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MUNKY 「BEHIND THE PLAYER MUNKY」 





いわゆる教則DVD。
「なんとコーンのマンキィとフィールディーが出るぜっ!」
としばらく前に思ったなぁ、と思っていまさらな感じもしつつ購入。

教則DVDは諸刃の剣ですね。けっこう中古で投げ売られてる事もあるのでたまに買うのですが、「うわー・・・」としか言いようの無いものも多数あります。基本ワンカメで編集も、右、左、と手元や足元を見せたりするくらいで、誤魔化しがきかないからです(プロでしょ?と思うかもしれませんが、例えれば資料を見たり、パワーポイントで作った素材を操作しつつ、完璧な発音と活舌で皆にちゃんとわかるように5分スピーチしろ、って言われてるみたいなもんですよ)。

有名ドラマーのDVDでも、明らかに音数を減らして誤魔化しつつサンバのリズムを叩いてたり、ローディーに偉そうに指示していくつもスネアを換えた挙句、結局DVD用のオリジナル曲でのレコーディングでは元のスネアで叩いてたり、アドバイスとは真逆の有様を見せてたりします。一緒に観ていたドラマーは唖然としながら、「この人・・・普通に下手です・・・」と言っていました。
また、昔習っていたギターの先生が雑誌のおまけのDVD用に撮影をしたのですが、なんかイマイチ。他の先生にまで「あれはどうしたの?あの先生は体調でも崩してたの?」と訊かれてしまう。その筋では現在超有名で、当時から分析、実践、ハードワークで有名な超上手い人だったのに何故?と思ったら、「前日にフレット打ち換えちゃって・・・手になじまないまま撮影で・・・」と落ち込んでたりしました。
編集とか音を重ねられないってのは凄く怖いことです。バンドマンは特にバンドサウンドの中で弾く事に慣れてますし。
近くにいるロックのバンドマンにアコギわたして「なんか弾いて」って言ったら、ちょっと困った顔して、たぶんブルースか、なんとなくビートルズの弾き語りとかしだすと思いますよ。かわいそうだからやめてあげてください。

さて、ながながと適当な事を書いていたのは、このDVDがおそろしくイマイチだったからです。
KORNといえばライブの凄さが有名ですし、私もベストアルバムのおまけのCBGBでのライブDVDは年に何度も見るくらい好きです。タイトで勢いのある演奏が素晴らしいです。
さて、マンキィ1人でコーンの曲を解説しつつ弾いてくれるこのDVDはどうか?
マンキィ、心配になるくらい弾けてません。ちょっと話題になったカーク・ハメットのマスターオブパペッツの教則映像くらいハラハラの演奏です。
2人分の演奏をなんとなくまとめて1本のギターで弾けるようにアレンジしてるからってのもあるんでしょうが、それにしてもあまりにもな演奏です。
まず1人で解説しつつ部分部分演奏、そして一通り終えると、現在の(CBGBの時に叩いてたデイヴィッドは引退しちゃいましたね・・・)ドラマーのとレイ・ルジアーと2人でその曲をセッションです。
これがまた、グルーブ云々の前に、合ってない・・・と感じました。
現在のドラマーが私好みでは無い、というのもありますが、それを差し引いても・・・うーん。
元々テクニカルなところを強調するようなスタイルでは全然ないのですが、わかってて観ても辛かったです。
おまけのギターフリークス風のタブ譜も便利だとは感じなかったなぁ。

教則DVDは難しい、メンバーチェンジは難しい、と感じた一枚でした。ヘッドがゲストで共演した「Blind」がやっぱり凄いしね↓
http://www.youtube.com/watch?v=utei-0jv0K0&feature=player_embedded#!

