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「IN FEAR WE TRUST」SPLIT (PSYCHONEUROSIS / HERIDA PROFUNDA / SUFFERING QUOTA)




はるまげ堂の闇袋7枚目、またスプリット盤。
まぁ単独で出せるほどじゃないからこうなって、最終的に闇袋行きだったわけだろうけど。
はい、一見ジャケだけ見るとポィティカルなハードコアコンピに見えたんですが、やはりグラインドでしたね。
最初のバンドがちょっとパワーバイオレンスみがあったので期待したんですが、結局全部グラインドでした。わりとベテラン勢っぽいんですが1バンドも名前を聞いたことがない。そして今聴き終わっても特に感想もないっていう。ベテランらしく演奏も巧いし曲も録音もちゃんとしてるんだけどね。なんだろ、OBSCENE EXTREMEの早い時間って感じ。カッコいいよ割と、うん。
いや、この闇袋シリーズで毎日のようにグラインド聴いてるからなんですが、ちょっとずつそりゃ違いますよ?このバンドはクラスト風味あるな、とかね。でもねぇ、やっぱ特筆するべきところはないのよ。ベテランはいいけど名前聞いたことないっていうことはそんな感じですよやっぱり。
3バンド8曲のスプリット盤でもサラッと終わるさすがの短さ、グラインドですね。
変なことをわざとして個性でございっつーのも困るんだけど、やっぱしんどいよ。



さすがベテラン、Disk Unionでも買えますね↓。
https://diskunion.net/metal/ct/detail/HMHR200410-001
はるまげ堂は取り扱い終了。
Amazonもあった。

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マイケル・フィンケル(著)宇丹貴代実(翻訳)「ある世捨て人の物語 誰にも知られず森で27年間暮らした男」




前にも書いたが、私は隠遁というのにすごく憧れている。
以前、半年ほどほぼ引きこもり状態だった事がある。面倒で何も食べずにひたすら本を読んでいたのだが、数日後にトイレに行くのに起き上がることすら辛くなったので、しょうがなく食べ物の為にスーパーにだけは行っていた。
半年間誰とも会話をしなかったのだが、楽しかった。というかストレスが無かった。
何かの拍子にそこそこまとまったお金が入ったり不労所得が得られるようになったら、今度はフィリピンやベトナムで同じように過ごしたいと思っている。

さて、この本は27年にもわたって隠遁生活を送っていた一人の男の物語だ。「森の隠者」として半ば都市伝説になっていた彼は、実の所は人嫌いなだけのコソ泥でした。
いや、そんなまとめは乱暴すぎるのだが、結局のところ自給自足でもなんでもなく、近くの別荘地から食料や酒や生活用品を盗んで、秘密基地みたいな野営地で盗んだカセットコンロでマッケンチーズ作って酒飲みながらラジオ聞いて本読んでたんですよね。
もうだいぶタイトルから考えるイメージと違うでしょ?
なんというか、その身も蓋もなさ、思想の無さが本当にリアルというかなんというか。
本が好きなだけあっていろんな言葉を使うのだが、結局のところ「一人が好き」という事で俗世間から逃げて見つかりにくい所で野営しながら必要なものは泥棒してたんですよ。
それは「1000件以上も犯罪を犯した凶悪犯」とも「スナックや電池を盗んでいく都市伝説のかわいい森の隠者」「そっとしておいた方がいい事情のあるかわいそうな人」などと地元住民には思われていて、結局捕まった後も意見は分かれている。

そして著者は著者で、捏造記事を書いたためにニューヨークタイムズを解雇されたことで有名な記者だったりもする。そんな自分と孤独なこの男を重ねたのか、執拗に彼に会いに行き、最後には今度来たら警察を呼ぶとまで言われている。
著者は古今東西の隠者や隠遁者について調べたようで、中でも小野田少尉に興味を持ったらしい。「あれはドンコーです」と言って現地人を人扱いせずに殺傷し略奪の対象としていたことを全くもって反省していなかった小野田少尉とかぶるところは確かに少しある。英雄でも仙人でも聖人でもない、人間のみっともない生々しさだ。



