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posted by fanblog

平山夢明「他人事」




ご存知、平山夢明の短編集。
ファンなのでどれもそれなり以上に満足できるだろうと安心して、本に出会えば買うといった感じできているので今更だがはじめて読んだ。2007年作、私が読んだのは文庫の方なので2010年発行。

いつもの平山さん、といって差し支えないくらいいつもの平山さんな感じ。
奇妙に狂った世界で物語が進行し、最後にどんでん返し、そしてほとんどは救われない。という定型。

なのだが、なんというかちょっとパワー不足な感じが否めない。
いつもの平山さんで、それなりの満足度はあるのだけど、この本を特別視するべき部分が見当たらない、というか。
「さて、最後はどういうオチでくるのだろう」という感じで読み進めていってしまったんだけど、それは慣れてしまった部分もあるのだろうけど、あまり物語りに没入出来ていないというのもあると思うのだ。
「奇妙で狂った世界」の構築にしても、「仔猫と天然ガス」のように露骨に『ファニーゲーム』オマージュのような作品があったりと、なんだかうまくいっていないように感じるし、オチが上手く決まっていないように感じるものもある。
逆に言うと、筒井康隆や思い起こされるホラー/サスペンス映画から、平山夢明の影響を受けたものが透けて見える部分が微笑ましくもあるが、ネタ切れ感がちょっとあるなぁ・・・。

この後に、長編で名作だと思える『DINER』が来る、と考えればとても頷ける感じ。

いちばん「おっ!」と思ったのが、文庫版の解説が漫画家の冨樫義博だった。平山作品との出会いから、この本に収められている短編の感想を一つ一つ書いているのだけど、それが興味深かった。それ程の分量ではないものの、冨樫義博の受け取り方が覗けたのは、冨樫ファンとしても嬉しかった。
平山作品の感想をいう冨樫、という一粒で二度おいしい状態。

なので、この作品自体は読むのを後回しにしてもいいと思うけど、ファンなら最後らへんでいいから、やっぱり読んだほうがいいとは思います。

以前書いた感想
「独白するユニバーサル横メルカトル」↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/478/0
「日々狂々、怪談日和。」↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/579/0
「異常快楽殺人」↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/477/0
「DINER」↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/224/0

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Senshi 「Righteous Fighter」





セルビアのラウドロックバンドらしい。
戦士、ですよ。最初に上げたPVが「Musical Warriors」って曲ですよ。
バンドロゴは鎧兜。
三味線をサンプリングし、日本人ラッパーがfeat.、もうね、いきなりお腹いっぱい。
まだ新しいバンドっぽいんで紹介しますけど、すぐ話題になるんだろうなぁ。つーかもうなりつつあるし。



こっちは和太鼓がフィーチャーされてますね。今のところその2つのPVが公開中。こっちはファイターか。
ボーカルはアニメーションやビデオゲームを作る仕事が本業らしく、さすがクオリティ高いです。
twitterも日本語でやってたり、音源の売り上げを全て日本ツアーにブッ込むつもりだったり、本当に日本大好きなバンドです。

やはりそういうバンドは応援したくなるもんですが、それだけではなく、音楽的にもけっこう面白いです。
基本的には普通のラウドロックですし、日本風味の入れ方も驚くほどではないし、演奏が特別上手いわけでもない。
ただ、セルビアという国にはあまり明るくないのですが、中東風(正確には南東ヨーロッパでしたが)のメロディーや、ラガマフィンぽかったりする馴染みの薄い譜割りのボーカルが特徴的で、意外と最後まで聴くともう1回聴きたくはなるんだよね。

Queen、Styxなんかをはじめ、一昔前ならPleymoとか、最近だとRise of the NorthstarやWhisperedか。日本が好きなバンドって定期的に出てくるよね。
まぁでも『デスメタルアフリカ』に出てきたバンドとかが一番近いかなぁ。
面白いバンドだと思うし、応援はしたいですね。