あ、あとさ、コーンのギターの教則だって聞いて、俺が一番知りたかったのはヒップホップっぽい効果音的なフレーズの弾きかただったんだけど、それはまったく触れられてないんだよな、うーん。



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NICKELBACK 「SILVER SIDE UP」





ニッケルバックのセカンドアルバム。
てっきりこれがファーストだと思っていて、ファーストは未聴。セカンド以降は聴いてるんだけどね。

さて、大ヒットアルバムです。
俺もリアルタイムで「Hoe you Remind me」のPVを見てました。当時のラウドロック勢の中で、ちゃんと歌っていて好印象だった覚えがあります。

マイブームが今更きて、なんとなく見かけたアルバムから買っていっているのだが、やっぱりこのアルバムでブレイクしたこともあり、バンドが方向性を完全に定め、そこに全力投球している感じです。
全曲シンプルでヘヴィなリフと力強いメロディーに貫かれており、演奏も歌も上手く、ポジティブなエネルギーに満ち溢れた快作だと思います。

マイケル・スター(STEEL PANTHER)はチャド・クルーガーに対して「2000年代に馴染んでるフリした80年代ロッカー」と評したそうだが、このニッケルバックも、フーバスタンクなどの歌えるラウドロックバンドの多くが、かなり明確に80年代のメタルに近いと思う。
音の重心を上げると、普通にアメリカンロックになるような曲、それもパワー・バラード系の曲になると思う。
そこに、グランジ以降の感性を混ぜ、重心は低く、ライブで威力を発揮するようにリフはシンプルに、展開はわかりやすく、となったのがこのあたりのバンドの曲だろう。

「いいバンド、いいアルバムだな」、と思うと同時に、アルバム一枚ずっとヘヴィーリフが鳴っていて、「80年代ならここらでピアノとかアコギとかで1曲入るのに・・・」とおっさんみたいなことを思いました。2000年代仕様は解るが、音がいいだけに重心下がりっぱなしで疲れてしまい、そこまで低音リフにこだわらなくても・・・と思ってしまった。
でもこれもこの時代の雰囲気かな。
単純に盛り上がるヘヴィーリフを除いても、アコギでも演奏できるいい曲を書くバンドは強いよなぁ。しかもてっきりアメリカのバンドだと思ってたらカナダのバンドだし。なんか不思議。
いいもん持ってたら、地域や時代に関係なく出てくるもんだよな。

92年のアメリカン・ミュージック・アワードの新人賞部門でNIRVANAを押さえてFIREHOUSEが受賞したことがたまーにメタラーの間で話題にのぼる。いいバンドだったのにね・・・みたいな。両方好きだった俺にはいい時代だなぁとか思ったりする。



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King Crimson 「Neal and Jack and Me」





キング・クリムゾンの廃盤になってたビデオビデオ『Three of a Perfect Pair: Live in Japan 1984』と『The Noise: Live in Frejus 1982』をDVDで復活させたもの。
リージョンは「フリー」だし、安い輸入盤でいいや、と思いこっちを購入。日本版のみの特典とかは無さそうだし、ライブのDVDだしね。
ということでクリムゾン。このDVDに入ってるのはいわゆる80年代クリムゾン、もしくは再々結成後のクリムゾンです。
えー、いわゆるプログレ好きとかに嫌われてたり、元メンバーにまで「あれはクリムゾンじゃない」
と言われてる時期です。
が、私は大好きだし、エイドリアン・ブリュー超肯定派です。
元々、さほどプログレ好きでもなく、1stと「Red」くらいは持ってる、位の人間でしたが(というかほとんどの人がクリムゾン話になると、この2作品かフリップのソロの話になるよね)、ある日なんとなくyoutubeで検索したら↓

が出てきまして。
衝撃だったわけです。ピンクのスーツ来たおっさんがヒョコヒョコ動きながらカッティングしたり、パオーン!とかやってたんで。
「・・・これ、クリムゾンだよね?」みたいな。うわー、ロバート・フリップがニコニコしながらブリュー見つつめちゃ正確にピッキングしとるー、って。
プログレの苦手な感じが全然無くて、大好きになりました。
さっき出した2作品の頃と大きく違うのは、メンバーはもちろん、メンバー構成ですね。ロバート・フリップ、エイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィン、ビル・ブラッフォードの4人だけです。
管楽器やバイオリンなどがおらず、シンプルなメンバー構成になってます。
その代わり導入されたのが、ギターシンセや電子ドラム、スティック(タッピングに特化した弦楽器、タッピングのみなので10指全て使える。トニー・レヴィンはたしか10弦)だ。