気持ちはわかる。「Into the wild」のおぼっちゃんよりも好ましくは思う。
27年はとても長い。しかも、冬にはマイナス30度になることもあった土地での野営は大変だったであろう。
人生で色々やり尽くした後ではなく、20歳でふらっと車を捨てて森に入ったというのも特筆すべき点だろう。
孤独を好み隠遁願望を持つと共に見え隠れする自己顕示欲もまた、成長せずにきた男の姿としてすごくリアルだ。
27年もの長期間このように隠遁生活を送れた例というのはまず無いので、彼の経験というのは貴重なのだが、本人があまり語りたがらなかった為、10回ほどの面会と手紙のやりとりしかできていない。よってこの本の大部分は著者の憶測に過ぎない部分が多く、あげくの果てに想像をたくましくしすぎて何度も押しかけて完全に拒絶されるまでに至る。
とても歪な本だ。

彼のその後を検索してみると、野営をし、そして窃盗をしていた地域の住民と和解し、現在はその地域で野外活動についてレクチャーしたりしているらしい。
それを聞くと余計に、この著者がやった事は余計な事でしか無かったと思ってしまう。
まぁネタになりと思ってはじめたら、予想外にハマっちゃったのかな。
隠遁生活や野営などの詳細はさほど書かれてもいないし、この本に興味を持った人を満足させる内容ではないと思うけど、なにせ貴重な記録ではありますからね。まぁお暇でしたら、くらいの感じ。





ある世捨て人の物語 誰にも知られず森で27年間暮らした男

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RETCH「Anathema」




はるまげ堂の闇袋6枚目。

雑な感じのダサジャケに不安を覚えつつ聴きはじめる。荒々しいギターとブラストからスタート。おぉ、悪くない。この音楽性ならシャウト系の方が合うとは個人的には思うが、掠れ気味のデスボイスも味があって良い。
ドラムとギターの2人しかブックレットに写真がないのでツーピースバンドだと思うのだが、それだと制約が多く曲の展開の仕方が限られてしまう事が多い。このバンドもそんな感じはするが、引き出しは多く無さそうではあるものの展開が工夫されていて3分越えの曲が多い。まぁツーピースバンドとはいえオーバーダブはしてるし、CDだとベースも入ってるっぽいけどね。
まぁHigh On Fireとかかな思い出すのは。で、リフにちょっとブラックメタルの影響も入る感じ。もちろんモーターヘッドがベースにあって。ブラストも入るけど、グラインドって感じでもないし、ギターリフはシンプルであまり刻まないし、ドラムは基本ツービートで爆走する感じ。
好きなタイプのバンドではあるし悪くは無いが、印象に残るフレーズも無いかなぁ…テクニック的に驚くようなところはないしイナタい感じですね。
音楽性もだけど、こういう荒々しいアナログな感じの音質好きなんだよな。ギターの歪みがちょっと80年代っぽかったりして。
インスト、というかアンビエントなSEみたいなのが来たな…そんなに長くはやらず終わってから、ドラムソロか…うん、こうやって工夫はしてるんだよな。
嫌いじゃないけどねぇー、こういうバンド。引っかかるところが無かったなぁ。やっぱりツーピースバンドだからかアレンジ面でのっぺりしちゃって、なのに唐突に終わっちゃう印象の曲が多いし。
巧いしまとまってるバンドなんだけどね。逆に下手でただただ爆走するようなバンドの方が印象に残るんだよな、こういう感じのバンドだと。
ちょっとドゥーミーな曲きたから最後の曲かな、と思ったらやっぱりそうだった。こういう遅くなる展開の時はコード感のあるフレーズ挟んでくるんだよな。



はい、これははるまげ堂に今でも取り扱いがありましたね。↓
http://obliteration.shop-pro.jp/?pid=129838060
”アメリカ人 T. Smithとイギリス人のT. Gilesにより2014年に結成されたブラックメタルバンド。
東京を中心に活動”
とありますね。おぉ、OBLITERATION RECORDSからのリリースやん。DARKTHRONEやCELTIC FROSTからの影響なんだなぁ、あの遅いパートやシンプルに爆走する感じは。