インタビュー↓見つけた
http://digxdigxdig.blog.fc2.com/blog-entry-656.html

ツイッター↓
https://twitter.com/senshitheband



『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』





もうここら辺は外れるはずが無いだろうという感じで、いつ観てもいいや、と思っててやっとそのときが来た感じ。

ご存知『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』『 スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』『宇宙人ポール』なんかのエドガー・ライト、サイモン・ペグ、ニック・フロストら製作陣の作った『ワールズエンド』。
ちょっとごっちゃになってて、『ハングオーバー』みたいな感じだと思ってたら『ホットファズ』だったのが個人的にちょっと面白かったけど、まぁ予想通りな感じ。
っつーかまた同じ話じゃね?って言っていいくらい。

基本的には好きだったアメリカ映画の引用しまくりで、ボンクラ映画なんだけど最後にどんでん返しでヒーローに、っていう。
設定もSFの古典、ジャック・フィニイの『盗まれた街』ほぼそのまんまだからなぁ。
SFとか言わない方がいいのか。まぁ結構前の映画だし。

うーん、面白いんだけど、やっぱ手法が一緒だからこっちも準備が出来てしまってるし、衝撃がないんだよねぇ。パブ巡りっていうイギリスっぽさとか、青春時代云々の話は好きでは在るんだけど・・・。
なんかそういうのばっかだな、って気もしてきたんだよね。サブカルおじさんの考える事は一緒だよね、私も含めてだけど・・・もっと清々しいくらいの馬鹿馬鹿しさが欲しかったかなぁ。

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ギンティ小林 「新耳袋殴り込み 第一夜 (角川ホラー文庫) 」





ガキの頃に『学校の怪談』的なシリーズが流行り、『地獄先生ぬ〜べ〜』なんかもリアルタイムだったので、怖い話っていうのは興味がある。
私はけっこう怖がりなんでね、怖いなーって思いながら読むんだけど、でも見た事ないしなってのもあったり。
知り合いには、イタイ系やメンヘラだけでなく、普通に見えるから普通に話す、みたいな人もいたりして、けっこう見えるという人はいるんだけど、私は見た事が無い。
オカルトは好きだが、在る/無いの二元論よりオカルトについて語る人の方が好き。

そんな私にはぴったりな感じの本でした。
『新耳袋』という現代版百物語の中の特にヤバいとされるスポットを探し当て、実際に突撃するというシリーズ。
なんとなくは知っていたけど読んでいなくて、youtubeでこれを見つけて興味を持ったので読んでみた↓
https://www.youtube.com/watch?v=qg-3eGSgF54

映像版があるのね。むしろそっちがメインなのかな?
こんなギリギリの状態で
「臆病なのかな?・・・凄い声がウオーって・・・聞こえてきたのかな?聞こえてないのかな?俺がダメなのかな?・・・俺が臆病だから聴こえるのかな?・・・」
ってあくまでも中立な感じ。
そしてあまりのテンパリっぷりにちょっと笑っちゃいながらも、ちゃんとミッションをこなした相手を
「ギンティさんは臆病じゃない!聞こえてたんだと思う!」
と讃えつつフォローする優しさ。
全部が面白すぎてビックリしました。

そんな感じで本を読んだんですが、映像がなくてもやっぱり面白い。
元々オカルト的なことではなく、『映画秘宝』での体当たり企画の一環として行きはじめ、徐々にそれがメインになっていったというのはちょっと驚きだったな。だからこの温度で行けるんだろう。

体当たりで行くしかない若手フリーライターの著者、余裕かと思いきやビビりまくって挙句キレまくる編集、騙されて連れてこられる心霊が超苦手な漫画家、そして本家の『新耳袋』のスタッフまで巻き込んでいく。

