アフィリエイト広告を利用しています

ERIC B. & RAKIM 「PAID IN FULL」




名盤!5本マイク!クラシック!
Eric B. & Rakim、1987年のデビューアルバム。

お恥ずかしい話、これを少し前に聴くまで私はほとんど日本語ラップしか聴かず、歌詞を日本語パズルとして解読するように韻を探すようないわゆるマニアで「ヘッズでもなんでもないな、グラフィティーもダンスもよくわかんねぇし」なんて思ってました。
しかしどんどんヒップホップが好きになるにつれ、クラシックといわれるアルバムくらいは聴いておかないとな・・・と思い、順に聴いていっていて最初にガツンとキたのがこのアルバム。
一応私はギターを弾いてるのでトラックには耳がいく。しかし、好きになるのは元ネタがいいなと思うものや、アンビエント、音響系のもので、「ヒップホップならでは」と感じるトラックが素晴らしいものは、いくつかあるもののアルバム単位ではなかなか出会えなかった。
「生演奏 hiphop」などで何度も検索し、生楽器でヒップホップをやっているグループや、DJと生楽器のセッション、バンドとラッパーのセッションもイロイロ聴いたが、ピンとこない。DJ機材を使った音響作品や、バトルDJなどの方に気がいってしまったくらい。
だったのに、このアルバム聴いてぶっ飛んだ。Eric Bの作るトラックは、生演奏のヒップホップものよりずっと自由に、即興的に聴こえました。作り込まれてるのも勿論わかりますが、ターンテーブル、サンプラー、ドラムマシンも当たり前に楽器で、自在に音楽を作れるということを痛いほど思い知らされました。実際、生楽器でも特にビバップなどのジャズのアドリブは用意しているツーファイブフレーズのをレゴのように組み合わせている部分もあると言え、現在はもうサンプリングしているからどう、とかではないのだ。てかロックンロール〜パンクなんか何十年スリーコードやってんだって話だし。
シンプルなビートのみに乗せてラップもカッコいいが、これほど相互にかっこよく絡んでいるものは初めてで、とにかく驚いた。物凄くかっこいい。今更ながらこれがヒップホップなんだなぁ。そりゃ英語わかんなくても聴くよ。
えーかくいう私も英語は苦手なので、和訳もついてない輸入盤なので、意味はこれから・・・って感じだが、ラキムのラップもキレキレでカッコいい。ゆったりした落ち着いたフロウで、はっきりと言葉を置いていくので意味がわからないなりに歌詞が聞き取れます。

そして、ロック好きにも是非聴いてほしいアルバムです。特にKORN好きな人は必聴です。「あの効果音的なフレーズはどこから来たのだろう?」と私も思っていましたが、えーと、ハッキリとした元ネタがぱっと思いつくだけで2つほど聴こえました。KORNはむかしから大好きだったのですが、自分も気がつかなかったし、あんまりHIPHOPからの引用にふれる人がいませんでしたね、ロックの評論家はヒップホップ嫌いなんでしょう・・・House of PainのJump Aroundとかマンマなんだけどね。 他にも、聴いたことがあるように感じたとこがいくつかありました。

さておき、「お前らが今夜のバンド?楽器は?」と訊かれ「これ」とレコードを見せたらレコードで殴られるPVがありましたが(なんてグループのなんて曲か思い出せなくて超気になる。たしかドキュメンタリー映画の「PUNK ATITUDE」かなんかの中で見た)、そんな馬鹿げた優越感はこの20年以上前のアルバムを聴けば簡単に崩れます。
このアルバムは、めちゃめちゃ私の想像力を刺激してくれました。やっぱ名盤って聴いてみるもんだよなぁ。最高。

ペイド・イン・フル~リマスター

新品価格
¥1,463から
(2012/8/27 03:32時点)





鬼 「嗚咽」





鬼の3rdアルバム。
鬼一家に続いて、「あったから」という理由で購入。1st、2ndアルバムは未聴。いきなりサード。

聴き始めて思ったのが、まず私が知ってるフロウと違う、ということ。語りかけるようなフロウになっている。いきなりサードアルバムに飛んでしまったので、その間に何があったかはわからないが、これはこれでいい感じ。
トラックは本物のジャズ、ブルース、ラテンというより、場末のスナックやクラブ(ママが居る方)で流れる甘ったるいムードミュージックのようだ。昔の日本映画にでてきたような、ギラギラで薄っぺらい、ミラーボールが虚しく廻るような場所で流れる音楽。
このトラックを聴いてると、頭になんとなくあった鬼のイメージとぴったり重なり、「これはまた違ったリアリティの見せ方をされている」と聴きながら感心していた。アウトローだが、サグやハスリンとはまた違ったチンピラ感がある。
しかし聴き進めるうちに、全然歌詞が頭に入ってこないことに気がつく。「本を読みながらだからかな・・・」と思い、本を置き、横になって目をつぶって聴く。やはり入ってこない。
何を言ってるか聞き取れないということではない、むしろ聞き取りやすいフロウになった、しかし、なんとなくそれらしい言葉が続くだけで、「小名浜」を聴く事によって目の前に広がった景色などは全く見え無い、結局何が言いたいのかわからないまま2周した。
この方向性、というかリアリティの見せ方は、「小名浜」だけの一発屋ではないことを聴き手に理解させるだけでなく、革新的だと思うのだが、それによって新しい景色を見れなかったことはとても残念だ。
次のアルバムにはそれを強く期待する。
というかむしろ前のアルバムにあるのだろうか?


嗚咽

新品価格
¥2,162から
(2012/8/27 02:57時点)






    >>次へ
<< 2012年08月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