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■わが子と高齢者を守る、ワクチン最新十ケ条(P214)
一、赤ちゃんは免疫システムが未熟な状態で生まれてきます。でもその後、いろいろな病原体に感染することによって、免疫システムはじょじょに成熟していきます。
一、インフルエンザなどにかかった場合の発熱は、免疫システムのはたらきを助けるためです。解熱剤で下げると、免疫システムのはたらきがおち、治るのに時間がかかります。脳症が生じて死ぬことさえあるし、そうでなくとも免疫システムが成熟するのを妨げます。
一、人は古来、一度に感染するのは、ひとつの病原体に限られてきました。混合ワクチンや複数のワクチン同時接種のように、一度に複数の病原体(もしくは、その死骸成分)がからだに入ってくることには慣れていない。それらが体内に殺到したときの、免疫システムの混乱ぶりは目にみえるようです。
一、自然の状態では、病原体は消化管や呼吸器などから侵入してくるので、その場の免疫システムが瞬時に対応し、発症しても大事にいたらないようにしてきました。ところがワクチンの多くは注射で接種されるため、免疫システムの対応は遅れるし、混乱します。
一、ワクチンで免疫システムが混乱するだけなら、いつか混乱も収まるかもしれません。ただ、遺伝的素質やその日の体調によっては、免疫システムの暴走は、重大な副作用をもたらすことがあり、最悪、死亡するにいたります。
一、人類がながく、近代的なクスリなしに存続し繁栄してきました。いまの百歳超の長寿者は、種痘程度しかワクチンがない時代に育ってきたのです。
一、学問の世界では、子供をある程度不潔な環境で育てたほうが、免疫系がよりよく成熟し、アトピーや喘息などが少なくなるという”衛生仮説”が通説化しています。
一、人に、わが子に自然にそなわる、種々の病原体に対する抵抗力、つまり種々の病原体に対する免疫力をもっと信じたらよいと思います。それが一番安全確実に子どもを育てる秘訣です。
一、高齢者は、いつかは亡くなる運命にありますが、インフルエンザにともなう肺炎や肺炎球菌肺炎は、相当ラクに死ぬるので、ある意味、理想的です。体力が弱った高齢者が肺炎で亡くなるのはやむをえないこと、天の配剤と考えましょう。
一、そもそも、インフルエンザも肺炎球菌肺炎も、ワクチンでは防げません。それどころか副作用が強くて死者もでます。肺炎で亡くなるのは自然の摂理、ワクチンで死ぬのは不条理です。
■インフルエンザとワクチン(P92)
1962年にはじまった学童へのインフルエンザ集団予防接種は、76年に義務化され、86年には、1700万本のワクチンが製造されていました。
他方で、ワクチン接種によるショック死や重篤な脳障害などの副作用被害が発生しました。そして予防接種禍の損害賠償訴訟で国が負け、おまけに予防接種体制の不備・過失が裁判所によって認定されてしまった(東京最高裁判決1992.12.18)。
その後、1994年に30万本にまで落ちこむことになります。ワクチン業界への影響は甚大で、インフルエンザワクチン製造から撤退する製薬会社もでました。しかし、その後ワクチン製造量は急回復しています。
さて国は、1994年に予防接種法を改正し、すべてのワクチンを個別接種とし、このときBCGやポリオ、三種混合ワクチンなどは定期接種、インフルエンザワクチンは任意接種にふりわけたのです。
(法律上の任意接種は定期接種とされたワクチンよりも、何か事故が生じたときの補償が手薄になります。)
それまで盛んに打たれていたインフルエンザワクチンを任意接種留めたのは、ワクチンの無効性や有害性を意識した可能性があります。
そして2001年には新たに、65歳以上の高齢者を対象に定期接種の対象としました。インフルエンザワクチンの製造量は急上昇。2013年には3300万本を突破し、現在は外国からの輸入分とあわせ、毎年、のべ5000万人に接種されています。それほど多数がうけるのは、おそらく「インフルエンザは怖い」という思いやいい伝えがあるからでしょう。(スペイン風邪やインフルエンザ脳症など)
近年、高用量のアスピリンがスペイン風邪の死亡率を高めたとの研究結果が報じられました。実際、米軍でのアスピリン投与量はすさまじく、健康な人でもなくなる危険性が高い量がそのころ使われていました。
インフルエンザ脳症は、解熱剤の処方で発生していることが、判明しましたが、インフルエンザが脳症の原因であるとインフルエンザの恐怖を煽りました。
大切なのは解熱剤を飲まないことです。からだに病原体が進入すると、免疫システムはサイトカインなどの種種の免疫物質をだして脳の発熱中枢に働きかけ、体温をあげさせます。すると病原体の活動がにぶり、免疫システムの働きがよくなり、はやくなおるのです。
ところが、解熱剤をのむと、体温がさがって免疫システムの力がおちる一方、病原体のほうは元気になって数をふやします。そして解熱剤のききがきれると、それまで抑圧されていた免疫システムは、ふえてしまった病原体を駆逐しようと、解熱剤をのむ前より、体温が上昇してしまう・・・。すると人は驚き、あせり、また解熱剤をのむことになる・・・
日本のインフルエンザの患者数は、昭和32年(1957年)には、百万人もいましたが、年とともに漸減して、平成9年(1997年)には8800人と一万人を割り込んでいます。この間インフルエンザは、発症した季節と病状で診断されていました。冬場になって突然生じる高熱、全身倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛などから、医師たちは「インフルエンザだろう」と判断していたのです。
推測になりますが、インフルエンザウイルスに感染する人の総数はかわらないのに、むかしより栄養状態がよくなって抵抗力がついたため、ウイルスに感染しても比較的軽症ですむようになった。ふつうの風でも発熱、頭痛、鼻づまりなどが生じるので、医師が風邪とインフルエンザを区別できなくなったというのが真相ではないか。
この推測がおそらく正しいことは、新しい検査法が導入されると、風邪と思っていたのにインフルエンザと診断されるケースが急増した事実から裏づけれれます。
新検査法というのは、鼻から長い綿棒をいれて、のどの奥の粘液を採取し、簡易キットでウイルスがいるかどうかを判定する方法です。1999年にこの検査法が導入されると、インフルエンザ患者数はさっそく6万5000人にふえ、翌年には77万人になりました。その後、増減をくり返していますが、2011年〜15年は、ずっと100万人以上で2014年には174万人を記録しています。
以前、インフルエンザが症状から診断されていた時代は、患者数は一万人以下だったのに、検査キッドが導入されると100万人超。ウイルスに感染する人は減っていなかったのです。
今日インフルエンザと診断される人たちの99%は検査さえうけなければ、ただの風邪と診断されているはずです。
■ワクチンのなかには、有効性も必要性も高いものがあります。典型は天然痘ワクチンで、致死性のウイルスを地球上から根絶させたのはワクチンの力です。(P4)
【川ア病発症数・10万人あたり】(P139)
デンマーク 5人
英国 8人
フランス 9人
米国 19人
中国(北京)55人
台湾 69人
韓国 113人
日本 219人
東アジアに多く、日本が最多です。遺伝的・民族的に決まっているからだと考えられます。
しかし、デンマークから米国までは国民へのBCG接種を実施していないのです。これに対し、発症率が高い中国から日本までは、いまもBCG接種をしています。ここから、BCGが川崎病と関係している可能性が示唆されます。
■犬を狂犬病ワクチン(P213)
日本では、1957年を最後に狂犬病を発症する人も犬もいなくなってます。同じ島国である英国やニュージーランドは、狂犬病の発症がやんだら、さっさと予防接種をやめてしまいました。
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