2つのライブを続けて観たが、今となっては古臭くも感じるギターシンセや電子ドラムの音はご愛嬌だが、どちらも4人のみでのライブ演奏なのに非常に分厚い音を出しており、馬鹿テク4人の凄さがはっきりとわかる。
84年のライブのほうがやはりバンドとしてまとまっており、いい演奏だなぁと思ったかな。
一番ライトが当たらず、椅子に座ったまま、ギターシンセにたぶん歪みを加えて正確無比に弾きまくるフリップ先生は圧巻だし、変な衣装でニコニコヒョコヒョコ動しつつ、この時期に特有の2本のギターとスティックが絡む複雑なアルペジオを弾きこなすブリュー、職人って感じながらコーラスもけっこうやるレヴィン、スーツのままダンディに叩くブラッフォードも素敵。
意外だったのは、いわゆる「ジャズっぽい」スリリングな明確にアウトしていくアドリブが無かったことだ。「ディシプリン」なこの時期だからだろうか?
もちろん即興的な部分はあるが、ファンクともまた違うアルペジオとカッティングで構成された強固な建造物といった趣だ。

なんて久々に観ながら盛り上がって、イロイロ検索してたら・・・ブラッフォード引退・・・そしてついこないだフリップ先生引退・・・。
・・・知らなかった。クリーンなイメージ(ディシプリン=規律だもんね)だけに、いつまででも観れるとばっかり・・・B.B.キングみたいに・・・2人とも椅子座ってるし・・・ショックです、生で観れなかったぁ・・・。

まぁフリップ先生抜きで今もやってるみたいだから、それは救いっちゃあ救いかな。↓
http://www.youtube.com/watch?v=sTkUqtGHEJI&feature=fvwrel
もうこの2人は30年やってんだから、いい加減認めろやって話ですよね。

フリップ先生お疲れ様でした。出来ればまた復帰してください。


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「1970年3月、新宿」 阿部薫トリオ





阿部薫の初期音源。1970年3月15日、新宿ピットインでの演奏らしい。
2曲収録、といってもフリージャズなので当然インプロなので、単にステージの記録だろう。
デビューが68年、そしてこの70年3月にこれ、「解体的交感」が3ヵ月後なので、まさに「前夜」といった演奏だろう。

まず最初の2音でもうやられる。歪み、割れ、捩れるように鳴る音の阿部のソロからアルバムは始まる。フリージャズが苦手な人や、初めて聴く人は、もうこの2音に何も感じないのならこのアルバムは売ってしまっていいと思う。
若いだけに勢いがある、などと書くと馬鹿みたいだが、やはりノイジーでパワフルで、それでいて
たまにロングトーンを出しつつ自分の内面を探っているような演奏は、初期の生々しい勢いの記録だろう。途中、ちょこっと「チムチムチェリー」が出てきたりするし、自分は若干コルトレーンぽいかなぁ、とか思った。
阿部薫のことしか書いてないが、それは・・・ドラムとピアノ(ベースと記載されてるが、あきらかにピアノだろう)がイマイチで、ピアノにいたっては「必要か?」と首をかしげるほどだから。
録音の問題だろうが、1曲目ではドラムが大きすぎる部分もあるし、特別盛り上げてくれるわけでもバトルするわけでも、素晴らしいソロがあるわけでもない。まぁ初期音源ならでは、といった感じか。

これはただの個人的な思い出だが、速さを求めてデスメタルやグラインドコアばかり聴いていた自分から、転換するきっかけになったのが阿部薫とMASONNAだった。
BPMの問題ではなく、筋肉と神経の問題ではなく、おそらく脳が「速い」と感じてしまったのだ。


