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北原みのり 「毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記」



今更感漂う感じ。でもしょうがない。興味はあったけど、この本には100円しか出す気がなかったから。
という事で古本屋で108円で購入。
ご多聞に漏れず下世話な興味からこの事件は気になっていたのだが、それを題材にした本の中でも著者がけっこうアレな感じ、という事前情報はあったのでそれを念頭において読んだのだが、やはり苦笑を禁じえない感じ。

「リングイネを知らない男に、佳苗は罪を問われ、佳苗のサンダルなど、恐らくどうでもいい男たちに佳苗は守られ、裁かれようとしているのだ。」

とか、同じような事をフェミ系の人が書いてネタにされてたな、とか思い出した。「おひとりさま」の人だったっけ?乾燥ポルチーニと〜みたいな。

きっかけが、ツイッターで「傍聴希望者の抽選に外れた」と書いたら傍聴記の依頼がきて、初めて傍聴記を書く事になったという経緯なので、いかにも裁判を知らない人が書いたというような記述にもうんざりする。
裁判を「劇場」などと表現し、そこで超然としている佳苗!みたいな感じなのだが、裁判が演劇じみていることなんてもう嫌ってほど書かれてきた事だし、裁判員裁判がはじまったばかりなんだからそりゃ過剰なところもあるだろう。というか裁判モノのハリウッド映画とか腐るほどあるだろうし、裁判劇も山ほど書かれてきてるだろうが。
下世話な興味で読んでいるので、その下世話さによって得られた情報(昼休憩の時に髪巻いてる!とかハンカチ変わってる!とか)は期待通りだったんだけど、中途半端な自意識が出ていて、感受性が豊か風な文章に辟易する。

「あなたに今聞きたいのは、『あなたが語るあなた』の話ではなく、『あなたが語る男たち』の話だ」
うん、ならそういう意図でインタビューでも申し込みなよ。たぶん死刑が確定したら喋るんじゃん?

「僕なら騙されない」みたいに言う男性目線に苦言を呈したかと思えば、数行あとに「私なら〜」と似たような考えが出てくるところには実に驚いたね。

結局のところ、木嶋佳苗というキャラクターに対する下世話な興味以外の部分だと、「週刊朝日」編集部による事件概要と、上野千鶴子との会話で上野から出たという「援交世代から思想が生まれると思っていた。生んだのは木嶋佳苗だったのね」という一言だけで事足りるな、という印象だった。
朝日新聞出版、って書かれているからまともそうに見えるだけで、「週刊朝日」と「婦人公論」という週刊誌に書かれたものだ。
たしかに100日裁判、というのは一般人の裁判員にとってはそうとうな負担なのだが、3ヶ月ちょっとの間に計36回の裁判の傍聴で本を書くって、ライターとしては普通の仕事に思えるしね。


最後に著者のプロフィールを
コラムニストで、女性のアダルトグッズショップの代表。著書に「フェミの嫌われ方」「ブスの開き直り」「はちみつバイブレーション」。最新刊に「アンアンのセックスできれい
になれた?」がある。

うーん、予想通り。田嶋陽子タイプのあとの、宮台真司に乗っかったようなタイプね。
つかそれこそ「援交世代から思想が生まれると思っていた。生んだのは木嶋佳苗だったのね」だわな。

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堀江貴文 「君がオヤジになる前に」



ホリエモンの本。
ちょっと韻踏んでるようで踏んでない。

基本的に定価で買うようなものでは無いと思っているが、100円200円で売っていると買うようにしている。この人も本人が一番面白いパターンなのだけど、どれもそれなりに面白いことは面白い。
前も書いたが、本当に身も蓋も無い事を言う。表に出てくる機会が多いのに、一応外面は取り繕うひろゆきよりずっと酷かったりする。

「適切な言い方ではないかもしれないが、起業はスピーディーなバカほど成功するのだ」
「(異業種交流会への参加を検討している人へ)ビジネスチャンスがそもそも存在しないから、異業種なんじゃないか?」
「家族が大事だなんて倫理観がつくりだしたウソだ」
「小説を読むのは時間対効果が薄すぎる」
「風景描写やキャラクターの心情の移り変わりがあまりに退屈で・・・正直うんざりする」

