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ギターをリフィニッシュしてみた。




ナメてた・・・・・・・・・・・・。


超疲れた&時間かかった。


はい、ギターのリフィニッシュです。
「リフィニッシュ」とかいうとなんか偉そうですけどね、まぁ紙ヤスリで元の塗装を削って、改めて塗りました。
けっこうここ何年か、「ジャンクギターを治しました!」系のスレとかyoutubeに上げてる動画とか観てて、ちょっと憧れてたんですね。
でも観るのとやるのと大違いだねー・・・・・・・・・・。

とりあえず、なぜか古本屋に転がってて、交渉の末7000円で手に入れたフェルナンデス(サスティナー付き)を、それなりに気に入ってたものの、色がちょっとオッサンが持つには厳しい色だったんでリフィニッシュすることにしたんですよ。
元が7000円なんで気兼ねなく、思いつきでガシガシと手元にあった100均の紙ヤスリで擦ってみると、わりとすぐ塗装が取れて、「これ、いけんじゃね!?一週間もあれば」と調子に乗ったのだが、そこからが大変。
とりあえず、塗料のせいかやたらシンナー臭い。そして粉塵が凄い。なんも用意せずに6畳のアパートでやるもんでもない事にすぐ気がついた。

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初日。

100均で追加の紙ヤスリとマスクを購入。
毎日、汚れるので風呂の前1時間くらい時間を割いて作業を続けるが、中々進まない。塗装が薄いところと厚いところがあって、進まないとイライラする。
出来るだけ用具なんかなしで安く済ますつもりだったので、ひたすら紙ヤスリを手で持ってこする日々。ガシガシやりすぎて親指がやけどで水ぶくれになったりしながら、続ける。
サスティナーも付いてるし、面倒になりそうだから出来るだけパーツや配線は外さない予定だったが、そんなの無理。結局全部外して、木だけの状態まで戻してまたゴシゴシ。

042.jpg
ヘビ?
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気が付いてすぐ削る。

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バラバラに・・・。

1ヶ月ほどを要してやっと終了。
あとはホームセンターで買ったオイルフィニッシュ用のオイルを3回〜4回重ね塗りして終了。
ここはね、そんなに嫌じゃなかった。どうせバイトしてる時間は触れないし。ゆっくり乾燥しといてくれって感じで。

で、組み立てなおすんですが・・・・・・・・・・・・・。やっちゃいました。音が出ない。
配線を3箇所ほど外したんですが、ずっと1ヶ月間紙ヤスリ地獄でメチャメチャ疲れて精神的にやられてたんで、写メひとつ撮らず、メモも取らずでやったら、戻せなくなっちゃった・・・・・・・・・・・・・・・・。なんか線あまったんだよねー。

アンプに繋ぐと、なぜかFuzz Factoryみたいなノイズが・・・・。意味わかんない。ヴォリュームノブ触ると、ノイズのコントロールが出来ました。
しかし、私はソルマニアに憧れてギター改造をしてるわけではないので、即リペアショップへ。
某雑誌連載でもお馴染みのお店に持っていったら、20分で治してくれました。
なんだ、おしかったのか、俺。

ということでやっと終了。とにかく疲れた。
でもやっぱ、愛着湧きますね。スプリングとかネジとか、錆びてたの交換してあげたりして、今なんだかんだいって一番弾いてます。


楽しかったけど、狭いアパートでは中々難しいねー。リペア/リフィニッシュの動画あげてる人とか、けっこう地方で、しかも木工とか機械関係の仕事してる人が多いし、素人にはしんどいね。でも、またやりてーなー。今度はもっと小規模にエフェクターにしようかな。

