無くさらっと流れてしまい、気がつくとアルバムが終わってたからだ。
おかしいなー、と思いながら、ここ2、3日ずっとかけていたら、好きになったし、聴き方がわかったような気がする。
凄く淡々としているのだ。イリーガルな話でも、捕まったり、出所したりを経験した話でも。ソロラッパーとしての1stアルバムなのに、それをやたら声高に、大げさにセルフポーストを交えたりせずに、淡々と、普通の生活として歌っているのだ。
そう感じ出すと、淡々とシニカルに、でも中身は当然熱く、仲間と馬鹿もする、みたいなPVなどで観ていたNORIKIYOのキャラクターと重なってきて、アルバムに入っていけた。客演しているSTICKYのいるSCARSに近いけど、地元密着型のクルーの暖かさが出ている気がする。
そうやって音楽に入っていくと、歌詞の良さを発見するし、どんどん引き込まれていき、好評の意味が理解できた。
一聴しただけだと、「タイトにまとまっている」と思うか「単調でつまんない」かは、分かれてしまうと思うが、ちゃんと聴くと素晴らしい。途中でもっと緩急がついてればなぁ、とは思うが。



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「ティーンエイジ・パパラッチ/ TEENAGE PAPARAZZO」





13歳の少年パパラッチのドキュメンタリー。
「13歳」「パパラッチ」「ドキュメンタリー」とくれば観たくもなる。
まぁ、タイトルそのマンマの内容で、まぁ当然少年の成長が描かれて、そして物語は続く・・・なんだけど、観てから今これを書くまでにちょっと時間がかかってしまったせいか、思い出しながら書いてて、「そんなたいした話でもないかも・・・」と思ってしまってる。
それなりにオモシロかったんだけどね。
まぁジャケ写を見ればわかるんだけど、かわいいんですわ、13歳のオースティン君。
金髪に大きい青い目で、頬にちょっと幼さが見て取れて、でもパパラッチで稼いでるからいいもん着ててね、背伸びした感じもかわいいね、なんつって。ハリウッドの街をMTBとかスケボーに乗ってるとことか、いいなぁ、なんつって。
見た当時は「セレブがどうの〜とか、映画に出てくる『疑似社会的関係』がどうの〜とか」書こうと思った気もするんだけど。
まぁ、冷静に考えると変な話だよ。両親は離婚してて、父親はほんの2度3度軽く注意するくらいの登場だし、母親と同居なんだけど、母親はなんか女優崩れみたいな感じだし、劇中には描かれてないが、おそらく金を家に入れてる(パパラッチとしての一時期の年収は1千万ほどらしい)せいでめちゃ放任、そんな甘ーい甘ーい両親の元、勉強は家庭教師が家に来るスタイルでほぼ学校には行かず、13歳で朝方までパパラッチやってて、下手な勤め人よりずっと稼いでるんだから。

前に「クルーエルインテンションズ」のDVDおまけに収録されてた監督インタビューかなんかで言ってて、凄く頭に残ってる言葉があって、まぁ全然正確な引用じゃないけど「登場人物には、普通の同年代の人間より、少し上のクラスのライフスタイルを見せると、観客はあこがれる」みたいなことで、これがぴったり当てはまる気がするんだよね。
そりゃ13歳で学校や親という制約無く、パパラッチで稼いでりゃうらやましいよ。もちろんスキルも必要だろうけど。
でも、私はDVDで観たので、13歳のエイドリアン君も、15歳のエイドリアン君も、その数年後のDVD用にインタビューされてる17、8歳のエイドリアン君も観れたんだけど、後者2人のエイドリアン君がジャケ写に写ってたらレンタルしてないね。アメリカ人は子供に見える時期が早く過ぎるから、もう普通の不細工な青年なんだもん。
まあ、この映画の監督でもある俳優エイドリアン・グレニアーが、他にもリアリティショーなどにもオファーがきてたエイドリアン君に、この映画専属になってくれと言って、特別に撮らせた部分が多い、というのがうまかったんでしょう。大人の勝ちって感じ。
監督が俳優だからか、有名人も多数出てるんだけど、エイドリアン君を「弟のように思ってる」というパリス・ヒルトンが一番メインで出てる。
やっぱおもしろいんだよなぁ、パリス。この映画の中で一番よかったのはパリス・ヒルトンだね。


