2021年07月22日
WT$BO 「SELF-TITLED EP」
はるまげ堂の闇袋3枚目。WT$BOの1stEPですね。
ですね、って言っても名前も聞いたこと無かったですけど。ロゴ見て、CDトレー下の写真とか見ると、あぁブルデスにゴアグラインドのおふざけ入れたやつね、と予想はつきますね。
前にも書いたけど、この手の音楽っていうのはアヴァンギャルドに見えてその実様式美の世界なので、ありがちなフレーズをレゴみたいにくっつけて作れてしまうものなんですよね。
クオリティは高いですよ。ドラムは打ち込みですがちゃんと作られているし、曲の構成も練られているし、過不足なくブルデスです。1曲目のイントロでちょこっとヒップホップ風のモノを入れたり、SEや台詞の挿入ややたら長い曲名なんかでゴアグラインド風のおふざけ要素もそこかしこに仕込んで、センスの良さが伺えます。
でもそれだけなんですよね。「おぉ、よく出来てんね、DAWなに使ってんの?ドラムの音源は?」としか言いようがない。
チューンダウンしてミュートかけてズンズンとパワーコードのリフで進めて、ガテラルボーカル、ブラスト、ビートダウン、さらにもう一段落として、打ち込みであることを活かしてブレイクコア風のパートも入れて、SE入れて...と。
「やれば出来る」と「実際に作る」の間にはものすごく大きな隔たりがあるのでちゃんと作品にしているのは素直に凄いと思います。さっきも書いたけどクオリティは高いです。全く惹かれないですが。
Amazonにあんのかい。こういうところの抜け目なさは若い子のバンドって感じ。
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