2015年06月19日
灰野敬二/河端一/吉田達也 「一と一と一が重なってしまうまで Live At Mission’s 2008」
灰野敬二、河端一、吉田達也のトリオ。ギター/ギター/ドラム。灰野さんは唄も歌うが。
ブックオフの安い棚に突っ込まれていたので、観た事が無い事を確認して即レジへ。このネット社会にあっても、マイナーなレーベルの物はいまだにこうやって粗雑に扱われ、それなりに競取り屋からスルーされている。
灰野敬二関連のCDは、どれも外れないのでとりあえず安ければ買っている。でもよく考えたら映像作品は、単独で出してるのはそんなに無いんだよね。
何の前知識もないまま、見つけて2秒くらいでレジに行ったのだが、観てみると、河端一( ACID MOTHERS TEMPLEなど)はこのユニットではこういう感じなのかぶっ飛んだソロプレイで対決というよりは灰野さんのサポートというかバッキングに重きを置いている感じで、吉田達也もいつものイメージの凝縮されたプログレ感のある手数の多いドラムで暴れるというより、軽快でリズミックな部分が出てて、どことなくのニューウェーブっぽさみたいなものを感じた。時にポップだとさえ思う瞬間さえあったり。
イメージとしてはその2人がバックにいて、その上で主役の灰野さん、という感じ。いつもの、というか「灰野敬二」としか言いようの無い感じはいつ観てもさすが。こう書くと、こじんまりした感じに思えるかもしれないが、灰野さんが加わるとやはりさすがとしか言いようの無い音楽になる。メンツ的にも分かるがけっこうロック寄りの音で、取っ付き易いんじゃないかな。
映像は明るくて鮮明だし、サブカルものにありがちなもったいぶったような変な編集とかが無く真正面から捉えられており、本当にライブそのまま。アマゾンの説明読んで気がついたけど、確かに舞台上が、表情がはっきり見えるくらいわりと明るいし。
しかし、河端一もインタビューで言っていたが、灰野さんモノは全部ジャケが似てて見分けがつかない、そしてリリースが物凄く多い。なので、まぁ中古屋で安く見つけたら買うって感じが多いんだけど、聴くとやっぱりやられるんだよなぁ。好みはあるにせよ、全くなにも感じないってことは無い。
最近、去年の年末の大掃除で数十枚貰ったCDをいい加減片付けないとと思ってガンガン消化してるんだけど、あまり好きではないジャンルが多いのもあるが、これが本当になんとも思わない、ただBGMとして流れて終わるってのが多い。
そんなのと比べてもアレだけど、こんなに適当に買ってて、ハズレ無いってのも凄いわな。
このDVD、先にスタジオDVDがあって、その発売記念のDVDなんだな。スタジオ盤も観たくなった。
一と一と一が重なってしまうまで Live At Mission’s 2008 [DVD] 新品価格 |