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伊集院光 「のはなしさん」





伊集院光のメールマガジンで連載されていたコラムをまとめた本第3弾。
1巻は読んでて、2巻・・・読んだっけ?とか思ってたら3巻が出てしまって、なんとなく放って置いていたがようやく買った。2巻はやっぱもう読んでいた。
伊集院はテレビでニコニコして無難なコメントしたりクイズに答えてるる時が「白伊集院」で、ラジオでの毒舌や痙攣的な笑いを追及するときは「黒伊集院」なんて言われている。この「のはなし」シリーズは、うすーいグレーくらいの伊集院だと思う。「あ」から「ん」までの五十音から始まる言葉をお題にして書くコラムなので比較的自由にテーマは選べるだろうが、メールマガジンという形態なのでそこまで多くの人の目に触れないとはいえ、「白伊集院」しか知らない人が多いだろうからかな。
私は一時期、「深夜の馬鹿力」の結構なヘビーリスナーで、聞き出したのは遅かったがちょうどネットも発達して来た頃だったので、なんだかんだでほぼ全ての回を聴いたし、家にいる時は1日中「深夜の馬鹿力」を流しながらなにかしらしていたので、一時期本当に「俺は音楽より伊集院のラジオの方が好きなんだろうか・・・」と悩んだくらいなので、知ってる話も多く載っていた。
紙に字としてラジオのトークをペーストしたような文体なので、やっぱりちょっと無理があって、即興で喋る脱線トークを無理に再現してある感じとかは、書いてあるのを読むとなるとちょっとキツイ部分があったりするが、話自体は折り紙つきに面白いし、うすいグレーな伊集院もゆったりのんびり読むのにはちょうどよく、逆にラジオで話せないようなほのぼのする話も出てきたりして、熱心にリアルタイムで録音してまで聞くほどではないくらいの今の自分にはいい温度だった。

1巻2巻を読み直してないので忘れた部分もあると思うが、自分は「理屈バカ」というか「バカ理屈」だと嘯くが「『根性なし』で一つよかったなと思うことは、ある程度両側の意見が理解できること」と言うような、気の弱さもあったりする伊集院の、哀愁というか、メロウな部分が出てる巻だと思った。奥さんの話で始まり、5代目三遊亭圓楽の死の話で終わるからだろうか。もちろんその間には馬鹿話がいっぱいあるのだけど。
「日曜日の秘密基地」(日曜の昼にやってた伊集院のラジオ番組)でピエール瀧といじめられっこにエールを送ったり、震災の時や、亡くなった身内や友達の話をする時のあくまで笑いとして成立させながら、むしろ照れ隠しで笑いにしながら、ちゃんと自分のメッセージを伝えようとする所が私は好きだ。
こち亀のいい話の回とかみたいな感じかなぁ、言うなら。
これはゲッツ板谷の本を読んだ時にも感じるのだけど、「地元」ってものがあってそこには今でも「家族」や「友達」がいて、というのはとても羨ましい。
ユートピアとしての昔の記憶のことではない、思い出の店が潰れ、家族は徐々に年老いて、友達は家族を作り・・・など、急に居なくなったりする他人、自分がどれだけ愛着があっても全く関われずに無くなる建物などを、地域ごと、他人同士の記憶のネットワークで保存して、それを生活の糧としてるような印象を受けるからだ。
地元の無い私の、無いものねだりかな、「いろいろしがらみがめんどくせーよー」と愚痴ってた友達も地元に帰ったし、私はいつも取り残されたような気持ちになる。
1人は楽だが、めんどくさそうなこんな人との繋がりを、もっと持ってみようかな、とか読んでると思ったりする。長けてつまらない上に関係ない話になってきた、終わろう。

・・・いやいや、もう一回言うけど、基本馬鹿話で、面白いよ。これで伊集院好きになったら、ラジオも聞くといいと思うけど。きっと面白すぎてびっくりするよ。私のお勧めは「深夜の馬鹿力」の「やっつけようスペシャル」です。

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ERIC B. & RAKIM 「PAID IN FULL」