ただ、これを知っているかどうかで、ホリエモンへの評価は変わってくると思う。これは著書の中で繰り返し書かれている事だが、「唯一の恐怖が『死』なので、常に思考を埋めている」という事だ。
「不安や恐怖を情報のシャワーで洗い流す」「思考を埋めろ」という事が繰り返し書かれている。

だからといって、岡田斗司夫との対談(プラスワンかニコ生だったかな?)中にもスマホをいじり、「それ相手にやられたら・・・」と皮肉を言おうとする岡田に「あ、いいですよ全然」と食い気味に返し、「そうだよねー、自分もやってるし、いいんだよねー」と言われても。スマホをいじりながら「はい」と目を合わせずに答える様っていうのは、なかなかな
モノなわけですが、ここまで振り切れるっていうのも才能だし、素直に凄いわ。

しかし、この本で驚いたのが、「仲間」という存在に対して価値観が揺れているホリエモンだ。GLAYの打ち上げに行って、メンバーの振る舞いや雰囲気によっていろいろ感じるところがあったようで、まぁそこの部分の意見(乱暴に要約すると『メインソングライター以外っている?』っていう)はちょっとどうかとも思うのだが、「包容力」ってのが自分に
あったり、「同じスピードで共に成長できる仲間」がいたらどうだったんだろう?と考えているところだ。
傍目から見て、「同じスピード」の人間が存在しないくらい突き詰めているから凄いスピードで上り詰めたんだろうと思うので、その問いは無意味だと思うのだけど。

ただ「不安や恐怖を情報のシャワーで洗い流す」「思考を埋めろ」と言いながらそういう事も考えてしまう、という所にけっこうグっときてしまい、今まで読んだホリエモンの本の中ではこれが一番面白かった。
『オヤジ』というのは「思考停止状態」の人の事で、そうなる前に、そうならないように、各年代(25〜38歳)からの質問への回答、という感じで進んでいくのだが、単なる人生相談でもなく、自分語りでもなく、いいバランスで読みやすいし。

100円で買って、読んだら売って、って繰り返してたけど、これはしばらく手元に置いておこうかな。

君がオヤジになる前に

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「ブリングリング」原作本+ドキュメンタリー




この本は映画『ブリングリング』の元になった『容疑者はルブタンを履いていた』と言う雑誌の記事に、その後に明らかになった事実が付け加えられたもの。
同時に、1週間レンタル中に10回以上観た上に結局DVDを買ったら、「The Real Bling Ling」という実際の事件のドキュメンタリーも入っていたので、それも合わせて感想を。
まず本の方。
基本的に、ニック・プルーゴ(主犯の一人)が全てを自供し、それ以外の犯人達は皆、基本的には否認しているため、事件の経緯についてはニックへのインタビューが元になっている。
まぁー、男が情けなくて女が非情っていうわかり易いかたちなんだけど、にしてもね・・・。
事件についてはググればいくらでも出てくるからネタバレもクソも無いだろうし書くけど、結局ねぇ、警察って確実に起訴に持ち込める件にしか関わらないから、実際には事件に関わっている人間もけっこう野放しだったり、不用意に映画に協力しちゃった警官のせいで大分甘い判決になっちゃったりしているし、まぁそれなりにお金持ちの子供が多かったせいでちゃんと有能な弁護士も付いてね、ペラペラ自供しちゃったニックの証言以外はほとんど保身としらばっくれた話ばっかりなんだよね。
ニックは実はゲイで、レイチェル(主犯とされるもう一人)ともプラトニックな関係だったのだが、とはいえ別にパリス・ヒルトンの服を着れるわけでもないので、どう考えてもニック以外に主犯がいて、その盗んだ服を着ている人物がいるわけなんだけど、立証できなければ「ニックから借りた。彼はスタイリストだと自称していた」で通っちゃうんだよね。
というわけで、本人達へのインタビューについては、ニックの語る(おそらく)おおよその事実と、その他の犯人たちの言い訳の相違点を考え、特にリアリティショウに出演中(事件当時はまだ放映はされていない)だったアレクシスの発言に呆れながら(なんと、映画に出てくるあのフザケたセリフはほぼそのまんま)も、楽しんだ。
やっぱり注目されるのはセレブの家への空き巣なんだけど、ニックとレイチェルに関しては長い間、広範囲に空き巣に入ったり日常的に車上荒らしをしていたのには驚いたけどね。
結構モロにコカイン中毒で、リハビリセンターにも入ったりしてて、その部分は何の変哲も無い犯罪者なんだよね。
だからレイチェルのインタビューが読みたいんだけど、今に至っても全くインタビューを受けてないみたいで、一切情報が無い。他のメンバーはテレビ番組に出て、「The Real Bling Lingが語る!」みたいな感じで出てるんだけどね。
単純に、もっと詳しく事件の事が知れたので面白かったかな。映画原作というよりは事件のルポタージュだから、興味の無かった人が一冊おもしろく読めるかといったら、それほどでもないかな?という感じ。