なんだろう、心霊ルポともノンフィクションとも違うんだけど、やっぱ面白い。
バカバカしく不用意に、しかしマジでヤバイといわれている所を選び、結構実際に現象が起きちゃうっていう。
でもだからどう、っていう分析はせずに、映像が残ってるんで観てね!的な感じ。
『映画秘宝』っぽい感じだよなぁ、本当に。
平山夢明さんみたいに、「なんか俺が行っても何も起きないんだよな」とズンズン行く感じとも違う、あくまで体当たり企画な感じがとても良い。

それに映像で観ずに本だからサラッと読める部分もあるんだろうな。映像あるとやっぱ普通に怖いし。
面白かったなぁ、シリーズ化してるみたいだから他のも読もうっと。

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鬼 「獄窓」





「鬼一家」名義でのアルバムはあるが、ソロ名義ではファーストアルバムとなる作品。
ご多分にもれず「小名浜」にやられて鬼の事を知った口なのだが、その後2枚聴いたアルバムではそこまで印象に残る事は無かった為、久々に買った。
後に『獄窓+1』として再発されたようだが、私が買ったのはオリジナル盤。

「鬼一家」名義のアルバムが、懲役に行ってしまうまでの活動の集大成だとしたら、このアルバムは出所後に音楽活動に専念できてからの第一歩だ。
良くも悪くも考える時間はふんだんにあった獄中で書き溜めたリリックもあり、「小名浜」でまとまった金も手に入っていた状況だっただろうから、凄くいい状態で作れたアルバムだろう。

一気に飛ばしてサードアルバムを聴いた時に違和感を感じたフロウもこの時点ではまだ変化しておらず、私はこの時期の方が好きだし、トラックも特徴的で、歌詞も哀愁があり、全体が独特の世界観で出来ていて、とても素晴らしい。
このフロウがやっぱいいんだよな。歌も、凄く上手いわけじゃないけどフックで歌うと凄くハマるし。

このトラックのセンスって、やっぱバンドとかやってたからなのかね?いわゆるヒップホップ的なものとはちょっと違うんだよな。生演奏でも、サンプリングでもない、やっぱなんか有線からのムードミュージックな感じがする。水商売感っていうか。実際今、ゴールデン街でお店やってるみたいだけど。
アルバム全部を1人のプロデューサーとやってるわけじゃないから、鬼のキャラクターをよくわかってる人達が作ったんだろうな。

サードでは歌詞が入ってこない・・・ってなってたけど、このアルバムは歌詞が刺さってくる。
しかし、なんで歌詞カードが英語のみなんだろう?歌詞読みたかったんだけど。



前に書いた感想↓
鬼一家 「赤落+3」
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/31/0
鬼 「嗚咽」
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/34/0



Bob Dylan 「Mr. Tambourine Man (Live at the Newport Folk Festival. 1964)」





なんとなく好きになれないまま来てしまったビッグネームというのがいくつもある。
そのひとつがこのボブ・ディラン。
去年、歌手としては初めてノーベル文学賞を受賞したことでも話題になった。

みうらじゅんの『アイデン&ティティ』とか大好きなんだけど、なんでこの世代の人がこんなに影響を受けているのかがよく理解できないというか。
そりゃ、そこかしこの本や映画で引用されるディランの詩は素晴らしいし、「ライク・ア・ローリング・ストーン」も「Forever Young」も「風に吹かれて」も知ってるし名曲ですよ。「天国への扉」はコピーもした。

でもこう、ファンって感じにはならなかったんだよねぇ。むしろ年取ってきてThe Bandはドンドン好きになってきてるんだけどね。

フォークシンガーってものにあんまり馴染みが無いんだろうなぁ。SIONくらいだもんな、大ファンだっていえるのは。シオンはもうむしろ吟遊詩人って感じの受け取り方だし。

とはいえ、これだけ評価されてるんだから・・・って思って、定期的に買ったり動画見たりしてるのよ。今回もノーベル賞の事で話題になったから、いい機会なんでyoutube漁ってたの。
そしたら↓