名盤!5本マイク!クラシック!
Eric B. & Rakim、1987年のデビューアルバム。

お恥ずかしい話、これを少し前に聴くまで私はほとんど日本語ラップしか聴かず、歌詞を日本語パズルとして解読するように韻を探すようないわゆるマニアで「ヘッズでもなんでもないな、グラフィティーもダンスもよくわかんねぇし」なんて思ってました。
しかしどんどんヒップホップが好きになるにつれ、クラシックといわれるアルバムくらいは聴いておかないとな・・・と思い、順に聴いていっていて最初にガツンとキたのがこのアルバム。
一応私はギターを弾いてるのでトラックには耳がいく。しかし、好きになるのは元ネタがいいなと思うものや、アンビエント、音響系のもので、「ヒップホップならでは」と感じるトラックが素晴らしいものは、いくつかあるもののアルバム単位ではなかなか出会えなかった。
「生演奏 hiphop」などで何度も検索し、生楽器でヒップホップをやっているグループや、DJと生楽器のセッション、バンドとラッパーのセッションもイロイロ聴いたが、ピンとこない。DJ機材を使った音響作品や、バトルDJなどの方に気がいってしまったくらい。
だったのに、このアルバム聴いてぶっ飛んだ。Eric Bの作るトラックは、生演奏のヒップホップものよりずっと自由に、即興的に聴こえました。作り込まれてるのも勿論わかりますが、ターンテーブル、サンプラー、ドラムマシンも当たり前に楽器で、自在に音楽を作れるということを痛いほど思い知らされました。実際、生楽器でも特にビバップなどのジャズのアドリブは用意しているツーファイブフレーズのをレゴのように組み合わせている部分もあると言え、現在はもうサンプリングしているからどう、とかではないのだ。てかロックンロール〜パンクなんか何十年スリーコードやってんだって話だし。
シンプルなビートのみに乗せてラップもカッコいいが、これほど相互にかっこよく絡んでいるものは初めてで、とにかく驚いた。物凄くかっこいい。今更ながらこれがヒップホップなんだなぁ。そりゃ英語わかんなくても聴くよ。
えーかくいう私も英語は苦手なので、和訳もついてない輸入盤なので、意味はこれから・・・って感じだが、ラキムのラップもキレキレでカッコいい。ゆったりした落ち着いたフロウで、はっきりと言葉を置いていくので意味がわからないなりに歌詞が聞き取れます。

そして、ロック好きにも是非聴いてほしいアルバムです。特にKORN好きな人は必聴です。「あの効果音的なフレーズはどこから来たのだろう?」と私も思っていましたが、えーと、ハッキリとした元ネタがぱっと思いつくだけで2つほど聴こえました。KORNはむかしから大好きだったのですが、自分も気がつかなかったし、あんまりHIPHOPからの引用にふれる人がいませんでしたね、ロックの評論家はヒップホップ嫌いなんでしょう・・・House of PainのJump Aroundとかマンマなんだけどね。 他にも、聴いたことがあるように感じたとこがいくつかありました。

さておき、「お前らが今夜のバンド?楽器は?」と訊かれ「これ」とレコードを見せたらレコードで殴られるPVがありましたが(なんてグループのなんて曲か思い出せなくて超気になる。たしかドキュメンタリー映画の「PUNK ATITUDE」かなんかの中で見た)、そんな馬鹿げた優越感はこの20年以上前のアルバムを聴けば簡単に崩れます。
このアルバムは、めちゃめちゃ私の想像力を刺激してくれました。やっぱ名盤って聴いてみるもんだよなぁ。最高。

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鬼 「嗚咽」





鬼の3rdアルバム。
鬼一家に続いて、「あったから」という理由で購入。1st、2ndアルバムは未聴。いきなりサード。

聴き始めて思ったのが、まず私が知ってるフロウと違う、ということ。語りかけるようなフロウになっている。いきなりサードアルバムに飛んでしまったので、その間に何があったかはわからないが、これはこれでいい感じ。
トラックは本物のジャズ、ブルース、ラテンというより、場末のスナックやクラブ(ママが居る方)で流れる甘ったるいムードミュージックのようだ。昔の日本映画にでてきたような、ギラギラで薄っぺらい、ミラーボールが虚しく廻るような場所で流れる音楽。
このトラックを聴いてると、頭になんとなくあった鬼のイメージとぴったり重なり、「これはまた違ったリアリティの見せ方をされている」と聴きながら感心していた。アウトローだが、サグやハスリンとはまた違ったチンピラ感がある。
しかし聴き進めるうちに、全然歌詞が頭に入ってこないことに気がつく。「本を読みながらだからかな・・・」と思い、本を置き、横になって目をつぶって聴く。やはり入ってこない。
何を言ってるか聞き取れないということではない、むしろ聞き取りやすいフロウになった、しかし、なんとなくそれらしい言葉が続くだけで、「小名浜」を聴く事によって目の前に広がった景色などは全く見え無い、結局何が言いたいのかわからないまま2周した。
この方向性、というかリアリティの見せ方は、「小名浜」だけの一発屋ではないことを聴き手に理解させるだけでなく、革新的だと思うのだが、それによって新しい景色を見れなかったことはとても残念だ。
次のアルバムにはそれを強く期待する。
というかむしろ前のアルバムにあるのだろうか?


