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伊集院光 「のはなしし」





伊集院光の伝説のエッセイ!という名目で出されたエッセイも既に4冊目です。
「ラジオほどではないにしろ、これはこれでゆっくり楽しめていいかな」と、買い続けているこのエッセイ。たぶん「のはなしさん」の時も感想書いた気がする。何書いたかはまったく覚えてないので、もしかしたら逆の事書くかもしれないけど、まぁ時の流れですな。

「のはなし」が出る時は、限られた媒体(元は携帯電話のメールマガジン)でしか読めなかった伝説のエッセイが読める!と、大ファンの私はエキサイトしたが、さっき書いた通り「ラジオほどでは・・・、短いエッセイを集めたものだから他の著作と比べると、よりパーソナルでラジオのフリートークに近いとはいえ・・・」とちょっと微妙な気持ちでいた。
その後「のはなしに」「のはなしさん」と読んでいくうちに、この雰囲気に慣れてくるとこれがゆったり読むにはちょうどいい感じで気持ちよくなってきた事もあり、「全然あり。どころかまだエッセイの在庫あるなら全部出してくれ」という感想に変わっていった。

で、今回の「のはなしし」。どんどん良くなってる。
毎回、何年も前のエッセイをまとめるという事で、ただ本に収録するエッセイを選ぶだけではなく、現在読むときに違和感が無いように直したり注釈を入れたりするのが大変だ、という事をラジオで愚痴ってたりするわけなのだが、これ、どんどん上手くなってるんじゃないかなと思う。
4冊目ともなると、過度な期待もせず、いつもの感じだろうとページをめくっていったのだが。これが以前より確実に読みやすい。「のはなし」シリーズは「あ」から「ん」まで順に、その文字ではじまるテーマで1つずづ進んでいくのだが、この流れも以前よりいい感じに進んでいく気がする。
膨大なエッセイの中から選ぶ、というのが前提なので、たまたま自分好みのテーマや内容がこの「のはなしし」に多かった、とも考えられるのだが、にしても明らかにいままでより読みやすい。あいかわらずいい温度でおもしろいのは変わらないし。
今回読んで分かった事なのだが、そう都合よく何通りも五十音からエッセイがはじまってくれるはずもなく、校正や注釈の他にも、新作エッセイも書いて入れているそうなので、そのせいもあるのかもしれないが、全体として今までで一番良いんじゃないかと思う。

このシリーズは続いていって欲しいし、欲を言えば新作エッセイがどこかで読めればな、と思う。勿論、今度はもっと目に付きやすい、手軽に手に取れる雑誌とかの連載で。この感じだと、新作エッセイはさらに良い物になってると思うし。そういえば、ちょっと前に何かのスポーツ新聞に書いてた高校野球についてのコラムも凄く良かったなぁ。

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KRS‐ONE(著)/石山 淳(翻訳) 「サイエンス・オブ・ラップ―ヒップホップ概論」





「KRS ONEが教えてくれた 赤線引いて読んだSCIENCE OF RAP」  DARTHREIDER『HIPHOP hiphop』より
でお馴染み、KRS‐ONEの著書。
ちなみに、DARTHREIDERの『HIPHOP hiphop』は、ブルーハーツのラブレターをサンプリングしてるせいかフリーダウンロードなので、無料で聴けます↓
http://ameblo.jp/darthreider/entry-10438342218.html

多くを語るまでも無く、Boogie Down ProductionsのKRS‐ONEですよ!サウスブロンクス!ブリッジズオーバー!
「サイエンス・オブ・ラップ」つまり「ラップの科学」と銘打っている。凄いタイトルである。しかも現役バリバリのレジェンド級のラッパー自らが、というのは他に無いだろう。
似た本、というか同じ出版社で出ている本でもあるICE-Tの「オレの色は死だ―アイスTの語るLAジャングルの掟」という本があって、これも以前読んだが、これはどちらかというとラップの背景、特にゲットーについてという感じだった。
ヒップホップ関連の書籍というと、歴史もの(自分史、バックインザデイズ的なのも)、ディスクガイド、批評/レビューを集めたものが多いが、ラッパー自らが「ラップ」について、しかも「科学」と銘打つような本と言うのも珍しい。
勿論、「ラップをしてみよう!」的な教則本も最近はちょいちょいあるけどね。

ということで、私も赤ペンを近くに置いて気合を入れて読み出したのだが・・・最初こそタイトルに違わず「ラッパーとは」という事が、ラップのテクニックも含めて事細かに書かれているのだが、第2章で何故かロードマネージャーの話になり、第3章では自己啓発的な話になってそのまま終わる。読み進めるうちに、どんどんテンションが下がってしまった。
ICE-Tの「オレの色は死だ」も同じように、ゲトーの話から徐々に自己啓発っぽくなっていったので、まぁ本1冊をちゃんと1つのテーマに関連付けてまとめるのは難しいよなぁ、と思ってしまった。

けっこう探してはいたので見つけたときはテンション上がったのだが、結局、これがバイブルとして時代を超えて重版を繰り返しながら読み継がれていたりしない理由がわかってしまった。
いや、めっちゃいい事書いてるし、大いに参考になった部分もあったよ。
「独自の考え方を持てば、独自の言語を持つようになる。独自の言語を持てば独自の現実を持ち、それを定義することができるようになる」
とか素晴らしい言葉だよ。
ただ、うーん、このタイトルに惹かれて読んで、満足出来るか?と言われると、出来ないかなぁ・・・と。2段組の半分しか使ってないから、文章の量自体も少ないしね。

ちなみに絶版になってて、古本もamazonだと今は出品者が2人しかいないので値段が異常に高くなっちゃってる(現在最安値が9800円)なんだけど、まぁ探せばもっとまともな値段でありますよ。
ちなみに私は昨年末にディスクユニオンのセールで1500円くらいで買いました。
正直言うと、内容的にはそんなに必死こいて探すほどではないかな・・・と思いますが、まぁやっぱ家に置いときたいよね。



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