2024年05月28日
Slash「Orgy of the Damned」
私、Slash's Snakepitのファーストめっちゃ好きで。なんだかんだでアペタイトとおんなじくらい聴いてるんで、このアルバムの詳細が発表された時はめちゃめちゃ嬉しかったんですが……。
豪華なゲストと共にベタめな選曲のブルースをっていうのはホント「コレが欲しかった!」って感じのものでめっちゃ期待してたんだけど、PVで1曲2曲3曲と聴いてきて、フルアルバムを聴いてもそこまでの盛り上がりがない。
いや、ブルースアルバムなんだからそんな盛り上がるもんでもないっちゃないんですけど、ベタな選曲と予想通りのブルースロック寄りのアレンジという事で、悪くない、けどそれ以上の感想が無い。
スネイクピットのファーストの1曲目のアコギの「あぁこう来るのね…」からの「リフがよりブルージーでいいな、おおイイ声やがなこのボーカル」からのサビの「Neither can I~!」のシャウトでもうコレめっちゃええがなオイ!っていうビックリね。そういうの無いっすね。
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まぁだから近作と同じですね、高い力量を持つメンバーと製作陣のクオリティの高い作品。そしてそこにノレていない自分っていう。さらに今回は「ブルースアルバム」としての期待をしてしまっていたので、さらになんだかなぁっていう。
好きなはずなのになぁ、ってリピート再生してるんですけど、ある種ベタな選曲のエレキギターでのロック寄りのブルースカバーって一番リスナーの耳が肥えているところかもって思い当たりまして。てか自分がそうなんですよね、一番ありがちでよく聴く。
だから不感症状態なのかな?ってのもあるんだけど、Slashのプレイはブルージーではあるんだけど、共演がB.B.King だろうがマイケル・ジャクソンだろうがchicだろうがオジーやメタリカだろうが「いつものスラッシュ」なんですよ。あくまで「ブルースフィーリングを持ったロックギタリスト」なんです。
だから「ブルースアルバム」として聴くのがしんどいのかな……ジョー・ボナマッサやジョン・メイヤー、テデスキ/トラックスを筆頭に、Larkin poeとかキングフィッシュ君とか若手も豊富だしレイヴォーンフォロワーとかも腐るほどいて、それこそインスタとか開けば無数に上手な若い子出てくるし。逆にクラプトンもまだ現役だし、っていう。私は大ファンではないものの、先に挙げた人達はブルースに捧げた感があって尊敬してしまうんですが、このアルバムはメンツが豪華なだけでただのセッションにしか感じない。しかもスタジオ盤なので勢いもスリリングさもない。
悪くは無いんだけど、コレだったらSlash’s blues ballのライブYouTube で聴いたほうが全然いいわ。
てかどうせカバー集ならジョニー・ウィンターとかヤードバーズとかチャックベリーとか、フェスの最後のみんなでセッションのコーナーみたいになっちゃうけど、ロックンロールのカバー集の方が良かったような気がします。あぁ、イジーのボーカルも聴きてぇな久々に、ジョニー・サンダースのカバーとかどうよ?とか思ってしまったんだけど、そんなこと言い出したらガンズやれって話ですな。
「ブルース」という言葉に引っ張られ過ぎてるのかもしれないけど、コレじゃない感があったかなぁ。若い世代への紹介者としては意味があると思うけど。
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