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「BULLY」





BULLY(いじめっ子)。
原作となった本のタイトル「なぜ、いじめっ子は殺されたのか?」というので、もう内容は予想できると思うが、まぁその通りです。

幼馴染の親友と2人でいつもつるんでるんだけど、そいつは自分より金持ちで、粗暴で支配的。車を出してくれたりするし、そいつの家のでかいソファーでテレビ観てたりするのは快適なんだけど、本当は離れたい。
でも高校中退で実家暮らしのバイト生活、サーフィンとマリファナくらいしか楽しみがない状況で、独り立ちすることも出来ず、誘いも断れず、身動きが取れないまま。
そんな主人公に彼女が出来ると、その彼女がそんな状況に苛立ち、主人公や周りの人間にハッパをかけはじめ、集団になったことにより皆がやる気になってしまい、引き返すこともないまま殺害まで・・・という話。

また観たいな、と思っていたがずっと廃盤で、最近お店に並んでたのを見てビックリしつつ購入。こういうのはすぐまた廃盤になっちゃうからね。

監督は『KIDS』で一躍話題になった写真家のラリー・クラーク。私はこの映画経由でこの人に興味を持ち、初めて写真集というものを買った経験がある。『KIDS』もこの映画もいいんだけど、写真集もぜひ見てほしい。端的に言って天才。

この人は写真にしろ映画にしろ、不良、とくに若い不良の美しさや切なさ、刹那さ、儚さや、しょうもなさや情けなさ、そんなあれこれを映し出すのがとにかくうまい。
単純に「クールだ!真似しよう!」というのではなく、後味の苦さが残るというか。なんだろ、私が個人的に思い出すのは、初めてB系のファッションを日常的にする友達(もちろん不良)に会った時の感じ。
アー写でもなく、ライブ用にオシャレしたのでもなく、日常着としてオーバーサイズの服をそれほどガタイのよくない日本人が着てる感じ。ズボンのすそは引きずってしまって汚れてほつれてる。エアフォース1はソールが削れて薄汚れてる。高いものと安いものがごっちゃで、バランスも悪い。似合うかどうかじゃなく、着たいから着る。
それは、カッコわりー、と笑う事も出来るんだろうけど、やっぱりカッコよかったし、ちゃんと彼ららしかった。

映画の話。
舞台が南フロリダで海のすぐそばというのもあるのだろうが、なんとも不健康で健康的という矛盾した青春の刹那な感じがとても鮮明に表現されている。
断ればいいのに、働けばいいのに、やらなきゃいいのに、言わなきゃいいのに、嘘つかなきゃいいのに、カッコつけなけりゃいいのに、もっと他にやりようがあるだろうに・・・。
いくらでもツッコめる。今ならいくらでも考えが出てくる。出来る。

でもそれが考えられないし出来ないのが、青春時代で、不良少年だ。

十年以上前に観て、「凄く良かったけどもう観たくないな」と思い。改めて観て、もう1回観てから感想を書こうと思ったまままた数ヶ月経ってた。「凄く良かったけどもう観たくないな」とやっぱり思ってしまったからだ。

そこらへんの感じが、アマゾンでこのDVDの値段が急落している原因だろうか?新品が900円って。もう1枚買いそうだわ、どうせまた廃盤になっちゃうし。でもまた当分観ないしなぁ。

1回は観るべき。「青春」とか「不良」とかのキーワードで映画観たくなる人は。でも自分の求めてるものより深くて暗いものを観て、「凄く良かったけどもう観たくないな」、とやっぱりちょっと落ちると思う。



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吉田豪 「サブカルスーパースター鬱伝」(文庫)





この本については前に書いた気がする。

まぁまた読みたくなって文庫版を買ったから、また書いてもいいだろう。

40歳前後で精神的に問題が出てしまったサブカル界の大物の面々が、吉田豪言うところの「サブカルは40歳を超えると鬱になる」という説に関してインタビューを受けていく本。
ただ菊地成孔も文庫版の補足で書いていたが、「鬱伝」と銘打ってはいるものの、インタビュイーの症状は様々で、菊地成孔は鬱ではなく不安神経症だし、大槻ケンヂや枡野浩一みたいに「40歳を超えると」というか子供の頃から暗い感じの人もいるし、ECDはその前にアル中になっている。
もっと言えば、「鬱々とした」時期を過ごしただけで病院にかかかっててない人もいる。