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中原昌也 「死んでも何も残さない 中原昌也自伝」





元暴力温泉芸者、現hair stylisticsとして活動する中原昌也の自伝。
正直期待値ゼロ。
古本屋で発見してパラっとめくり、750円だったのでスルーし、350円になるのまでしばらく待って、「このくらいなら金捨てたと思って・・・」と購入したくらい。その間もちろん背取り屋達もスルーしてた。
原因としては、それほど字も詰まってないし、一見で「語りおろしだろうな」と思わせる文章だし、となると当然お決まりの「書きたくない」「全部最低だ」みたいなことばかりだろうなぁと思って、ならちょこちょこインタビュー探せばいいかと思ったからだ。
しかし、読んでみると非常にオモシロかった。やっぱり「書きたくない」とか言うのだが、自分史を語りつつなので、原因というか、何故そう思うのかまで書いてあるからだ。
インタビュー読めばいい、というのはまぁ思ったんだけど、いくらなんでもこんな分量のインタビューがのってるわけないし、とても興味深く読めた。

サブカルチャーにずっといる人特有の、もうなにか業を背負ってるとしか思えないエピソードがやはりドンドン出てくるし、それによって、何故この人はこんなにもあきらかにわざと人の期待に背き、わざと誤解され、攻撃的でいながら自分の境遇を嘆いてばかりいるのかが、少しずつ浮き上がってくる。

中原昌也はマジメだ。適当に音楽作って原稿書き飛ばして呑んでくだを巻くフリをしながら、1人で戦っている。

『田舎に生まれたかった。畑や小川を眺めて、これがすべてだと思う子供に生まれたかった。この十年の多様性への弾圧は極端にひどかったし、もっとひどくなるだろう。もう耐えられない。ほんとうに。』

彼は嘆く、貧乏な都会っ子であった自分を、業を背負ったとしか思えない出来事に

『むろん、因果応報の物語を作っているのは神様ではなく自分自身だ。しかし、どうすればこの嫌な循環から解放されるのか。文章を書いたり、物語を作ったりすることは、本当は意味もなくランダムに存在しているものを、必然性があってそのように散らばっている、と証明しようとする仕事だから嫌なのだ。』

そして、物凄く常識的な恥の意識を持ってたりする

『基本的にはひけらかすのは嫌。マイナーな領域については、固有名詞でしか語り得ないけど、どうしても抵抗がある。』

物語を嫌い、展開を嫌い、メロディーを嫌い、知識を誇ったりもしない。
「どうでもいいんです、金のために適当にやってるんだけです」とうそぶくだけの中原昌也ではない姿がここにある。

もちろん独特のコミカルさはあって、

『姉貴が使っていたステレオを僕の部屋に持ち込んでいた。それが壊れてしまい、ガチャガチャガチャガチャ狂ったようにいじっていたら、「もう恐ろしいからやめてくれ」と中古のステレオを買ってきやがった。それもすぐ壊れるのだけれども、壊れるたびに狂ったように一日じゅうボタンを押し続ける作業をすると中古でも買ってくれるので、すっとやっていた。』

とかは吹き出してしまった。遠くから見ると喜劇、ですね。

当然自伝だ語りおろしなので、中原昌也のファン以外にはキツイだろうけど、好きな人は凄く面白く読めると思う。昔のクイックジャパンに載ってった頃みたいな、ショッキングで、捨て鉢な感じが読みたいっていうのならちょっと違うだろうけど。



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サイプレス上野/東京ブロンクス「LEGENDオブ日本語ラップ伝説」




サイプレス上野と東京ブロンクスによる日本語ヒップホップ放談、または日本語ラップオモシロ偉人伝。
もともとのweb連載を読んでいたし、まぁ正直今でもweb上で読めるもんを買うのかぁ・・・と思っていたが、自分にとってリアルタイム進行していたここ2〜3年の日本語ラップのことと、宇多丸との鼎談を新たに収録ということで我慢できずに購入。

