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posted by fanblog

Brutal Truth 「Sounds of the Animal Kingdom」




へヴィーミュージックの極北。ブルータルトゥルース3rdアルバム。
言うこと無しの名盤。
10年くらい前に初めて聴いて、久々に今回書く前に聴いて、やっぱり惚れ惚れしている。
簡単に言ってしまうとごった煮グラインドコア。
そういわれるバンドは今の時代ごまんといるが、彼らは何が違ったんだろう?何故こんなにも俺は彼らに、特にこのアルバムにこんなに惹かれるんだろう?

まずバックグラウンド的なことで言うと、ベースのダン・リルカは元Anthrax、元NUCLEAR ASSAULT、元S.O.Dでメタル/ハードコアの超エリートである。
今、調べていて戦慄している。1983年に『フィストフル・オブ・メタル』、1985年に『Speak English or Die』、Nuclear Assaultの『Game Over』が86年、brutal truthの1stの『Extreme Conditions Demand Extreme Responses』が92年か・・・。
まさにヘヴィーミュージックの鬼っ子である。何が彼をこんなに追い立ててたんだろう。ダンの抜けた後のAnthraxも結構音楽性を変えているが、それはトレンドに媚びているという印象しか残っていない。事実、「スラッシュ四天王ツアーやるならanthraxよりmachine headのがよくね?」という声が聞かれたくらいだ。器用さ、視野の広さの現れだと思うが、正直俺は乗れなかった。
しかしダンは違った。ドンドンドンドン速く、重く、激しく、切れた音楽を追及している。今もだ。
そしてケヴィン・シャープ。最初はデス声だったが、この3rdではシャウト中心、この人の叫び声は本当にカッコいい、そして歌詞がけっこう聞き取れる。トッツァンの追悼ライブでS.O.Bのボーカルやってたのは泣けた。
ケヴィンはだんだんと、「あ、この人メタル畑の人じゃないな」って感じが強まり(ハーフパンツにテンガロンハットだったりね)、調べてみるとジョン・ゾーンとやってる動画なども見つかり、フリージャズ/アバンギャルド/ノイズ的な感じの源泉はここなのかな?という感じ。
そしてリッチ・ホーク!
彼が加入したとたん、ファーストにあったカッチリとしたデスメタル然とした姿は消え去り、よりラフで獰猛な姿になった。
もっとも、ファースト時のドラマーもブラスト時に音量がだんだん落ちるなどの問題もあったが、リッチはなんだろう・・・ヘタウマというか・・・上手いんだけどね、たぶん頭の中で1.2倍速で叩いてる自分がいて、それを追っかけてるみたいなドラムです。なんか独特。
やっぱりどうしても再結成した今もいるこの3人に注目してしまうかな。

サードアルバムであり解散前のラストアルバムでもある今作は、解散も当然と思うほどに突き詰めたという印象の強いアルバムだ。
初期はモロにデスメタルで、その後はハードコア寄りになり、ノイズやドゥームっぽい要素も見え隠れしていたが、このアルバムにきてそれらを血肉化した彼らが生身で全てを表現してしまったのだ。
そう、SE風のものを除くと、全部、普通の編成のバンドが、特別な飛び道具無しに作ったものであることに気が付く。
特別誰々っぽい曲ががあるわけでも、ジョン・ゾーンのNaked Cityのようにカットアップの手法を使った情報過多な印象も無い、それなのに、このアルバムからは無数の、彼らが影響を受けたであろうアンダーグラウンドなへヴィーミュージックが聴こえてくるのだ。
そして、普通の編成のバンドであるにも関わらず、個々の楽器の印象があまり無く、バンドとしての一塊がそのまま襲ってくるような印象を受ける。いわゆる、ロックバンドに多い、「大体まずギターがリフ持ってきて〜」といった作り方に聴こえないのだ。
ためしに何曲かコピーしてみたが、なんかギター1本で1人で弾いてても虚しい。なんか違う・・・と思いつつCDと一緒に弾くとちゃんとかっこよく聞こえる、といった次第なのだ。
不思議だなぁ、と聴くたびに思ってしまう。
そして、やっぱり音がナチュラルで疲れない。デジデジした同じ音のアルバムなんかもうたくさんなんだよ。
そういえば、1stから3rdの間に、KORNとかデビューしてて、ラウドロックブームとか来てるのか・・・ブレないなぁ、この人達。


長くなった。
何度聴いても発見がある。久々に聴いて思った。
今は『kill trend suicide』とのセットで、訳詞の付いた日本盤が出ている。
思わず私も買いなおしてしまった。
つかもうちょっとしたら来日か。
迷うなぁ・・・再結成後はあんまりピンときてないんだよなぁ・・・。