これが妙にツボに入ってね。

なんだろう、大道芸人感。
結局ね、芸術じゃなくて芸能だ、って事をどっか頭の隅っこにでも置いてないと、ミュージシャンは駄目だと思うんですよ。クラシックは例外としても。
なかなかそのニュアンスは伝わらないし、ファンはミュージシャンを高いところに置こうとするし、ミュージシャンは勘違いしていく。

なんかこの動画の姿に、ブルースミュージシャンの持つ土着的な感じとはまた別の、大道芸人(あくまで比喩表現ね)として転々としながら詩を歌っていく感じを強く受けてさ。
それはそれで素晴らしいな、と。
はじめてファンになったかも。



Coaltar of the deepers 「Joyride」





大槻ケンヂの特撮への参加で広く知られているNARASAKIが率いるバンド、COALTAR OF THE DEEPERS。
そのディーパーズの『NO THANK YOU』ってアルバムの中の曲。リードトラックかな。
なんかたまにフッと口ずさんでしまう。

このバンドは基本シューゲイザーなんだけど、さすが元々「臨終懺悔」なんて名前のハードコアバンドでキャリアをはじめただけの事はあるNARASAKIの、ハードコアやデスメタルの成分がふんだんに入った音作りが特徴的です。
またNARASAKIは自身でボーカルもとっており、猫なで声からデスボイスまでこなす幅広さを見せている。
現在の姿からも解るとおり、音楽プロデューサーとしての面も持っており、プログラミングもこなすため、ドラム以外はほぼNARASAKIだと言っていいと思う。

現在は多方面で活躍されているので勿論素晴らしいミュージシャンだと思うが、バンドという事になるとその器用さが仇になったというか、良くも悪くもだよなぁと思わされる。
同じような出自で、同じような経緯を辿っているバンドにDeftonesがいるが、チノ・モレノの妖艶ボイスを中心にアンサンブルをし、方向性が決まってからはある種その一芸のみに磨きをかけている感じとは対照的だ。

でもこの曲はスゲー好き。



ザ・ブレストローク・ツーザ・ベスト・オブ・コールター・オブ・ザ・ディーパーズ

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John Cage(作曲)Boris Berman(演奏) 「Music for Prepared Piano Vol.2」





最近、微分音を使うギタリストも増えている、という事を習っているギターの先生から聞き、youtubeでチェックしてみたところ、なんとなくプリペアドピアノっぽい響きだな、ということは逆にプリペアドピアノってそこを狙ってたのか、と思い、このCDを購入。
この作品を選んだ理由は、買いに行ったところにあったから、というだけ。

私が期待していたハーモニックな部分での冒険、というよりはリズミックな音楽だったので、私の求めていたものではなかった。
プリペアドピアノ自体が打楽器的に使うために考えられたものだから当然なんだけど。
プリペアドピアノ自体は面白い試みだとは思うが、「ピアノ」という西洋音楽の結晶のような楽器に、さほど思い入れの無い(数年間習っていたが)私には、それにプリパレーションを施す意義があまり感じられず、「自分で楽器作ればいいのに」と思ってしまうんだよね。
ノイバウテンみたいに鉄叩いたりするほうがまだ理解できるというか。
わざわざピアノ使うかね?っていう。

それなりに聴いたけど、やっぱりジョン・ケージは苦手かもなぁ。本で書いていることは面白いんだけど、実際音楽を聴いてみると、それほど面白いとは思えない事が多いんだよなぁ。

こういうのを求めてたんだけど↓・・・まぁ自分の思い込みが間違ってたんだな。


Cage: Music for Prepared Piano

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ロバート・B・パーカー(著)菊池光(翻訳) 「虚空」




スペンサー・シリーズの22作目らしい。
私はとびとびなので・・・しかし、いい感じに読んだ物が繋がっている。古本屋でまとめて買ったのだけど、そこでの並びが良かったんだろう。前の持ち主に感謝だ。