元々読んでたものなので、特別新鮮味は無くて当たり前だがやっぱりオモシロい。
1回に1作品を選んでそれについて話していく構成だが、ディスクガイド的な物でも、評論/批評でもない。好きな作品について、自分の思い出を語っていく、まぁ放談だ。
ただ中身は非常に濃く、1ヘッズから、アーティストやライター/A&R/PV制作者となったサイプレス上野と東京ブロンクスの2人の話は非常に興味深い。
さんぴん世代に憧れ、その次の世代で徐々にシーンの中に当事者として入っていく2人の視線は年代順に並べられていて、ワクワクドキドキしながら読み進められる。
最初に読んだ時は解らなくてスルーしていたアーティストや作品も、だいぶ理解できるようになり、今回読むに当たっては、わからないものを全て検索しながら読み、聴いていったら日本語ラップの歴史がだいぶわかってきたように感じた。
ただ初心者というか、興味をもったのでこれから日本語ラップを聴こう、と思っている人が読むにはちょっとツライと思う。
注釈が付いているとはいえ固有名詞の連発だし、正直、曲を聴いたこともない知らない人のオモシロ伝説はずっと読んでいるのはツラい。一口に日本語ラップ、ヒップホップといっても非常に音楽性は広いし、グラフィティーやダンスの話も入ってくるので全てを網羅するのは難しい。
とはいえ、最初に書いたとおり難しい本では全然ないし、好きなアーティストの作品がいくつか取り上げられてたら買いだとと思う。知らない作品についても、読んでから聴くのもおもしろいし。

これは今俺の置かれた状態ゆえかも知れないが、当事者による放談、という性質上、おもしろいはおもしろいんだけど、たまにさびしくなる瞬間もないではなかった。
「ヒップホップ・ヘッズじゃなくてマニアっていう。学校に友達はあんまりいないけど。CDはたくさんもってるみたいなね」
「ゲームに参加してないやつは発言権もないってのがヒップホップの基本」

というのを読むと、自分はどうなんだろうと思ってしまう。
もちろん、2ちゃんねるでイタズラにネガティブな発言を繰り返す人に対して言っていることだろうし、アーティストにとって批評/評論に対する感情ってのは本当の所そうなんだろうな、とは思うが、表に出るならそれを引き受けてナンボじゃないのかと思ってしまう。もちろん、その他大勢の名無しにいちいち対応しろ、ということではないけど。
最近、磯部涼の『音楽が終わって、人生が始まる』を読んで、その中の「それぞれの現場」という言葉に感心したり、日本のテクノシーンについて
「何もしていない人もそこにいられるのがシーンという場所だが、それがない」
という言葉に凄く納得していたので、よけいそう思っってしまったのかも知れないけど...。
そう思いながら読んでいたら、最後の宇多丸との鼎談で、宇多丸の発言に
「だから外に向けて紹介する時には『ヒップホップの村社会っぽいところとか、どうしようもないところも含めて魅力だし、楽しいんですよ』と。『ライムスターは良いけどヒップホップはちょっと・・・(笑)』みたいに言われることは多いし、にこやかに返してるけど、実際はカチンときてるんですよ、とは言いたい。ただ、そこからお互い心を閉ざしてもしかたない〜」
というものがあり、やっぱりさすがだなぁと思わざるを得なかった。やっぱり最後に持っていかれた。
冗談でも何でもなく、ヒップホップシーンに宇多丸がいる、ということだけで、その他のサブカルチャーよりずっと可能性があると思う。

(追記)
「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」からの「アフター6ジャンクション」、AbemaTV、「高校生RAP選手権」からの「モンスター・ダンジョン」、海外でも活躍するKohhやTohjiなどなど...この数年で状況は大きく変わった。「CMにラップを使うと今風」なんて時代がまさかまた来るとは...という感じ。
勿論賛否はあるし、私も「ヒップホップブーム」ではなく「ラップバトルブーム」になってしまった事は残念に思ってはいるのだが、この頃の「自分はジャパニーズ・ヒップホップにドンドンハマっていってるのに、誰とも話題を共有できねぇ...」という状態に比べれば全然オッケー。「ゲームに参加」という意味ではラップバトルが一番手っ取り早いしね。
今調べたら「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」の第1回放送が2012年7月23日でこれ書いた直後なんだよな。
時が経つのは早いし、変わる時はガラッと変わるもんだね。
そしてやっぱり宇多丸さんの存在は大きかったね。

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