細かいと言えば細かいが、自分自身もその気がありつつも、以前周りにいたメンヘラへの疑問から病院に行っていないので、気にはなったり。
で、まぁ内容については前に書いた気がするし、いいか、と思っているのだけど、この本ね、凄く参考になります。

というか私自身が、今年のはじめに菊地成孔と同じ様な感じになって、これを読んでたおかげでどうにかこうにかスルーできました。
まぁもちろん無理な時は病院に行くべきなんだけどね。
「これは心臓の問題じゃなくて、パニックだ。心臓ならとっくに死んでる」
と思えるだけでやっぱちょっと落ち着いたんでね。そうわかれば対処のし様もあるし。

でも、そんな事を抜きにしても面白い本です。
いつも通り安定の吉田豪クオリティー。ハズさねぇぜ。

遅れてきたサブカルっ子の山崎晴美ファンとしては医者の立場から語る香山リカのインタビューも嬉しかったな。
「私も最近は生きかた本みたいなのを出したりして、見る人が見たら詐欺じゃないか、っていう・・・・・・。」
って話してて、自覚してるんかい、って笑っちゃったし。

精神云々もそうだけど、「サブカル」って死んだ言葉をいつまでも引きずってる身には、いろいろ考えさせられる本です。
クイック・ジャパンに対する思いとか。

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「ラリー・フリント」




ラリー・フリント。エロ本『ハスラー』で一躍有名になり、その後に大出版社の社長になり、そして同時に表現の自由の為に戦う闘士でもある。
エロ本屋の言い訳、と切って捨てる向きもあるだろうが、徹底的に法廷闘争をし、反対派の暴漢に撃たれて下半身不随になっても戦い続ける本物だ。
原題の『ピープルVSラリーフリント』というのはそういう事。

そして同時に映画としては、HOLEの(というかNIRVANAのカートの未亡人という方が通りがいいか)コートニー・ラブが準主役として薬中のストリッパー役で出演しているというトピックもある。これがね、本当にコートニーは元ストリッパーで元薬中なんでハマり役というかそのまんまです。

伝記映画というにはあまりに赤裸々でスキャンダラスなんだけど、この人本当に凄い人生なんですよね。しかもいろいろあっても、この人長生きしてるんですよね。
特典映像のドキュメンタリーに普通に出てきてインタビュー答えてますからね。
幼少期から密造酒を作って売り、大人になってからはストリップクラブの経営からエロ本の発行。しかも「みんなが見たいのはこれだろ!」とハードコア(モロ出し)の元祖となり、当然捕まり、そして表現の自由の為の法廷闘争に入り・・・となるのだ。
もちろん偉人ではあるんだけど、その経歴に違わぬ山っ気のある反抗的で破天荒な人物であり、法廷闘争というのは表現の自由の為の法律的なことだけでなく、法廷侮辱罪とかテンコ盛りなんですけどね。ベトナム戦争の最中に上が軍服で下は星条旗をオムツにしたりとか。出廷しなきゃいけないところをしないで引っ張って、警察が来て全米中継されるのを喜んだり。

俳優も演技もいいし、とても良い映画です。同時に本当に存在する現代の偉人の事が知れるしね。
ハチャメチャな偉人伝とも言えて、単純に面白いんだけど、ベトナムで死んでいく兵士の写真とエロを交互にプロジェクターに写して、「どっちが問題なんだ!」と講演会でアジる所とか、本気な所もあるんだよね。
猥褻物に関する裁判ってのは、日本でもちょいちょいあって、映画とか、最近ではエロ漫画とか写真集での裁判が有名になったんだけど、もうあんまり意味ないんだよね。ネットがあるから。
AV関係の本でもよく語られるんだけど、日本ではネットでいくらでも無修正動画が見られる現在も、モザイクありのAVしか作れないでいるからね。
アメリカでは何十年も前にこうやって戦って、表現の自由を守った人がいて、解禁されましたよってね。