追記
この時の来日かな?結局、フェアウェルツアーには行けました。ギリギリセーフ。S.O.B/Brutal Truth/Napalm Deathという素晴らしいメンツで、最高のライブでした。
観れる時に観とかないとね。最近の異常事態を思うと、本当にそうだよね。

Sounds of the Animal Kingdom / Kill Trend Suicide

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神門 「三日月」




基本的に音楽はなんでも好きで、しかも大好きな日本語ラップの世界で絶賛を受けているアーティストなのにどうも自分は好きになれない、youtubeをグルグルしながら「これはピンとこないな・・・、あー、解る・・・部分も無いではない・・・かな」とかしばらくやっていたのだが、最新作のPVを観て、なんとなく聴き方が掴めた気がしたので、おそらく1番苦手そうなアルバムを購入。安かったしね、1000円だよ?

相変わらず前置きが長いですが神門(ごうど)の1stアルバムです。
先に結論を書くと、これは素晴らしい。安いし、多少なりとも(それがたとえマイナスの感情でも)あなたのアンテナに引っかかったら買うべきだ。もし日本語ラップ好きなら。

まず、なぜ苦手だったかを書こう。
なんか気持ち悪い。
これに尽きる。
このCDだと4曲目になる『重い出』のPVで最初に神門を知ったのだが、なんというか、心臓音、そしてアカペラでのラップで始まるラブソングなのだが、音がいいわけでも、滑舌がいいわけでも、かなりいいパンチラインはあるもののわかりやすくスキルフルなわけでもなく・・・例えば恋愛に関する言葉を並べてで韻を踏みまくるスタイルではけっしてなく、安い作りのPVにはボソボソ言ったり部屋でひざ抱えたりする普通の顔した坊主頭の神門らしき人物が延々映っており、歌の内容はフラれ話で、なかなか自分には許容できなかった。

ちなみにこのアルバムは全曲ラブソングという極端な構成になっており、セルフ・ボースト(自己賛美)と犯罪自慢、成りあがり願望や身内話以外に何を歌うかを問われていた日本語ラップ界では大きな驚きをもって迎えられたらしいが、俺は元々外部の人間だったのでそこに拒否反応はなかった。

ただ言葉があまりに赤裸々過ぎてなかなか理解出来なかった部分はあった。
文学的な〜という評価が欲しいのかやたら難しい漢字や抽象的な表現を使ったものも多いが、神門は真逆だった。


『何してんのかな?今ごろ・・・知らない誰かとやってんのかな?』
                       〜重い出〜
『大好きでした 大好きでした 大好きでした 大好きです
 大好きでした 大好きでした 大好きでした 好き過ぎて・・・』
                       〜矛盾〜
               2曲とも神門 『三日月』より

私にとっては、笑いの形に歪んだ口元が固まったまま目を背けてしまうような歌詞が並ぶ。
21歳の成年が、言葉が最重要視されるヒップホップという形をとってファーストアルバムに収録した言葉だ。
このように抜粋したり、1曲2曲聴いただけなら嘲笑で済ませてしまうかもしれない。以前の私のように「高評価の理由もわかるけどなんか苦手でねー」なんて言ってスルーしてしまうかもしれない。
しかし、アルバムを1枚通して聴いた今ではもう到底無視は出来ない。まだ若い神門の表現者としての強度を、言葉を扱うことへの覚悟を感じる。

そして勿論、例えば同じ曲の中に

『”私ほどあなたを深く愛した奴はいない”By海援隊
 ”もう恋いなんてしないなんて”言いそうになりますよ槇原さん』
                      〜重い出〜
『飴をもらえる鞭ならいい アタシばかりが好きじゃない』
                      〜矛盾〜  

という歌いたくなる親しみやすいパンチラインも出てくる。当然だがとても高いスキルの持ち主なのだ。

今を同時期に生きる若い才能(まだ26歳)、しかも今年9月に出したのが4thフルアルバムと、着実にリリースを重ね、ワンマンライブまで行っているという動きの活発さを見るとまだまだこれからも楽しみだ。
そんな神門のファーストアルバム。1000円。安すぎ。買うべき。

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Blue Cheer「Vincebus Eruptum」




BLUE CHEERのファーストアルバム。
パンク好きも、ハードロック/メタル好きも、サイケ/ストーナー好きも、ノイズ好きもみんな通る道なので1曲目のサマータイムブルースくらいは聴いたことあると思う。エディ・コクランの曲で、いろんな人がカバーしてる曲なのでブルーチアーのバージョン以外なら思い浮かぶ人も多いかも。最近は原発問題もあってRCサクセションのバージョンが浮かぶのかなぁ・・・。

ブルーチアーバージョンのサマータイムブルース、いきなり1曲目から強烈です、一瞬サマータイムブルースってわからなかったもん。私は最初に映像とセットで聴いたので、BEAT CLUBのスタジオライブ映像が浮かびます。検索すると最初にくる有名なやつですね、すごくかっこいいので合わせて観て欲しい。前屈みの髪で顔が見えないドラマーがパワフルに叩いててカッコいいのよ。