Anathema

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Langsuyr「Bantaigram」




はるまげ堂の闇袋5枚目。中盤に差し掛かって参りました。
ここにきて初めてビニールでシュリンクされたCDです。ちゃんとしてるじゃん〜ジャケもちょっとオシャレだし、なんて思ったのも束の間、ケース開けてCD出そうと思ったら、そこに映ってるメンバー写真がダサい…なんか心配なるダサさだ。ブックレットも紙質が悪く薄っぺらい。何系なんだろう?英語じゃないな、何語だコレ?
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再生してみると、コレは…なんだろう、難しいな。色んなメタルが好きで、色々混ぜた結果全部中途半端になったみたいな感じですね…。特にイロイロな北欧メタルを感じるんですよ。Entomed、Carnageとかの初期デス、AMORPHISみたいなメロデス〜エクスペリメンタル系の感じ、正統派やメロディックな感じも。あとちょっとCarcass。で、結果なんかボーカルはデスボイスなんだけどバックは妙に軽いメタルって感じになってますね…。
なんとも形容し難い、一つだけ言えるにはカッコ良くないのは間違いないっていう。「ジャンルに囚われない」とかじゃない、とっ散らかった印象ですね。
すげー変な気分になりますね、わざわざ高めのデスボイスとゴボゴボ気味のやつのダブルボーカルにしてたり、なんか妙な凝り方はしてるんだけど全然効果をあげてないし、速くも無ければグッドメロディーもグルーヴもテクニカルさも無い、ワタシは一体何を聴いているんだか…ってなります。せめてギターは超絶テクとかがあればまだいいのに、擁護できる要素が皆無だ。



うお、しかも短い。4曲入りのEPかコレ。あー、でも解放されてホッとしてる自分がいる。ひどい話だ。
いやー、ダサい友達のバンドのあんまり良くないデモって感じですね。

検索してみたらマレーシアのバンドですねコレ。どういう捻じれ方をしたらこうなるんだ...。

あ、ライブだと音源よりいい感じに聴こえるな。

インドネシアはハードコアもデスメタルも強い印象なんだけど、マレーシアはあんまり聞かないからなぁ。Wormrot...はシンガポールだもんな。うーむ。まぁ、これからですな。はるまげ堂は取り扱い終了。

Riusgnal

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すげー、違うアルバムだけど、奇跡的にあった。


Grotesque Organ Defilement「Body Horror」




はるまげ堂の闇袋4枚目。Grotesque Organ Defilementの1stフルアルバム「Body Horror」です。
今回初のフルアルバムですね。Napalm death風の、もうどう考えてもグラインドコアでしかないジャケット、そしてゴアな感じをうかがわせるバンドロゴという事で、正直もうゴアグラインドは食傷気味ではあったのだけどとりあえず再生。
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はいはい、お決まりのSEからのですね...おや、カッコ良い。ローなデスボイスと高めの絶叫で、曲の感じもナパデっぽい至極真っ当なグラインドコア。
リズムの組み立てが面白い、そしてストップ&ゴーの切れ味が素晴らしい。グラインドコアが本当に好きなのが伝わる、過去をしかり踏襲し、影響を消化したグラインドはやっぱり聴いてて気持ちいい。
現代的とは言えない音質だが良好で、ちょっと懐かしい感じもしてこれはこれで良い。というかこのくらいの方が耳が疲れないんだよね、今の音は密度高すぎて疲れるのよ…。
さて、1分前後の曲がサクサクと小気味よく続いていくのだが、グラインド好きのツボを押さえた、そして影響を受けたいろんなスタイルのグラインドのバリエーションを惜しみなく出され続けるので飽きない。モッシュゴアとかポルノグラインド、ノイズグラインドは無いが、先述のナパームデス以外にCarcassだとかDead Infectionだとか、色んなバンドを想起するような曲ばかり。あとButcher ABCね。
あっという間に後半。Repulsionのカヴァーなんかで影響元を明かしつつ、今度はファニーなイントロの曲がきたな、と思ったらまさかのCSSOカヴァー。グラインドマニアだね、お兄さん達!やっぱりね!お好きなのね!



という事で、凄く良かったです。やっと当たり引いた感じ。
カナダのバンドなんですね。フルアルバムはこのアルバム一枚のみですが、splitやコンピなどに精力的に参加してますね。派手な活躍はないものの、本当にグラインドが好きなメンバーでじっくり作っているのが窺える、もう好意しか感じないバンドでした。
このバンドならではの個性というところでは弱いですが、私は凄く好きですね。最後まで楽しく聴けたアルバムでした。

はるまげ堂ではもう取り扱いしてないですね。でもやっぱCSSOって刺さるところには刺さってるんだなぁ。


ドラム低くね?椅子が高いのか?こういうバタバタしたドラマーすげー好きだわ。地元のバンドだったらライブ通ってただろうな。チケ代2000円くらいで、お酒飲みながらね...早くそういう普通の日々が戻るといいですね。