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「Grind Madness at the BBC」





かの有名なBBCのジョン・ピールセッションでグラインドコアの始祖達の残したスタジオライブ音源をまとめたコンピレーション。NAPALM DEATH、EXTREME NOISE TERROR、CARCASS、BOLT THROWER、GODFLESH、UNSEEN TERROR、HERESY、INTENSE DEGREEという物凄いメンツが3枚組CDにギュウギュウに詰め込まれています。
それぞれの初期の音源になるんだけど、スタジオライブとはいえ、アンダーグラウンドなバンドのキチンと録音されたライブ演奏はとても貴重だ。
やっぱりどうしても「うおー!まだみんないる時のナパーム・デスだー!リー・ドリアンも!ミック・ハリスも!ビル・スティアーも!」ってなりますね。
というかブックレットの中で、ミック・ハリスがピールセッションについて語るインタビューが入っていて、それも微笑ましいと同時に興味深いんだけど、この人元NAPALM DEATHであり元EXTREME NOISE TERRORであり元UNSEEN TERRORなんだよな。恐ろしいというか、この時期のアンダーグラウンドシーンの狭さというか。後にボーカルがナパームとENTでボーカル交換みたいになったりするしね。

とにかく濃いっす。初期だからね、より濃いですよ。一番絞り的な。
HERESYなんかはルーツとして語られつつもグラインドくくりには中々入らないし、GODFLESH、BOLT THROWERはグラインドか?と言われれば違うけど、この頃のごった煮な感じを追体験という事で。
これがイギリスの国営放送で流れてるんだもんなー。ブリティッシュブロードキャスティング(BBC)ですよ。いまだに王室とかあるのに。凄いよなぁ・・・。

ただ箱入りのCDなんだけど、これがね、1回出すと入れるのが超難しいんですよ・・・ここまでギュウギュウかよっていう。そこだけが残念っす。なぜか2枚と1枚って変な分けかただし。いや、些細な事ですよ。買いましょう。輸入盤しか出てないから安いしね。

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「軽蔑」





『勝手にしやがれ』が思いのほか普通に面白かった為、その勢いで観た。

やっぱり普通に面白い。
編集や脚本に所謂ゴダールっぽいというか、徐々に前面に特殊な部分も出てきてはいるものの、「フランス映画ってよくわかんない部分あるよねー」くらいの感じ。

お話自体は、ギリシャ神話を絡めながらの夫婦のすれ違いと別離、みたいな話のだが、端的に言って「男は情けないし、女はよくわからん」って感じ。
嫁との別れを覚悟して銃を隠し場所から取り出してきたのに、寝てるうちに嫁に弾を抜かれる。そんな象徴的な場面があったり。
説明はされないのだけど、明らかにココ!ってポイントが繰り返されたりするし、ワザと同じような場面さえ出てくるので、わかりやすいといえばわかりやすい話ではあると思う。

ブリジット・バルドーは美しいし、風景や、アパートも良い。映像が素晴らしいので、お話関係なくずっと観てられるしなー。こういうの観ると、昔の村上龍の暴言もちょっと頷いてしまうんだよな。

アメリカ人、ドイツ人、そして勿論フランス人と違う国の人達がメインで出てくるのも面白いかな。あんまり意識しないけど、当然違うっていう。キャラ化された異質な部分を出してくるわけでもないし、別にストーリーにも関係ないんだけど、あぁそうしたのか、なるほどねって。

なんか当たり前だけど、やっぱ名作って面白いわ。
ゴダールとか凄く特殊なお芸術で、よっぽど余裕がある時にしか・・・って思ってたんだけど、普通に面白い。
最初に『気狂いピエロ』観た時の印象のせいかな?今あらためて観ると、あれも普通に面白いのかな?