そしてセル版に入っていた「The Real Bling Ling」。
先述した原作の作者や、劇中にも出てきたゴシップサイトTMZ.comの記者、お決まりの学者なんかが出てきて事件について語り、実際のニュース映像なんかが出てくる。
実際の本人達を見ると「やっぱり映画は綺麗に作られてるな・・・」と思う事がほとんどなのだが、これがね、ニックは髪が薄い以外はイケメンだし、アレクシスやテスはモデルやってるだけあって美人だし、けっこう普通に見れるんだよね。
セレブ文化、ツイッター/フェイスブック、ゴシップサイト、グーグルマップ、まぁお決まりな感じの解説があり「昔からあることだ。聖骸布に触れたいというのと同じさ!」なんていうありきたりな学者の意見なんかもありつつ、ニュースの特集のコーナーみたいでこれはこれで面白かった。さすがに本人達のインタビューなんかはないんだけどね。

あと、「パリス・ヒルトンの実況見分」という映像も特典として入っていたんだけど、やっぱこの人面白いわ。底抜け。「犯人は6回侵入したっていうんだけど、私は最後の1回まで気が付かなかったの」ですと。


実際の事件の事を調べると映画にドハマりしたのも薄れるかな?と思ったんだけど、そうでもないな。やっぱり映画は映画で大好きだわ。
いろんな状態で映画流してて気が付いたんだけど、全体的にドンシャリというか、音量差が凄いねこの映画。侵入→パーティ→インタビューの繰り返しだからだろうけど、寝しなにセリフを聞き取れるくらいの音量で流してると、音楽がけっこうデカさでね。かと思えばしばらく無音だったり。寝しなにはかけれないね。いや、起きて観りゃいいんだけど。

ブリングリング  こうして僕たちはハリウッドセレブから300万ドルを盗んだ





西島大介/大谷能生  「魔法なんて信じない。でも君は信じる。」



おそらく今までで最大規模の67ページという原稿紛失に見舞われた作者のドキュメント漫画に、大谷能生の解説(論考)が付いた本。
元々は雑誌『hon-nin』(まだあるんだろうか?まぁ無いわな)で連載されていたので、漫画はけっこう読んでいたのだが、「結局、最後ってどうなったんんだっけ?」と思って購入。
なぜ大谷能生がこの件についての論考を寄せているかというと、漫画関係者が全く持って関わろうとしなかったからで、この件についてのコメント一つ寄こしていない。
どの出版社にしろありえない事ではないし、インタビューとか受けられない気持ちもわかるけどねー、という感じなのだが、漫画については門外漢な大谷能生だからこその論考がかなり面白かったので、これはこれでよかったのではないだろうか。
ストーリー、キャラクター、セリフやコマ割りなどから「漫画として」どうなのか?という事ではなく、単純に「紙の上の表現、そしてそれを束ねた物としての漫画」としての論考は、今まで読んだ漫画評論では読めなかったものだったので、とても面白かった。
そして、実はこの西島大介という漫画家の特性がそこにあったということも気が付かされた事も大きい。いわゆる漫画評論ではそこを語られる事は今後もないだろうと思われる。
『PLANETS』とかでは語られそうな感じかな?

