マレーシアでの日々6「研修。いきなり消える同期」
まず最初の研修は1ヶ月あって、まぁ流れとしては座学でシステムの勉強とかやって、コールセンター業務なんでロールプレイとかして、第一試験としてモック(模擬)コール、第二試験としてネスティング(実際のお客様からのコールに対応をして、録音したものをチェックされる)、に受かってやっとデビューです。その後もさらにスキルアップのための研修があるんですが、まずはコレ。
テストに受からなかったらクビです。まぁ普通にやったら受かるって話でしたけどね。
コールセンターとはいえ、いわゆる座りっぱなしのデスクワークは初めてだし、36歳という年齢的にも新しい事を一から勉強できるのはありがたいけど頑張らないとなぁ......とか思ってたら、研修3日目にいきなり一人消えてました。
はい、第一脱落者です。同期13人いたんですが、早々と1人目。
いやー、さすがにショックでしたね。最後に書きますが、結末にもウンザリしましたし。
それでも研修自体はそのまま続き、楽しくも辛く、若い子たちは覚えもいいし海外が長い子たちが多いので、「ダメだったら次はどこの国に行こうかなー」みたいな感じだったんですが、私はもう後が無かったんで休みの日も自習しにオフィスに行ったりしました。
まぁでも仲良くなるよね、1ヶ月も一緒に勉強してりゃ。みんな借りた家も近所だし。みんなで集まってホームパーティーしたり、山にハイキングに行ったり、楽しかったですよ。同期はほとんど20代半ばで、私はもう36歳なので邪魔しないように、って思って参加は控えめにしてましたけど、それでもイロイロ一緒に遊べて楽しかったです。研修期間は月〜金の9‐18時に固定だったので予定も組みやすく、ライブを観に行ってバンドの奴らと友達になったり、今考えると恵まれてましたね。
そうそう、この期間に皆一回は初めて出会う菌にやられて体調を崩してましたね。これ海外長期滞在あるあるみたいです。行ったことない国行くと、初めて出会う菌で一回は体調崩すっていう。
そんなこんなで1ヶ月経ち、試験はあるものの、さすがに落とすためのテストではないので残りの同期12人は無事に全員受かり、デビューとなりました。
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最後に脱落してしまった人のその後の事を書くと......
これは良くも悪くもですけど、会社的にもさすがに日本からお金と時間をかけてこっちにこさせたのに2日で帰られても...ってなったみたいで、別部署に空きがあるか調べるから待機、って事になってました。それで結局、しばらくそのまま待機で1ヶ月後くらいから別部署で勤務って事になりました。
良くも悪くもって言ったのが、そっちの部署の方が条件が良かったからなんですよね...これはどこでも起き得る事なんですけど、問題があって移動になった人間の方が楽で条件のいいポジションに就けちゃうことがあるっていう。
とりあえず2日でもう無理ですってどういう事だって思ったし、結末にもウンザリしたし、まぁ彼の事は同期だと認めてないっす、私。実際同期の集まりにも呼ばれてないしね。「皆さんにはお詫びとお礼をしなければいけないので食事でも...」とか言ってたけど何もしないし。
同期の半分以上が1年で会社に不満を持ってやめていった今、彼がまだ働いてるのを見ると複雑な気持ちになります。
働いていたのはコロナで大打撃を受けた業界なんだけど、この時はまだ会社的にもコロナ後を見越した採用を再開したばかりで、こんなことが出来る余地があったんですよ。
ただ、最近もうコロナは大丈夫だろうってことで、ドカッと大量に採用してたんですが、2人研修期間で首になって帰国させられたらしいです。もう余裕はないです。その場合、会社が払ってくれた航空券とかビザ代とかは全て返却の義務がありますので、まぁ金銭的にはマイナスでしょうね。
まぁ後にまたいろいろあって、そこも微妙な話ではあるんですが、それはまた後々...。
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