DVD特典のミニドキュメンタリーは今度は評論家寄りのやつで、それはそんなにだったな。

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「勝手にしやがれ」





やっと観た。
というくらい積んでた。
名作って言われてるし、良いのはわかってるんだけどなかなか手が出ないってのはなんにでもあって、難解だったり、単純に長かったり、お芸術過ぎたり。

前にも書いたけどさ、バイトとかジムから疲れて帰ってきて、6畳の部屋でカップ麺やらスーパーのお惣菜やら食いながらフランス映画はツライっつーの。テレビのバラエティ番組で芸人が落とし穴に落ちてるほうが全然落ち着く。

とはいえ、まぁ観ました。
そしたらこれがね、普通に面白いのよ。
ゴダールの長編デビュー作、白黒、ヌーヴェルヴァーグを代表する不朽の名作、とか条件がそろうと、かなり構えて観ちゃうんだけど、これがね、良いのよ。

逆にデビュー作だからこそ、ゴダールっぽい編集がありつつもお話が解り易くてスッと入れたのかな?
ビックリするくらい普通に面白かった。
ただでさえ最近劇映画が苦手になってるのに、現代の派手な映画より全然こっちの方が集中力途切れないで観れたわっていう。やっぱ眠たい部分が中間にあって苦笑したけど。
パリの風景は美しく、人物は皆魅力的。白黒でも関係ないね、美しい。こんなに美しい映像ってなかなかないよな。そらパリ行くわ。

ということで、なんか一個コンプレックスというか、苦手克服。というかゴダールこんなに面白いんだなぁ・・・。

DVD特典のミニドキュメンタリーはファン視点というか、所縁の場所でスタッフや俳優にインタビューをするという感じのもので、これも凄くよかった。皆いまだにカッコいい。このスタイルのあり方って凄いよな、フランス恐ろしいわ。

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「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」





けっこう前から、随分な事になっている、という情報がありながらも、あまりに直接に暴力的な為に避けていたメキシコ麻薬戦争。

ファンタジーとして「スカーフェイス」を楽しんだり、パブロ・エスコバルをヒーロー視したり、ネタとしてブルへリアを聴いたりするのはともかく、ちょっと興味を持って検索した瞬間に、「あぁ、こんなにデジタル機器やネットワークというのは進化したんだな」と思うと同時に後悔するくらい、いくらでも鮮明で凄惨な死体画像が出てくるこの「メキシコ麻薬戦争」。
戦争のような大義が無い分、現実として直視するにはあまりに悲惨で、もうどこに感情を持っていっていいかわからなくなる。
無邪気に「すげー」とか言って楽しめる歳でもないしね。

ということで、有名な報道写真家の作品だという事で、「これなら・・・」と思って観た1本。
パッケージ裏の解説を見たら、音楽も関わってくるみたいだったし。

で、観たんですが、まぁこのくらいが限界かなー・・・みたいな。
あくまで周辺を丹念に取材して、という感じ。
取材対象が取材対象なので、顔写さずにボイスチェンジャーかければインタビューオッケー、とかそんなわけも無く。
出てくるのは警察官と、ミュージシャン、そして住民。
川1本隔てたところはアメリカ。しかしここはマフィアが警察より力を持つメキシコ、という環境で生き、仕事をする警官。その日常は脅され、命を狙われ、実際に同僚を失いながら、淡々と殺人現場を処理していく。殺人事件が多すぎて、事件のうち、数パーセントしか捜査されない。
そして、アメリカでメキシコのマフィアの事を歌い、歌の為にメキシコに住んでみたいと願うミュージシャン。マフィアの事を歌い、見返りに直接現金を貰う。実在の人物の名前や、使用銃器の名前を歌に入れる。
まぁ昔から、マフィアとショービズの関係ってのは深くて、シナトラでも演歌歌手でもいくらでも例はあるわけで。というか「縄張り」の語源は・・・とかまぁめんどくさいんで端折りますが。いくらでもある事ですけど、こんなにも直接的にってのは中々ね。一周回って昔っぽいっていうか。