そもそも原稿紛失というのは、それこそ漫画の中ではよくあるネタなのだが、本当にあったということはめったに聞かないし、コピー、インターネットの発達によるデータ入稿などで、それが起こる可能性すらなくなっている昨今だ。
そこで、変則的なかたちで漫画家になり、漫画ではあまり無い書き下ろしという、ある種職人的な作り方をしている作者にこんなことが起こった。
しかも、『オリジナル』と『コピー』という概念を漫画で表現している作者に。
という運命的な巡り会わせ。

うーん、全部含めてうまい事まとまったというか、この本もいろいろ考えさせられて面白かった。
原稿紛失っていうのとどう折り合いをつけたのか、実際に出版社と作者の間でどういうやり取りが行われるのか、というのがリアルに(実際の書類も、人物名などを黒塗りにした以外はそのまま掲載)描かれているので、金額を含めてそこに興味がある人はサクッと漫画だけ読んでも十分そういう欲求は満たされるし、作者の漫画のファンなら大谷能生の論考も面白く読めるだろう。

そういえば前から気になってたんだけどさ、海外のアーティストってさ、「CDを100万枚以上売った」ってのを「sold over one million copies」って言うじゃん?
「あ、そうだよな、俺が買ってるのはマスター音源のコピーなんだよな」って思ってさ、なんか不思議な気持ちになってたんだよね。
そう考えると、私達が買えるのはほとんど全てコピーだけなんだよな。

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「ドクター・オジーに訊け!」





「オジー・オズボーンの人生相談」というだけで既に面白いのだが、ロッキン・オンかなんかでアンドリュー・WKとかもやっていたし、「ソープへ行け!」(by北方謙三)以上の名言が出るとも思えず、なーんか安易な企画だなぁ、などと思ってスルーしていた。
正直最近ね、本が売れなくなっているせいか確実に売れるものとしてやたらミュージシャンの自伝が出てるし、昔のインタビューをまとめ直した単行本とかがいっぱい出ててね、ちょっと辟易しているんですよ。
しかし、ある時ふと手にとってパラパラ見てみると、「オジーの細胞をDNA検査して学会へ」みたいな章があり、こりゃ一大事だと思って最初から読んでみたのだ。

ドクター・オジーに相談という体裁なのだが、まずそれより何より自身の事を軽く書いている最初の章の冒頭から改めて驚くのが、このオジーの数奇な人生だ。とっくにクリーンになっているストーンズやエアロスミスなんかより、全然この人こそ「本当は死んでるはずのロックスター1位」の長期記録を持っているを思い出した。
若い頃の放蕩はロックバンドにありがちなのだが、ブラック・サバスで十分なキャリアを過ごした後に解雇され、そこからシャロンに救われるまで引きこもってドラッグ漬けになってたり、その後ソロで成功したがこれからと言うときにランディ・ローズの事故死があったりだし、私生活でも事故ってクビ折って死に掛けたりしている。
「朝食の前にウイスキーを1本空けて、覚せい剤は2包み目」というような酷い状態が長年続いたらしい。
『オズボーンズ』以降、好々爺みたいな感じで扱われる事の多いオジーなのだが、あの『オズボーンズ』の撮影中でさえ、スタッフのいない部屋を探してマリファナを吸い、処方薬を山ほど飲んでいたのだ。「『オズボーンズ』の頃はそのせいで吃音が酷くて自分で見直しても何を言ってるか全くわからない」と自分で振り返っている。
60を超えてようやくクリーンになったようだが、40年間なにかしらに依存してたわけですよ。そう考えると、数々の伝説を含め、「この人なんでまだ生きてるの?不死身なの?」と心から思う。

そんなオジーに、健康の事や性生活の事や薬物の事に関して質問し、オジーはそれに答える。そこは当然オジーなので

「私はなんにでもすぐ夢中になってしまう。健康のためにランニングをしようと思った。次の週には『よし、もっと速く走るために覚せい剤を吸おう』となった」

「70年代には幻覚には酒が効くといわれていたが、これは効果がない。ただ幻覚の見える酔っ払いになるだけだ」

「風邪に効く『ホット・オジー』という飲み物を考えたんだ。ウイスキーを1パイン煮立たせ、そこにレモンを少々。これを出来るだけの早さで飲み干す。これで自分が風邪であることはおろか、自分の名前すら忘れられる」