アマゾンにないかー、ありそうなのに。代わりにBandcampと、似たタイトルのMortifyのアルバム置いておきますね。
https://godgrotesqueorgandefilement.bandcamp.com/

Grotesque Buzzsaw Defilement

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WT$BO 「SELF-TITLED EP」




はるまげ堂の闇袋3枚目。WT$BOの1stEPですね。
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ですね、って言っても名前も聞いたこと無かったですけど。ロゴ見て、CDトレー下の写真とか見ると、あぁブルデスにゴアグラインドのおふざけ入れたやつね、と予想はつきますね。
前にも書いたけど、この手の音楽っていうのはアヴァンギャルドに見えてその実様式美の世界なので、ありがちなフレーズをレゴみたいにくっつけて作れてしまうものなんですよね。

クオリティは高いですよ。ドラムは打ち込みですがちゃんと作られているし、曲の構成も練られているし、過不足なくブルデスです。1曲目のイントロでちょこっとヒップホップ風のモノを入れたり、SEや台詞の挿入ややたら長い曲名なんかでゴアグラインド風のおふざけ要素もそこかしこに仕込んで、センスの良さが伺えます。
でもそれだけなんですよね。「おぉ、よく出来てんね、DAWなに使ってんの?ドラムの音源は?」としか言いようがない。
チューンダウンしてミュートかけてズンズンとパワーコードのリフで進めて、ガテラルボーカル、ブラスト、ビートダウン、さらにもう一段落として、打ち込みであることを活かしてブレイクコア風のパートも入れて、SE入れて...と。

「やれば出来る」と「実際に作る」の間にはものすごく大きな隔たりがあるのでちゃんと作品にしているのは素直に凄いと思います。さっきも書いたけどクオリティは高いです。全く惹かれないですが。

Amazonにあんのかい。こういうところの抜け目なさは若い子のバンドって感じ。

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Rapemachine/Funeral Rape/Clitorape/RazorRape - World Goregrind Federation「In The Name Of Rape」[Split]




ハイ闇袋2枚目です。お、前回と違ってCD取り込んだらちゃんと情報出てきた。またコンピ盤ですね。
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1バンド目Rapemachine。まともだ,,,意外にもまともだ。ゴアグラインドはナカナカ音質からテクニックからキツいバンドが多いが、非常に現代的なまともな音だ。
逆に言えば今はちゃんとDAWソフトの使い方覚えればこのくらいできるんだよな。
速いパートはドラムがもたってる気が...でも許容範囲内だな、普通に聴ける。
3曲目のスラミングパートの中にちょっとラウドロックみを感じたり。でもミドルテンポのパートで踊れるファニーでキャッチーな感じを出そうとしているんだけど、フックが無いのでただの冗長な繰り返しになってるなぁ。ここが難しいよね。良くも悪くもないかな。

2バンド目Funeral Rape。1曲目「Graveyard Bukkake」ですか、いかにもですな。その後もいかにもな曲名が並びます。
ドラムは打ち込みかな?ドラムの音が曲ごとに違うような。
ギターの刻みが上手いな。別バンドでまっとうにデスメタルバンドとかやってそうだ。イタリアのバンドかぁ。
ミドルテンポで進む曲がリズムもリフも単純な音階練習みたいでファニー。
そうそうみんなSEとかも入れつつ進みますね、様式美です。どのバンドもSE入れたり踊れる感じのミッドテンポパートがあったりで、いかにもな現代のゴアグラインドです。
アバンギャルドに見えて様式がちゃんとあるから差別化が難しいし、テクニックはさほど求められない分センスがはっきり出ちゃうのでこう、どのバンドもある程度ちゃんとしてるけどあまり興味を惹かれないっていう感じなんだよな。
しかし曲が短いのでサクサク進むな。
お、最後にアホなDying Featusみたいな曲来た。



3バンド目Clitorape。現代っぽいシンフォニックブラックがかったメタルにゴアボーカルが乗ってるかんじのスタート。そして結局ミドルパートで普通にゴアグラインド。前の2バンドに比べると音が悪いな。演奏は巧いのにボーカルがデカすぎる。
彼らも曲名に「Bukkake」って入れてるな。世界共通語「Bukkake」。
お、ピロピロ速弾ききた。ギターは普通に巧い人だなコレ。ドラムも巧いな。色々できるから入れるパターンだなコレ。この遊んでる感じがゴアグラインドっぽいな。特別秀でた所があるわけでは無いけど。
このバンドもメンバーがちゃんとした別バンドもってそうだなぁ。普通にブルデスっぽい部分も多いもの。