その2つの話が主に語られる映画で、マフィアが直接画面に出てくる事は当然無い。
事件現場や、そこに残された死体。マフィアが流した私刑動画などは出てくるが、そこに特化した残酷ビデオではないので、ちらっとくらい。まぁ充分衝撃的ですが・・・。

興味深く、よく出来たドキュメンタリーではあったのだけど、タイトルを観て想像したものとは少し違ったかも。この麻薬戦争はどうやって起こったか?何故このような状況になったのか?という事は語られないし、マフィアは出てこない。
だからといって、殺されないでマフィアにドキュメンタリーに協力してもらう術は思いつかないし、死体映像をたくさん見たいわけでもない。

タイトルとはちょっと違う感じだったな、と思ったが、自分が何を求めてたのかもよくわからない。
まぁ、興味深い一面ではあった、かな。

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西原理恵子 「ダーリンは70歳」





久しぶりに西原理恵子の本を買った。
若い頃の異常に本を読んでいた時期に全部読んで、その後は全然、という作家は多い。
その中の1人なのだけど、サイバラさんはサブカル枠に入るのにコンビニに単行本が売ってることもあってちょこちょこ読んでいる。
元々私は雑誌ではなく単行本派なのだけど、サイバラさんは連載が漫画雑誌じゃない事が多いので、追っかける気がそもそもしないし、ひょこっとコンビニに単行本があるとなんか得した気になる。

ということで、久しぶり。
サイバラ漫画ではもうお馴染みになった判型のハードカバーの本が、「久々にサイバラ漫画買った」って感じがする。
昔から、漫画の中でお馴染みの「フーリガンのようなタニマチ」こと高須クリニック院長との交際を書いた作品。
昔から読んでいる人間からすれば、これがただの熟年交際本になってるはずもない事は当然の事、相手が「Yes、高須クリニック」なんだから面白くなってるに決まっている。

正直、「できるかな」シリーズがだんだんパワーダウンし、鴨ちゃん亡き後の作品は、面白いし、泣いたりしながらも、「もっと昔のクレイジーさが欲しい」とは思っていた。
もう年齢的にもキツイだろうし、鴨ちゃんをはじめ、ゲッツ板谷さんや神足さんも復帰したものの生死の狭間を彷徨う病気したり、漫画の登場人物各々がそれぞれ状況が変わってしまったりするのは、ルポ漫画だとしょうがない。

そう諦めていた所に高須院長ですよ。

70歳にして現役、手術もビジネスもバリバリにこなし、忙しくしながらも、僧侶になったり、フリーメーソンに入ったり、相撲中継によく映ってたり、スポンサードしたり、怒って降りたり、いまだに世間を騒がせる怪人物。
相手に不足なし、というか、「ついにここまで・・・」というラスボス感半端無い。

内容は、やはり面白い。
体力や時間がなくなった分を補って余りある資金力と人脈があり、元々ファンだっただけあって、「これをやると面白く無くなる」という判断(たぶん天然だけど)もちゃんとしている、そしてやはりなによりクレイジーな高須院長に引っ張られながらも、持ち前の無頼っぷりと母性で対抗していく感じは、近年無かった面白さ。
帰ってきた、という感じがしながらも、その後の作風も混じったような感じもあって素晴らしい。

すげーなぁ、2人とも長生きしてほしーなー。とか思いつつ、面白く読めました。
今回も、出てきてるメンツが半端じゃないです。ダライ・ラマから朝青龍から・・・本当に・・・。


マジで、村上龍と西原理恵子に関しては、現代のシャーマンだと思ってるんだよなぁ。

ダーリンは70歳 (コミックス単行本)