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THA BLUE HERB 「TOTAL」





THA BLUE HERBの4thアルバム。
よく聞く話で恐縮だが、私も1stをCDプレーヤーに入れっぱなしで、毎日聴き狂っていた口だ。あの時の、自分を奮い立たせられるような、何かにすがるような、かろうじてそれを添え木に立っているような感覚は、特別なものがあったと今も思っている。しかし、何かの拍子にパッタリ聴かなくなり、2nd、3rdアルバムにはノリきれず、新曲はチェックはするし、ライブDVDも良かった。気にはなるが、「必要」とするかと問われれば首を横に振るしかないこの頃でした。

5年振りということだし、なんだかんだ気になったが、先行してyoutubeで公開されたPVであまり惹かれなかった事もあり聴くのが遅れた。
まず驚いたのが、トラックのハイファイ感というか近未来感。さすがONOでカッコいいのだが、もう完全にテクノっぽいというか、いわゆる「空気に触れていない」パキパキした音で、ブルーハーブを聴くつもりで聴いたら、一瞬混乱した。まだ私の中では、1stのザラついた、ハングリーな音がブルーハーブなのだろう。アルバムは順をおって全て聴いてきたハズなのだが・・・。
リリック的には、仮想敵の「東京」も「評価しない世間」もいなくなったあとで、いまだに迷っている感じ。「敵」「味方」を分けようとしてみたりもするが、まだ探してるように聴こえる。依然クオリティは高く、BOSSというキャラクターが安定したようにも思えるが、「帰郷した
兄貴分の思い出話」のようなリリックは人を選ぶだろう。私はノレなかった。
私の中で作ったキャラクターではなく、BOSSの素の熱さを感じられたように感じられたのは最近では「あかり from HERE」で、これはよく聴いたが、ブルーハーブ本体では強固にキャラクターを作っていかないといけないのだろうか。
中盤〜後半にかけては、ちょっと熱くさせられて、一気に冷めさせられた。やはり、HIPHOPシーンについて歌っていた方が私はいいと思う。震災以降、アーティストはなにかしら曲にしようとは思うのだろうが、これでは作品にまで昇華されたとはとても言えないだろう。

なんだかんだいって、このアルバムはかっこいいし、おそらく今でもライブを観れば熱狂するんだろうな、とは思うが、このアルバム単体ではあまり思うところは無い。


1stの頃にあった、「何かヒップホップを流そう」というのではなく、「今ブルーハーブが聴きたい」という欲求を今また求めるのはさすがにお門違いだってことくらいはわかるが、「BOSSというキャラクター」だけでこの先もいくなら、この先も同じだろう。

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ANARCHY 「Diggin’ Anarchy」





実はANARCHYは、ヒップホップを聴きだしたばかりの頃に「ROB THE WORLD」を買って、理解できずにすぐに売ってしまっている。
当時はキングギドラとスチャダラパーとブルーハーブくらいしか知らず、評判だった「ROB THE WORLD」と「新宿STREET LIFE」を買ってみて、今では大好きな2つともが当時理解できず、しばらくヒップホップから離れてしまったのだ。あぁ、あの時ちゃんと理解してればあのライブも観れたし、あのアルバムもリアルタイムでドキドキ出来たのに・・・、とか今更ながらに思ったりします。
その後、また評判を聴いて「FATE」のPVを観て、「あれ、アナーキーってあの・・・超いいじゃん!」ということでようやくハマったのです。
今回のアルバムは全編MUROプロデュースといことで発売前からかなり話題になったのですが、年齢的にKRUSH POSSEやMICROPHONE PAGERにあまり思い入れがなかったので、あまり気にしていませんでした。
しかし、CDを流して3秒後くらいに、「あ、これ音、超いいわ。違うもんなんだな、やっぱ」と思ってしまいました。
オールドスクール感を大事にしつつ、スッキリと整理され、シャープな感じを受けるトラックは、アナーキーのネチっこいフローとよく合っていて、今までのアルバムにあった、途中で休憩を入れたくなるような息苦しい熱を無くし、アナーキーを引き立てながらスムースに聴けるようなアルバムにしていると思います。
アナーキーもフロウの幅が広がり、お、と思わされる。
多少、トラックが良く出来てるが故に、アナーキーがメロディーを歌う(ようにフロウしている)フックの部分で、トラックとズレているように感じる部分もあるが、味といえば味だろう。5曲目など、うまい人が歌うフックと並んでしまうとちょっと自分は抵抗があるが。
ソロマイカーの作品で、ちゃんと1枚通して聴けるアルバムというのは
依然少ないな、と思わされる中で通して聴ける、いいアルバムでした。