で、このCDにもパワフルさはバッチリ収められています。
強靭なリズム隊にのる、いつも大音量で演奏していないと絶対浮かばないようなフレーズを奏でるファズの効きまくったギターにやっぱり耳を奪われます。基本的にブルースロックなのですが、過剰なパワフルさによって上記したような様々なジャンルに影響が派生したほどの、粗野で、サイケで、ノイジーで、ロックで、やっぱりブルースな名盤です。

あと、特筆すべきは生々しいヘヴィさですかね。
機材頼り、編集頼りでどうにでもなってしまう現在、奇妙に薄っぺらーい、ハイファイなのに貧乏くさいへヴィミュージックを聴いてて覚える違和感がハッキリします。
奥いきが、立体感が、ダイナミズムが比べ物になりません。

まぁこれ何回も使うかも知れないけど、「伝説先行の」「当時革新的だった」「今のへヴィバンドのルーツ、教科書的な」みたいなのを抜かしても、今聞いてもカッコいいですよ。

ちなみに今回、これを書く前にオールリプレイでずっと流してて、なんか途切れないな、なんでだろ、と思って座って1曲ずつ聴いてて気が付いたんですが、最後の曲の終わる部分、静かになったと思ったら、微妙にまた盛り上がる・・・と思ったらやっぱりなんとなく終わる、と言う感じの、スタジオアルバムの最後にしてはちょっと「ん?」てなる終わり方します。繰り返してて違和感なかったの、逆にこのおかげなのかも。

Vincebus Eruptum

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「全身ハードコア GGアリン」




歌う
客に殴りかかる
倍返しにされる
ステージ上でクソをして全身に塗りたくる
マイクで自分の顔を殴り血まみれにする
再び客席へ
逃げ惑う観客

GGアリンのライブはこんな感じである。
何を箇条書きにしてるんだろう、俺は。
伝説のロッカー、パフォーマーであるGGアリンのドキュメンタリーDVDだ。まさか日本盤が出て、字幕つきのものが観られるとは思ってもみなかった一品。
説明は不要だろう、知らなきゃ検索すればいい。逆に検索によってこっちに来るんだろうから、まぁどうでもいいか。
知ってる人はとっくに知っていて、頭の中で幻想がものすごいことになっているだろう。
俺は何年も前から知っていた。インターネット以前から、古本屋で当時すでに埃をかぶっていたサブカル雑誌や、エロ本の白黒ページ(昔はサブカル情報の塊だった、特にスーパー写真塾)で何度も目にし、断片的な、「ステージで脱糞する超変態ロッカー」「自分の体を傷つけ続け、ハードドラッグに溺れ、公開自殺ライブの前に道路で変死した」「ライブは毎回暴動」などの情報と、無数に出ているレコード、CDで聴く、意外と普通の、ガナってはいるがハードコアまでいかない感じのパンクロック、ロックンロール、フォークソング。
よくある、英語の出来ないサブカル好きのジレンマだ。CDはろくに聴いていない。速くてストレートなパンクにのせて、自分の少ない語彙力でもすぐわかるほどの酷い歌詞のものは好きだが乗り切れない、インターネットで情報を検索しても、出てくるのは前に読んだことのあるエピソードばかり。
そんな中での、やっと日本盤発売!字幕があるんです!字幕が!

前置きが長くなったが、このDVDはGGのライブと、バンドメンバーやファンや親、同級生のインタビュー、出演したTV番組などで構成されている。

冒頭ジョン・ゲイシーの言葉から、自身の犯した犯罪のせいで州からでられないはずが、監督が連絡するとあっさり州を越えて会いに来るGGのエピソードが語られ、GGのライブ映像がスタート、歌詞に字幕が付くのに感激していると、50分少々の短いドキュメンタリーは一気に過ぎていく。
いままで断片的に知っていたエピソードが、すべて本人や周辺の人間のインタビューやニュース映像とともに語られているのでとても嬉しい。ドキュメンタリーとして、飽きさせないし、GG以外にも、GGを語る人がいちいち魅力的なキャラクターなので、50分少々という短さもあって、何度も見てしまう。必見、そして買いだ。

特典映像として、10分ほどライブをやったあとは、30分くらい警察から逃げてるだけのラストライブや、やっぱり全然変わってないバンドメンバーの最近のインタビューなどもあり、大満足。

最後の方に1曲と、エンドロールで流れるフォークブルースみたいな曲の弾き語りが、なんか沁みるんだよなぁ・・・。


裸のドラマー、ディーノ。今何してるのか超気になる。


追記
今でもお兄さんとお母さんはお元気で、こんな映画も公開された↓

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