「吃音を治す方法はわからないが、吃音になる方法は知っている。私みたいに40年間酒と薬に溺れればいいんだ」

などのオジーらしい答えもあれば、『セカンドオピニオン』なんて言葉を使いながら病気の早期発見について真っ当に語ったりしている。

やっぱりね、この人おもしろいわ。それは文章でも。それは改めて感心した。オジーらしいところを除いても、イギリス人らしい皮肉ったユーモアセンスあふれる答えを返しているしね。

「今更オジーの新作なんか買わねーよ。やっぱランディが最高!」みたいな人も多いだろうし、まぁ私もギタリストがガス・Gになってから興味が失せてしまったのは事実なのだが、
やっぱり面白いよね。この人は舞台に上がるべき人だわ。つくづくそう思った。

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「デビルズダブル」





これは期待外れだったと言わざるをえないかな。
結構前に、なんだっけかな?youtubeの広告だったかな?で観て、「これはやべぇ!」と思って、でまぁいつもの通り忘れてたんだけど、最近思い出しても「いや、これはちゃんと時間作ってじっくり腰を据えて観よう」と思ってしばらく寝かしてたくらい期待してたんだけどなぁ。
世間的にも期待感がかなりあったのがわかるのが、レンタル屋に置いてある本数ね。5本あったよ。『ブリングリング』なんか1本だったから4回目でやっと借りられたのに・・・。

ウダイ・フセインとその影武者の物語で、独裁者のムチャクチャなバカ息子として有名な人物なので、まぁそりゃ酷いもんなんだけどさ、でもそれって結局国の中だけだからね。
アメリカにあっさりやられたの知ってるしなぁ。
いや、十二分に酷いし、非人道的なんだけどさ、独裁者のいる国って多かれ少なかれこういうところあったりするし、それを映画にしたわけだけどさ、事実のほうがずっと酷いからね。
ちょっとググるだけでヒクくらいの悪行三昧が読めるからねぇ・・・ベタだけど「事実は小説より奇なり」なんだよねぇ。
なんか中途半端にスタイリッシュで、そんなに酷さやエグさが強調できてもなければ、ドラマ的に優れているか?映像として優れているか?というのも、別にそこまで・・・という感じ。
いい題材だし、ちゃんとハリウッド映画なんだけどねぇ。イマイチでした。

80年代ディスコヒットの流れるパーティーの安っぽさなんかはリアル感があって、薄ら気持ち悪い感じでよかったけどなぁ。気に入ったのはそこくらい。

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「俺たちフィギュアスケーター」





「おもしろいに決まってるから今度でいいや」という謎の先送りによって中々手に取らなかったのだが、『アザーガイズ』が面白かったので、ついに観てみた。
うん、おもしろい。
けど、これが「俺たち〜」シリーズの最高傑作!という前評判を聞いたうえで観たので、「そこまでかなぁ・・・」と思ってしまった。
「男同士のフィギュアスケートペア」というアイデアだけで最後まで押していくのはキツかったかなぁと思ってしまったのだ。
自分があまりフィギュアスケートに興味がないという事と、LGBTに偏見が無い事が重なっているせいか、「男同士のペアって本当は無いの?別にいいんじゃないの?」という感想しかなく、それが特殊で突飛な発想だという事を共有出来ずにいたので、それが原因なのかな?
エグいゲイジョークなんかが出るわけでもなく、セックス依存症だ、親(代わり)に捨てられて孤独だ、とかも別に深く掘るわけでもなく、なーんかファミリーでも観れそうっすねぇ、と思ってしまった。

むしろ、特典映像のメイキングの中で行われる出演者インタビューでの「あぁ、コメディアンだなぁ。普段はもっとドギツイ事言ってるんだろうな」ということが伺える受け答えが一番面白かったかな。

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「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」




特にコメディー映画になのだが、「また同じ人が出てる映画見てるな」という事をよく思う。映画自体もテイストが似てたりして、結局制作陣も同じだったりして、「これ続編?」みたいな。
まぁコメディー映画は、俳優が監督になるケースが他の映画より分かりやすいので、その印象が強いのだろうし、レンタルする→新作映画情報→「あ、これおもしろそう」→レンタルする、という流れが多いので、新作情報で流れるのが関連作だったりするからだろうな、とか思ったり。

