長生きしたければ朝食は抜きなさい 栄養学常識のウソを突く 体の不調を根本から改善する (Kawade夢新書) [ 東茂由 ] 価格:836円 |
■塩分をとらないと甘いものが欲しくなる(P50)
「食品に細菌が繁殖しないようにする方法には、塩漬け、砂糖漬け、アルコール漬けなどが、ありますが、体もこれと同じです。
汗をかくと汗と一緒に塩分が排出されるので、塩漬けがうまくいきません。すると体のなかにバイ菌がわいてきます。そのさい、塩をとらないと砂糖がほしくなり、それが進めば砂糖漬けになって、さまざまな病気を引き起こす原因になります。
さらに、もし砂糖がとれなかったら、アルコールが必要になるわけです。
人間の体はこのようになっているので、汗をかいたら塩をとることが必要です。塩をとらないと肝臓でブドウ糖をつくれません。血糖値が下がってくるのですぐにバテてしまいます。また、汗で失われた水も、当然補給しないといけません。」
■あなたの悪い癖が病気をつくる(P55)
「悪い癖というのは、甘いものが好きで食べ過ぎてしまうとか、お酒を飲み過ぎるとか、睡眠時間を削って体を壊すまで仕事をするとかいろいろです。健康を害する原因になる悪い癖を直すことが、養生法のはじまりです」
「50歳までの癖は墓場までもっていくといわれるように、いくつになっても直らないものです。すこしずつでもいいですから、改めていくように心がけ、努力することが大切です。」
「癖のなかでも、心の癖が、いちばんやっかいです。たとえば、難病になった人のなかには、悪い面ばかりみる人がいます。すこし好転の兆しがみえてきたのに、”全然変ってない”と悲観的にとらえます。こういう考え方の人はマイナスのホルモンしかでないので、病気も治りにくくなります」
■体質を劇的に変えれば病気を絶てる(P53)
「冷え性を、温野菜を摂ることで治ると思うかもしれませんが、一時的に症状が治まるだけで、体質は変わりません。だから、東洋医学では一般に、生まれもった体質は一生つづくといわれれいます」
体質を変えるには、合理的なことを行っていても無理で、非合理で劇的な変化が必要だと、甲田博士はいいます。
「断食(3日以上、水分以外は摂取しない本断食)を行うと劇的に病気や症状が改善することがよくありますが、それは断食が非合理だからです。非合理なことを行うと、死に一歩近づきます。そうすると生きようとして反発力がでてきます。その力が体質を変えるのです。」
■無数にある健康法から何を選べばいい?(P57)
「知識、見識、判断力、実行がともなって、それを総合して物事をとらえることを活学といいます。」
「世の中には健康法はたくさんあります。どれも、あるひとつの効用だけをピックアップすると、たしかに健康に役立ちます。しかし、特定のものをとり過ぎることによって、かえって害をこうむることのほうが大きいといえます。物事はトータルにみていかないといけません。そして、そのための能力を養うためにも、知識、見識、判断力が必要です」
■規則正しい食生活の害(P39)
「人類が誕生して30億年あまりになりますが、その歴史のなかで、食事を断つと生命力が復活するという情報が遺伝子にインプットされています。だから、体調が悪くなったら食事を断つ、という情報が組み込まれています。動物はみな、それに従っていますが、人間は従いません。食事を断ったら衰弱する、という考えが先に立つからです」
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