今回は珍しく、連れ去られた友人の刑事ベルソンの妻が監禁されている様子と、それを捜索するスペンサーの話が交互に来るような構成。
事件のきっかけがそうなので、警察とも、そして『スターダスト』で登場したギャングのチョヨとさえも協力し、捜索が進められる。
基本的にはとても淡々と話が進んでいくのだけど、友人の妻の失踪を事件かどうかもわからないままスペンサーが考え、探りながら進み、そこで色々な事がわかっていく様というのはとても緊張感があり、読んでいて引き込まれる。

今のご時勢にこんな事を言ってもしょうがない気はするが、とても映画的だと思った。
最初に起こる事件、友人の妻を捜しながら自分の過去にも思いを馳せるスペンサー、明らかになっていく隠された過去。
その過去を引きずる男、過去には戻らないと強固な意志を貫く女。
同じく過去を捨てて生きていた女優を探していた時に出会ったギャングとの共闘、そして派手にすべてが崩れ去るクライマックス。

これは確かに「シリーズ中屈指の感動作」って言うだけの作品だわ。
映画化して欲しいなぁ。

しかし、このシリーズは食べ物の描写が凄く良い。不味そうに不味そうに書かれているデカフェすら久々に飲みたくなった。


以前書いたスペンサーシリーズの感想↓

『初秋』
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/519/0
『スターダスト』
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/564/0
『失投』
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/532/0


追記
Netflixでこんなん作ってたのね。マーク・ウォールバーグ主演で、ポスト・マローンなんかも出てますがな。
ロバート・B・パーカーからシリーズを引き継いだ人の作風らしいけど、ちょっと観たいな。

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ZENO 「Listen to the Light」





メタルバンド、それもメロディックなメタルバンドの場合、オタクと紙一重の生真面目な人が多いので、いかにもB級なバンドを除けばそれなり以上にクオリティは高い。
以前にそのあたりのバンドのCDをまとめてもらった時にも、爆発的に売れたり、評価されたりはしないだろうが、総じてクオリティは高かった印象だ。
まぁ日本盤が出ているという時点で限られた存在ではあるのだけど。

そしてこのZENO。
初聴なのだけど、あのウリ・ロートの弟で、BURRN!誌に精神世界の事なんかをコラムに書いていた事で知っている。
アルバムの評価が高い事はディスクレビューでも知っていたが、スラッシュ/デス方面に行ってしまっていた私は後回しにしていたのだ。

いわゆるヨーロピアンなメロディック/パワーメタルなのだけど、なんとなくイメージでHR寄りだと思っていたんだけど、より力強く、メタリックな印象にちょっと驚いた。ギターソロはかなりアグレッシブに弾いていて、しかしヒステリックにならない、そのバランスもとても良い。
クリケット奏法などのちょっとしたアームの使い方がメチャメチャ上手かったりと、巧者ぶりが伺え、楽器が上手い、というより音楽的にちゃんとギターを使える人だというのがよくわかる。

やはりクオリティの高い世界の中でも頭1つ抜けている感じはある。
アレンジもしっかりしているので、ギターだけが目立つような事も無く、キチンと作品として聴かせられるものになっている。
オーケストレーションもドラムも打ち込みだろうけど、バンドというよりあくまでソロプロジェクトだし、これだけの完成度なら何も言うことは無い。ドラムやベースは印象に残らないが、この界隈では珍しい事ではないからね。

メタルはアグレッシブなものばかりを追い求め、数年前からはジャズを齧っている自分からすると、音楽としては今聴いて感じるものはほぼ無いに等しいんだけど、素晴らしいギターを弾く人だと思う。

アルバムとしては、そのジャンルの大ファンで無い私は「似た曲が続くなぁ、ちょっと長いなぁ」とも思うけど。

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