とかいう事を考えるくらい、ここ最近観たコメディー映画に出てた人が総出演みたいな感じだったこの『ペイン&ゲイン』。
最初にビックリする事にこれは実話を基にしているのだが、ボディビルダーやストリッパー達による犯罪で、結果的に重大犯罪なのだが、こういう映画になるくらいの行き当たりばったりの計画性の無い犯罪、しかも結構マヌケという事で、劇映画にしか見えない。ご丁寧に「ここまでまだ実話」なんて字幕が入るくらい。
パッと見と出演者で、お間抜けクライムバディムービー的な感じかな?と思っていたのだが、これがかなりシリアス。『アザーガイズ』でも主演だった俳優が、マッチョになってボディビルダー(ジムのトレーナー)役な時点で、もうちょっと面白いのだけどそれを使ったギャグをするでもなく、ザ・ロック様(ことドウェイン・ジョンソン)みたいな明らかに異質な迫力を持った人が出てきても、ジムのトレーナーでボディビルダーということで「よく鍛えてる人」みたいな所に落ち着くだけで特別扱いもギャグも無し。
自己啓発セミナーの講師役で『ハングオーバー』シリーズのミスター・チャウ役の人が出てきたりで、ちょこちょことクスっと出来るようなくすぐりはあるものの、シリアスな雰囲気は崩れず最後まで続く。メイキング映像の中で「ブラック・コメディー」と言う言葉が出てきて、はじめて聞いた言葉なのだが、なるほど納得した。おかしな人たちの雑でマヌケな犯罪なのだが、結果大金を奪われたり殺されたりという結果になるという。
コメディーを期待していたのでビックリしたのだが、おかしなキャラクター達を観ている事に飽きず、ギャグではなくどんどん重罪を犯していく様にさらに挽きつけられ、クライマックスにアクションもありで、なんだかずいぶん楽しめた。
なんとも人に伝えにくい映画ではあるのだけど、コメディー映画好きも、クライムムービー好きも、アメリカンドリーム崩れみたいなニューシネマ好きも、結構みんな楽しめるんじゃないの、これ?という感じ。
名作!って感じじゃないんだけど、「あれ?予想と違ったけど、かなり楽しめたし面白かったんだけど...」と思って、結局もう1度観てしまった。

最後にまたビックリなのが、監督がマイケル・ベイっていう。あのやたら大掛かりなハリウッド映画撮る人?同姓同名?と思っていたら本人。映像特典のメイキングで「俺は2〜3億ドルないと映画を作れないと思われている。でもこの映画は2300万ドルで作ってるんだ。この予算の無さは学生映画を思い出すね!」なんて自分で言ってるくらい。
邦画を考えると十分な予算だとも思えるけどね。

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「ハングオーバー シリーズ1〜3」





少し前にあった憂鬱のビッグウェーブに対応するためにレンタル屋に行き、コメディの・・・棚の前で2時間以上も立ち尽くして(syrup16g)、次々に借りていたんですが、その時に観た1本。
大ヒット作だという事は知っていたのですが、「俺、酒やめたしなー。二日酔いかー」などと思って避けていて、パッケージに「あの『アメリカン・パイ』シリーズのスタッフが〜」みたいな事が書いてあったので、それなら面白いだろうと思ってレンタル。
面白すぎて、1週間レンタルなのに2日後に更に2、3も借りにいきました。

ヴァチェラー・パーティーという独身最後のバカ騒ぎ、そして二日酔い、記憶の無いままムチャクチャになった室内を見渡すとおかしな事になっている、昨日は何をやったんだ・・・?
というお話で、一つ一つは別に特別な事ではないし、同じようなテーマのコメディはいっぱいあると思うので、そこが避けていた理由でもあるのですが、これが面白い。
まぁ珍しく何も事前情報が無いまま観て、「こんな面白かったんか!」という衝撃を受けたので、ネタばれ的な事は書きたくないのだが、いやー、大ヒットするはこれは、面白いもん。
いわゆる、「博士」「イケメン」「普通」「異物」というチームで、そこに更に「もっと異物」外部から現れてくる伝統的なフォーマットながら、昨日の記憶の解明という収束ではなく、雪だるま式に話がデカくなっていく様は本当に素晴らしい。
ちょっとだけ書くと、やっぱミスターチャウのぶっ飛びっぷりだよな。まだこんな奴がいたのか!しかもアジア系で!という感動があった。

