2022年02月05日
「ギミ・サム・トゥルース〜ザ・メイキング・オブ・ジョン・レノンズ“イマジン”アルバム〜」
最近やたらCMをしている『ザ・ビートルズ:Get Back』を、「ディズニープラス契約するほどでは…」という感じでスルーしている中、中古屋で見かけたので「似たようなもんだろ」と買った本作。
そんな投げやりな感じで買ったことからも分かる通り私自身、あまりビートルズ聞いていないんですよね。意外と、というかもうロックンロール誕生を50年代とするならば60年以上経ってるわけで、どれだけ売れていたり影響力のあるバンドであろうと、なんとなく時期を逃したりで聴いていないバンドもある。
まぁ、ビートルズに関しては不仲な親が車の中で流してたんで、いい思い出が無いだけですけど...。
とはいえ普通に生きていたら嫌でも聴く機会はあるし、何度かCDも買ってみている。好きな曲もある。ただ、好きって言うとなんかめんどくさい事になる事も多いし、実際そこまでファンでもないし…という感じ。
はい、そんなビートルズのジョン・レノンの「イマジン」の制作に密着した感じのドキュメンタリーですね。
まぁドキュメンタリーっていうか、端的に言って長いプロモーションビデオですよ。63分と短いし、レコーディングセッションの様子がジックリ見られるわけでも無い。最後にイマジンのMVが流れて終わってね、うん。しかもオノ・ヨーコのプロモーションという面が主に見えますね。
内容自体にはそこまで驚きはないけど、ファンでは無い私からすると単純に「オノ・ヨーコめっちゃ喋るな」「曲にもプロデューサー的に口出すやん」とか思いましたね。それすらプロモーション用の演出として編集されたものとも考えられますが。まぁでも基本路線としては「2人で影響を与え合いながら作品を高めていきました」みたいな感じですかね。
スタジオでの風景、セッション、インタビュー、食事、垣間見えるプライベート、インタビューで語る思想、家まで押しかけてきたファンへの対応。
本当にイメージ通りというか、あージョン・レノンっていうと大体こういう映像流れるね、横にヨーコさん居てね、という感じでした。
新しい発見もなければ、フルで流れるのは最後のイマジンだけな上に歌詞も表示されないので曲に感情移入する事もない。完全にファン向けのDVDでしたね。
後追いでファンですらない私は斜に構えて観てしまって、「開けっぴろげでピュアな才人たち」に見せるのが本当に上手かったんだな、という感想しか無かったな。
ただ、ジョン・レノンがどうしようもなく魅力的な声の持ち主であるのは存分に感じた。これはもう本当に天から与えられた才能としか言いようがない。
色々言われるオノ・ヨーコに関しては、この時代にこれだけ社会に対しても誰に対してもグイグイ自分の意見を言う、それも狂気すら感じる瞳で真っ直ぐに、というのが印象的でした。半端じゃねぇわ、この人もやっぱり、っていう。
彼女に関しては、草間彌生とかと同列な感じの興味はあって本とかも読んでいたけど、実際の映像を見るとやはり感じるものはありますね。主に狂気ですが。
こんな困ってるチャック・ベリー初めて見たわ。
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