4バンド目RazorRape。
このバンドもブルデスっぽいな。
あー「Jailhouse "Cock"」ね。カヴァー滑ってるけど、ゴアグラインドはこんなもんでいい気もする。お祭り気分でね。

あ、このコンピ「rape」ってバンド名に入ってるバンド集めて、「In The Name Of Rape」ってタイトルにしてるのか、なるほどね。レーベルがドイツのSplatter Zombie Records。オッケーオッケー。
ブックレット見たら、XBOX ONEのゲームキャラクターとしてここに収録されたバンドメンバーが使えます、ダウンロードしてください、みたいなこと書いてあるなぁ。そういう事も出来るのね。
しかし一応3回聴いたけど何も残らないねぇ,,,ガワはゴアグラインドなんだけど、ブルデスっぽいバンドが多かったような印象だな。
ちなみにはるまげ堂ではすでに取り扱って無いな...。

すげぇ!絶対ないと思ったらClitorapeとRazorRapeがちゃんとAmazonにあった!

We Come to Eat You (SxRxOxm) [Explicit]

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Revenge of the Hermaphrodite Whores

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フラワーカンパニーズ(著)「消えぞこない メンバーチェンジなし!活動休止なし!ヒット曲なし!のバンドが結成26年で日本武道館ワンマンライブにたどりつく話」




名前は知ってる、あぁそうだ「深夜高速」の!
という事でフラワーカンパニーズのヒストリー本。初の武道館公演に向けて盛り上げるためのリリースのひとつだったようだ。

「メンバーチェンジなし!活動休止なし!ヒット曲なし!のバンドが結成26年で日本武道館ワンマンライブにたどりつく話」というタイトルの文言そのままの本です。全員へのインタビューで結成からの事を順に聞いていく感じの構成ですね。

さて、フラカン。一応知っているは知っているし、評価が高いのも知ってる。「深夜高速」は名曲だ。でもそれしか知らない。
難しいのは、ある種、硬派で飾らないロックバンドというのは一番どうとでもなるわけで、それこそ90年代ならHey! Hey! Hey!だのうたばんだのに出て、面白くいじるポイントを見つけられたり、偶然でもトークが盛り上がったりすれば何かしらのキャラクターがついてポッと露出が増えてそこそこ売れたりした時代だった。
コミカルにも、イキった感じでも、本格派でも、悪く言えばテレビサイズに切り取られていた時代。
ミッシェルやブランキーさえ普通にゴールデンの歌番組に出ていたし、それこそロマンポルシェ。なんかも出ていた。エレカシは素晴らしいバンドだが、テレビが無ければ初期のアルバムからあの売れ方は想像できなかっただろう。
そんな中で売れるタイミングを逃し続け、一般的なヒット曲も無く活動を続けているこのバンドは稀有な存在だ。いわゆるアンダーグラウンドやサブカル的なバンドでは無い、むしろバンドブーム的なマスに開かれたロックバンドである彼らが「他にやれる事もないし」とばかりにただ愚直に、「DIY」などという言葉をご大層に出したりもせず淡々と自分でできることをこなしている姿は、とても清々しく、ある種の理想でもある。
もちろん、この生活が保障されたものでは無く、「晴天雨読」のようなのんびりした生活でも無いのはわかっている。
ご多分に漏れず「深夜高速」くらいしかちゃんと聞いたことが無かったのだが、この本の中に出てくる他の曲の歌詞もやはり同じ様なテーマで、葛藤や焦りなどを振り払おうと懸命な姿が描かれたものが多い。
こんなにもこの状態が長いているというのも珍しい。やはりテキトウなところで降りるというのが普通の売れないバンドの行く末なわけで。ヒット曲が無いままバンド一本で食い続けるというのは凄いとしか言いようがない。ある種青春ともいえる異様に長いモラトリアムを生きながら、その中でもがき続けているようだ。

前書き代わりの元ロッキング・オン編集者の兵庫慎司の「まともに考えたらソールドアウトなんか無理で損するだけだしあんまり意味ないから武道館なんかやるべきじゃない(要約)」という文章からはじまるこの本だが、検索して当時の記事を読む限り、うまくいったようだ。
まぁその後バンドがブレイクするようなことも今に至るまでないので、状況は以前変わっていない、むしろコロナでライブができなくなったのは致命的だろうと思うが、「青春ごっこ」を続ける彼らは、そこから降りた人間からするとひたすら眩しい。