2はね、同じ話なんだけど、前作より規模がデカくなっているというタイプの2なんだけど、「話一緒じゃねーか!」と観終わった後に笑ってしまうのだけど、それも気にならないくらい、最初から飛ばしてくれるのでやっぱりおもしろい。ミスターチャウ最高。

3は、よく言われている通り『ハング・オーバー』なのに二日酔いにならないっていうビックリもあるんだけど、まぁプログラムピクチャーじゃないんだから、そんな何回も同じ事はしないよね、っていう。ここでもやっぱりミスターチャウ。
これがシリーズ最終作となるのだけど、さすがというかなんというか『アメリカン・パイ』1〜3、そして最近出たリユニオンと題された4と同じく、キチーンと風呂敷を畳む、素晴らしい終わり方。
あ、5年後くらいにこれもリユニオンとかあんのかな?

近い映画を考えると、『200本のタバコ』とかかな。でも哀愁みたいなもんがなくて、バカにバカが掛け合わさっていって暴走する感じがあって、こっちのほうが痛快でストレートに面白いね。

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「アザー・ガイズ」





「これも町山さんが紹介してたな」と思って借りた1本。
ここ2ヶ月ほどのクソほど精神状態が悪かった時にはやたらコメディーと暗い映画を借りていたのだが、やっと落ち着いてきてむしろ普通の、というかランキングに入るような映画を借りる事が多くなってきた。いいことだと思う。それはさておき、『アザーガイズ』コメディー映画です。

元WWFのロック様ことドウェイン・ジョンソンとサミュエル・L・ジャクソンの演じる、いかにもな「アクション映画の刑事」って感じのコンビがあっさり死に(ビックリするほど間抜けで唐突に)、残った『アザーガイズ』(その他の人達)が活躍するバディムービー。勿論、コメディなので笑える要素もあり、という感じ。
というか、コメディ要素の部分が面白すぎるので、どっちかというと2人組のさえないバカが出てくるコメディに刑事アクションの要素を足した、という感じか。
その「いかにも主役っぽく出てきてすぐ死ぬ」方式は事前に知っていたので、そこまで特別な感じはせずに、さえない2人組みがドタバタの末に事件を解決するんだろうなー、熱血バカとデスクワークばっかのオタクのコンビかー、なんて観ていたのだが、そのいかにも小市民なデスクワーク刑事の過去がわかっていったあたりから、私の想像をはるかに超えていって、意外すぎてバカ受けしました。あとでもう一回デスクワーク刑事の過去の告白シーンだけ観たくらい。
後半は刑事モノのセオリーに則って、実は強かったりガンアクションが出来たりしながら、事件解決になるので、まぁお約束通りに終わるのだが、とにかくやっぱりデスクワーク刑事の過去の告白シーンのとことかはメチャメチャおもしろかったなぁ。コメディ映画は好きでそれなりに観てるし、お笑いも結構好きなんだけど、あの数分の告白シーンの流れは最高だった。相方の熱血刑事のツッコミも含めて。
ただ、町山さんの紹介のときに言ってた「マイケル・ムーアの『キャピタリズム』より金融崩壊の事がよく解る」というのはそんなにでもなかったかな。本編で触れられるわけではなく、エンドロールの中でそのデタラメさを棒人間と数字やグラフを使って解説してくれるのだが、そこまでの事でもなかったかなー・・・本編が面白かったから、別に特別そこに意識いかなかったし。

どうもこれタイトルは違えども『ズーランダー』と同じく、制作陣のメンツなんかは「俺達〜」シリーズっぽい感じらしいので、どれから観ていいかわからなかった「俺達〜」シリーズにもそろそろ手をつけようかな、と思った。

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