2012年08月30日
NORIKIYO 「exit」
SD JUNKSTA/SDPのNORIKIYO、1stアルバム。
実話ナックルズで記事を読んでからずっと気になってはいたがなかなか手が出ず、今更ながらに購入。
なかなか手を出さなかった理由としては、客演で「おっ!」となることはあっても、個人名義での曲にはハマった事が無かったし、日本語ラップを聴きはじめた頃はギャングスタとかクルー物が苦手で、二つとも当て嵌まってるように見えたからかな。佇まいとかも独特だし、好きではあったのでいつか聴くんだろうな、とは思ってたけど。
軒並み好評、というか年間アワードで1位獲ってたりするので、意気込んで聴いたら最初は拍子抜けしてしまった。
ビートもフロウもローファイ気味でシンプルなせいか、とらえどころが無くさらっと流れてしまい、気がつくとアルバムが終わってたからだ。
おかしいなー、と思いながら、ここ2、3日ずっとかけていたら、好きになったし、聴き方がわかったような気がする。
凄く淡々としているのだ。イリーガルな話でも、捕まったり、出所したりを経験した話でも。ソロラッパーとしての1stアルバムなのに、それをやたら声高に、大げさにセルフポーストを交えたりせずに、淡々と、普通の生活として歌っているのだ。
そう感じ出すと、淡々とシニカルに、でも中身は当然熱く、仲間と馬鹿もする、みたいなPVなどで観ていたNORIKIYOのキャラクターと重なってきて、アルバムに入っていけた。客演しているSTICKYのいるSCARSに近いけど、地元密着型のクルーの暖かさが出ている気がする。
そうやって音楽に入っていくと、歌詞の良さを発見するし、どんどん引き込まれていき、好評の意味が理解できた。
一聴しただけだと、「タイトにまとまっている」と思うか「単調でつまんない」かは、分かれてしまうと思うが、ちゃんと聴くと素晴らしい。途中でもっと緩急がついてればなぁ、とは思うが。
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