でんぱ組.inc 「WORLD WIDE DEMPA 」




急にドンハマリして、しばらくすると落ち着く、というのは、恋愛でもなんでもそうであると思う。
しかし、1ヶ月くらいで落ち着いてしまい、分析に転じる、という自分のあり方は、そのまま自分の恋愛感を見ている様で気持ちが悪い。アイドルの場合は余計に露骨にそうだ。

きっかけは「でんでんぱっしょん」、もっと言えばゴッドタンのマジ歌選手権の日村の歌の作曲者が作ってる、と言う事で聴いた事。
とりあえず「でんでんぱっしょん」を聴いたのだが、もう、とにかく名曲だと思った。正直、最初にPerfumeを聴いたとき以上に衝撃を受けたし、ここ数年でベストに入る名曲だといまでも思っている。
PVもかっこよかたので、そこから何度もPVを観ているうちにメイキングを観る様になり、それも何度も観ているうちにメンバーに興味が出てきてファンに・・・という風にズブズブと・・・。
そこからはyoutubeの動画を保存しまくり、それが100ギガを越えたあたりで正気に戻った。その間約1ヶ月。

youtubeで観れるものは全部観たし、アルバムは全部聴いた。で、冷静になったあとも聴きたい、所有したい、と思ったのがこのアルバムと「でんでんぱっしょん」のシングル(PVとメイキングつき)。

結局のところ、よくある「ファーストが最高」的な価値観かな?(現メンバーでの、そして方向性が決まったあと、という意味で)とも思うのだけど、やはりこの時期は物凄く新鮮な上にバランスが取れている、奇跡的な時期だと思うのだ。

元々、10年以上前から「電波ソング≒アンダーグラウンドミュージック」とか言っていた私には好きになる要素があった、というか「でんでんぱっしょん」はモロにその2つの融合だと思うのだが、それにしてもこのアルバムは飽きない。
アイドルが好き、というわけでもなく、アイドルのアルバムを買ったのは初めてだ。
「好きになっちゃったから、もうなんでも好き」という状態にもしばらくあったはずなのだが、バラエティ番組やメイキングはともかく、曲に関しては最後まで、強く惹かれたのはこのアルバムの収録曲がほとんどだった。

半分ほどがシングル曲で、いわゆるアイドルのアルバム的なシングルベスト+カップリング曲的にも捉えられるが、にしてもバランスがいい。
作家によってのカラーの違いはあるが、トータルとしてのバランスが保たれている。妄想的に過ぎるかもしれないが、このグループ愛されてたんだな、という感じ。
それは今も変わらないのかも知れないが「アイドル」という特殊な立ち位置にいて、年齢的にも出自的にも、もっと言ってしまえばルックス的にも秀でたものがない中だと、作家のモチベーションというのは単純に「そのグループをどのくらい好きか」という事になってしまう。
前山田健一の情熱大陸で「2日で3曲・・・できるかー」と嘆きつつキーボードに向かう場面があったが、職業作曲家というのはそういうものであり、その上、編曲やディレクションにまで立ち会える事もあまりないのが現実だ。
それに「W.W.D」「でんでんぱっしょん」「W.W.D 2」と、徐々にPVが豪華になっていくところからも、上がっていく感がわかり、スタッフにも演者にもこの時期独特のマジックがあるように見える。
各曲について書いていくとやたら長くなりそうなので、ここら辺にしとこう。それはまた別の機会に。


実は私は、「W.W.D」リリース時にPVを観た上でスルーした、という過去がある。正直、この辺りの曲は「ファンになったら大好きになる」タイプの曲だとは思うのだけど、惜しい事したなー、と悔やむばかりだ。
中古で「World Wide Dempa」の初回版が8000円超えなのを見るにつけ、また悔やむ。



WORLD WIDE DEMPA 通常盤

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