PSEUDOSTRATIFFIED EPITHELIUM / NECROCANNIBALISTIC VOMITORIUM / Split




はるまげ堂の在庫処分「闇袋」CD10枚セットを買ったので、1枚ずつ感想を書いていこう。コレね↓
http://obliteration.shop-pro.jp/?pid=161674585
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最近CDを買っていないし、デスメタルから離れてだいぶ経つのでワクワクしながら開封。
うん、一個も知ってるバンドいない。

1枚目。とりあえずパソコンに取り込んだが、曲名とかは取得できず。まぁ、ですよね。
どうもスプリット盤らしい。メンバーの名前とか見ると欧米ではなさそうな感じ。ブラックメタルかな?一見してとりあえずジャケが酷い。ダサい、とかじゃなくて端的に絵が下手。
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1枚目から既にちょっと後悔してしまってはいるが、とりあえずプレイ。
まずPSEUDOSTRATIFFIED EPITHELIUM。1曲目ウギャー!ツービートからのブラストズドドド!という下品でひねりの無いイントロに気持ちが萎えかけるが、こういう時に一番不安なドラムもとりあえず巧いし、ブラックメタルっぽいトレモロリフとブラストが頑張っている。ちょっとシンフォニックにしたい欲は感じるがシンセとかは使わず、あくまでギター2本でリバーブ効かせて頑張っている。
特別悪くない、演奏はそこそこ巧いし、リフのつなぎが粗いながら曲もわりと練られている。
ミックスのバランスが悪く、これまたリバーブのかかったデス声が遠い感じがするし、ベースがやたら聞こえてギターは小さめ、全体的に音作りがなんかアマチュアくさいというか垢抜けない。
印象に残るリフも無く、曲が続いていくので1曲半でもう飽きているが、4曲ずつのスプリット盤なのでしばし待つ。
昔はこんなバンドいっぱいいただろうな、という感じのB級ブラック/デスメタルですね。90年代のデスメタルバンドのデモみたいな感じ。でもやたらドラムは上手いのが今のバンドって感じ。
トレモロリフのつまんないやつって聴いてるのツラいなー、リズムであんまり遊べないからね。ボーカルもいろいろ工夫しようとしているのはわかるけど、基本リフに沿って唸ってるからやはり印象に残らない。



5曲目からNECROCANNIBALISTIC VOMITORIUMにチェンジ。やばい、ウソみたいな音でギターのアルペジオ鳴り出した。1バンド目より音量デカくなってるし。ドラムも明らかに下手だ、ヤバいにおいがする。なんつーの、壊れたラジオみたいって昔の人なら言うような、ラインで録って歪ませた時みたいなパワーないまま無理矢理歪ませた感じの音。
うおー、ギターの音色変わらんままイントロから速いパート入った。プリミティブブラックをはき違えた感じかな?プリミティブブラックっぽいけど、低いデス声で抑揚なく唸ってるなぁ、全体の雰囲気はそれっぽいんだけど。
ブックレット見たらベースとドラムボーカルしかメンバー書いてないから、ギターレスなのか?
速いパートももっさり遅いなぁ、限界を感じる。
ベース(ギターじゃなくてベースだな、これ)の音作りの関係か、一瞬Lightning Boltみたいに聴こえる時もある。
うわー、2曲目も変わらねぇ。あえてクレイジーな音色にしてインパクトを狙うとかじゃなくてずっとこれだ。キチー。
一番どうしようもないボーカルがデカすぎてジックリ聴けない。多分そんな細かく聴くまでも無いけど。
時々抜けたり、オカズを無理して入れて間に合わなくなりそうになるドラムがちょっと面白い。
あ、3曲目ちょっとカッコいい。無理してブラストせずにツービート主体で行けばVENOMみたいな感じでいけんじゃねぇか、と思った先にボーカル入って台無しに。お。アルペジオ入れて曲に展開入れてきた。
デスボイスって難しーよなー、俺も宅録で作ってこんな感じになっちゃってたよ、よく。
まっとうにブラックメタルをやりたいっぽいが、編成と音作りのせいでなんかちょっとアバンギャルドな感じになっちゃってるな。
でもこっちのほうがまだ面白い分聴けるな、ボーカル小さくして欲しいけど。なんというか、メタルの音のうるささってよりシンプルに騒がしい感じですね。本読んだり人と喋ってる時にかかってたら嫌なやつ。
しかしドラム危ういなー。速いパートのが誤魔化せんだよね、こういうのって。