期待を超えるいいアルバムを連続して出しながら、ずっと純粋なまでに成り上がりたいと歌うアナーキーは、欧米のアーティストのような金も地位も栄誉も得られない日本のヒップホップ界で、この先何を歌っていくんだろう?
SEEDAのように(結果すぐ戻ってきたが)、引退してプロデュース業に・・・なんてことにならないことを祈る。BBPで観たらやっぱりかっこよかったし。

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鬼一家 「赤落+3」





youtubeで1曲2曲聴いて、いいなぁ、とは思っていたが、なんとなくアルバムには手が出なかったので、アルバムを通して聴くのはこれが初めて。

1曲目から「小名浜」がガツンときます。クラシックですね。俺もこれで鬼を知りました。1年半の懲役から戻ってきたらこれ一曲で250万になってたというくらい、シーンにアピールした曲。
・・・なのですが、あとの曲は、「あ、Besだ!」とか「Norikiyoだ!」と思わずスピーカーを向いてしまうのは有名な人のフィーチャリングが出てきた時くらいで、あまり印象に残らなかった。
1曲で状況を変えてしまった「小名浜」がある故に、他の曲が褪せて見えてしまうというのがあるのだろうか。
鬼のソロではなく鬼一家名義だからか、イマイチ統一感がなく、色んなタイプの曲があらわれてはあまり印象を残さず消えていってしまうという繰り返しでアルバムが終わってしまった。
再発の際にプラスされた3曲も、統一感の無さを更に強くしてしまったように感じた。
うん、今度は鬼のソロアルバム聴こう。
このアルバムも「小名浜」1曲で十分価値があると思うけどね。



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The Jesus and Mary Chain 「Upside Down」 (single)





この間見た、ドキュメンタリー映画の主題歌。発売は1984年。
The Jesus and Mary Chainは、「Psychocandy」は聴いてて、なんかシューゲイザーと言われるにしてはノイズというより残響を大事にしたフワっとした印象で、前に聴いて、さほどその後興味を持たなかったのですが、映画の中でバンドの初のリリースとなったシングルとして曲が流れた時に衝撃を受けました、メチャメチャノイジー。
というか、メロディ以外はルート(根音)とビート位しか解らず、ノイズがメロディーと同じくらいの音量でずっと暴れ狂ってるからです。
これは新しいわ。というか、凄いな、よく誰も反対しなかったもんだ。
しかも、このノイズが、またイイ。
ノイズというジャンルで日本が「ジャパノイズ」という名称で特別視されるのは、サイケデリックの流れの楽器を大音量で鳴らした時のフィードバックノイズ、というものとまた別の、あまり大きい音を鳴らせな土地柄なりの内省的なノイズだったから、というのがあると思います(当然、ラリーズみたいな人もいたけどね)。
もちろん、ジーザスアンドメリーチェインもサイケ流れだと思うのですが、片田舎で、はずれモノとして居たせいか、内省的な部分もノイズに現れていて、ただ偶然付随したノイズに任せるのではなく、キチンと作品として構築する気概が見えて、パイオニアだなぁ、と思わされます。こんな極端なミックスにするんだから、当たり前っちゃ当たり前なんだろうけど・・・。
シングルのB面は、どっかで聴いた事あるな、と思ったら、シド・バレット在籍時のピンクフロイドのレアトラック。渋いね。
まぁ、これはもう元からしてクラックラくるような曲なので、いいセンスだなーと思うくらいで、普通。
もちろん後半ノイズまみれになるが。

Upside Down: Very Best of Jesus & Mary Chain

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