サウンドは一聴すると、当時ジョナサン由来のゴスやエレクトロ要素が強くなっていった本家KORNよりストレートに初期KORNを思わせるサウンドで、初期好きのファンから好評ではあった。 だがいかんせん音が宅録並みにしょぼい。ドラムは薄くおそらく打ち込み、ベースはほとんど聞こえない。まるでデモ音源のようだ。 1曲目は「L.O.V.E.」でモロに「Love me, don't hate Me You're angry, it's okay Trust me, come this way Live in eternity」とクリスチャンロック丸出しの歌詞だったり、PVにもなった「Flush」はモロ初期KORNなサウンドに乗せてドラッグやアル中、飲酒運転への警告な歌詞で「Come on!Get up!Let's change!」と自分に言い聞かせるように絶叫する。当時の心情そのまんますぎて無防備にすら感じる。 あまりにモロでストレートで深みもなく、これといったフックにも欠けるため数曲で飽きてしまうが、前作の自己満インストより数億倍マシで、「ヘッドがロックに帰ってきた!」という興奮と、全然まだ正気じゃなさそうな不安定さが魅力ではあり、「Flush」のpvはいまだにたまに観る。 とはいえお勧めできるような作品ではない。
何にもなくても、何かあっても、ずーっと面白いんだよな。本当に特異な存在だ。 この流れで「DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~」もう一回観ようかな、と思ったらアマゾンビデオから観れなくなってるんですね...。当然あの事件の余波でしょう。残念です。 「ピエール瀧 YOUR RECOMMENDATIONS」もコロナの影響でどうなるかわからないしね。