答え合わせでは無いが、はるまげ堂の商品ページで確認。↓
http://obliteration.shop-pro.jp/?pid=148205555
ブラックメタルバンドではなく、デスメタルバンドとポルノグラインドのバンドのスプリットなのか。
他の音源ではポルノグラインドなのに、ここではブラックメタルに寄せてるみたいだなぁ、ポルノグラインドの方が聴きたかったわ。
「無味無臭な味気ない4曲」「まったく聞きどころがない味のしなくなったスルメイカ」という紹介も頷ける1作。

うん、確かに100%在庫処分だわ。限定300枚!

当然Amazonにはないけど、バンド名入れたらAutopsyの曲出てきたんで代わりに貼っときますね。

Necrocannibalistic Vomitorium [Explicit]

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松本裕士「兄弟 追憶のhide」(単行本)




自分の原点でもありいまだに大好きなhide。
初めてのお小遣いでレンタルしたCDはhideだったし、初めて買ったCDは彼のトリビュート作だった。彼が亡くなった事はニュースとしてお茶の間にも流れ、親は彼の音楽ばかり聴いている私を心配していた。
もちろん大ファンなので関連商品は出れば全部欲しくなるのだけど、なんとなく嫌な気持ちにもなってしまう。唯一「子ギャル」だけは驚きと共に本当に楽しめて聴けたかな、泣きながらだけど。

さて、そんなhideのパーソナルマネージャーとしても働いていた実弟の裕士さんの著書。以前文庫化した際に見かけてはいたのだけど、やはりなんとなく手に取る気になれなかった本をやっと読んだ。
パーソナルマネージャー就任当初はダフ屋と間違われるようなヒゲにパンチパーマの元ヤンの著者の趣味か、私の買った単行本は石原慎太郎の「弟」みたいな渋い装丁でした。
先述の通り実弟として、そしてパーソナルマネージャーとしてhideを支えていた著者の本で、彼の方も兄として、またミュージシャン、そして雇い主として尊敬している事が伺える本で、あくまでパーソナルマネージャーとして関わった最後の3年間を中心に書いているので好感が持てた。
文章は上手くないし、ちゃんと校正をしているのかすら怪しいくらいだが、難しい事を書いてるわけでも無い思い出話なのでさほど気にならない。
当然そうでもしないと書いていられないのだろうが、常に「hideさん」と第三者的に、あくまで冷静に思い出を綴っているところがとても良い。それでいて時折、当時のhideに繋がる昔の思い出をはさんだりしていて、良いバランスで進んで行く。
イメージを大事にし、人前ではあまり食べずにお酒を飲むhideが、よほど腹が減っていたのか中座してコンビニまで行き、冷たいままのシャケ弁をかっ込む場面はhideらしくてとてもおかしいし、ギターを買ってもらって以来常に弾いていて、コタツに入りながらTVから流れる音を全てコピーしている兄をウルサイと迷惑がりながらも「聴くたびに上手くなっていて、ひょっとしたらこういう人がミュージシャンになるのかな」と思ったという件は情景が想像できてグッときてしまった。



既知のエピソードがほとんどであるのも事実なのだけど、改めて違う角度で、先述のようなエピソードも交えて書かれたこの本は、楽しく読むことが出来ました。
まぁ、書くところは書いて、ぼかすところはぼかしてるな、と当たり前のことも思いましたが、まぁそこを突っつくのもどうかと思いますしね。
あと、自分の覚悟を刺青にして...みたいな自分語りは削っても良かったかなぁ。

ただまぁ、本の中でも書かれているんだけど、「死人を虫食う」「死の商人」みたいな言われ方に対して当然彼なりの考えがあって覚悟を決めてやっているわけで、私としても「出してくれてありがとう!」と思うリリースも多々あるんだけど、やっぱり難しいよね。グッズのディレクション一つとってもこだわっていたであろうhideの代わりなんてできないわけで。ましてや新人発掘なんてさ、hideが見出したバンドさえ現在残ってないのに。
なんてことを、読後に久々に公式サイトやオンラインショップを覗いてみて思ってしまいました。

てか文庫版は大幅に加筆ありって事なんで、こっち買えばよかったな。

兄弟 追憶のhide (講談社文庫)

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